スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

高山 奥飛騨温泉 ひらゆの森

2010年11月21日 | 温泉
一年の間に同じ温泉に三回も通うなんて、ちょっとどうかしています。そりゃ近所に温泉があっていつでも入れるという環境ならいくらでもそんな話はあるでしょうけど、我が家の周りに温泉はありません。それに足を運んだ温泉とは岐阜県と長野県と富山県の県境に近い平湯温泉なのですから。北アルプスの中ですよ。「平湯温泉に行きたい。落ち着けるからまた行きたい。」と言い出したのは僕の妻です。(またこれだ。)気に入ると気が済むまで同じことを続ける性質は、一体どの遺伝子に格納されているのか知りたくなります。僕だったら、別の温泉に行きたくなります。まして今年はもう二回も行っているんですよ。できれば他の温泉がいいなあ。と思ってみたけど、本人がそれで満足できるならそれはそれで喜ばしいことだと考えて、結局僕が車を運転して出かけることにしました。東海北陸道を北上して飛騨清見ICから高山清見道路を経由して一路平湯温泉郷へ向かいます。今日の天気は雲一つない晴天。日差しがあって気温は穏やかでも、北アルプスの中に飛び込んだ標高1300M付近の気温は3度や4度。真冬の空気の冷たさです。紅葉の季節はとうに過ぎました。乗鞍岳付近の峰々には真っ白なクリームをかけたように山肌の模様ができています。平湯温泉は阿房峠のすぐ近くでスキー場も間近にあります。まだシーズンではないにしろ、もう冬が来ていました。この天気のせいなのか今日はいつもよりたくさんお客が詰めかけていたようです。妻はこの温泉の何が良かったのか。家族で泊まりも数えると四回も訪れていますからね。合掌造りの古民家を再利用した施設は確かに安らぎを感じます。どこへ行っても(脱衣場まで)床暖房付きの畳が敷いてあって、歩くだけでも気持ちがいいです。天井も高く開放感があります。温泉は強い硫黄集が特長の白濁色源泉かけ流し。入れば誰でも分かる温泉らしい湯です。露天は広く森林の中で浸かるような醍醐味があります。景色は遠くに北アルプス乗鞍岳が見えます。辺りを見ると露天風呂の中に植えてある広葉樹は葉を落としているけれど、針葉樹のモミの木の葉は青々としてここが低地でないことを語っていました。空気は言うまでもなく澄みきっていて呼吸をすることが嬉しいくらいです。これで入泉料が500円なのだから、けちん坊の妻には非の打ち所がない温泉なのでしょう。レストランで山かけ蕎麦もいただくことにしました。窓の外の原生林を眺めながら蕎麦をたぐる。これも贅沢の一つです。来てしまえば僕だって満喫しているし、また来てもいいかな。なんて思っていたりします。待てよ。泊まりにして飛騨牛の鉄板焼きを食べて・・それから貸切温泉でくつろぐのも一興か・・・。



奥飛騨温泉郷 ひらゆの森 公式サイト
コメント (2)
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