四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

埋まらぬパズル

2021年02月22日 15時53分52秒 | 日々の歩み
一昨日、2021年2月20日に行われた全豪オープンの決勝で、大坂なおみさんは
第22シードのJ・ブレイディ(アメリカ)をストレートで破り優勝しました。
2018年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)、
2019年の全豪オープン、2020年の全米オープンに続く4度目となる四大大会の
トロフィーを手にしました。
さらに、女子テニスの2月22日付WTA世界ランキングが公式サイトで発表され、
大坂なおみさんは前回から1つ上げて2位へ浮上しました。

大坂なおみさんの試合をテレビにて観戦させて頂きましたが、彼女のここ一番に見せる
集中力と、メンタルの強さ、さらに前回の試合からの成長の様を、目の当たりに
することができました。
まさにコロナ禍の中で観戦した多くの方に、「大いなる励まし」を与える試合で
あったと思っています。

また、新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は
NHKの「日曜討論」で、「4月までは非常に供給量が限られてくる」と説明したうえで、
供給の見通しを踏まえ、今週中にも今後のスケジュールを示したいという考えを
明らかにしました。

そして、高齢者への接種について「4月からスタートしたいが、当初はワクチンが
限られてくるので、ゆっくり立ち上げたい。100歳以上の方からスタートするなど、
自治体がいろんな想定をしている。接種の期間は『2か月と3週間』を目安として
出したが、大都市は、おそらく、そのようにいかないと思う」と述べました。
今日の総理の国会答弁でも、4月からの高齢者への接種については、かなり困難との
印象を持ちました。自治体の体制整備の日程を含めて、危惧される状況がひしひしと
伝わってきます。

コロナ感染症の新規感染者がこのところ減少したとはいえ、未だ高い水準にあり、
私達も自らできる感染対策を徹底しつつ日々過ごしているところです。
このような中で、勤務や日常の買い物等の以外は外出自粛を、引き続き自らに
課してきていますが、体力維持や気分転換を兼ねて散歩やジョギング、
さらにストレッチ等々も並行して意識的に続けています。その散歩の延長で
過日いつもの散歩コースではなく、開花時を向かえている観梅に
横須賀しょうぶ園に行ってきました。

この公園は皆さんご存知のように、毎年5月から6月にかけて、約7,000m2の
広大な菖蒲田に約14万株のハナショウブが咲き、菖蒲苑のほかにふじ苑や
しゃくなげ苑、バラの庭園などがあり、梅から始まり1年を通じて多様な
花々を観賞できます。



私たちが行ったときは紅白の梅がちょうど満開を迎えており、馥郁とした
梅の香りが遊歩道に漂っていました。ウイークデーでもあり観梅の方も少なく、
三密も気にする必要もなく、細君共々ゆったりと梅の花咲く様を眺め、
デジイチスケッチを行うことができました。



このような日々の中で、即興で詠んだ短歌を掲載させて頂きます。
推敲の不足は禁じえませんが・・・。

 ☆如月に河津桜は花開き 先駆け担い浅き春呼ぶ
 ☆青サギは海見つめるも半眼で 聖人めくはコロナ禍ゆえか
 ☆寒風に冬芽微かに赤み増し 末枯れの森に浅き春来る
 ☆柚子の木の実の陰にある棘さえも 柚子であること指刺して知る 
 ☆煮返しのおでんを食みて妻の言う いい味出すはお互い様ね

 ☆未だなお荒びしコロナただ中に オリンピア立つ祭りのために
 ☆10年の時空を超えて襲いくる 地震ふたたび何の予兆か
 ☆コロナ禍の荒ぶ列島襲いたる 地震再び天の警句か
 ☆冴ゆる夜の風無き街にコロナ禍は 忍び寄るかに侵しておりぬ
 ☆戦後史を身に刻みつつ歩みしも 埋まらぬパズル「昭和史」に知る *1
   注) *1「昭和史」:半藤一利氏著

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凛としずもる

2021年02月14日 14時15分48秒 | 日々の歩み
昨日2月13日午後11時過ぎ、福島県沖を震源とする地震はM7.3、福島で震度6強を観測しました。
ANNのまとめで本日11時半現在、福島県、宮城県、茨城県など合わせて9つの県で127人の方が
怪我をされているとのことですが、亡くなった方はいないとのことです。
被災され怪我を負われた方に、改めてお見舞いを申し上げたいと思います。



一方新型コロナウイルスの国内感染者は13日午後8時現在で1,362人が確認され、
2,000人を下回ったのは7日連続とのことです。なお、重症者の減少幅は新規感染者に
比べて穏やかで、医療体制のひっ迫度は依然として厳しい状況にあるとのことです。
このような状況下、私達も勤務、日常の買い物、体力維持の散歩以外は極力外出を
避けて、依然巣籠りの生活を続けております。



そんな中、いつもの散歩コースではなく細君からの提案で大楠山への登頂に挑戦して見ました。
湘南国際村の駐車場までドライブを兼ねて車で行き、「めぐりの森」からの登頂コースを辿りました。
ご存知の方も多いと思いますが、大楠山は三浦半島の最高峰で標高242mの山でもあります。
私達もこの地に長いこと住みますが、この山への登頂は初めての試みでした。
日ごろ水泳や、散歩で鍛えていることもあり、標高から「大したことはない」との思いで
登りましたが、一気に120段以上の階段を登る場面もあり、結構きつい思いをしました。





しかし、登り切った山頂からは三浦半島のすべてを見渡せるのはもちろん、伊豆半島、富士山、
箱根連山、大島、房総半島と360度の一大パノラマがひろがっており、厳しい行程へのご褒美としても
十分なものでした。

ただ、当日は晴れてはいたものの、温度の関係から海からの水蒸気でガスっていて、富士山はもちろん、
伊豆半島、箱根連山も霞の中でした。それらを思い描きつつ山頂から時を忘れて見入っていました。
なお、この山を頂点として東西に延びる丘陵は風致地区として保護され、自然が豊かに残っており、
衣笠、前田橋等5つのハイキングコースに通じているとのこと。





この山頂でも河津桜が三分咲きほどで、また散歩径にも方々で河津桜が開花し始めていました。
立春を過ぎたとはいえ、寒い北風の中で花開く河津桜の儚げな姿に、他の花々に先駆けて咲く
花の気負いをあまり、感じませんが・・・。人も桜も真の強さを持つ者の凛としたたたずまいは、
見るものの感動を誘わずにはいません。



こんな思いも込めて、相変わらず即興の短歌で、進歩も、進化もありませんが掲載したいと思います。



 ☆十年の 時空戻すや福島に 再び刻むか海の狼藉
 ☆菜の花の果てに広がる海蒼く コロナ感染ここは無縁と
 ☆飛行雲伸びゆく果てに富士の山 如月なかば 既に霞みて
 ☆全力で挑みえたかと自問する 凡夫なれども五分の魂もつ
 ☆汐留は空も塞ぎてビル立つも 灯らぬ窓はテレワークゆえ
 ☆如月につぼみ膨らむ木蓮の枝の隙間に富士のしろがね

 ☆如月の風に揺れつつ花開く 河津さくらよ凛としずもる
 ☆大楠の山の峰より逗子湾を 望めば富士は霞の中に
 ☆冬木立 芽に宿りたる命をも叩くかに吹く春一番
 ☆諸磯の湾に浮きたる富士の山 空と海とを分かつ白がね
 ☆昭和史の表も裏も腑分けして 眼差し温き半藤氏逝く
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「だめなものはダメ」

2021年02月08日 18時53分09秒 | 日々の歩み
 新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、2月7日を期限に11都府県に発令された「緊急事態宣言」は、
本日3月8日、栃木県を除いて、3月7日まで10都府県で延長されました。
東京都などでは新規感染者数は減少傾向にあるものの、未だ4段階で最悪のステージ4(感染爆発)を
脱する見通しが立たない状況です。

 私も、今日は勤務のなかった日ですが、リモートでこなせない業務ゆえ、週二回ほどの
通勤を余儀なくされています。
通勤電車も少し乗客は減ったものの、依然混雑し街中の人出もそう大幅に減少、
改善されているようには見えません。

日常の生活では、極力外出は避け三密はもとより、できうる限りの感染症対策を
行っていますが、周辺での感染者数は依然高いレベルで推移していると感じます。

 私達は相変わらず勤務と、日常の買い物、散歩以外、籠る生活を続けています。
数少ない、散歩やジョギングの機会ですが、そんな道すがら遊歩道の周辺には、
熱海桜、菜の花、河津桜、ヒマラヤ雪ノ下、白梅等春の兆しをまとう花々が咲き、
季節の移ろいは着実に進んでいると感じます。





また、散歩の帰り道、先日海を見つめて動かないアオサギが、翼を広げゆったりと
舞う姿を見ました。
その姿に見惚れるままに、残念ながらシャッターを切るチャンスを失してしまいました。
一方、観音崎灯台の下、大木の梢に一羽ハヤブサが海を見つめ微動だにしない姿を見ました。
そんな日々の徒然に詠んだ短歌を掲載したいと思います。





 ☆籠りては自問自答の日々なれど コロナ感染ほころび晒す
 ☆二つもの命持ちえぬ我なれど 籠りて防ぐすべは切なく
 ☆縄文の 世もかくありや 凪時の 海の蒼さと富士のしろがね

 ☆佐久の野に浅間おろしが荒ぶとも コロナ感染未だに止まず
 ☆波間には青サギゆったり舞いいるも 昨日も今日も一羽寂しく
 ☆漂泊の旅重ねるや青さぎの哲学者めく深き眼差し
 ☆波洗う岩場に二羽のウミ鵜いて つがいの故か見つめ合いたる

 ☆コロナ避け二人で辿る山路に 椿の花は散りても朱き
 ☆大木の梢に一羽ハヤブサは 海見つむるも微動だにせず
 ☆蝋梅はうつむきつつも香を放ち 光の春に温もりを呼ぶ
 ☆霜結ぶ音さえ聴こえる ふる里の寒さ偲びて蝋梅見入る
 ☆寒風に真向かい咲くや冬薔薇 うつむく我の背中を押せる
 ☆冬海の蒼さ極まるその果てに富士は変わらぬ白銀まとい
 ☆ミャンマーに起こりし事はいずこでも「だめなものダメ」声上げるとき
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