四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

汚染を残し

2021年05月30日 10時32分16秒 | 日々の歩み
五月下旬に、ここ関東南部は「走り梅雨」の天候不順はあったものの、
予報によると梅雨入りは来週以降になるとのことです。
何時も散歩に行く遊歩道や、公園のそこかしこには既に紫陽花が藍色の
花群れを輝かせています。





梅雨の鬱陶しさをひと時忘れさせてくれる紫陽花ですが、梅雨に間のある
青空の下でも、「紫の太陽」の本領を発揮しまばゆい耀きを見せています。
今回は時事ニュースから少し離れて、「七変化」との別名を持つ紫陽花を
周辺の公園、遊歩道でスケッチし、掲載してみたいと思います。





なお、巣ごもりの日々の中で、周辺の遊歩道、観音崎公園の散歩等の徒然に
即興で詠んだ短歌を掲載したいと思います。インパクトに欠けますが…。

 ☆さえずりに応える如くさざめきて 風無き森に萌える新緑
 ☆夕映えの空にくっきり春の虹 コロナ禍なれど息のむ冴えも
 ☆草いきれ満ちたる野には草若葉 百花に負けぬ萌える緑も
 ☆鶯よ力の限り鳴くがいい 過疎の村にも初音まつ人
 ☆人麻呂忌 言霊信じ歌詠むも 心に響く一首も出来ず

 ☆若カエデ風になびくも光ため 梅雨に間のある空に伸びいる
 ☆さえずりに長閑ならざる闘いも 縄張り守る死闘もあるや
 ☆死闘にも似たるさえずり 夕映えの空をふさぎし大樹も圧し
 ☆あきらめを重ね重ねて春いくも マスク・自粛のコロナ禍続く
 ☆なにゆえに「処理水」などと言い換える 汚染を残し海に投棄と
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理(ことわり)はなに

2021年05月24日 09時46分14秒 | 日々の歩み
梅雨にも似た雨模様が続きましたが、昨日は久しぶりの青空が覗き
五月の日差しの強さを改めて実感しました。
雨の中で控えていた散策に細君共々出かけてみました。

何時も行く遊歩道の周辺には、早めに開花した紫陽花が、強い
日差しの中で文字通りの「紫の太陽」の輝きを見せていました。

何時ものルートを通り海岸道路に向いましたが、休日でもあり
散策やジョギングをされる方が大勢いましたが、青天井の下で
爽やかな多くの笑顔に出会うことが出来ました。



一方、政府は、新型コロナウイルス対策として10都道府県に
発令している緊急事態宣言のうち、沖縄県を除く9都道府県に
ついて、今月末までの期限を延長する方向で調整に入ったようです。
感染状況の改善が不十分なためで、今週中にも専門家の意見を聞いて
延長の可否を決定する予定とのこと。

宣言発令中の北海道、東京、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、
福岡の9都道府県のうち、東京や大阪などで新規感染者数が減少傾向に
あるものの、医療提供体制は厳しい状況が続いています。

今月16日から宣言の対象地域に追加された北海道などでは感染者数が
なお増加傾向にあり、「今のままでは解除は難しい」情勢とのこと。
宣言が延長された場合、4月25日から期間がスタートした東京、京都、
大阪、兵庫の4都府県は再延長となる見通しです。


このような日々に即興で詠んだ短歌を、掲載したいと思います。相変わらず
統一感、物語性無きままに・・・。

 ☆白鷺の白さいや増す立夏すぎ コロナ荒ぶも みやびに舞うや 
 ☆アゲハ蝶何を競うか舞い舞いて シャガの群生よそに飛びゆく
 ☆エゴノ木の花降りこぼす青天に 紋白蝶も花避けて舞う
 ☆古木にも新緑萌える森の道 コロナ弱りに 力もらいぬ
 ☆落花にも似たる胡蝶の舞い姿 コロナ禍の世に みやびあるがに
 ☆魅せらるる色の爆発 ネモヒラの 群れ咲く谷戸をキャンバスにして
 ☆老木に新緑萌える雨上がり コロナ禍負けぬ力貰いぬ

 ☆咲き満ちて崩れるがごと牡丹散る 祇園精舎と琵琶の幻聴
 ☆新緑を揺らして抜ける風吹けど ざわめき負けぬ鳥のさえずり
 ☆ひと日ごと色も冴えゆく紫陽花の 早や咲く五月 コロナ禍よそに
 ☆クローバ摘む幼き日々の横顔が 四つ葉を探す妻に重なり
 ☆咲き満る薔薇をならびて眺むるも やがてひとりと なるか我らも
 ☆新緑を抜けて再び新緑へ 岬の森はさえずり止まず
 ☆二回目の新緑愛でる季節にも 未だマスクは外せぬままに

 ☆人の持つ矜持つらぬき逝きたるも あまたの公僕 救う赤木氏
 ☆蟻に似たあゆみ重ねる我なるも 駒と言えども矜持秘め持つ
 ☆繰り返す延長宣言その果てに 疲れ倒るる店もあまたに
 ☆春過ぎて夏来たるともコロナ禍は 依然荒びて留まること無し
 ☆春愁か コロナ籠りか 鬱々は めぐる初夏にも晴れることなく
 ☆行く春を 惜しむ間もなく梅雨となり コロナ禍いすわる街は静まり
 ☆100回の電話かけても繋がらぬ ワクチン予約は昭和のままに
 ☆「関与せぬ」責任放棄のなすり合い 国のかじ取り担う人らの
 ☆感染の爆発続く日々になお オリパラ進める理(ことわり)はなに

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「旅の途上(なか)」歌詞

2021年05月19日 12時16分17秒 | 日々の歩み
 前回のブログでは、かつて私が1990年代の後半に関わったプロジェクトでの
体験をもとに、詠んだ短歌の一端を紹介させて頂きました。
 その時代、私の身をおいたIT産業では新規技術の開発に伴い、納期厳守と
高品質を達成しようとする取り組みのなか、長時間残業と、業務の厳しさが必然的に
増していました。
 さらに、その状況下で自己責任を果たそうと呻吟する責任感の強い優れた技術者を
中心に、心病むメンバーが急増しつつありました。

 その数は当時のIT技術者の20%を上回るとの隠れた統計もあり、見過ごす
ことのできない事態に陥りつつありました。そんな中で私の職場の周辺でも心を病む、
もしくは、「心の風邪」とも言える症状に苦悩するメンバーが増えていました。

 このようなメンバーへは、励ますことは返って症状を悪化させるとのカウンセラーの医師の
アドバイスもありました。
 今の状態をありのままに受け入れ、そこから一歩を踏み出そうとする彼らの真摯な歩みを、
静かに見守りたいとの意図のもとにエールを込めて、誰でも口ずさめる歌詞に挑戦してみました。
したがって、いつもの短歌ではなくポップ・ミュージック調の歌詞に挑戦してみました。

 本歌詞はポップ歌手、工藤慎太郎さんにより曲を付けて頂き、彼のアルバム
「ふたつでひとつ」に「旅の途上(なか)」として、 載せて頂きました。
そして、今でも彼のライブで歌われているとのことです。
 ご存知の方もおられるかとおもいますが、工藤慎太郎さんは彼の作詞、作曲の
「シェフ」でデビューし、その年の第39回日本有線大賞において新人賞を受賞した
歌手であり、将来を嘱望されたシンガーソングライターでもあります。
 レコーディングに当たって歌詞は若干手直しがされましたが、元となった
歌詞を掲載いたします。


工藤慎太郎さん歌唱のユーチューブは以下の通りです。



   旅の途上(なか)

     1.君は今、たびの途上(なか)
      心も壊れる 重荷を背負い
      歩いた長い峠道
      つかれたら つかれたら
      休んでいいんだ 留まることも
      いいんだよ
      でも、その後で
      心から 愛するその人と
      やすらぎ求めて歩きだそうよ
      二人の歩幅で
      一歩づつ 一歩づつ

     2.君は今、たびの途上(なか)
      心も凍る 重荷を背負い
      歩いた長い雪の道
      つかれたら つかれたら
      休んでいいんだ 留まることも
      いいんだよ
      でも、その後で
      心から 愛するその人と
      幸せさがしに歩きだそうよ
      互いの歩幅で
      一歩づつ 一歩づつ

     3.君は今、たびの途上(なか)
      心も裂ける 重荷を背負い
      歩いた長い闇の道
      つかれたら つかれたら
      休んでいいんだ 留まることも
      いいんだよ
      でも、その後で
      心から 愛するその人と
      光りを求めて飛び出そうよ
      互いのつばさで
      一羽づつ 一羽づつ
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「高層の狩人」

2021年05月13日 12時47分42秒 | 短歌
 私は、1990年代の後半、構成メンバーが百二十名を越えるSE部隊を率いて、携帯電話iモード関連の
ビックプロジェクトの開発に、統括プロジェクトマネージャーとして取り組んだことがありました。
  iモードは今では当たり前のシステムですが、携帯電話を用いて、インターネットを経由し、 どこからでも
コンピュータに繋がる技術です。当時は世界でも初めての画期的な技術であり開発者としてもワクワクする
取り組みでした。

 3年余にわたった開発プロジェクトは、文字通り会社としても、私自身もビジネスマンとしての存在証明を
かけた業務でした。開発の最盛期には月曜に出勤し、土曜日に初めて家に帰れるような勤務状態で文字通り
「不夜城の城主」と揶揄されるような日々を経て何とか、開発を完了することが出来ました。
プロジェクト完成パーティーの席上、開発会社の代表一人として挨拶する場面がありましたが、
メンバーの晴れやかな笑顔に苦闘ともいえる日々が報われる想いがしました。



 開発の日々の中で、コーヒーブレークのひと時に、また、仮眠に入る前の業務日誌の作成時に、
システム手帳の片隅に短歌をメモることがありました。それはささやかな癒しであり、自らを
見つめなおすよすがでもありました。
 そんな短歌は、かつて所属していた短歌会の歌誌に断片的に載せたものもありますが、思い優先の
短歌としての完成度も低いことから省いたものも多々ありました。今回は当時の息吹を再現すべく
極力当時に詠んだままの原型を残し掲載したいと思います。



   ☆夕陽さえ足下に眺める錯覚に狎れゆく日々よ高層の罠
   ☆灯も消えぬ高層の街 開発の 闇にうごめく狩人の群れ
   ☆狩ることが狩られぬ保障となる街に 胸の痛みを奥に追いやり
   ☆先端の技術をめぐる情報戦 産み出す苦悩 勝る誇りも
   ☆25時 未だ消されぬ灯の下で まなこはらして開発を追う
   ☆先端の技術に挑む友の自死 引きずる影に無縁ならざる
   ☆挑みゆく相手失う技術者の 己に放つ矢の音を聴く
   ☆忘れがたきひとつの思い秘むるまま 窓を横切る流星(ほし)を見つめり

   ☆掠めるも刺さる事なき矢の音を 高層の闇 その底で聴く
   ☆繰り返す錯誤の果てに生まれくる技術は我らも蝕みてゆく
   ☆知能をも生み得る技術の開発は 神に挑みし修羅の荒野か
   ☆分秒の速さを競う開発に 我の魂も刻まれゆくか
   ☆裡に棲む修羅に挑みて夢紡ぐ 先端技術の諸刃見つめて
   ☆もの創る誇りも業(ごう)も呑み込みて今は阿修羅に成るほかはなし
   ☆100名を超えるメンバー率いるも リーダー我は孤独の淵に
   ☆振り向かばたった一人の石だだみ 滑る枯葉の音のみ響く

   ☆先端の技術を巡る暗闘の 日々に棄てたる想いぞ恋おし
   ☆先端の技術に挑む我らさえ その成果には 預かりもなく
   ☆荒みゆく心癒せとセントポーリア 君が形見は今も咲き継ぐ
   ☆人のもつ哀しみ奥に押し込みて何を拓(ひら)くやコンビュートピア
   ☆憧れも惑い希いも呑み込みて 望まぬ修羅の日々を疾(はし)らん
   ☆もの創る誇り支えに開発の 現場に一人 修羅として立つ
   ☆いのちをも人生さえも賭けてなお悔い無き仕事と つぶやきてみる
   ☆くちなしの匂い仄かに漂えり 眠り忘れし石の街にも
   ☆木枯らしの枯らす一樹も無き街に 夢の一つも温め行かん
   ☆温めし消し去り難き夢ひとつ お台場つつむ残照に顕つ
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命をも盾に

2021年05月08日 14時01分11秒 | 日々の歩み
 政府は昨日7日夕、新型コロナウイルス対策本部を首相官邸で開き、東京、大阪、京都、
兵庫の4都府県に発令している緊急事態宣言を5月31日まで延長すると決定し、
感染が拡大している愛知、福岡両県も12日から31日まで新たに対象に追加しました。
変異株による感染増加が続く中、対策の継続や対象地域の拡大が必要と判断したようです。

 政府はこれまで緊急事態宣言を発令するたびに、新型コロナウイルス対策の見直しを
重ねてきましたが、「医療崩壊」に直面する自治体も出現し、対策に一貫性が欠ける
結果となり「場当たり的」という批判も上がっています。

 そんな中、政府は3回目となる今回の宣言で、幅広い業種への休業要請を復活させ、
大型連休中の人の流れを抑えるためには、外出先となりうる商業施設やイベント会場にも
網をかけ、人流を減らせば、新規感染者数が大きく減るというシナリオを描きました。
 しかし、これらの場所が感染を引き起こすという根拠はなく、業界の反発を受け、
12日から2回目の宣言の水準に戻すことになり、対策の検証が必要だと認めざるを
得なくなりました。また、発令期限の月末までに変異ウイルスを封じ込められる
保証も現在のところ不明と言わざるを得ない状況と考えます。

 私たちも、政府や県の呼びかけに従い、「こどもの日」を含む連休は寂しいながら
子供たち家族にも帰省を避ける等の協力を要請し、生活必需品の買い物と、
体力維持の散歩等を除き外出自粛をし、巣ごもり生活を続けて参りました。

 ゴールデンウイーク明けの晴れの日に、散歩の延長として「五月の薔薇」を求めて
横須賀にありますヴェルニー公園に行って参りました。
前のブログでも書いた記憶がありますが・・・、「五月の薔薇」と言えば、
ウイリアム・シェークスピアの戯曲「ハムレット」のあの有名なせりふが浮かびます。
「ああ五月の薔薇よ! かわいい乙女、やさしい妹、うるわしいオフィーリア!
神様、うら若い乙女の心が・・・、こうもはかなくても良いのだろうか」
これは妹オフィーリアの自死を悼む、兄レイアティーズの言葉ですが、ここでの薔薇は、
はかない命の象徴として登場しています。



 さて、皆さんもご存知のように、ヴェルニー公園は幕末において幕府勘定奉行の
小栗上野介忠順と共に、近代日本の工業発展に貢献したヴェルニーを偲んで命名
されたと伺っています。

この公園は、広場を囲みフランス式花壇や噴水、洋風あずまやなどが設けられ、
プリンセスミチコ、ゴールドバニー、シャルルドゥゴール、ピース(平和)と
言ったメジャーな薔薇と共に、日本の伝統的な色調と趣を持つ「禅」という名の
希少品種もあります。さらに「ローズ横浜」と言った神奈川県にちなんだローカル品種もあり、
フランス品種を中心とした130種類、約2,000株のバラが艶やかに咲き誇っています。
これらの薔薇は例年より開花は早いようでしたが、大半は満開前の見ごろと感じました。

 なお、この公園には1936年、旧日本海軍の戦艦「陸奥」に搭載された全長約19メートル、
重さ約100トンの主砲が移され設置されています。

花の命の儚さを秘めながらも、雨上がりの五月の陽を受けて輝き艶やかに咲く薔薇と、
米軍横須賀基地等の軍艦がコラボする不思議な景観にあふれた横須賀ヴェルニー公園は、
訪れるたびに新たな発見がありワクワクします。

こんな日々の徒然に即興で詠んだ短歌を推敲無しで掲載したいと思います。
 ☆新緑に緋鯉も泳ぐ五月晴れ コロナ忘るる空の蒼さよ
 ☆人影も 淋しきバラの園に吹く 風にも乗るや甘き薔薇の香
 ☆入場も制限されし薔薇園に 花の矜持や香り漂う
 ☆はかなげな花の命の象徴と されたる薔薇は たくましく咲く
 ☆葉桜のかなたを覆い黄砂舞いコロナも荒ぶ横浜の空
 ☆徒歩圏の海と花とを愛でたるも 今年コロナの鬱々の日々

 ☆満天星(どうだん)の揺れて咲きいる花あまた濁世に染まらぬ 白さまばゆく
 ☆体温を測りて入るプールには マスクマスクの監視員立つ
 ☆約束の期日はとうに過ぎたるも 届かぬワクチン システムもまた
 ☆七十年越えて戦を拒みたる 憲法今も凛として立つ
 ☆ミャンマーのデモの若きら薔薇に似て 皐月の空に赤々と燃え
 ☆命をも盾に守りし真実を 一度たりとも我は持ちしか
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「歴史の現場」の一つ

2021年05月02日 10時44分10秒 | 日々の歩み
過日、細君の定期通院のアッシーとして浦賀にある病院に向かいました。連休の谷間とは言え、
その混雑状況に驚くとともに、待ち時間を予測し、かねてから気になっていた東叶神社を
訪ねてみました。この地に長く住みながら、ゆっくり訪れお参りするのは初めてでした。

この神社は、幕末に、遣米使節の護衛艦となった咸臨丸の艦長として、太平洋横断を
成し遂げた勝海舟が、航海前に水垢離をした後、山頂で断食したと伝えられています。



艦長である勝海舟としては、冬の太平洋横断の厳しさを想うと、舟玉明神を祀る
叶神社に、切実な思いで祈願したであろうと想像できます。

神社にお参りしたのち、拝殿左側の石段(産霊坂)を上り断食したと伝えられる明神山の
山頂に至りました。
かつてテレビの番組でも取り上げられて、出演タレントが「二度と来ない」と言っていた石段は、
かなりの急傾斜で200段を超えていました。日ごろジョギングと水泳で鍛えているとの自負も
私にはありましたが半分ほど進んだ段階で、ふくらはぎがぴくぴくする状態となり、タレントの
言葉の意味を改めて実感しました。

スダジイ、マテバシイの茂る明神山の山頂には奥宮が鎮座して、対岸の房総半島が一望できました。
ここには浦賀ドックで殉職した人の慰霊塔があり、現在の住友重機械工業に引継がれているとのこと。

コロナ禍の中で、スポット的に空いた時間でしたが「歴史の現場」の一つに立つことが出来、
改めて貴重なひと時を持つことが出来と感じました。

こんな経験も含めて、最近即興で詠んだ短歌を、掲載したいと思います。

 ☆晴れ渡るメーデーなるもコロナ禍に 籠り強いられ祭り遠のく
 ☆連帯は籠ることなり それぞれが己をしばりコロナ禍凌ぐ
 ☆竪琴を鎮魂籠めて弾きたるもビルマの春は未だ凍てつき
 ☆草笛に応えてくれる鶯の鳴き交わしいる新緑の森
 ☆野に遊ぶ遥かな日々の一齣を偲ぶことあり コロナ禍のもと
 ☆風なくも散りゆく花の覆いたる うす紅の道マスクしてゆく
 ☆コロナ禍に染まらぬ花よスズランの 真白き鈴に福音あるや



 ☆一筋の木漏れ日に浮く落ち椿 散りたるのちも 命際立つ
 ☆見上げればさらに空向く花水木 コロナ禍なれど上向きあゆむ
 ☆二人して一人前と言われたる 若き頃より変わらぬ我ら
 ☆青梅は葉陰に既に膨らみて 花の卯月も既につごもり
 ☆咲く力 散りゆく力花は秘め コロナ禍なれど実を育ている
 ☆会えぬ友ズーム飲み会誘い来る コロナ禍ゆえの新たな宴
 ☆花吹雪 記憶はるかな葉桜の 葉陰に淡き 今宵ピンクムーン 
 ☆建て前かシニア支援は コロナ禍に トリアージゆえに無視されてゆく
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