四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
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「旅の途上(なか)」歌詞

2021年05月19日 12時16分17秒 | 日々の歩み
 前回のブログでは、かつて私が1990年代の後半に関わったプロジェクトでの
体験をもとに、詠んだ短歌の一端を紹介させて頂きました。
 その時代、私の身をおいたIT産業では新規技術の開発に伴い、納期厳守と
高品質を達成しようとする取り組みのなか、長時間残業と、業務の厳しさが必然的に
増していました。
 さらに、その状況下で自己責任を果たそうと呻吟する責任感の強い優れた技術者を
中心に、心病むメンバーが急増しつつありました。

 その数は当時のIT技術者の20%を上回るとの隠れた統計もあり、見過ごす
ことのできない事態に陥りつつありました。そんな中で私の職場の周辺でも心を病む、
もしくは、「心の風邪」とも言える症状に苦悩するメンバーが増えていました。

 このようなメンバーへは、励ますことは返って症状を悪化させるとのカウンセラーの医師の
アドバイスもありました。
 今の状態をありのままに受け入れ、そこから一歩を踏み出そうとする彼らの真摯な歩みを、
静かに見守りたいとの意図のもとにエールを込めて、誰でも口ずさめる歌詞に挑戦してみました。
したがって、いつもの短歌ではなくポップ・ミュージック調の歌詞に挑戦してみました。

 本歌詞はポップ歌手、工藤慎太郎さんにより曲を付けて頂き、彼のアルバム
「ふたつでひとつ」に「旅の途上(なか)」として、 載せて頂きました。
そして、今でも彼のライブで歌われているとのことです。
 ご存知の方もおられるかとおもいますが、工藤慎太郎さんは彼の作詞、作曲の
「シェフ」でデビューし、その年の第39回日本有線大賞において新人賞を受賞した
歌手であり、将来を嘱望されたシンガーソングライターでもあります。
 レコーディングに当たって歌詞は若干手直しがされましたが、元となった
歌詞を掲載いたします。


工藤慎太郎さん歌唱のユーチューブは以下の通りです。



   旅の途上(なか)

     1.君は今、たびの途上(なか)
      心も壊れる 重荷を背負い
      歩いた長い峠道
      つかれたら つかれたら
      休んでいいんだ 留まることも
      いいんだよ
      でも、その後で
      心から 愛するその人と
      やすらぎ求めて歩きだそうよ
      二人の歩幅で
      一歩づつ 一歩づつ

     2.君は今、たびの途上(なか)
      心も凍る 重荷を背負い
      歩いた長い雪の道
      つかれたら つかれたら
      休んでいいんだ 留まることも
      いいんだよ
      でも、その後で
      心から 愛するその人と
      幸せさがしに歩きだそうよ
      互いの歩幅で
      一歩づつ 一歩づつ

     3.君は今、たびの途上(なか)
      心も裂ける 重荷を背負い
      歩いた長い闇の道
      つかれたら つかれたら
      休んでいいんだ 留まることも
      いいんだよ
      でも、その後で
      心から 愛するその人と
      光りを求めて飛び出そうよ
      互いのつばさで
      一羽づつ 一羽づつ
コメント (19)
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