神戸に泊まることになり、ならば神社へ行って参拝しなければと思い立ち、真っ先に思いついたのが「生田神社」でした。で、どこだ?と頭によぎりながらホテルを探して歩いていたら、なんと宿泊するホテルは「生田神社」の隣でした。あれ?チェックインを済ませ、部屋の窓の開けたら「生田の池」が見下ろせまました。今はネットでホテルを予約して、スマホのナビゲーションに従っていけば辿り着ける世の中になりました。だから、自分が泊まるホテルの正確な場所を意識していなかったのでこんな偶然に出くわすことにもなるのです。でも東急ハンズの前にあるなんて知りませんでした。繁華街にも近く、三宮駅からも歩いてすぐです。イメージではもっと静かな郊外のような気がしていたので驚きは二重でした。こんな近くに「生田神社」があるのだから焦ることはない。翌朝、ホテルの朝食バイキングでお腹を満たし、移動の前に参拝してきました。朝の通勤時間、ここには通勤途中に立ち寄り参拝して行く人が数多くいました。近道をするために境内を通る人がいることにも驚かされます。近道のついでなのかな?ともかく「生田神社」には参拝客は平日の朝からひっきりなしのようでした。この神社も古くからあるようです。日本書紀に神功皇后が海外遠征の帰路で立ち寄り占うと、この神社が祀る稚日女尊(わかひるめのみこと)が現われたとされています。また、ここの神様を守護する家々が神戸(かんべ)の号を授かり、後に「こんべ」から「こうべ」に変化して、この地が神戸になったと言われていたり、ここで神酒を造っていたことから酒所となり、灘の酒を生んだとされています。なるほどねえ。歴史を紐解くと現代につながる話がたくさん出てきます。裏の鎮守の杜は「生田の森」として散歩ができるようになりました。意外や意外遊歩道があります。普通、鎮守の杜はその名が示すように人の出入りを禁じる人跡未踏だったりするんですが・・・。ここは源平や南北、戦国時代には合戦場になるなど他には無い歴史が刻まれているようです。しかし現代、狭い神戸の土地開発を進める中で、広大な鎮守の杜は縮小の一途となり、住宅地にうっそうとした茂みが残り、そこに人が入れないとなれば、治安の面からも解放した方が良いという判断に行き着くのは容易に想像できます。これも一つの守り方なのかも知れませんね。せっかくだから僕も歩かせてもらいました。都会のオアシスです。
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