月下美人 五度目の開花

　梅雨の季節が終焉を迎えつつある七月初旬に初めて開花した我が家の月下美人。その後三週間おきに
次々開花し一昨日、五度目の開花を見ました。
例年であれば年一、二回の開花でその花の神々しいまでの花姿に感動していましたが、今年の異常気象を
象徴するように回を追うごとに二輪、三輪と花の数を増やし今回は四輪ほぼ同時期に開花しました。

　一輪のみ開花した時に比べ若干花の大きさが小ぶりと感じましたが、実測してみますと1cmも変わらない
大きさで、凛とした純白の花は雅な香りと艶やかな中にも、楚々とした儚さを湛えた花姿を見せてくれました。

　毎回咲く花は同じなのにPM 9:00ごろから始まった開花から、萎み始める4時間余にわたりデジイチの
シャッターを憑かれたように押し続けました。
今回も背景のカラーの設定、照明の変更等々に妻のアイデアを取り入れ、文字通り二人三脚の撮影と
なりました。

　月下美人は黄金の雄しべと純白の雌しべ、さらに純白の大輪の花とともに、甘く雅な香りをもつ
造化の完成形に近い花姿に見るたびに感動を誘われます。
わずか四時間余の花の命故か、凛々しく、切なく懸命に咲き切る花。その花のもつ矜持を感じずには
おれませんでした。

　☆花しべに月の光も滲ませて 香り雅な月下美人咲く