四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

命の片割れを

2020年09月26日 12時05分01秒 | お出かけ
お彼岸を挟むシルバーウイークも過ぎ、すっかり秋の気配も濃厚ですが、勤務の合間を
縫って、細君ともども散歩と、温水プールでのスイミングを織り込みながら日々を
送っています。

なお、東京都は昨日25日、都内で新たに195人が新型コロナウイルスに感染していることを
確認したと発表しましたが、都内では、24日も195人で、2日連続で100人を超えました。
都の担当者は「一昨日は、ふた桁だったのが、この2日は、200人近くの感染者が出ている。
感染拡大が再び起こる兆候があり、予断を許さない状況だ。引き続き、感染防止の対策に
取り組んでほしい」と話しています。
都内に勤務している関係上、これら感染状況の推移は気になりますが、新しい生活様式も
含め、自らできる最大限の感染対策をしつつ、粛々と日々過ごしていきたいものと思っています。

さて、勤務と散歩やプール以外は外出の自粛をしておりますが、近くにあります
「くりはま花の国」のコスモスが見ごろとの友人の紹介もあり、細君共々行って参りました。
当日は台風の影響もあり、厚い雲に覆われ風も強くコスコスの撮影には最悪の条件でしたが、
カメラよりも目に焼き付けようとの思いで見て参りました。



遥かに東京湾を望む丘陵と森とからなる「くりはま花の国」。その谷戸一面を覆う百万本を越えると
言われるコスモスは、夏の炎暑と豪雨の影響もあり、かなり痛めつけられている印象でした。
しかし、その花群れは吹き抜ける風の中で、互いの想いを語り合うかのように揺らぎ、
薄紅や淡い黄色のさざ波を谷戸に立てていました。
儚げに見えるコスモスは、強風や炎暑にもめげずしなやかな茎と、たくましい根を荒地に張って
揺らぎながらも毅然とした花姿を見せていました。



なお、今回はコスモスばかりでなくピンクのサフィニア「桃色吐息」や、紫のサフィニアも
植えられ、コスモスとのカラーコラボレーションが図られていました。
谷戸の高低差もあり結構な運動量となりましたが、久しぶりに花の咲く草原を渡る風を
存分に味わうことができ、気分も爽快になりました。





こんな日々の徒然に詠んだ短歌を掲載いたします。
 ☆コスモスを揺らす九月の風吹けど 軍港の果て海は凪いる
 ☆揺れつつも笑みこぼすがのコスモスよ コロナの荒び拭いさるかに
 ☆秘めてなお滲む思いを湧かすがに 妖しく揺るるコスモスの海
 ☆ざわめきは裡なる揺れかくりはまの 海になだるる谷戸のコスモス



 ☆いつかまた武漢、香港めぐりくる権力の罠いずこの国にも
 ☆廃線のレールの上にアキアカネ滅びの景色なお懐かしき
 ☆狛犬にマスクをかけし人もおり コロナ禍のなか微笑みもわく
 ☆分かつこと出来ぬ命の片割れを 刻み籠めたる無言館の絵よ
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白露にも

2020年09月20日 18時27分55秒 | 日々の歩み
波乱続きだった「Go Toトラベルキャンペーン」も、東京都を対象に入れ、新たな段階に
入りそうですが…、シルバーウイークも始まり、感染拡大が心配になります。



また、キャンペーンの制度設計上、この恩恵を受けられる施設は「高級ホテル」等の、
大手の業者優遇になっているようです。すでに始まったキャンペーンでは、利用客が
高級志向の宿泊施設ばかりに集中し、リーズナブルな宿泊施設が恩恵を受けられていない
という現象が起きているとのこと。

「経済を拡大しつつ、感染を抑える」政策の政権によるかじ取りの技が、今後検証される
ことになると考えます。



私たちの職場でも、コロナ感染対応として出勤日数を減らしつつ、セミナーの実施に当たっては
フェースシールドとマスクの着用をはじめ、それぞれのソーシャルディスタンスの配置、検温、
換気、アルコール消毒等々の対応を図っています。受講者もコロナ禍にめげず熱心に通って来てくれ、
さらに課題にも真摯に取り組んでくれ、私たちもやりがいを感じながらの日々です。



また、公営の温水プールもコロナ感染対策として、人数制限等諸々の規制を導入しつつ、開放され
約二か月がたちますが、細君と共に勤務の合間と週末に、週二日ほど定期的に通い体力の維持と
気分転換を図っています。



さらに炎暑も納まり、散歩にも良い気候となり、しばらく避けていた観音崎公園等への散策にも
出かけるようになりました。散歩の遊歩道でぱ未だせみ時雨がして、路の脇には、依然として
ムクゲ、百日紅等の夏の花も咲いていますが、萩や、ジンジャー、コスモス等初秋の訪れを
感じさせる花々が咲きはじめています。
スイミングや、散歩のおかげで、最近はぐっすり眠れ体調も良く感謝しているところです。



こんな日々を送りながら詠んだ短歌を掲載したいと思います。
 ☆ムクゲ散り夏の終わりのひと日にも 彩どり添えるは花の矜持か 
 ☆長月の荒れ野に燃ゆる曼殊沙華 逝きたる季節弔うがごと
 ☆花と葉の互いを思う曼殊沙華 深き思いを秘めて燃え立つ
 ☆谷戸埋めてほむら立たすや曼殊沙華兜太は逝くも火を受け継ぐと
 ☆倒木が観音崎の森を埋め去年(こぞ)の台風 爪あと露わ
 ☆長月の森に響ける蝉時雨 炎暑の夏を凌ぐ強さも
 ☆長月の森にコラボの虫と蝉 互いの声に応うるがごと

 ☆空蝉も木々に残しせみ時雨 短き命の絶唱を聴く
 ☆セミナーにマスクシールドで武装せる 我らに無縁テレワークなど
 ☆箱舟が出航すると聞こえくる ヒトには開かぬ その重き戸は
 ☆我らなお人生という長旅に不急はあれど不要は無しに
 ☆長月の炎天背負い歩み行くコロナ禍のもと今日の仕事に
 ☆白露にも妻と見つめる雲の峰 炎暑コロナも踏み越えて
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四葉のクローバ

2020年09月13日 12時32分38秒 | 日々の歩み
「殺人的」とも表現された炎暑の季節を経て「白露」も過ぎ、ようやく朝夕にかすかな
秋の気配を感じる候となりましたが、皆様のところはいかがでしょうか。

国内では昨日12日、新型コロナウイルスの感染者が新たに579人確認されました。
死者は沖縄県で4人など計11人増え、累計で1452人となったとの報道がありました。
東京都では、感染者が新たに226人確認され、新規感染者が200人を上回るのは
2日ぶりでした。都によると、重症患者は23人で、前日から1人減ったとのことです。



最近は、種々の制約はあるものの比較的空いており、快適な公営の温水プールに
細君ともども週二日ほど通えるようになり、運動不足の解消と気分転換を図っています。
なお、遊歩道の散歩の折、久方ぶりに四葉のクローバを見つけ、ちょっぴりと幸せ感を
味わうとともに、それを細君に手渡すことができました。
また、かつて備前旅行の際お世話になり、お付き合いのあった方から、シャインマスカット、
安芸クーイン等のブドウが届き、一足早い秋の味覚を味わうことができました。
とっても美味しかったです。



また、日ごろ使っているパソコンが最新のWindows Updateに性能を含めて、機能的に
耐えられなくなり、やむを得ず新規に購入したことは、前回のBlgで報告させて頂きました。



その後、データ等の移行は何とかやれたものの、便利に使っていたアプリケーションの移行が
機種的に不可となり結構戸惑い、苦労しています。
私自身、長いことITのソフト開発を生業としてきましたので、機種やOSのバージョンが
変わるたびに、対応できるアプリケーションが制約を受けることはわかりますが、使用不可と
なるのは納得しかねる思いがあります。

こんな思いも抱えつつ、夏バテにもめげず細君ともども日々を送っていますが、そんな徒然に
詠んだ短歌を掲載させていただきます。統一感は相変わらずありませんが…。

 ☆太陽に牙もあるらしこの熱さ 列島燃えてかげろうとなす
 ☆台風過未だ続けりせみ時雨 いのちの際の健気さ秘めて
 ☆空蝉は葉裏にひそと留まるも森を包みてせみ時雨して
 ☆賜りしぶどうの汁の甘さにも君の温もり満ちて溢ふるる
 ☆秋蝶の旬を過ぎたる園に舞い 咲き残りたる花に憩うや
 ☆酔芙蓉白き花弁をくれないに染めて散りゆく黄昏のとき
 ☆酔芙蓉 うす紅染める夕まぐれ 蝶は戸惑い花さけて舞う
 ☆暁闇に漁場へ向かう船の果て夏のオリオン耀き初むる

 ☆潮風の吹きいる広場で見つけたる四葉クローバ妻に手渡す
 ☆コロナ禍に親子互いに気遣いて帰省無きまま 重陽の日に
 ☆長月にずれ込み響くせみ時雨 炎暑の森にいのち健気に
 ☆重力を自在に操り空をゆくトンビの世界にコロナ禍無きや
 ☆久方に古典に浸る これもまた時空をまたぐリモート会話
 ☆紺碧の空に突き刺す雲の峰 コロナの夏を裂きてくれぬか
 ☆補助線で解を導く幾何学の ようにはいかぬコロナワクチン
 ☆利害のみ国家観なき政争に 否とは言わぬマスコミあまた
 ☆我が一世戻りたき日も無けれども それぞれの日々味わい深き
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月のウサギに

2020年09月06日 12時33分14秒 | 日々の歩み
台風10号は、本日6日午前6時現在、「大型」で「非常に強い」勢力で、奄美大島の南東を北上しています。
中心気圧は925ヘクトパスカルで、きょうが発達のピークになりそうです。
この後、台風10号は、勢力をほとんど衰えることなく、奄美地方や九州に最も近づく見込みとのことです。
奄美地方や九州では、記録的な暴風、高波、高潮などのほか、大雨の恐れがあり、最大級の警戒をと
気象庁は呼びかけています。



さて、私のPCは購入後8年ほど経過し、今回のWindows Update1909に対応できずに、頻繁にダウンする
現象が続き、やむおえず新規に購入する手続きを行い、三日ほど前に届きました。
限られた予算の中で、Offece付きでコストパフォーマンスの良いAMD Ryzen™ 5の15.6型ノートパソコンを
選定しました。Office関連のパワーポイントを含めてインストールし、以前使っていた㍶からのデータ
移行、メール設定等々に結構手間取りましたが、ようやく使えるようになりました。



ディスプレイの色調や文字の大きさの微妙な変化があり違和感がありますが、まずは使い始めたいと思っています。
細君は、頻繁にフリーズするトレスからは解放され、違和感はあるものの、まずまずと言ってくれています。



最近、長いこと閉鎖されていた公営の温水プールが解放され、細君ともども勤務のないウイークデーも含めて
週2日ほど、スケジュールを調整し通い始めました。
この施設は三浦半島の西側、佐島漁港に近く、他の個所に比べて少し遠く、車で30分ほどのところにあります。
しかし、施設が綺麗で、雰囲気と泳ぎやすさが気に入っています。コロナ対策から、入場は2時間の時間制で
区切られ、合間の1時間は館内の消毒を行い、入場人数も一回45人までとなっています。



プールが閉鎖されていた期間は、運動不足を補うため散歩やジョギングを意識的にむ行ってきましたが、
夏の殺人的ともいえる暑さの中では、ためらいもあり夕刻や、早朝にシフトし体力維持を図ってきました。
これからは、スイミングをメインに散歩・ジョギングも含めて気分転換と体力維持に努めていきたいと
思っています。




このような日々、徒然に読んだ短歌を掲載したいと思います。
 ☆ 熱波にもすっくと立てる樅の木に 命かぎりの蝉時雨して
 ☆ 氾濫の傷跡深く最上川 芭蕉の世界泥に埋まるも
 ☆ コロナ禍に受講の生徒減りたるも リスクを越える意気を秘めもつ
 ☆ その生をひと日に仕舞う酔芙蓉 晩夏の夕べ ひそやかに散る
 ☆ 木洩れ日は観音像を揺らしいる コロナ籠りの鬱拭うがに
 ☆ 大き目の魚を我に盛り付けて妻ははにかみ小さめを食む
 ☆ 先を行く妻の姿を撮りおれば木洩れ日揺れて夏の絵となる

 ☆ 台風の特別警報あるという 列島すでに想定外なく
 ☆ 影薄きネット参加のパネリスト 熱意届かぬもどかしさあり
 ☆ 殻ひとつ脱ぎ捨てたるも命かけ身震いしつつ蝉は飛び立つ
 ☆ 黒い雨浴びたる揚羽飛びゆくも行方はおぼろ遠き日の夢
 ☆ 黒い雨浴びたる人の余命をも 知らんふりして控訴するひとら
 ☆ 「世が世なら」なんて言葉も死語なれどコロナ禍語る時代も来るや
 ☆ コロナ禍の地球の今は何色か 月のウサギに青く見えるや
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