goo blog サービス終了のお知らせ 

ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

水上人形劇

2007-12-02 14:54:26 | Weblog
12月1日最高気温25度とあったけど、肌寒く感じます。

ハノイが本場の伝統芸能である、水上人形劇を見にいってきました。

劇場は街の中心にある、ホアンキエム湖のほとりにあります。観光客に人気が高く、いつも満席で席をとるのが難しいと聞いていたので、最初から、旅行社に切符の手配を頼んでいたら、一番前の席で、ラッキーという感じでした。

この水上人形劇は、結構古いベトナムの歴史の中、1010年、タンロン(現在のハノイ)に李朝が起こった頃と同じ時代か、それ以前、北部にある紅河デルタ地帯の水田で、農民たちが、農閑期の遊びとしておこなっていたものが、はじまりのようです。

水上人形劇の故郷であるハノイ周辺は、土地のほとんどが川や池、水田という地域で、そのため、人形を動かす仕組みを水の中に隠して行うという、工夫が生まれたそうです。

伝統楽器の演奏、人形操作は、舞台芸能大学の卒業生が多数の劇団員で構成され、運営されています。英語で、ウオーターパペットとよばれてる、あやつり人形ではありますが、人形操者は、腰まで水につかり、御簾の後ろから人形を操り、音楽と歌に合わせた動きは細やかで、とても見所がありました。カメラを忘れたのが残念でならないのですが、操られている人形は、伝統工芸の漆を使ってコーティングされ、色鮮やかでとても美しく、楽しい公演となっていました。

楽しみを作り出すための、人間の創意工夫に感嘆し、伝統に感謝しました。