四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

現役続行

2014年03月30日 14時15分40秒 | 日々の歩み
企業での再任用リタイヤ後、三年余にわたって自治体関連の財団法人でコンピュータ関連の仕事を
フルタイムでやって参りました。
この三月をもって現役を引退しようと密かに思っていましたが、諸々の状況からもう一年続行
することになりました。
少なからぬ厳しさはありますが、何とかモチベーションを維持しながらもう少し頑張ってみようと
思っている昨今です。

インターネットはおろか、オンラインという言葉さえ存在しなかったコンピュータ黎明期、
その時代からコンピュータのソフトウエア開発に関わってきた技術者の一人として、
自らの歩みを振り返る時、WEBをはじめとした、今日のIT産業の隆盛は格別の感があります。

昼夜も無いに等しい過酷な開発現場の状況に耐え、先端技術の創造に果敢に挑戦し、IT産業隆盛の
礎を作った「地上の星」とも言える技術者たち。その歩みは、無署名の技術とともに、ものの本にも
記されることもなく歴史の闇の中に埋もれ、顧みられる機会さえない状況にあります。
出来うれば、そんな歩の一端を「技術の裾野史」として仕事の傍ら纏めていければと密かに思っています。

今日は日本全国雨模様ですが、昨日は春爛漫を思わせる花曇りでソメイヨシノをはじめ桜も一斉に
開花しました。開花に誘われ、付近の公園等で桜を中心にデジイチスケッチをして参りましたので
その中の一枚「大島桜」を掲載させて頂きます。
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「林芙美子記念館」へ

2014年03月21日 20時00分13秒 | お出かけ
春分の日、休日の今日は細君の治療の付き添いで大江戸線中井駅付近にある
病院まで行って参りました。

治療の待ち時間に、付近にある「林芙美子記念館」を訪れてみました。
ここは、かつて映画「放浪記」を見てから、機会があればと思いつつ歳月を過ごし、
今回初めての訪問となりました。

山口文象設計によると言われる記念館となっているこの家は、数寄屋造りで京風の特色と、
民家風のおおらかさをあわせもち、落ち着きの感じられる住まいでした。
林芙美子は客間よりも茶の間や風呂、台所にこだわりを持っていたようで、その工夫の跡が
あちらこちらに見ることができました。

また、庭園も芙美子の好みか、人工美を避け自然な状態が保たれ、ムサシアブミや、
椿が今は盛りと咲いていました。また、生前坪井栄より小さな苗木を譲り受け植えたと
言われるオリーブの木が、今はすっかり成長し庭の一角に確かな位置を占めていました。

「花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき…」は、林芙美子が色紙に好んで書いた
フレーズとのことですが、花のいのちに自分の半生を重ねてこの地で晩年を送った芙美子の
面影を浮かべつつ、拙いながらも一首詠んでみました。

 ☆おのが生 花のいのちに重ねたる
         林芙美子の 深淵ここに

治療の終わった細君と大江戸線と、京急電車を乗り継ぎ帰って参りましたが、
治療の痛さの残る細君を気遣いながらも、往復6時間余の意義深い小旅行となりました。
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鎮魂の花

2014年03月10日 21時31分38秒 | 鎮魂
明日11日は東日本大震災から三年目となります。

「復興と再生の3月」に、「共にあること」の意味を改めて胸に
刻んで参りたいと思います。

鎮魂の意味を込めて、東京大空襲の中で半身を焼かれながら、
なお咲き継いだと言われる沈丁花の花を載せたいと思います。

 ☆空襲で半身焼かれし沈丁花
         なお咲き継ぐは花の矜持か
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