四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

ひなげしの海

2011年05月29日 16時10分18秒 | 四季の花
 平年より二週間近く早く既に、ここ関東でも梅雨入りしましたが、天候に恵まれた先週末、
近くにあります「くりはま花の国」へ行って参りました。

 ここは、かつて久里浜緑地と言われた谷戸一面を使い、春はポピー、秋はコスモスが
それぞれ100万本の規模で植えられ、文字通り「花の国」となっています。
 谷戸の頂上に位置し子供たちに「ゴジラ広場」と呼ばれる遊園地まで二両編成の
フラワートレインも走り、幼い子供たちにも人気のスポットとなっています。

 現在は6月5日(日)までの予定でポピー祭りが行われており、最終日にはポピーの
摘み取りが自由に出来るようです。
四月当初の寒さもあり若干花時は遅れたようでしたが、昨年以上に花数も多く、
まさに野原一面に花の絨毯が敷き詰められたような鮮やかな色彩に覆われた花園でした。

 ポピーと言えば与謝野晶子の歌に・・・
  「ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す
        君も雛罌粟(こくりこ)われも雛罌粟」
があります。

 谷戸一面を埋めて咲くポピーに、かつて晶子がフランスで見たでありましょう
野原一面に燃え立つように咲くポピーの群生が目に浮かびました。

晶子の短歌の足元にも及びませんが、かつてこのポピーを眺めて詠んだ短歌を
掲載したいと思います。

  ☆ざわめきは裡なる揺れか久里浜の
         海になだるる谷戸のひなげし
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ああ五月の薔薇よ!

2011年05月22日 11時17分24秒 | コンサート
 「五月の薔薇」と言えば、ウイリアム・シェークスピアの戯曲「ハムレット」のあの有名なせりふが浮かびます。

「ああ五月の薔薇よ! かわいい乙女、やさしい妹、
 うるわしいオフィーリア!
 神様、うら若い乙女の心が・・・、 
 こうもはかなくても良いのだろうか」

 これは妹オフィーリアの自死を悼む、兄レイアティーズの言葉ですが、ここでの薔薇は、はかない命の象徴として
登場しています。
今では、四季咲の薔薇も数多く作られ、薔薇は必ずしも儚い命の象徴にはなり得ない状況もありますが…。
しかし、咲き満ちたその瞬間から朽ちていく薔薇の花びらを見ていると「花の命のはかなさ」を感じずにはおれません。

とりわけ、今年の薔薇は「生きとし生けるもの」の命のはかなさを、そして懸命に生きようとする者たちへの励ましを自ら咲くことで指し示していると感じました。
儚く潔く散る桜とは異なり、四季ごとに復活するかに咲く薔薇の矜持に、震災からの復興を担う多くの人々の秘めた誇りを重ねてみたいと思っています。

儚さを秘めながらも、五月の陽光を受けて輝くように咲く青薔薇「シャルルドゴール」を「鎮魂の花」として掲載致します。
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ジャパンマスターズ2011

2011年05月11日 21時29分00秒 | マスターズ水泳大会
今年の一月から計画されていた大会でしたが、先週の日曜日、神奈川県相模原市総合水泳場(相模原グリーンプール)で開催された2011年度日本マスターズ水泳短水路大会(ジャパンマスターズ2011)に参加してきました。参加者は目測の範囲ですが通路まで溢れる応援者までいれると2,000人を超えていたように思います。

私としては長いこと水泳をやってきましたが、この種の大会には初めての参加でしたのでその規模、内容についてはほとんど基礎知識を持ち合わせていない状態での参加でした。
50mプールと飛び込み用プールを中心とし、三階まで観客席を有する相模原グリーンプールは国際大会まで可能な充実した施設でした。

今回は「短水路大会」ということで50mプールを横断して泳ぐ25mコースでの競技となり、私は50mの自由形と、25m自由形リレーの二種目に参加しました。
50mの自由形ではターンを失敗し平凡なタイムでしたが年代別参加者26人中5位となり、25m自由形リレーでは15チーム中4位でした。その意味ではほろ苦い大会デビューとなりました。

今までは水泳仲間と共に泳ぐことの楽しさと、泳いだ後の爽快感に魅せられて、ただひたすら泳ぐことのみに専念してきました。しかし、このようにチームの仲間たちと団体として参加し、チームの一員として記録を競うことの楽しさ、達成感はまた格別なものがあると再認識させられました。眠っていた体育会系の血が騒ぐと言ったら少し大げさですが、久しぶりに興奮を覚えました。

大会の後、チームの有志で打ち上げの宴を持ちましたが、メンバーと酌み交わしたビールのおいしさは格別でした。

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