四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

上田市での講演

2016年09月17日 14時39分58秒 | お出かけ
先週の日曜日、長野県上田市のザ・グランドティアラ上田高砂殿で高校の同総会会員大会が
開催され、久しぶりの同級会も二次会として行われることから一泊で行って参りました。

上田市は現在NHK大河ドラマ「真田丸」により全国から注目を集め、観光客もかなりの数に
上っているとのことで、この地で青春を送ったものの一人としてその変貌を誇らしく感じます。
久しぶりに訪れた上田市は駅前の状況も含めて活気に満ちており、こちらまで元気をもらった
気がしました。



この会は同総会総会とは別に、会員大会として年に一回行うもので、総会報告、講演会、
アトラクションさらに懇親会をセットにしたもので全国の同窓生が一堂に会して行って
いるものです。
来年創立記念の節目を迎えるための「前年度祭」との意味から諸々のイベントの一環として
行われました。そんなことから出席者も例年よりも多く100名を越える参加者を迎えての
大会となりました。
この会での講演を、昨年の関東同窓会に続いて私が担当することになり50分ほどの講演を
行って参りました。題は昨年と内容は若干変更したものの幹事よりの要請もあり
「コンピュータのソフト開発と短歌」としました。

私の現役時代に経験した100名を越えるSE部隊を率いて行ったシステム開発をはじめ、
多くの過酷ともいえる開発プロジェクト等でのプロジェクトマネージャーの経験、
その日々に詠った短歌との関わり等を中心に、リーダのあり方等を織り込んでの
プレゼンテーションを行いました。
久しぶりのプレゼンテーションでしたので、かなりの緊張感がありましたが参加者各位に
温かく受け入れて頂き、少なからず共感を頂いたかなと勝手に解釈しております。

プレゼンのまとめで何点か申し上げましたが、その中の二点を掲載したいと思います。
①リーダとしての覚悟と志
多くの過酷な開発プロジェクトで、そのリーダーとして関わる中で、共に戦ったSE達の
誇りと、使命感を持って真摯に取り組む彼らの存在に触れ、リーダーとしてのあり方を
改めて学ぶ事が出来た。それは予算、納期、品質とともにメンバーの成長や進化も、
プロジェクトの達成目標の一つと位置付け、その達成をぶれることなく追及する覚悟と
志を持つことがリーダの使命であり役割である。

②「傷ついた魂の癒し」
リーダの職務を果たすことの厳しさ、辛さ、さらに誇らしさを含めて丸ごと受け入れ、
短歌に表現することによりカタルシスと癒しも味わい、それが厳しい状況に立ち向かう
新たな活力の源になることを実感した。
これらから、大江健三郎氏の唱える「文学の持つ魂の治癒力」の一翼を短歌も少なからず
担い得ることを実感できた。

なお、結びの言葉として、「真田の国衆の末裔として、この上田の地で育った私たちは
長野県の産業のリーダーとして、さらには日本の産業と文化のフロントランナーとして、
共に力強く疾走して参りましょう」と申し上げました。

懇親会及び、深夜に及んだ二次会の同級会では何十年ぶりかに会う方もおり、歳月に
洗われた容姿の変化はあるものの、青春の日々の面影を残す眼差しや、しぐさは
色濃く残っており、一気に懐かしいかの日に還ることが出来ました。

一首、即興で詠んでみました。
  ☆上田なる母校巣立ちしはらからと
        久しく間見ゆ ほのぼのとして
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする