四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

緊急事態宣言解除後1カ月 

2020年06月28日 18時28分10秒 | 日々の歩み
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、政府の緊急事態宣言の全面解除から25日で1カ月がたち、
この間の東京都の感染者数は788人に上り、約1500人だった全国合計の過半数を占めています。
昨日、27日に解除後最多となる57人で高止まり状態が続いています。
「夜の街」関連以外に職場内のクラスター(感染者集団)という新たな問題も発覚し、隣接する埼玉県も
増加傾向がみられ、通勤などに伴う感染の広がりの恐れがあり、警戒感が高まっています。

私たちも、通常勤務になったとはいえ、クラスターの発生等、コロナ禍の心配は依然としてあり、
通勤も含めて一層の警戒が必要と感じています。したがって、勤務終了後は「夜の街」は素通りし、
早々に帰宅する日々を送っています。
そういう意味では「新しい生活様式」も定着されつつあるとも感じます。

ここ、横須賀では公営のジム、温水プール等は依然として閉鎖されたままで、もっぱら細君と共に、
観音崎公園や、海岸道路等で散歩やジョギングで、体力維持を図っています。梅雨の真中に当たる
今の季節、紫陽花やアガパンサス等が雨にも負けず、艶やかに咲き競っています。







こんな日々に詠んだ短歌は、相変わらず統一性に欠けるものですが掲載したいと思います。
  ☆満緑を二人で占めて森に入る コロナ籠りもひと時忘れ
  ☆草原に憩いて妻とにぎり食む コロナこもりも三月となりぬ
  ☆草笛を久方ぶりに吹きいると 里のあぜ道水張田浮かぶ
  ☆咲き盛るアガパンサスにアゲ羽舞い コロナ払うか梅雨の真中に
  ☆花衣纏うがに揺れ紫陽花は 岬に群れて海になだるる
  ☆横須賀の森に薫風吹きわたり鳥さえずるもコロナ居すわる

  ☆満緑の岬の森に風遊び コロナ籠りの疲れも連れて
  ☆人の世のコロナ禍よそにコジュケイの 鳴き声ひびく森の木陰に
  ☆はつ夏の空には雲雀 地に咲くは空色映す紫陽花の群れ
  ☆梅雨晴れの海の青さを縁取りて 岬を覆う紫陽花の群れ
  ☆梅雨晴れに遥かに浮かぶ富士が嶺 コロナの鬱を払うや凛と

  ☆梅雨晴れに いよいよ冴ゆる紫陽花よ コロナの鬱も拭いくれぬか
  ☆パソコンのネット帰省の孫たちは 背丈もパパを越えたよと言う
  ☆孫たちも小さな善意積み重ね 助走続けて成長なすか
  ☆生きるとは演ずることと言うヤツの 瞳の奥に滲む淋しさ
  ☆新橋の路地に漏れたるカラオケの歌声今日はうつろにひびく
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紫陽花 海に

2020年06月21日 08時34分22秒 | 日々の歩み
安倍首相は18日、首相官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、
「改定した基本的対処方針にのっとり、明日、社会・経済活動のレベルをもう一段引き上げる。
一部の首都圏や北海道との間も含めて制限がなくなる」と述べ、都道府県をまたぐ移動制限を
19日から全面的に解除すると明らかにしました。
なお、追加的な防疫措置を取りつつ、出入国制限緩和に向け、ベトナム、タイ、オーストラリア、
ニュージーランドの4カ国と調整を進めると明らかにしました。



また、小池百合子知事は会議で、「経済社会活動が全面的に営まれる新たな局面に入る。
感染防止策を講じながら生活を営んでいく必要がある」と説明しました。検査体制の拡充や
継続的なモニタリングをして感染の再拡大の兆しを的確に捉える方針を強調しました。



東京都内で昨日20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに39人確認されましたが、
都内で1日あたりの感染者数が2桁台になるのは、20日連続しております。私たちは、
移動制限が全面的に解除されたかと言って、都内ではクラスターの発生等々も含めて、
依然として楽観できない状況を冷静に見ていく必要があります。

私たちが勤務する法人も、徐々にではありますが、通常勤務に戻りましたので、
用心しながらも、都内勤務を続けております。



さて、梅雨の季節、真っただ中にありますが、細君ともども勤務の無い日に、雨の合間を
縫って開放された公園や、海岸道路へ散歩、ジョギング等で体力維持と、気分転換を
図っています。公園や、遊歩道の周辺には季節の移ろいを示す紫陽花や、花々が雨にも
負けず艶やかに咲き競っております。そんな花々に励まされながら、コロナ籠りにより
無くした元気を取り戻し、少しでも前を向き歩んでいきたいと思っています。





コロナ籠りの日々に詠んだ短歌を掲載したいと思います。
☆梅雨晴れの空の青さを映してか 冴えし紫陽花 海になだるる
☆コロナ禍に見る人もなく咲く牡丹 怪しさ秘むる深きくれない
☆ひとけなき海辺にマスク外すとき 紫陽花ゆらし風は海向き
☆一人来て海辺でマスク外すとき さやけき風に紫陽花も揺れ
☆コロナ禍に暮らし毀され惑いたる 人ら溢れる街の静寂



☆霧雨の包みし街の片隅に コロナ禍払う白き紫陽花
☆紫陽花にそぼ降る梅雨のしたたりよ コロナ籠りの疲れ拭いし
☆紫陽花はコロナの闇を照らすがに 梅雨の夕暮れいよいよに冴え
☆新橋の路地に宴は戻るとも 喧騒もなくグラスが揺るる
☆アラートの解除されたる夜の酒場 賑わい戻るも喧騒はなく
☆ふた月の長きにわたる巣ごもりも 明けてこわごわ街にはいでず
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「東京アラート」解除、そして・・・

2020年06月13日 16時38分29秒 | 日々の歩み
ようやく関東地方も梅雨入りとなりましたが、雨に濡れた紫陽花はさらに冴え冴えとした輝きを
見せています。



東京都は11日、新型コロナウイルスに関する独自の警戒情報「東京アラート」を解除しました。
判断の目安となる数値が落ち着き、医療が逼迫する状況にはないと判断したようです。
解除に伴う休業要請の緩和は、不特定多数が集う施設も含まれ、感染の再拡大への警戒は
引き続き必要と感じます。

また、アラートが解除されたとはいえ、都内では昨日12日も25人の感染が確認されており、
「第2波」への懸念は消えていません。

私の職場も6月から通常勤務となりましたが,諸々のイベントはかなり抑え気味で、結構な
制約の中で業務も進捗しています。会社の周辺でも事業が立ちいかなくなり、倒産の危機が
迫っている旨の情報や、老舗のお店の閉店等々が少なからず聞こえてきます。

私たちも休日や、勤務の無いウイークデーに、体力維持と気分転換を兼ねて、近隣の公園、
遊歩道、海岸道路に散歩や軽いジョギングを相変わらず続けています。

県立公園の駐車場が久しぶりに解放されたため、観音崎公園に散策に出かけてみました。
この公園には、海沿いの遊歩道を取り囲むように紫陽花が群生しています。紫、ピンク、白等
様々な色どりで咲き、さらに額アジサイも混じり、今まさに旬の輝きを見せていました。





この公園は海沿いから標高差で70~80mの丘陵に連なっていますが、当日は比較的
なだらかなコースを選んで歩いてみました。散歩されている方も多く、挨拶を交わしながら
久しぶりの森林浴を兼ね、約一時間のコースを歩き終えました。



このような日々に詠んだ短歌を掲載したいと思います。
☆海渡るアサギマダラの優美さに 命かけるたる悲壮さは無く
☆紫陽花はコロナの闇を照らすがに 梅雨の夕暮れいよいよに冴え
☆コロナ禍の今年も燕巣作りを 健気なすがた これも日常
☆燕らは季節忘れず巣作るもコロナ籠りの街の静けさ
☆コロナ禍に緑十色輝くも 葉山の森は人影もなく

☆横須賀の岬を覆う紫陽花は 海にまさるる藍ふかくして
☆紫陽花は梅雨に間のある空に揺れコロナの闇を晴らすごと咲く
☆空の青海の藍とも競いつつ岬をうめる紫陽花の群れ
☆マスクして海岸道路を走り行く マラソン人の我も一人に
☆公園はいずこも無情に閉じられて 紫陽花のみが咲き盛りいる

☆アラートの解除されたる夜の酒場 賑わい戻るも喧騒はなく
☆二時間の通勤なれど久々に 解除さるるは嬉しく怖く
☆コロナ禍を越えたる後の日常は 満身創痍の悲惨もありや
☆新しい日常という 望みある見通しなどは無きままにして
☆巣ごもりに耐えて凌ぎし日々なれど暮らし壊れる人らあまたに
☆壊されし「日常」なれどふたたびは「新たな」などで糊塗するなかれ
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藍いよいよに

2020年06月07日 13時21分52秒 | 日々の歩み
 先月、5月25日、全国で緊急事態宣言が解除され、新型コロナ第一波が去ろうとしていましたが、
今週になって、小池都知事は「モニタリング指標などを総合的に勘案して」と、東京アラートを
発動しました。



 また、今後再び感染が拡大した場合、6月1日に「ステップ2」に移行した休業要請の段階的緩和が、
「ステップ0」へ逆戻りする可能性もあると会見では言われていました。

 私も、業務がテレワークになじまないこともあり、自宅待機が続いていましたが、今月1日から勤務も
ほぼ平常に戻りました。しかし、街の賑わい、駅の過密化等通勤状況も含めて不安は拭えて居ませんので、
勤務終了後はまっすぐ帰宅するよう心がけています。

 また、「東京アラート」が発令されて初の週末となった昨日、有数の歓楽街、新宿・歌舞伎町では、
多くのマスク姿の人々が行き交い、にぎわいが戻り始めていたようです。

 勤務の合間に、依然として細君と共に近隣の遊歩道や、海岸道路への散歩を続けていますが、
遊歩道の周辺には、例年より早く紫陽花が「正に旬」の輝きを見せています。
また、夏の花、立葵、朝顔、ブーゲンビリア、ハイビスカス、高砂百合等も咲き初めています。



こんな日々に詠んだ短歌を載せさせていただきます。
 ☆ 爪研ぎて政治の闇に切り込みし かのジャーナリズムは遺構となるや
 ☆ 巣ごもりに耐えて凌ぎし日々なれど 暮らし壊るる人らあまたに
 ☆ 沖縄の海埋め立てに二兆円 コロナに倒るる人ら思えり
 ☆ 布マスク質より量と指示ありと 何時ものことと怒りもわかぬ



 ☆ コロナ禍に籠りし部屋に響きたる さえずる鳥も ま近に迫り
 ☆ 故郷は近くにあるも遠きもの コロナ縛りに行くも叶わぬ
 ☆ 五月晴れ 海岸道路に人あふれ コロナ籠りも二か月を過ぎ
 ☆ コロナ禍に澄み渡りゆく空のもと 自粛疲れの人ら繰り出す
 ☆ 新緑の果てに広がる五月晴れ ひばりも舞いて鬱を払えり
 ☆ コロナ禍に静かに笑みて対峙する 変わらぬ日々に覚悟秘めもつ



 ☆ 新緑の木洩れ日浴びて紫陽花は 藍いよいよに深く冴えゆく
 ☆ 花しょうぶ咲きたる水辺訪ねゆき今年は会えぬ友のいくたり
 ☆ ジョギングとスクワット重ねコロナ禍を 凌ぎしのぎて解除の日へと
 ☆ ヨシキリの初音聴きたるこの夕べ コロナ禍明ける明日を思えり
 ☆ 紫陽花は風のゆくえに傾きて梅雨に間のある岬をうめる
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