四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

師走もあと三日

2019年12月28日 14時28分53秒 | 日々の歩み
 師走もあと三日を残すのみとなっていますが、年々歳々過ぎゆく歳月の速さに
驚かされるこの頃です。さて、今年の十大ニュースが各メディアで発表されていますが、
いずれのメディアも第一位に、天皇陛下の即位と「令和」への改元があがっています。
続いてノーベル化学賞に吉野彰氏、消費税増税  税率10%スタート等が挙げられて
います。

私はアフガニスタンを支援する民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」の現地代表で
医師の中村哲さんが12月4日、アフガン東部を移動中に武装集団に銃撃され亡くなった
事件を、十大ニュースに加えたいと思います。

 日本人として世界に誇れる中村医師の活動と、歩みは支援の在り方の神髄を示唆し、
方向性を指し示していると考えます。 中村哲医師殺害の背景等は徐々に明らかに
なりつつありますが、殺害に関わった者たちへの怒りは未だ抑えきれません。
中村哲医師の偉大な足跡への敬意と共に、改めて御霊に心からの哀悼の意を
表したいと思います。

先のブログでも一首捧げましたが、別の視点で一首詠んでみました。
  ☆アフガンの大地うるおす水路さえ 涙の川か中村医師よ

師走のあわただしさを縫って、細君と横浜みなとみらいまで足を延ばしショッピングと
食事を楽しんできました。ただ、カメラを持たずに行ったため残念ながら写真は撮れ
ませんでした。
細君はいくつかのお店を廻ったのち、横浜ならではのシックで華やかさのあるスカートを
買い求めました。私も、防寒用のコートをと幾つか選びましたが、コストと着やすさから
判断し、気に入ったものがなく、パスしました。

食事は築地場外でもおなじみのお店が横浜でも出店しており、その店で海鮮丼などを頂きました。
築地まで行かなくても、横浜でかなり美味しい海鮮丼が頂け満足しました。とくに本マグロが絶品でした。

また、久しぶりに観音崎公園を散策しましたが、先の台風による倒木等により幾つかの
ルートが進入禁止となっていました。
切り出され倒木の数と、未だ倒れたままの木々の状態を目の当たりにして、台風被害の
大きさを改めて感じました。







また、横須賀走水から東京湾を挟んで見える富士山が、神々しいまでに
白銀にそまる峰を見せていました。
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明月院 悟りの窓(丸窓)

2019年12月12日 19時03分45秒 | お出かけ
今年の漢字は、先ほど清水寺で発表があり「令」と決まり、清水寺「奥の院」で
同寺貫主により揮毫されました。

さて、師走もあと二十日を残すのみとなっていますが、このところ温かい日が続きます。
この日和に誘われて細君と鎌倉に行ってまいりました。
前々から「鎌倉の紅葉を見たいね」と言いながら、細君の体調も思わしくなく、
なかなか日程がとれず伸び々となっていましたが、勤務もないことから昨日ようやく
行くことが出来ました。

まず、明月院を目指し北鎌倉までJR横須賀線で向かいました。ここは、紫陽花の名所として
知られ、「あじさい寺」の通称があります。

また、平治の乱で没した鎌倉時代の武将、山内首藤俊通の供養として「明月庵」が建立され、
のちに「明月院」と改められとのこと。「あじさい寺」として花のシーズンにはたいへんな
混雑をみせ、中々近寄れず、私たちもこの時期は敬遠してきました。

この寺でアジサイを植えたのは、さほど古い事ではなく第二次世界大戦後に、物資不足で
参道を整備する杭が足らず、代わりにアジサイを植えていったのが有名となり
「あじさい寺」とも呼ばれるようになったようです。

アジサイの他にも一年中花が絶えず、紅葉でも知られており、この日もウイークデーにも関わらず、
かなりの人出で混雑していました。
明月院に着いて拝観料を払って見上げると、見事に紅葉したイロハモミジの木々が見えました。



旬の時期は若干過ぎた感もありましたが、師走の陽光に浮かぶ紅葉は見事の一言でした。
台風の影響もあり枯葉もあったものの、見事さを損なうほどではなく感動ものでした。



最近、細君は御朱印を集めていることから、先ず、御朱印の申し込みを行い仕上がりまで
15分ほどの猶予があるとのことで、園内の散策を行いました。前から楽しみにしていた
丸窓「悟りの窓」へ直行しました。既に長い行列が出来ていましたが、最後尾に並び順番を待ち、
デジイチに撮りつつじっくりと眺めることが出来ました。この日は晴天でもあり障子は
全開されていました。







園内の茶屋にはお茶菓子と抹茶の魅力的なメニューも掲示されていましたが、鎌倉での
定番となっているお店でのランチも予定していたことから、今回は我慢のスルーとしました。
明月院の紅葉とリンドウ、冬薔薇等を堪能した後、徒歩で20分ほどの鎌倉小町通へ向かいました。





小町通りも訪ねるたびに店舗の様相や経営者も変わり、街の雰囲気も変わっているとの印象があります。
まず、小町通りから少し入った路地に、お目当てのお店「将元」があり、ランチを頂くことにしました。
かつてはウイークデーでも開店前から長い行列が出来る店でしたが、この日はすんなり入店でき、
ラッキーと思う反面びっくりしました。



そしてお店には「長いこと頑張ってきましたが値上げさせて頂きました」との店主のメッセージが
掲げられていました。値上げされても鎌倉ランチの平均値よりリーズナブルであり、味は相変わらず
美味しくて、しかも食材も十分吟味され、出汁のうまさがいずれの料理にも感じられ、丁寧な調理の
跡がにじむ絶品な料理ばかりでした。

食後に小町通りを散策し、細君が「もう一軒行きたいお店がある」とのことで、段葛に沿った
「かなや刷子」さんに向かいました。

馬の毛で作った歯ブラシや、細君のDIY用の刷毛等を求めました。また、小町通りではしゃもじ、
菜箸等々も買い求めました。

北鎌倉から小町通り、段葛等々を3時間以上歩き回ったこともあり細君の疲れも
ピークとのことで、鎌倉散策を途中で打ち切りJR横須賀線で戻ってきました。
紅葉も既に散り時を迎えていましたが、終焉の耀きを放つ紅葉に出会えたことは嬉しく、
感動の一語に尽きます。

「明月院 悟りの窓」に寄せて一首、短歌を詠んでみました。
 ☆つわものの夢もにじむや明月院 悟りの窓に もみじ影なす
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中村医師 哀悼

2019年12月05日 07時21分22秒 | 鎮魂
アフガニスタン東部ジャラバードで4日朝、NGO「ペシャワールの会」現地代表
 中村 哲医師が、何者かに銃撃され殺害されました。

殺害に関わった者たちへの怒りが抑えきれません。
 中村哲医師の偉大な足跡への敬意と共に
     御霊に心からの哀悼を申し上げます。

一首短歌を捧げます。
 ☆火を運ぶプロメテウスの こころざし
    継ぎたる君を 奪う銃弾

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令和元年 目白での短歌会

2019年12月03日 12時17分36秒 | 日々の歩み
師走に入り早や3日。先週は雨の日が多かったのですが、その貴重な晴れ間を縫って、
細君と共にいつもの遊歩道から海岸道路へと散策してきました。



初冬の日差しの中で冬の花、山茶花、菊、皇帝ダリア等が健気に咲き、
蔦うるしもすっかり紅葉していました。







海岸道路からは白銀に染まる富士山がすっきりと見えました。

また、週末、久しぶりに東京目白の歌友宅で短歌会を催しました。
集まった歌友は師走の忙しさもあり少なかったのですが、それぞれのメンバーから
提出された詠草を深く、じっくり味わう会となりました。

目白の歌友は3年ほど前に脳梗塞で倒れ、その後遺症でもある右半身のマヒを克服すべく
リハビリ中でもあります。それでも、言語は完全に回復し、歌評の鋭さと洞察力には
凄ささえ加わったと感じた次第です。お互いの歌論を交えた結構遠慮のない詠草の批評の後は、
ラクビーのノーサイドさながらにワインを囲んでの和やかなワインパーティーとなりました。
我々の世代になると加齢との関連で自身も、家族にも何らかの不具合が生じていることは
否めません。それでも「淡々と前を向いて歩いて行こうよ」が、皆の結論と感じました。

なお、友のお宅の途中に「公益財団法人 徳川黎明会」がありますが、その入り口付近の
蔦うるしも見事に紅葉に染まっていました。



なお、詠草はここ三か月間に詠んだ短歌の中から以下の六首を提出しました。
☆草原を黄金に染める枯れ尾花 滅びに向かう矜持秘めもつ
☆夕映えにススキ千里と山埋めて 滅びに向かうざわめきも無し
☆台風禍 越えてかかるや虹の橋 令和の御代は悲しみも超え
☆花と葉の 互いを想う曼殊沙華 ときを隔てる宿命(さだめ)も超えて
☆空蝉もいのちあるごと寂として 羽化の苦しみ幽かにとどめ
☆体温を超える炎暑のせみ時雨 末期の声も混じりているや
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