四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

かけがえの無き

2020年07月25日 14時29分41秒 | 日々の歩み
 「Go To トラベル」は、実施前に政府・与党の方針がキャンセル料金等も含めて二転三転し、
混乱を招きましたが22日から始まりました。
その初日に新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が、それまでの過去最高を更新し、
不安も広がっています。感染防止と経済再開のはざまで世論を見誤った政府の傷は、
厳しい世論調査等にも反映し深いものと考えます。





 もともと「Go To」事業は、現在所管する国土交通省でなく、首相官邸や経済産業省が主導して
コロナ禍収束の後を目途に、2020年度第1次補正予算に計上したものと記憶しています。



 東京都は昨日24日、都内で新たに260人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと
発表しました。一日の感染の確認が200人を超えるのは、これで4日連続となり、依然として
感染者数は高止まりしているようです。



 この四連休は、あいにくの雨模様の日々が続きます。細君が、再開された温水プールで泳いだ
以降風邪気味で、しかも今週末の日曜日に運転免許の事前講習があるため、大事をとって家で
安静にすることにしました。このため遠出は避け、もっぱら近隣の海岸遊歩道と公園の
デジイチスケッチや、散歩、ジョギング等で過ごしています。







こんな日々に即興で詠んだ短歌を掲載いたします。
  ☆梅雨はなお街を重たく包みおり 朱の傘ひとつ点景となす
  ☆長梅雨に紫陽花いまだ咲き継ぎて 花群れの上凛と立ちいる
  ☆梅雨の闇 紫陽花揺れて獣めき 行き交う路地に妖し影なす
  ☆星まつり吾子と書きたる短冊の 文を遥かに思い出しおり
  ☆逗子葉山 映し静もる凪の海コロナの嵐 吹き荒ぶなか 
  ☆梅雨晴れの空に向かいて舞いゆくや 揚羽の蝶は花も見ずして



  ☆コロナ禍の地球の今は何色か 月のウサギに青く見えるや
  ☆ひと気なき海辺の道は延びいるも コロナ疲れは人も漁場も
  ☆ユニクロのエアーリズムのマスク買う30メートルの密に並びて
  ☆久々に妻のひきたる夏風邪はコロナもよぎり心痛みて
  ☆行き違うマラソン人はマスクなし高齢我らは急ぎ横むく
  ☆無観客 試合の音は懐かしく三角ベースの土の音して


  
  ☆キャンペーン東京のみを外すと言う 蟄居謹慎迫るごとくに
  ☆責任は「ある」と言えども「とる」ことは 久しくたつも見ることはなく
  ☆意味もたぬ七万本の杭打つは 辺野古の海をさらに汚して
  ☆ようやくにマスクは遅れ届きたる 増税含みの不気味な文も
  ☆例もなき前法相の逮捕へと 矜持示すや法治の国の
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温水プールへ

2020年07月19日 08時36分38秒 | 日々の歩み
 東京都で昨日18日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は290人で、3日連続で280人以上となりました。東京都によりますと、夜の街関連は約1割で、1週間前までの平均2割と比べて少なくなった分、職場内や家庭内での感染が増えたとのこと。感染経路不明は158人で、都の担当者は感染者の年齢も感染経路も多様になっていると分析しています。

 緊急事態宣言の解除後、東京都だけでなく埼玉県や千葉県、神奈川県でも解除後最多となる感染者数が確認されていいます。こうした東京都等での感染者の増加について、専門家は感染の震源地「エピセンター」が形成されつつあると警鐘を鳴らしています。
このように、新型コロナウイルスの感染が東京を中心に再び拡大する中、政府は国内観光を後押しする「Go Toトラベル」事業を22日から東京を除外して始める方針を打ち出しました。この方針への妥当性も含めて、18日毎日新聞と社会調査研究センターは世論調査結果を発表しています。



事業開始を当初の、8月上旬から前倒してこの時期に始めること自体への反発が内閣支持率を押し下げたとみられ、安倍内閣の支持率は32%で、6月20日に行った前回調査の36%から4ポイント下落し、不支持率は60%(前回56%)との結果が出ています。これは、「Go Toトラベル」事業の対象に東京が除外されたことへの不満もありますが、事業そのものへの批判がかなり広範に広がっている証かもしれません。



私の住む地域でも先週から、公営の温水プールが人数制限も含めて、かなり厳しいな条件の下で開始されました。勤務の無いウイークデーでしたので、早速細君と共に出かけ一時間ほど泳いできました。ただ、温水シャワーも使えず、水温も低いことから、体調も心配となり早々に引き上げてきました。コロナ禍の下での、大きな一歩でありますので、大切ひと時としていきたいと思っています。
また、先週の月下美人の一凛の開花に続いて、先日、三輪が次々と開花し、夜のひと時を雅な香と共に、神々しいまでの花に癒されました。



徒然にこれらの想いを短歌に託して読んでみました。
  ☆リモートで伝えられない事多く やる気想いも共有できず
  ☆紫陽花は梅雨をまといて藍深くコロナ籠りに光ひとすじ
  ☆梅雨も止み かかりし虹に追憶の かの日も苦く淡く浮かびて
  ☆感染が今日も増えたる神奈川で山百合凛と山裾に咲く
  ☆空と海一つに溶ける梅雨のなか コロナ禍避けて海辺をめざす

  ☆今日もまた海の畔の遊歩道 コロナ禍避けて妻と歩める
  ☆コロナ禍に咲きたる花よ月下美人 神々しさも纏う大輪
  ☆幾山河つまずき転び越えきたる 脇にはいつも妻の微笑み



  ☆ひたすらに泳ぎ続ける鮪なれ我の生き様重ね想うも
  ☆秘めたるも溢るる想い零るるか君が歩みの確かなる跡

  ☆新緑にコロナのうつつ影落とし ゴーツーキャンペーンゆがみ極まる
  ☆ブレーキとアクセル同時に踏むがごと 「Go Toキャンペーン」無策の極み
  ☆コロナ禍にいのちと金がせめぎ合う もてあそぶかの失政またも
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月下美人は雅に

2020年07月12日 07時45分34秒 | 日々の歩み
共同通信など国内メディアの情報によれば、昨日11日、東京都内で新たに206人の
新型コロナウイルス陽性者が確認されました。陽性者が3日連続で200人を超え、
この1週間合計では1067人と、感染拡大に歯止めがかからない状態が続いています。

東京都では6月に入り徐々に感染者の数が増え出し、6月下旬から50人を超える日が続き、
7月2日から6日間連続で100人を超えるようになっていました。9日には再び3桁台、
しかも過去最多の感染者数を記録するようになっています。この状況から感染第2波が
懸念されています。

また、私の住む神奈川県でも緊急事態宣言解除後で最高となる34人の陽性者が
昨日11日確認され、規制緩和が進むとともに首都圏での感染が拡大していることを
裏付ける形となっています。

私も、6月から通常勤務となり、都内に通勤しておりますが、リモートワークが
浸透しつつあるとはいえ、通勤電車も徐々に混雑度を増しています。可能な限りの
感染対策をしているとはいえ、市中感染の状況から、通勤時には感染の怖さを感じています。



そんなコロナ禍の中で、開花時期が平年に比べかなり遅れていた我が家の月下美人が
昨夜一輪のみですが咲きました。細君が剪定も行い、丹精をこめて育ててくれた甲斐もあり、
夕暮れと共につぼみを綻ばせ始めました。

例年のことながら、つぼみがほころび始めると雅な香りが漂い始め、21時過ぎには、
見事な花がほぼ満開となり、香りもより濃厚になっていました。
それから、夢中でデジイチでスケッチを行い、時間の過ぎるのも忘れるほどに花に
魅入られ続けていました。
月下美人の雅で、儚げでいながらも凛とした花の姿を写し取るには未だ、私の技術も感性も
及びませんが、何枚かのスケッチを掲載させていただきます。





日々の歩みの中で社会詠も含めて、徒然に詠んだ短歌を掲載いたします。
なお、勤務の無いウイークデーに、息子夫婦たちと箱根に日帰りのドライブも行いましたが、その折の短歌も入っています。
☆マスク越し月下美人の香にむせぶ コロナ禍のもとさらに凛々しく
☆梅雨の闇照らすがに咲く月下美人 コロナ禍越えて清く凛々しく
☆ほうたるの連れたる闇のそれぞれに 無念を残す魂も重ねて 
☆自粛には馴れゆくことも無きままに梅雨晴れのもとムクゲに魅入る
☆吾子ともに箱根新緑訪ねたる 妻は久方晴れ晴れとして
☆宴への参加を避けてささやかに家族まもるは一つの矜持
☆木洩れ日に薔薇と紫陽花揺らぎいる女流歌人の忌日も遥か
☆月光は流るるごとく波の上 コロナに沈む街も照らして
☆テレワークの後ろに映るモナリザは少しゆがみて苦笑いして





☆いのち掛け投じた票は重み成し 全人代の闇を照らせる
☆千基ものタンク並べてなお止めぬトリチウムの墓いずこに造る
☆愚かなる民となるまい冷笑はやがて我らの許へと還る
☆砕かるるガラスは何を語るらん アメリカの闇 壁の厚さも
☆夢のまま終わらせるなと立ち上がるキングの想いうねりとなりて
☆コロナ禍に自国の民の命さえ軽んじ選挙と かの国のぬし
☆半生を吾子取り戻すたたかいの日々に捧げし滋氏は逝く
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「夜の迷路」に 

2020年07月04日 14時15分58秒 | 日々の歩み

 報道によりますと、大雨特別警報が発表された熊本県と鹿児島県では4日、各地で土砂崩れが発生し、
熊本県球磨村渡では球磨川が氾濫しました。なお、熊本県人吉市や水俣市、鹿児島県阿久根市など
10市町村が約3万5700世帯、約7万6600人に避難指示を出されました。



 東京都では7月2日に107人の新型コロナウイルス感染症感染者が判明し、緊急事態宣言下の
5月2日以来となる100人超えで大きなショックが広がっていましたが、3日はさらに増え、
その数は124人にも上っています。

 小池都知事は2日の臨時記者会見で「『感染拡大要警戒』の段階」としていましたが、
この日の定例会見では新宿、池袋での感染者が多く確認されたことで、あくまで「夜の街」を
中心に20~30代に感染が拡大しているとして、改めて警戒と検査を呼び掛けました。

 私も通常勤務となって一か月となりますが、周辺では通勤電車の混雑も始まり、街の賑わいも
緊急事態宣言前に戻りつつあります。感染者の拡大に実感として怖さはありますが、自らできる
最大限の注意を払いつつ「新しい生活様式」を、淡々と続けていくしかないですね。

勤務の無い日ゃ、休日は、プールも閉鎖されたままですので、相変わらず近隣の遊歩道や、
公園、森などに散策や、ジョギングを細君ともども行っています。そんな折々のデジイチスケッチを、
足跡として掲載したいと思います。





散策やジョギング、通勤の日々の一齣を、短歌に詠ってみました。
☆街一つ風はつつみて海に入る コロナ禍のなかヤマユリの香も
☆うとうとと浅き眠りに目覚むれば コロナ籠りの彷徨いつづく
☆ほたる舞い一つ一つの背負いたる 闇の深さに身震いもして
☆巣ごもりに義姉より届く小包に ミカン溢れてビタミンもまた
☆コロナ禍に月下美人のつぼみさえ 遅れおくれてようやくに伸び
☆木下闇若葉のしずく身に浴びる コロナ籠りに二人並びて
☆我が腕に駆け寄り群れし孫たちの 姿は遥かネットの先に
☆孫たちに何を遺さん 我が短歌紡ぎし言葉足跡なるや



☆コロナ禍に手の温もりもハグさえも 忌み嫌わるるディスタンスゆえ
☆籠る日も解除宣言で解かれども 通う電車に怖さ沸きくる
☆鉛筆の貸し借りすらも禁止する 教師の胸中想いて痛し
☆宰相の語る言の葉滑りゆく 緊急事態も想いこもらず
☆リーマンを越えたると言う指標なり 我らの実感とうに超えたり
☆歌舞伎町 夜の迷路に惑いゆく 若きらの明日 心痛みし
☆付き合いはまだまだ続くコロナ禍は あなどるなかれ恐るるなかれ


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