四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その121)

2024年02月28日 05時47分18秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その121) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 白梅」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は
  源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・
  単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻
  名歌から2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・6葵(あおい)
  歌の背景
  光源氏二十二歳。びっしりと車が立ち並んでいる賀茂の葵祭の日、
  女の方から車の場所を譲ってくるのでどんな好色者だろうとみると、
  「せっかくお目にかかったのに、その注連の内(シメノウチ)には
  入りかねております」と、「逢ふ日」に掛けて、あの典侍が歌を
  贈ってきました。源氏は素っ気なく歌を返します。
 〇はかなしや 人のかざせる 葵ゆゑ 神の許しの 今日を待ちける 源典侍
  注連の内には
 〇かざしける心ぞあだに おもほゆる 八十氏人に なべて逢ふ日を 光源氏
「返歌」
☆典侍(ないしのすけ) 恋に想いは みそかごと 
            葵の簪(かんざし) 祭りに輝く

☆移りかわる 花のほころび 今さかりと 
            八十氏人(やそうじびと)を 眺めているも

 注)八十氏人(やそうじびと):多くの人々
註)紫式部集・6
 〇西の海を おもひやりつつ 月みれば 
            ただに泣かるる ころにもあるかな
「返歌」
☆大宰府の 遠い赴任地 見極めて 心に沁みる 言葉たむける
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回は「源典侍」「光源氏」「紫式部」の詠まれた歌への返歌を、3首詠んで
 頂きました。
 源典侍と光源氏の絡みは、源氏物語でも結構辛辣に描かれていますが、源典侍は
 今でいう、いわゆる美魔女であったとの説があります。この方は紫式部の兄嫁が
 モデルではないかと言われているようですね。
 1首目、2首目は葵祭に、紫の上と仲良く祭り見物に来たのに、空気を詠まず声を
 かけ歌を寄こす源典侍に、光源氏は立腹しそっけなく対応する様子が返歌にも
 表れています。しかし、一度は逢瀬を重ねた方ですので、せめて・・・の想いを
 返歌に込めて詠ってみました。「おめもじ」は女性言葉ですが皮肉も滲ませ
 ました。いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★花時を 過ぎても香る君ゆえに 八十氏人は おめもじ待つや
 3首目は、紫式部が「姉君」と呼んだ「筑紫の君」が詠んだ歌で、
 「西の筑紫の海を思いながら月を見ていると泣けてくる」との意ですが、
 紫式部は「西へ行く月の便りにたまづさのかき絶えめやは雲のかよひぢ」と
 返歌し姉君が筑紫へ行っても手紙は絶やしませんよ、と返しています。
 従って、作者が返歌として詠まれた「心に沁みる 言葉たむける」手紙が
 送られたと
推察出来、適切な内容と考えます。
 これからも、益々返歌に磨きをかけられることを期待しております。

【詞書】孫と遊園地に行く約束をしたことを詠ませて頂きました。
☆まだ先も 孫と約束 遊園地 止まぬワクワク どちらが子供
【詞書】最近の温かさについて詠ませて頂きました。
☆春の風 しがしながらも ふと我に いまだ2月に早過ぎないか
【詞書】2月に雨が降ることを詠ませて頂きました。
☆2月とて雨の降る日が続けども 雪合戦した昔懐かし
                         西BOOさん
【解説】
 今回も、追加分を含めて3首の歌を詠んで頂きました。
 一首目は、お孫さんと約束した遊園地行に、自らがワクワクしている
 気持ちが素直に表現され、さらに孫想いのほのぼの感も滲み出る良い
 歌と感じます。「止まぬワクワクどちらが子供」の下の句が秀逸です。
 2首目、3首目は最近の異常気象の様子を、具体的な事象を交えて詠み
 歴史的な事実として、後の世に参考となる資料になるかも知れませんね。
 2月に夏日の気温となり、その2月に雪国で雪ならぬ雨が続く気象は、
 やはり異常と言わざるを得ませんね。正に、「雪合戦した昔懐かし」
 と詠いたくなる心境ですね。
 
【詞書】京都の湯豆腐は絶品です。「奥丹」は東山にある静かな庭園の
  ある豆腐専門店です。
☆湯豆腐の熱きが身のうちつらぬきて京の「奥丹」はやも暮れゆく
【詞書】大阪天王寺にある七坂のひとつです。
☆逢坂のささやくような紗の雨に木末の梅は蕾のままに
【詞書】春雨の続く日ついうとうとと・・・
☆春霖は逢いたき人を連れてくる 夢に虚ける午後の憂鬱
                         夕庵さん
【解説】
 3首の歌は、いずれも詩情豊かな「夕庵ワールド」に誘ってくれます。
 一首目の「熱きが身のうちつらぬきて」、2首目の「ささやくような
 紗の雨」の表現が秀逸です。
 3首目の歌は、春雨の情景と午後の憂鬱な心境を美しく表現され、言葉の
 選び方や構成、余韻など、様々な要素が効果的に用いられています。
 なお、「春霖」という語は春の訪れと同時に、しっとりとした湿気を
 帯びた空気感を喚起し、午後の静かで物憂い雰囲気が伝わってきます。
 また、「逢いたき人」という表現は、具体的な人物像を思い浮かべさせる
 ことなく、読む方の想像力を刺激し、「夢に虚ける」というフレーズは、
 憂鬱な感情をより深く表現することに成功していると感じます。
 総じてアンニュイな気分を醸し出しながら、物語性を滲ませた印象深い
 歌と考えます。

【詞書】YouTube短歌:小さな映画館 ニューシネマパラダイスを聴いて
☆村人が白い幕を張って
   映写機を回す
  小さな小さな祭
                        自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 ただ、情景だけを淡々と記す。俊恵が鴨長明に述べた幽玄の自讃歌
 「み吉野の山かき曇り雪降れば麓の里は打時雨つゝ」(冬歌 俊惠法師)
 です。それを真似てみました。
 どこの家にも大型テレビがあり、いつでもネットから映画が見られる
 ようになった今、村の祭りの余興に、映画を上映する所は無いですが、
 遠い昔はどこでもそうでした。
 下記URLに、ニューシネマパラダイスを貼り付けておりますので、
 そんなノスタルジックを、この音楽と共に感じてくれれば幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/aab16d061c767657e2ab65010de639ce
【解説】
 「ニュー・シネマ・パラダイス」は、1988年のイタリアのドラマ映画
 でしたね。映画への愛情が丁寧に描かれ、停滞期に入っていたイタリア
 映画の復活を、内外に印象付ける作品となったとのこと。
 ユーチューブを視聴させて頂きましたが、エンニオ・モリコーネの音楽も
 中々良いですね。ピアノとバイオリンのコラボが、おっしゃるように
 ノスタル
ジックで心地よく胸に響いてくる素敵な曲です。
 「遠い日の祭り」に余興として上映された映画は、幼かった私の記憶にも
 鮮明に残っています。映画の始まるまでの、あのワクワク感は今でも思い
 出します。そんな想いをかき立てる「小さな小さな祭」の句の淡々さを
 この歌は的確に表現していると考えます。
 俊惠法師の歌の下の句の「麓の里は打時雨つゝ」の水墨画にも似た情景
 描写も、韻も含めて見習いたいものですね。この雰囲気も詠まれた歌には
 十分表現されて、磨き抜かれた自由律短歌と考えます。

     「咲き初める ボケの花」

【詞書】春告鳥と言われる鶯の初鳴が待たれます。裏山に鶯が鳴くのを、
  今は亡き母が喜んでいたのを思い出します。
☆鶯の声に目覚めて 亡き母に見守られたる ごとき幸せ
【詞書】亡き父と月を見ながらお酒を酌み交わし、父の話をいつまでも
  聞いたのを思い出します。
☆稜線におぼろ月見て 山ホテル 酒酌み交わし考(ちち)のうんちく
【詞書】昔の朋友が亡くなったのを人づてに聞きました。同じ男の子を
  好きになってかっこいいねとよくお喋りしました。結局どちらの恋も
  実りませんでした。
☆同じ人想ひし友よ 今日からは 恋敵とふ あの日の二人
                         みっちっちさん
【解説】
 父、母、友と、それぞれの方に寄せて詠った歌は、何れも作者の想いの
 こもった、味わいのある歌と感じます。
 特に、2首目の歌は、子どもが息子ばかりで、女の子のいない私には、
 とても羨ましく
響いてきます。月を眺めつつ「酒酌み交わし」ながら聞く、
 お父様のうんちくに満ちた
お話。それは心に響き、いつまでも忘れ得ぬ
 思い出となっていることと
思います。
 歌は、山ホテルの美しい風景と、お父様とお酒を酌み交わしながら過ごした
 楽しいひとときを五感で鮮やかに表現し、ほのぼのとした
懐かしさを
 呼び起こしてくれます。
また、言葉の選び方が適切で、深みのある歌に
 仕上っていると感じます。

 お父様もそんな作者の様子を、天国で頼もしく、また楽しく見つめて
 くれていると思います。

【詞書】株価上がれど景気はどうだか。って感じです。昔のバブル頃のような
  雰囲気はまったく無く、政府がいくら「最低賃金を上げよう」とかバイト
  など求人情報の企業のCMがいくら「時給を上げよう」とか言っても、
  色んな事情で難しい事業者さんが大半なんじゃないかと思うし…。
  土地など不動産とかは外資が買っているという事例もよく聞くし…。
  (過去に姉が曰く。「京都は京都であって京都でない」と)株価ばかり
  やたら上がっても、ぬぐいきれない“不況感”が澱んでいる感じです。
  せめて願わくは、この株価が一挙に下がりませんように…。
☆4万に届くかのよな近頃の
                  株価3万9千怖し
【詞書】アメリカで2月の満月は「スノームーン」と呼ばれるのは、去年ぐらいに
  知りましたが、2月24日の満月は地球から最も遠くに位置し、見かけが
  1年のうちで一番小さく見える満月で、「マイクロムーン」
  「ミニマムムーン」などと呼ばれるんだそうです。24日の夕刻の買い物
  帰りに、ハアハア🥵言いつつ家の近所の坂を、自転車を押しながら
  登ってて、ふと東(この時は左)の空に目をやると、連日雨がちだったり
  曇っていたりですっかり忘れてた満月が出ていました。うっっっすら
  雲が掛かってましたが、綺麗に丸~く見えて、「あー、2月のは
  “スノームーン”とか言うなあ、小さいけど綺麗やなあ」と一瞬堪能して
  「早よ帰ろ」と切り上げました。帰ってから何となく調べて、
  “今日はミニマムムーン”みたいな見出しを見て、「なるほど、小さく
  見えた訳やな」と納得しました。満月でも、“東の空”にある時点で、
  頭の真上とかに見えるぐらいの(見かけの)大きさ(微妙にもう少し
  大きかったかもですが)だったので、納得した訳です。…で、満月が
  出ていて油断してましたが、9時か10時か頃に雨が降りまして、慌てて
  洗濯物の一部を軒下に移動せました。「満月見といて良かった!」
☆2月のは「スノームーン」の満月が
       24日は「ミニマムムーン」に
【詞書】月面探査機SLIMさんの着陸地点が、太陽光が届かない「夜」から、
  光が届く「昼」の状態になって、通信が再確立できたということだ
  そうです。「昼」の高温にカメラが耐えられたかはまだ判らない、
  のだとか。「昼」の高温や「夜」の(絶対零度まではいかずとも)
  マイナス170度にSLIMが耐えられる構造ではなかったとかで、
  通信が再開できるかは判らなかったんだそうです。取りあえず
  JAXAの方々もホッとされたことでしょう。どのぐらい機械が
  もつかは判りませんが、なるべく地球とやり取りできることを
  祈ってます。
☆高温や低温の危機を乗り越えて
       目覚めたSLIMはお仕事再開
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「月面探査機」を含めて、「株価高騰」「ミニマムムーン」と
 ホットな話題を、情報提供を含めて精緻に詠んで頂き、学びになります。
 一首目の「株価高騰」は、詠まれているように、日経平均株価は
 3万9千円台に達していますが、かつてのバブル期のような好況感は
 ありませんね。
 市場心理と経済指標の乖離、バブル期との違い、今後の経済見通し等を
 考慮し、投資等に当たっては冷静な状況判断が必要と言われていますね。
 現在の株価上昇は、主に欧米経済の回復や金融緩和による資金流入が
 要因と考えられますので、政権のどなたかがおっしゃるような、ぬか
 喜びは決して出来ませんね。これらの流れに対し作者が詠われているように
 「怖し」の
警告は必要ですね。現下の経済状況を的確に把握された優れた
 社会詠と考えます。
 2首目、如月の満月「ミニマムムーン」は小さいながらに夜空に煌々と輝いて
 いましたね。「満月見といて良かった!」の実感と、静かな喜びが滲む
 良い歌と思います。
 3首目は、作者のライフワークでもある、月面探査機SLIMのミッション
 再開の喜びが歌には溢れています。私たちも厳しい環境を乗り越えて、
 観測が継続されることを祈りたいと思います。

☆風を裂き身もだえるごと波荒ぶ 橘媛(たちばなひめ)の入水の地よ
                         ポエット・M
【解説】
 この歌は、古事記に記されている日本武尊の伝説を踏まえて詠って見ました。
 日本武尊は東征の折、相模国の走水から海路で上総国へ向かおうと
 しましたが、いざ船で渡り始めると突然の暴風雨となり、船は進むことも
 退くことも出来なくなりました。すると后の弟橘媛は
「この嵐はきっと
 海神様の仕業です。私が身代わりとなって海を鎮め
ましょう」と言い、
 海に身を投じました。するとたちまち暴風雨は
止み、無事に上総国へ行く
 ことが出来たとの伝説があります。
 過日眺めた
走水の海は、この伝説の如く折からの低気圧の通過の影響で
 荒れ狂っておりました。これを「身もだえるごと」と表現してみました。
 波の激しさと同時に、愛する夫のためとは言え、自ら海に
身を投じた
 弟橘媛(おとたちばなひめ)の苦悩や恐怖を想い、その状況も暗示して
 みました。
そこに「橘媛の入水の地よ」というフレーズを加え、歌全体に
 緊迫感と哀しみ
が表現できればと考えましたが・・・。
  
     「波荒ぶ 走水の海」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(28)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
9.「短歌の章」 家のノラ猫(5)

   ペット食だけでは飽きると削り節
           煮干しもまぜて 妻与えおり
            
   猫小屋を孫に造らせ 良く出来たと
           妻は満足して アルバイト料を出す

   猫小屋に毛布をしっかり敷き詰めて
        カイロはいるまいと 妻われに言ふ

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「口語自由律短歌」についてのお訊ねがありましたので、以前にも少し触れ
 ましたが、再度編集し、前週に続き掲載致します。

 短歌は記紀万葉の時代から五・七・五・七・七の5句31音で、韻律をふまえて
 詠むという形式が確立し、長い伝統的の中で磨かれ受け継がれてきました。

 しかし、時代の変遷の中で文学全般、日常的に使っている言葉(口語)で
 表現しようとした言文一致運動が始まりました。これに呼応し短歌の用語にも
 口語を用いようとする口語歌運動が明治30年代(1897-1906)におこり、
 大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示しました。
 
 口語自由律短歌は、普段使い慣れた現代の言葉(口語)を使って26~38音
 の文字で、分かりやすく韻律に囚われず自在に表現する短歌でもあります。
 この形式は、新しい表現の可能性を追求するためのもので、詩的な表現や
 感情の描写に自由度を持たせています。また、口語自由律短歌は、現代の
 言葉を使うことで、より直接的で自然な表現が可能となり、日常生活や
 現代社会のさまざまなテーマを扱うことができます。
 このように、口語自由律短歌は、短歌の伝統的な形式を超えて、新たな
 表現の可能性を追求する詩的な表現形式と言えます。
 この水曜サロンでは、定型を踏まえた口語短歌を中心に詠んでいますが、
 「口語自由律短歌」も、学びを含めて鑑賞していきたいと思っています。

     「咲き競う 河津桜」

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (18)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その121)ネット歌会

2024年02月28日 05時09分12秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その121)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き競う 淡紅梅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆朝顔の 萎れし姿 そこはかに わびしきものは なきにしもあらず
                         浅間山明鏡止水さん
★鉢植えの朝顔育てしあの頃は 苦しき恋も知らで 幼き
                         夕庵さん

☆まだ先も 孫と約束 遊園地 止まぬワクワク どちらが子供
                         西BOOさん
★内臓がひっくり返る経験の ジェットコースターもう乗らないぞ
                         夕庵さん

☆春の風 しかしながらも ふと我に いまだ2月に早すぎないか
                         西BOOさん
★温暖化にすべてのものが狂いだす 今年のスキーは雪借りてくる
                         夕庵さん
★温暖化この先いつまで続くのか 20年後のスキー場は
                         西BOOさん
★今はもう美山も遠し雪のなか古りし神社に詣でしことも
                         夕庵さん
★節分に鞍馬寺ゆく雪の中 一番の矢を取りし思ひで
                         西BOOさん
【詞書】山椒の佃煮は鞍馬の名物です
★ピリピリと山椒の佃煮舌を刺す鞍馬の天狗ご機嫌斜め
                         夕庵さん
★叡山線乗りて早々雪国に 終点下車し雪上登山
                         西BOOさん

☆湯豆腐の熱きが身のうちつらぬきて 京の「奥丹」はやも暮れゆく
                         夕庵さん
★知恩院の参り帰りに湯豆腐を お勘定みて冷汗流す
                         西BOOさん
雨の日は豆腐一丁あればいい ことこと踊れば今が食べ時
                         夕庵さん

☆2月とて 雨の降る日が続けども 雪合戦した昔懐かし
                         西BOOさん
★窓に降る雨の日は好き ひとりきり 音なき春の雨ならなおさら
                         夕庵さん

     「ヒマラヤ雪ノ下」

☆湯豆腐の熱きが身のうちつらぬきて 京の奥丹はやも暮れゆく
                         夕庵さん
★湯豆腐の湯気のぬくみを ふうふうと 共に味はふ夫婦なりけり
                         みっちっちさん

☆同じ人想いし人よ 今日からは 恋敵とふ あの日のふたり
                         みっちっちさん
★恋敵ひそかに勝ると自負めいて いつか気づくを期待して待つ
                         夕庵さん
★片恋を諦めし夜の 梅が香の 甘きに泣きし青春にゐて
                         みっちっちさん
★そこはかと香の漂よいぬ白梅は 気品に満ちてあなたのような
                         夕庵さん
★白梅の香に酔ひしれて 君のこと 苦しき恋に涙せし夜
                         みっちっちさん

☆稜線におぼろ月見て 山ホテル酒酌み交はし考(ちち)のうんちく
                         みっちっちさん
★楽しみは酒酌み交わすバッカス(酒神)も呼びて同胞久の集いに
                         夕庵さん
★ぐひ呑みは一品ものの有田焼 酒は甘めで会話弾みぬ
                         みっちっちさん
★萩焼の茶器は退職記念にて すっかり馴染みて手に収まりぬ
                         夕庵さん
★茶掛には 夢の一字の 草書体 京の茶の師の達筆なりし
                         みっちっちさん
★色紙には太い楷書の文字「翔」と 君に送らむ旅立ちの日に
                         夕庵さん
★「翔」の字の回りに友らの文字並び 端に目立たぬ君のちさき字
                         みっちっちさん
★目立たぬも確かな足で社会へと きみの名刺はまだ新しい
                         夕庵さん
★島出ると 決めて少年 確かなる 歩みで春の 港に立ちぬ
                         みっちっちさん
★息(子)を送る母の心配尽きぬとて故郷の味郵パックで出す
                         夕庵さん

☆あえて世にあらがうごとく咲く花よ 河津桜は凜と際立つ
                         ポエット・M
★人の世のかなしきことに かかわらず山桜咲く月ヶ瀬の里
                         夕庵さん
★君偲ぶ香り切なく月ヶ瀬の 岸に相みし紅梅の花
                         ポエット・M
★紅梅のひと枝手折り籠もり居るあなたに届けむ春の息吹を
                         夕庵さん
★届きたる紅梅ほのかに香りいる 伏せたる吾に春は確かに
                         ポエット・M
★籠もり居ては感嘆詞など見つからぬ ケトルの笛に追い出されたり
                         夕庵さん
★籠る日に氷雨は降るもブーツ履き 冬芽膨らむ森に分け入る
                         ポエット・M
★森ふかく分け入り行きて遠近の 樹の精たちの言葉探しぬ
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲初めるアネモネ」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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映画「PERFECT DAYS」へ

2024年02月23日 12時10分16秒 | お出かけ

 昨日、雨模様で散歩にも出られないこともあり、細君からの誘いもあり最近、静かな評判となっている「PERFECT DAYS」の映画を見に横須賀汐入のHUMAXシネマズに行って参りました。

     「咲き競う 河津桜」

 この映画はご存知の方も多いと思いますが、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝いた、役所広司が主演を務める人間ドラマです。上映時間は二時間五分ほどでした。
 東京・渋⾕でトイレ清掃員として働きながら静かな日々を送っていた男が、姪等との再会をきっかけに、過去に目を向けていく様子がドキュメンタリータッチで淡々と描かれていました。

 同じ時間に⽬覚め、同じように朝⽀度をし、同じように働く。その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えますが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていました。男は小さな木の苗を育て、⽊々を愛し、⽊々がつくる⽊漏れ⽇を慈しみつつ眺め、その景観をフイルムカメラに撮り続けていました。

     「白花水仙」

 掃除をするトイレには、建築家、板倉竹之助さん、隈研吾さん、坂茂さんをはじめ、様々な有名建築家の作品が登場しました。暗くて湿ったイメージの、かつての公共トイレとは大違いのスタイリッシュな印象を受けました。
 
 無口で武骨、でも心根が暖かくお人好しで面倒見がよい男。この男を演じた役所広司の素の品格が滲む「演技しない演技」が垣間見える上質な映画であったと、今改めて考えています。

     「咲初める 白梅」

 一つ一つの当たり前が小さな幸せで、その小さな幸せの営々とした積み重ねの日々。その当たり前の日常こそが実は大きな幸せであり「PERFECT DAYS」なんだと改めて感じました。
 ロシアの侵略により、破壊し尽くされたウクライナの惨状、イスラエルハマス紛争の悲惨な状況、さらに、能登半島地震の現状に触れこの想いは、さらに募っています。

 『世界の涯ての鼓動』等のヴィム・ヴェンダース監督と、役所広司が組み、柄本時生のほか、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和らがキャストに名を連ねています。なお、田中泯の踊りの凄さと、存在感が光っていました。

コメント (4)
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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その120) 

2024年02月21日 05時23分39秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その120) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める薄紅梅」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】孫から、お絵かきを貰い、神棚の横に飾って、孫の健康も
  お祈りしたことを詠ませて頂きました。
☆孫からのお絵かき貰い 神棚の横に飾りて拍手を打つ
【詞書】梅の開花に感動して詠ませて頂きました。
☆春うらら梅の開花の美しさ 病の眩暈 吹き飛びそうな
【詞書】スポーツニュースを見て詠ませて頂きました。
☆大谷のドジャース初のキャンプイン 肘の故障も柵越え連打
                         西BOOさん
【解説】
 追加分も含めて、「お絵かき」「梅の開花」「大谷のドジャース」を
 テーマに三首詠んで頂きました。
 一首目、お孫さんからの「お絵かき」のプレゼントは世の中の
 ジージーに取って、なにものにも代えがたい宝物かも知れませんね。
 そんな宝物を「神棚の横に飾って」お孫さんの健康もお祈りする、
 なんとも微笑ましい様子が詠まれ、共感を誘われます。
 二首目の歌、病を抱えながらも梅の開花に感動する素直な感動が詠まれて
 いて、誰しもが
うなずける良い歌と感じます。ただ、「梅の開花の美しさ」
 の
「美しさ」はもう一工夫すると歌の深みがさらに増すと考えます。少し
 添削させて頂きましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★春うらら梅も開花か香りあり 病のめまい治る予感も
 三首目は、手術後の心配も吹き飛ばす「柵越え連打」で、ホッと
 しましたね。すべてのフアンの気持ちが籠った、嬉しい歌と考えます。

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が
  沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。
  返歌は源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った
  言葉・単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は
  源氏物語巻名歌から1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・5末摘花(すゑつむはな)
  歌の背景
  光源氏十八歳。末摘花の琴を忍び聞いた源氏は、頭中将と競って
  末摘花と逢う。しかし、雪の明るさに晒された末摘花の鼻に驚く
  ことに。末摘花から贈られた文と装束の様に呆れ果てた源氏は、
  文の端に、手習いのつもりで歌を書き散らかす。色濃き花と 
  見しかども など 書きけがしたまふ
 〇なつかしき 色ともなしに 何にこの すゑつむ花を
   袖に触れけむ                 光源氏
「返歌」
☆鮮やかに 情熱的な 紅花は 無垢な心で 一途に想う
註)紫式部集・5
 〇いづれぞと 色わくほどに 朝顔の あるかなきかに
      なるぞわびしき             紫式部
「返歌」
☆朝顔の 萎れし姿 そこはかに わびしきものは なきにしもあらず
                         浅間山明鏡止水さん 
【解説】
 一首目で詠われた「末摘花」は、それまで書かれた物語と比べると画期的
 とも言われる「文学上の事件」とも言われていますね。それまでの物語の
 「美貌至上主義」とは一線を画し、当時の貴族社会に欠けていた価値観と
 性道徳への疑問を投げかけた物語となっていると感じます。
 光源氏は「親しく心ひかれる色でもないのに、どうしてこのような赤い花
 (鼻)の女性と契りを結んでしまったのだろうか・・」と、思いつつも
 幾たびか逢瀬を重ね、妻の一人として屋敷に迎えていますね。
 そんな光源氏の想いの底を推し量りつつ詠ってみましたが・・・。
【ご参考】
 ★君ゆえの秘める想いの一途さを 紅花まとう温もりに知る
 二首目の「朝顔が(しおれて)衰えてしまったのはがっかりです」との
 歌への返歌はいいですね。「萎れし姿そこはかに」の表現が効いています。

【詞書】「春霞」で三首。春霞の景観を俯瞰して詠んでみました。
☆ふるさとの山河は寂と霞たち 落日の鐘ひとつ渡りぬ
☆寺町に待ち合はせして 八重霞 君見へぬまま 立ち尽くしをり
☆渋滞のヘッドライトが竜のごと 霞の帯を街はずれまで
                         みっちっちさん
【解説】
 「春霞」にまつわる詩情に満ちた三首の歌を詠んで頂き、楽しく鑑賞
 させて頂きました。

 特に一首目の歌は、故郷の山河を懐かしみながらも、その美しさに静寂と
 共に、寂しさも感じるという想いが滲んでいます。

 なお、山河の霞みや落日の鐘の音が、故郷との距離感の象徴として
 詠われていると感じられます。
 上の句の「寂」と「霞」の韻が、詩的な響きを生み出しています。 
 また、この歌は、故郷への思いを素直に表現したもので共感を呼びますが、
 故郷の山河の変わらない景観が具体的に表現
されると、より印象的な歌に
 なると考えます。

 三首とも水墨画のもつ、静謐な趣を讃えた味わいのある歌と感じます。


     「咲き盛る 白梅」

【詞書】梅林を訪れたとき
☆梅林の道 彷徨いつ歌人(うたびと)となりてしたたむ君への一首
【詞書】出窓に置いた丈の短い小さなシクラメンです。
☆少女らのひそひそ話するようにレース揺らしてシクラメン咲く
【詞書】三寒四温の毎日です。
☆春陽といえど名のみに雪降らせ涙法師の空となりゆく
                         夕庵さん
【解説】
 「梅林の道」「シクラメン咲く」「三寒四温」をテーマに、名のみの
 春を印象深く詠んで頂きました。
 特に、一首目の歌は、梅林の道を逍遥しつつ歌人としての心情を描いて
 いますが、詠んだ歌を君に捧げたいとの密かな想いも表していますし、
 「したたむ」という言葉によって、控えめな想いも伝わってきます。
 また、この歌では梅の花そのものではなく、梅林の道という背景を表し、
 歌の伝統に触れながらも、自分なりの表現を求めていることをあえて
 示していると感じます。 
 この歌では、歌人としての密かな自覚と同時に、謙虚さも感じさせ、
 「君への一首」に込められた想いを想像させる心憎い歌と考えます。
 二首目の「少女らのひそひそ話」の形容が素敵ですね。このような
 柔らかな瑞々しい感性には、いつも脱帽します。

【詞書】ペリシテ
☆ハルマゲドンは
   夢の情景ではない!
     荒廃の中で泣き叫ぶ
                         自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 有名な「たんたん狸の~」が、聖歌687番 ヨハネ黙示録第22章から
 できた聖歌だと知りました。猥歌が、賛美歌から出来たと言う事に驚き
 ました。途中、歌謡曲「タバコやの娘」になったらしいです。派生歌
 として、「不思議な、不思議な池袋?」ビックカメラのCM歌です。
 一方、ヨドバシカメラのCM歌「丸い緑の山手線、真ん中通るは中央線~」
 は、ウィリアム・ステッフによって1856年に作曲された黒人霊歌
 「Say, brothers, will you meet us」が元らしいです。その後、
 「ジョン・ブラウンの屍」という曲にメロディが再利用され、1861年の
 南北戦争開戦以来、北軍の非公式な行軍曲として兵士によって盛んに
 唄われたと伝えられています。
 さらにその後、ジュリア・ウォード・ハウが歌詞をつけなおし、1862年に
 『リパブリック讃歌』とされたそうです。
 日本人とはつくづく不思議な人種だと思いました。
 パレスチナとは、聖書に、カナンに住んでいた「ペリシテ人の地」の
 イタリア語だそうです。モーゼの出エジプト以来500年間ユダヤ人と
 抗争していました。
 ハルマゲドンは、ヨハネ黙示録に有る最終戦争地で、イスラエルの
 メギドの丘の地名だそうです。
 たんたん狸の~から、イスラエルハマス紛争をイメージする私も変だとは、
 思いますが、下記URLを御覧戴ければと思います。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/09622c6fe812abaee6becb6fcd0f80d7
【解説】
 短歌説明にもありますが、ハルマゲドンとは、神が悪魔と戦って勝つ、
 聖書における世界最終戦争の場所の名とのこと。なお、古代都市メギドの
 丘は旧約聖書の時代には古戦場として有名であったようですね。
 また、現代では、核戦争による国家間の決戦がハルマゲドンに例えられて
 いますが、ロシアのウクライナ侵略や、イスラエルハマス紛争の現状を
 みると現実的な危惧を感じます。
 詠われているように「夢の情景ではない!」という危機感を私たちも
 共有していく事が必要と感じます。このような想いを喚起する歌を
 深く味わいたいと思います。
 なお、聖歌687番からの派生歌の経緯は興味深いですね。明治政府の
 音楽教育の充実の為にとった政策故でしょうが、何事も風土と状況に
 合わせて消化し、日本独自のものに作り上げていくことに長けた国民性
 を垣間見る想いです。短歌革新等における与謝野鉄幹主宰
「明星」の
 果たした役割を、ふと想い浮かべました。

【詞書】横浜に30数年住まいしていました。河津桜、今も本当にきれい
  ですね〜🎵懐かしいです。季節など全く無視した2句になりました。
☆断捨離を 試みたとて
    捨てきれぬ 1つ1つが 
      私の宝
☆断捨離の 捨てる物入れ
    更に増え 部屋の隅々
      100均タンス
                         クロママさん
【解説】
 おっしゃるように、いち早く春の到来を告げる、河津桜の薄紅色の花の
 美しさには、見惚れるものがありますね。
 「断捨離」をテーマに二首の歌を詠んで頂きましたが・・・、この提唱者、
 やましたひでこ氏によると「断捨離」とは、モノへの執着を捨てることが
 最大のコンセプトで、モノへの執着を捨てて、心もストレスから解放されて
 スッキリすることと述べていますね。
 さらに、必要ないもの、使わないものを手放すことで、本当に必要なもの、
 本当に価値のあるものがさらに浮かび上がってくるとも述べています。
 これらの謂れは分かりながらも、詠われているように「1つ1つが私の宝」
 との想いは十分わかりますね。
 「断捨離」を前に、葛藤を抱えながら、なお大切な「宝物」と思う心の
 揺れがいずれの歌にも滲んでおり、多くの方の共感を誘う歌と考えます。
 一首目の調べの良さと、説得力のある歌いぶりが優れていると思います。


     「梅にメジロ」

【詞書】ロシアの反政権派指導者ナワリヌイ氏が、突然亡くなったと聞いて
  「何かヤバイなあ」と懸念していたことが現実になってしまったなあ…
  というのが第一印象でした。大統領選挙が近いとのことで、対立候補に
  なりそうな人とかの排除にかかってるんちゃうか…と思ってたり
  していたとこでしたし…。しかし、連行される人も多く居ましたが
  次々と献花する人がいることに、一筋でも希望を感じました。
  真実の“民主”の実現のために殉じたナワリヌイ氏の遺志を
  奥さんが継ぐそうです。ナワリヌイ氏の冥福とともに、ユリア氏の
  無事も祈らずには居られません…。
☆運動家 「諦めるな」と言い遺し
    ロシアの北の地 命消えたり
【詞書】TVアニメ「アルプスの少女ハイジ」の第一回放送(本放送)を見て
  いたのは小学4年生ぐらいでした。私はそれ以前に母が買ってくれた、
  岩波少年文庫等々の「ハイジ」を読んでいたので、あちこち「違うなあ」と
  ぼやきながら見てましたが、「子供向きなやんわりと
した演出」にされた
  ことが腹立たしかったんですね。
最近よくこの時のことを思い出します。
  たぶん、ドラマ「セクシー田中さん」の原作者の漫画家の方の自殺に
  端を発した論争や、意見の表明を見聞きすることで、ふと思い出したん
  だなという気がします。そういう原作の変更をされるのって
  嫌やだなーって…。…ずっと昔からあったんですよね。原作といろいろ
  変わるのって…。でも、せめて今の小説や漫画を映像など二次的に使用する
  なら、せめて原作の方とは双方納得いくようになることを
願っています…。
☆「ハイジ」見て 「原作とちゃう(違う)!」と
          叫んでた 小4頃の私の記憶
【詞書】姉から、食材の管理のことで説教かまされてました。
  毎度とは言え、今回は暮れに貰ったハムとか食べそびれてたのを
  「勿体ない!」と怒られてました。…ええやつって何か「今食べんの
  何かまだええわ」みたいに先送りにしてしまって(まだいけるし…
  なんて)つい置いといてしまってて…。悪いのは私なのは判ってるん
  ですがね…。貰うと「何か惜しい」って食べるのを伸ばし伸ばしに
  してたから自業自得なんですが…。
☆うちに来て 冷蔵庫など“点検”し
         説教かます 姉鬱陶しや
                         ちがやねこさん
【解説】
 「ナワリヌイ氏」「セクシー田中さん」「説教かます 姉」等をテーマに
 諸々深堀した歌を詠んで頂き、貴重な示唆も頂きました。
 一首目の歌は、未だ十分な情報が明らかにされていませんが・・・、
 ロシアの大地と国民を誰よりも真剣に愛し、その人々に殉じた
 ナワリヌイ氏の無念を心に刻みつつ、ご冥福を祈りたいと思います。
 弾圧犠牲者をしのぶ記念碑前に16日から多数の市民が並びナワリヌイ氏の
 ために献花し、その花束に交じって詠われてるように、生前ナワリヌイ氏
 が口にした「諦めるな」のメモ書きもあったとの事。
 戦前の日本にも、特高警察等による同様な悲劇が多数ありましたが、
 このような国にしてはいけないことを改めて胸に刻みたいと思います。
 そのような想いを呼び起こす、意義深い社会詠と考えます。
 二首目は、詠まれた通りですね。原作者の意向まで捻じ曲げる今のテレビ
 界の深い闇を見た想いです。小学4年生にしてテレビの放映内容に疑問符を
 投げかける感性の鋭さを讃えたいと思います。
 「違うものは違う」と言い切れる健全な青少年が、胸を張って生きていける
 社会が今必要と考えていますし、私たち大人の姿勢も問われていますね。
 三首目は、お姉さまにとって、作者はいつまでも可愛い目の離せない気に
 なる弟なのだと思います。愛情故のアドバイスとして有り難く、かつ聞き
 流して参りましょうか。そんな想いにさせる微笑ましい歌と感じます。
 今回も、文字制限との関連で詞書を少し編集させて頂きました。ご容赦
 頂けましたら幸いです。

☆あえて世にあらがうごとく咲く花よ 河津桜は凛と際立ち
                         ポエット・M
【解説】
 この歌は、過日三浦海岸駅に続く河津桜の並木を訪れた際に詠んだものです。
 未だ如月の寒風吹きすさぶ厳しい季節の中で、蕾を育て他の花々が硬い
 蕾の中で眠りをむさぼる中、あえて季節に、さらに世に抗うごとく咲く
 河津桜。春を告げる花とは言え霙も、雪も無情におそう季節。そのような
 状況は覚悟の上と言うかのように、ほほ笑むように咲く花。その表情とは
 裏腹に青空を背に、清楚で凛とした印象を見せるこの花に見惚れること
 しきりでした。
 上の句は攻撃的な表現になりましたが、この花のもつ矜持を表現したくて
 あえて詠んでみました。

  
     「凛と咲く 河津桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(27)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
8.「短歌の章」 家のノラ猫(4)

   家のノラ猫 妻を見る眼は輝きて
           命任せますと訴えており
            
   住み付きしノラ猫も友を選ぶなり
           心許せし猫には 餌を拒まず

   住み付きし猫なれば
        われをこの家の主と認めて たまに抱かれる

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「口語自由律短歌」についてのお訊ねがありましたので、以前にも少し触れ
 ましたが、再度編集し、視点を変えて掲載致します。

 短歌は記紀万葉の時代から五・七・五・七・七の5句31音で、韻律をふまえて
 詠むという形式が確立し、長い伝統的の中で磨かれ受け継がれてきました。

 しかし、時代の変遷の中で文学全般、日常的に使っている言葉(口語)で
 表現しようとした言文一致運動が始まりました。これに呼応し短歌の用語にも
 口語を用いようとする口語歌運動が明治30年代(1897-1906)におこり、
 大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示しました。
 
 口語自由律短歌は、普段使い慣れた現代の言葉(口語)を使って26~38音
 の文字で、分かりやすく韻律に囚われず自在に表現する短歌でもあります。
 この形式は、新しい表現の可能性を追求するためのもので、詩的な表現や
 感情の描写に自由度を持たせています。また、口語自由律短歌は、現代の
 言葉を使うことで、より直接的で自然な表現が可能となり、日常生活や
 現代社会のさまざまなテーマを扱うことができます。
 このように、口語自由律短歌は、短歌の伝統的な形式を超えて、新たな
 表現の可能性を追求する詩的な表現形式と言えます。
 この水曜サロンでは、定型を踏まえた口語短歌を中心に詠んでいますが、
 「口語自由律短歌」も、学びを含めて鑑賞していきたいと思っています。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その120)ネット歌会

2024年02月21日 04時47分45秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その120)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き競う 白梅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆大谷のドジャース初のキャンプイン 肘の故障も棚越え連打
                         西BOOさん
★大谷選手(おおたに)は日本男子よ 堂々の世界の大谷と上りつめゆく
                         夕庵さん
★沢村賞 他のタイトルも独占す 山本投手も期待高まる
                         西BOOさん
★大谷は爽やか笑顔のなかにある いかなプレッシャーを踏み越えゆくのか
                         夕庵さん
★高校で目標シート掲げたる 「ゴミを拾う」を今も実践
                         西BOOさん
★被災地のボランティアらのゴミ処理は 迅速・丁寧 よくぞそこまで
                         夕庵さん

✰少女らのひそひそ話するようにレース揺らせてシクラメン咲く
                         夕庵さん
★「内気」なる花言葉なりシクラメン 花びらたるや「ひそひそ話」
                         西BOOさん
★内気なる性格のまま年経るも 二人の子らは欠片も見えぬ
                         夕庵さん

☆ふるさとの山河は寂と霞たち 落日の鐘ひとつ渡りぬ
                         みっちっちさん
★子規聞きし同じ鐘の音境内に響きて春ののどけさにいる
                         夕庵さん

☆寺町に待ち合はせして 八重霞 君見えぬまま立ち尽くしをり
                         みっちっちさん
★時計草の針を数えて待つほどに手を上げ車道を駆けてくる人
                         夕庵さん
★向こうから駆けてくる人 君じゃない 期待と不安 交じる初恋
                         みっちっちさん
★初恋は胸奥深く秘めるもの 思えど文字に幼く残れり
                         夕庵さん
★放課後に君が帰りし 路地裏に 背を見るのみの初恋なりし
                         みっちっちさん
★初恋の人と再会した日には素直に「好き」と言える  不思議
                         夕庵さん
★ふつふつと素直になれぬ わだかまり 捨てて自ら「ごめん」と言はむ
                         みっちっちさん
★「ありがとう」の言葉美し 二歳児は 歌うたうように腰をかがめて
                         夕庵さん
★「またあした」冬夕焼の下校道 恋を語りし友垣は今
                         みっちっちさん
★わが家は坂多き街マスク取り ヨイショッ コラショッと声かけ帰る
                         夕庵さん
★坂多き街に住み継ぎ 丘の上 煌めく春の海見はるかす
                         みっちっちさん
★見渡せば 匂い漂う梅林は 淡く波打つ 雲海のごと
                         夕庵さん

     「咲き競う 河津桜」

☆渋滞のヘッドライトが竜のごと 霞の帯を街はづれまで
                         みっちっちさん
★菜の花の黄色の帯は何処までも続いて春は駆け足で来る
                         夕庵さん
★ネモフィラの丘の向こうの海広く 青冴へ冴へと 春は来にけり
                         みっちっちさん
★ネモフィラは白い風車の丘を染め 花びらふるわすベストシーンに
                         夕庵さん
★柚子畑を見守るやうに 瀬戸内の 十五の風車 春風の中
                         みっちっちさん
★甘い香の流れる広きバラ園に米撞く水車ポツンと在りぬ
                         夕庵さん
★甘き香の苺ほおばり 身のうちに 恋の記憶の広がりゆけり
                         みっちっちさん
★かの恋の思い出遙かに美しく 渡せぬ写真もおぼろになりぬ
                         夕庵さん
★押入れの宝箱には 色褪せし 二人の写真捨てぬままあり
                         みっちっちさん
★日記帳 言えぬ言葉の潜みいて ひととき過去と遊ぶ日のあり
                         夕庵さん  

☆少女らのひそひそ話するようにレース揺らしてシクラメン咲く
                         夕庵さん
★真白なるアオザイ纏ふ少女らの笑顔弾けるサイゴンの朝
                         みっちっちさん
★中国は 太極拳の人多く ゆるり空気の流れる公園
                         夕庵さん
★ゆるゆると大気動かし 太極拳 魔法のごとく春をもたらす
                         みっちっちさん
★アラジンの魔法のランプに願い事 すれど煙も出してはくれぬ
                         夕庵さん

☆春陽といえど名のみに雪降らせ 涙法師の空となりゆく
                         夕庵さん
★名残雪見ぬまま春は淡くして タイヤ交換せぬも幾年
                         みっちっちさん
★人乗せぬこと条件に更新し 真っ赤な車で友の去りゆく
                         夕庵さん
★山里の社の裏の日だまりの 緑に映ゆる 真っ赤なポルシェ
                         みっちっちさん
★山里の木隠れに咲く百合一輪 苦しき恋を物語るよう
                         夕庵さん
★遠き日の苦しき恋のひとつづつ 桐の小箱に 畳みしものを
                         みっちっちさん
★小箱には誕生石のイヤリング 捨てられずあり片方なれど
                         夕庵さん
        
☆舟唄になぜか涙のこぼれいる 燗酒すでに冷えるも知らず
                         ポエット・M
★ちーたんはあきちゃんのうたにねむるのや なつかしこえにのどをならして
                         夕庵さん
★ちーたんはあきちゃんねむるそのひにも あきちゃんまちて ねむることなく
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「河津桜とメジロ」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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「三浦海岸桜まつり」に

2024年02月18日 12時44分35秒 | お出かけ

 過日、本格的な春の到来を思わせる温かな日和に誘われ、細君共々
三浦海岸駅前で行われている「三浦海岸桜まつり」に行って参りました。

 この祭りは、2024年で20回目を迎え、すっかり三浦半島の風物詩として
定着しています。河津桜の鮮やかなピンクと菜の花の黄色、さらに
時折通過する紅色の京急電車とが織りなすダイナミックな息をのむ
景観が展開されています。

     「三浦海岸で咲き初める 河津桜」 

 河津桜は三浦海岸駅前から小松ヶ池公園まで約1kmの線路沿いに
約1000本が植えられています。
当日はウイークデーでしたが、外国からの団体旅行の方を始め多くの方が
沿道を埋め、三分咲きの状態ながら春の訪れを祝い祭りを盛り上げていました。
なお、祭りは、2月11日(土)から3月5日(日)まで開催されているとのことです。


      「観光客で賑わう 河津桜並木」

 祭りの見どころは、河津桜は言うまでもなく、小松ヶ池公園の菜の花畑、
夜桜ライトアップ、屋台グルメ、河津桜ウォーキング、河津桜俳句大会、
写真コンテスト等々盛り沢山のイベントが用意されているようです。

     「河津桜、菜の花、京急電車のコラボ風景」

 また、桜並木は毎晩、色とりどりのライトで照らし出され、桜の深いピンク色を
一層引き立てているとのことです。河津桜の柔らかな光の下で春の訪れを感じて
見られてはいかがでしょうか。

 なお、ロシア当局は反体制派指導者のナワリヌイ氏が16日、死亡したと
発表しました。

     「白いクリスマスローズ ナワリヌイ氏の祭壇に捧げます」

 かつて、ソ連の「水爆の父」として尊敬された後、反体制派に転じた
アンドレイ・サハロフ博士の追悼の夕べの祭壇を飾った忘れな草の花。
その花を、再びナワリヌイ氏の祭壇に飾ることになったロシアの人々。
これはロシアの人々のみでなく、心ある世界の人々にとっても大きな
悲しみであり、忘れてはならない事実として心に刻んでいきたいと
思います。

     「三浦河津桜祭り会場に咲き初める 河津桜」

コメント (5)
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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その119)

2024年02月14日 05時57分33秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その119) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める河津桜」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が
  沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は
  源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・
  単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌
  から1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・4若紫
  歌の背景
   光源氏十八歳。北山の行者の許に出かけた際、ふと見かけた藤壺の宮に
   生き写しの少女。この少女をこれから自分が細やかに仕込んでいけば
   いいとは思うものの、胸に期待しているよりも劣っているのでは
   ないだろうかと、源氏は気掛かりになります。
 〇手に摘みて いつしかも見む 紫の 根に通ひける 野辺の若草 光源氏
「返歌」
☆うら若き けがれを知らぬ 若草の 夢にさまよう 愛おしい人
註)紫式部集・4
 〇おぼつかな それかあらぬか あけぐれの そらおぼれする 朝顔の花
「返歌」
☆美しく 心に咲いた 朝顔を 愛でて君に 笑顔届ける
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 源氏物語や紫式部日記・紫式部集の和歌への返歌も、回を重ねて益々
 勢いがついてきましたね。
 「返歌」一首目の歌は、光源氏が若紫を「はやく妻にしたい」との意図を
 はぐらかしつつ、「愛おしい人」と詠った手並みは見事と考えます。
 桐壺、藤壺、さらに紫の上と、三代にわたって母の面影を追い求めた
 光源氏も、思えば心深くに哀しみと、寂しさをかかえた存在だったと、
 改めて感じてしまいました。
 二首目の紫式部の歌は「どうもはっきりしませんね。あなただったので
 しょうか。それとも
違ったのでしょうか。明け方の暗がりのなかで、
 顔をお見せに
なりながら誰ともわからぬ振りをされてその翌朝、朝顔の花を
 送るというのは」と…、解釈されますね。
 そんなおぼろげな様子を込め返歌にしてみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★爽やかに咲いた朝顔見つめるも 君の想いは未だおぼろに

【詞書】先週、詠ませて頂いたかに星雲の続きを詠まさせて頂きました。
☆平安のかに星雲より 約1000年 次・何時 爆破 ベテルギウスや
【詞書】久々に風邪をひいたことを詠ませて頂きました。
☆のど痛し 20年ぶり風邪をひく 梅の開花を待ち過ぎたかも
【詞書】昨今の、検察庁に対して詠ませて頂きました。
☆ひと昔 田中角栄逮捕した 日本の検察 影形なし
                         西BOOさん
【解説】
 「ベテルギウス」「風邪」「日本の検察」と、今回も今日的な社会詠も
 含めて、それぞれ手堅く詠んで頂きました。
 一首目は、「かに星雲」と同様に超新星爆発が予想される「ベテルギウス」
 について、興味深く詠って頂きました。
 「かに星雲」は前回も触れさせて頂きましたが、西暦1054年に観測された
 超新星爆発で生成され星雲ですが、オリオン座の上方にオレンジ色に耀く
 ベテルギウスも、まもなく超新星爆発を起こして、その一生を終えると
 いわれています。この星座を星空のロマンをこめて、韻律も良く詠んで
 頂き、私たちにとっても学びになります。
 二首目、久しぶりに風邪をひかれたとのこと。それにしても20年ぶりとは
 凄いことですね。「梅の開花を」とを絡めて詠んだ手並みは見事です。
 三首目は、詠まれた通りですね。検察の司法としての気概を望みたいとの
 想いにさせられる詠歌です。

【詞書】まだ浅き春ですが、春は確実にやって来ますね。三首出詠いたします。
☆紅白の婚の荷がゆく山里は やうやう春の色になりけり
☆山里に蕎麦処あり 早春の 水踊らせて 水車廻りぬ
☆早春の街はきらめき 水色の パンプス買ひて こころ踊りぬ
                         みっちっちさん
【解説】
 早春の浮き立つ景色を、爽やかに三首詠んで頂きました。
 特に、二首目の歌は、早春という季節を「水踊らせて」水車が回る
 という生命力にあふれた情景を描写し、印象深い歌となっています。
 水車の回る音や水の流れる音が、静かな山里に響いていることを
 想像させますが、そこで蕎麦粉も挽いているのでしょうか。そんな
 長閑な日本の原風景を感じさせる味わいのある歌と感じます。
 なお、少し用語について触れてみますと…、この歌の、「あり」や
 「廻りぬ」は文語的な表現ですが、「水踊らせて」は口語的な表現です。
 このように、文語と口語を組み合わせることで、古典的な趣と現代的な
 感覚を両立させています。この「水曜サロン」では、この種の技法も
 学びとして、取り入れて参りたいと思います。
 三首目は「水色の パンプス」の表現が鮮やかに効いています。

【詞書】整枝のためとはいえ、ちょっぴり可愛そうな気もします。
☆盆梅は古武士のごとく洞なして手足もがれつ花咲かせおり
【詞書】奈良 石光寺を訪ねたときの歌です。中将姫伝説があり、
  曼荼羅を編むときに蓮糸を染めたという井戸や糸を干した
  「糸かけ桜」がの残っています。大輪の冬牡丹が雪に倒れない
  ようにと、藁で編んだ帽子をかぶっていました。
  寒い時期なので訪問者も少なく、門前町でいただいた名産の
  三輪そうめんと(暖)柿の葉寿司が美味しかったです。
☆雪よけの藁帽子来て染寺に人待ち顔の冬牡丹さく
【詞書】佐保は奈良北部の地名で、佐保姫は佐保山にいて春を司る
  女神です。珍しく関西にも雪が降り、鹿の睫毛に雪が乗って
  いて印象的でした。
☆佐保姫の目覚め待ちたる寒の日に神鹿(鹿)は睫毛に雪とどめをり
                         夕庵さん
【解説】
 三首の歌、何れも味わいのある歌で、楽しく鑑賞させて頂きました。
 特に、二首目の歌の魅力は、冬の寂しさと華やかさを対比させて、
 印象深く繊細に描いているところだと思います。
 染寺とは、詞書にもありますように奈良県葛城市にある石光寺の通称で、
 冬牡丹の名所としても有名で、約200株、約40種類の冬牡丹が咲いている
 とのこと。この冬牡丹が「人待ち顔」で咲いている、という表現は、
 儚げで楚々とした花の様子を詠み、必ずしも誰かを待っている様子を
 表していないと解釈しました。しかし…、冬牡丹にまつわる、ほのかな
 「恋物語」もあったことも偲ばれます。そんな想いにさせられる物語性を
 秘めた、味わいのある歌と思います。


     「咲き競う 日本水仙」

【詞書】YouTube短歌:運命の女神の気まぐれ カルミナ・ブラーナを聴きつつ
☆今!運命が変わろうとしている
   女神の気まぐれ
  欲望を利用して
                         自閑さん

【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 今年に入って、色んな事件、地震、航空機事故、派閥不正献金還流、新幹線
 送電事故運行停止、大雪etc.が頻発しています。
変異を繰り返した新型コロナも
 第10波が到達しました。
インフルエンザにRSウイルス、人食いバクテリア
 (劇症型溶血性レンサ球菌)
etc.。疫病も多発して何が何だか分からなく
 なってきた感が有ります。

 ロシアウクライナ戦争は長期化し、イスラエルハマス紛争、アメリカイギリス
 のイエメン攻撃など地域紛争が頻発しています。まるで、運命の女神の
 気まぐれで、幾多の困難が我々に覆い被さろうとして
いるかの様に。
 やはり、今年の座右の銘は、禍福はあざなえる縄のごとし。人間万事塞翁が
 馬なのかもしれません。

 カルミナ・ブラーナ(ラテン語: Carmina Burana)は、19世紀初めにドイツ南部、
 バイエルン選帝侯領にあるベネディクト会のベネディクト
ボイエルン修道院
 (英語版、ドイツ語版)で発見された詩歌集。

 カール・オルフがこれに基づいて作曲した同名の世俗カンタータがあり、
 様々な映像作品などで利用されるなど、一般においてはこの曲によって名が
 知られている。

 1934年、全部で300篇にも及ぶカルミナ・ブラーナを目にしたオルフは強く創作
 意欲を刺激され、その中から24篇を選んで大規模な世俗カンタータを
作曲した。
 O Fortunaは、「全世界の支配者なる運命の女神(フォルトゥナ)」
 (FORTUNA IMPERATRIX MUNDI)の「おお、運命の女神よ」(合唱)との
 ことです。
聴いた事が有る曲かと存じますので、下記URLに貼っています
 ので、
御覧戴ければ嬉しいです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/dfaadc8438a81402fb88c20fe7ffe251
【解説】
 短歌説明でも、おっしゃっておられる通りですね。地球規模で進む災害と、
 ロシアのウクライナ侵略、イスラエル・ハマス紛争等々
「運命の女神の
 気まぐれ」と呼びたくなるような、悲惨な状況が繰り返し
出現していますね。
 ただ、これらの惨状も人の行為の蓄積に伴う、人災と言えるものも根底に
 あり、
そこはしっかりと見定め取り除いていくことも必要と思っています。
 ただ、私達はこのような状況に臨んで「禍福はあざなえる縄のごとし」の
 達観の境地も一方では必要と感じます。そんな想いを滲ませた出詠歌を改めて
 味わい鑑賞したいと思います。「欲望を利用して」の示唆が鋭いですね。

 なお、『カルミナ・ブラーナ』は、2月6日に身罷った小澤征爾氏がかつて、
 日本のアマチュアの「晋友会合唱団」を連れて、ベルリン・フィルに
乗り込み、
 共演したことでも有名ですね。

【詞書】那須温泉から帰った次の日、大雪でした。俄に熱を出し、これ又、
  久しぶり暫く臥せっていましたが、何ともクロが枕元から離れず
  一緒になってねていました。散歩を諦めているのか〜『愛しい』と
  感じました。ふと2首思いつき投稿させて頂きます。
☆銀世界 ヤンチャなクロも
 添い寝する 氷枕に
  憂いの瞳。
☆窓の外 光り輝く 銀世界
 氷枕に 諦めのクロ
                         クロママさん
【解説】
 お姉様との久しぶりの温泉旅行が楽しくて、少しお疲れもあったことと
 思います。お熱で伏せておられるとのこと。風邪かも知れ
ませんね、
 お見舞い申し上げます。

 いずれの歌も、愛犬クロちゃんへの絆の強さと、愛らしさが詠われた
 ほのぼのとした素敵な歌と感じます。
 一首目の歌は、クロちゃんへの優しい眼差しと、それに応える可愛らしい
 仕草が詠われ、鑑賞する私達まで幸せな気分にさせて
くれます。
 「やんちゃなクロ」という言葉は、クロちゃんの個性や愛らしさを表して
 いますが、同時に作者との近しい距離感も詠っています。

 ただ、一句めの「銀世界」と二句目以降のつながりが少し離れている感が
 否めませんので、少し添削させていただきました。
いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★外は雪 ヤンチャなクロも
   添い寝して 
    憂いの瞳 吾に向けくる


     「咲初める 菜の花」

【詞書】2月6日、指揮者の小澤征爾さんが88歳で亡くなられたとのことです。
  少しボサボサの髪型に太い眉、微笑むと、とてもチャーミングな
表情を
  する方でした。私は以前、初めてテレビでウィーンフィルの
ニューイヤー
  コンサートを見て、それで「ラデツキー行進曲」の演奏の
時に観客の人々が
  手拍子をしていたのに「クラシックで手拍子って…!」
とびっくりし、思わず
  小澤さん指揮のこのコンサートのCDを買いました。

  (私が持つ唯一の「クラシック」のCDだったりします)今年も見ましたが、
  華やかでいて楽しい雰囲気のあのコンサートをTVで楽しむきっかけに
  なったのが、小澤さん指揮の年のニューイヤーコンサートでした。
  2月9日に報じられ、翌日の新聞やネットの記事を読み、改めてその偉業を
  知りました。世界中で愛された指揮者は世界中で愛される作家氏と
親しいと
  妙な感心もしたりしました。あの情熱的な指揮と
チャーミングな微笑みは
  忘れません。どうぞ安らかに…。

☆世界から敬愛されしマエストロ
    芸術神(ミューズ)のもとへ静かに旅立つ
【詞書】2月10日(土)の夕刊一面より。
  月面でジャンプして移動した初のロボットLEV-1、月面で活動した最小・
  最軽量、球形から変形もしたロボットLEV-2。地球からの支援が
不要の
  「完全自律探査機」の世界初の成功。今は2機ともバッテリーが切れ、
その
  活動を終えたのだとか。彼等が地球へ送ったデータは現在解析中
だそうです。
  また月の秘密が解き明かされることと思います。解析結果が発表されて
  新たな月を知るのが楽しみです。いつか、日本から行った宇宙飛行士さんの
  手で回収されるといいなあと思います。
☆ピョンピョンと月面跳んだLEV-1と
   コロコロLEV-2お疲れさまです!
【詞書】父と義兄(姉の旦那)に義理チョコを渡すぐらいですが、チョコは大好き
  なので私のをしっかり買います。売場には色んなチョコが売ってて楽しい
  ですね。ちなみに、私の一番古いバレンタインの記憶は小5か6ぐらいで
  (小5ならば50年ぐらい前)、友達に「〇〇君にチョコレート渡したいから、
  一緒にチョコレート持って行ってくれへん?」みたいな感じで私ともう一人の
  同級生がある男の子にチョコレートを渡しに行った…というもの
です。
  よく判らんかったんですが、私は50円かそこらだったハートチョコを、

  団地の何階かだった彼の家の玄関で渡しました。今だにすごいなと思うのは、
  その同級生の男の子が、「ちょっと待っててな」と言って、奥に入って割と
  すぐに戻って来た時に、3~5個ぐらいのマシュマロを包んだものを、3人
  それぞれに渡してくれたことです。たぶんお母さんがちゃんと用意していて
  お返しを渡すよう言うてはったんやろか…?と、後年この時のことを思い出して
  考えてましたが…。ただ、マジで渡した子がその後どうなったかは記憶に
  ございません。それから現在まで義理以外のチョコって渡したことないなあ…。
  今は“友チョコ”とかあっていいなあ…。

☆めっちゃ好き
 チョコレートが好き 大好きだ
   だからがっつり買います「我(われ)チョコ」
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「小澤征爾さん」「LEV-1」「バレンタイン」という、ホットなテーマを、
 鮮やかに詠んで頂きました。

 特に一首目、2月6日、指揮者の小澤征爾さんが88歳で亡くなられたことも
 衝撃的なニュースでしたね。このところ八代亜紀さんを始め、
音楽に関わる
 多くの方の訃報に接し心が痛みます。

 詞書でも触れておられますが、小澤さんは長年、指揮棒を使わない独自の
 スタイルを貫いてきましたね。指揮棒は指揮者を象徴する道具
ですが、
 使わないことによるメリットもあるとのこと。このスタイルに
至った経緯は
 諸説ありますが、5本の指を使って指揮する方が、より曲の
表情を伝えられる
 とのことですね。

 詠まれているように「ミューズのもとへ静かに旅立つ」小澤征爾さんの
 ご冥福を心からお祈りしたいと思います。
 二首目、作者の「月面探索機LEV-1愛」が溢れた歌に改めて敬意を表します。
 現在解析中のデータにより、月の秘密が解き明かされる
ことを私たちも
 祈りたいと思います。

 三首目、「我(われ)チョコ」にまつわる楽しく、ちょっぴりほろ苦い物語に
 しみじみとしました。作者の潔さが歌にあふれています。「友チョコ」も
 また、いいものですね。
なお、文字制限との関連で詞書等少し編集させて
 頂きました。御容赦願います。

☆舟唄になぜか涙のこぼれいる 燗酒すでに冷えるも知らず
                         ポエット・M
【解説】
 この歌は、昨年末に惜しまれながら亡くなった八代亜紀さんの代表曲
 「舟唄」をテーマに詠ってみました。

 この「舟唄」は、お酒と灯り、さらに港という要素を織り交ぜた、哀愁
 あふれる唄でした。この歌の雰囲気を引き継ぎながら

 「もう、この唄を歌った方はいないんだ」との想いを、少し感傷的に
 なりながら表現してみました。

 燗をした酒の冷えるのも気が付かずに曲に聴き入っていましたが、いつしか
 涙している自分に気づきました。多くのフアンの方も
そうでしょうが、
 その喪失感からなかなか抜けきれない自分を、
その曲は静かに包んで
 くれているかにも感じました。

 かつて聴いて涙したガブリエル・フォーレの「レクイエム」にも似た、
 人の魂を包み込んでくれる優しさを、この舟唄に感じるのは、一人私のみ
 ではないと改めて感じました。

  
     「咲き初める 河津桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(26)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
7.「短歌の章」 家のノラ猫(3)

   暖冬の陽だまりに居る猫の眼は
           おのが平和に満ち足りており
            
   わが家に住みつきし猫は扶養家族と
           妻は毎日餌を確かむ

   日曜は猫の餌を買ふ日 マイカーで
           妻とスーパーに行き 品選びする

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「口語自由律短歌」についてのお訊ねがありましたので、以前にも少し触れ
 ましたが、再度編集し、視点を変えて掲載致します。

 短歌は記紀万葉の時代から五・七・五・七・七の5句31音で、韻律をふまえて
 詠むという形式が確立し、長い伝統的の中で磨かれ受け継がれてきました。

 しかし、時代の変遷の中で文学全般、日常的に使っている言葉(口語)で
 表現しようとした言文一致運動が始まりました。これに呼応し短歌の用語にも
 口語を用いようとする口語歌運動が明治30年代(1897-1906)におこり、
 大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示しました。
 
 口語自由律短歌は、普段使い慣れた現代の言葉(口語)を使って26~38音
 の文字で、分かりやすく韻律に囚われず自在に表現する短歌でもあります。
 この形式は、新しい表現の可能性を追求するためのもので、詩的な表現や
 感情の描写に自由度を持たせています。また、口語自由律短歌は、現代の
 言葉を使うことで、より直接的で自然な表現が可能となり、日常生活や
 現代社会のさまざまなテーマを扱うことができます。
 このように、口語自由律短歌は、短歌の伝統的な形式を超えて、新たな
 表現の可能性を追求する詩的な表現形式と言えます。
 この水曜サロンでは、定型を踏まえた口語短歌を中心に詠んでいますが、
 「口語自由律短歌」も、学びを含めて鑑賞していきたいと思っています。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますので、ご容赦願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その119)ネット歌会

2024年02月14日 05時02分15秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その119)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める 河津桜」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆平安のかに星雲より 約1000年 次・何時爆発 ペデルギウスや
                         西BOOさん
★広き河なれど豪雨は暴れ出す わが胸処にも兆すことあり
                         夕庵さん
★電車にて廣瀬大社にお詣りす 水司る大忌神(おおいみのかみ)
                         西BOOさん
★広瀬大社と聞けば懐かし河合町 豊穣祈る砂かけ祭り
                         夕庵さん

☆雪よけの藁帽子来て染寺に人待ち顔の冬牡丹さく
                         夕庵さん
★中将姫写しし称讃浄土経 PC使い印字し残す
                         西BOOさん
★曼荼羅を織りて浄土へ旅立ちぬ 中将姫の写経の文字
                         夕庵さん

☆佐保姫の目覚め待ちたる寒の日に神鹿は睫毛に雪とどめをり
                         夕庵さん
★春苑の子鹿は巫女に餌貰ひ その眼真黒に 潤みてをりぬ
                         みっちっちさん
【詞書】鹿寄せの行事
★飛び火野のホルンの音色に誘われて森の中より鹿駆けてくる
                         夕庵さん

☆早春の街はきらめき 水色の パンプス買ひて こころ踊りぬ
                         みっちっちさん
★スケッチャーの靴は孫よりプレゼント手に乗せ眺めて下ろさずにいる
                         夕庵さん

☆盆梅は古武士のごとく洞なして手足もがれつ花咲かせおり
                         夕庵さん
★盆梅の正しき姿 いかなるや 花よ 小枝よ 根の声聞かむ
                         みっちっちさん
★水のなか白き根伸ばすヒヤシンス土に水にと場所を選ばず
                         夕庵さん

☆山里に蕎麦処あり 早春の 水踊らせて水車廻りぬ 
                         みっちっちさん
★三連の水車の廻る安曇野は梅花藻そよぐ水清く澄む
                         夕庵さん
★早春の水の清きに咲くといふ わさびの白き 花びりと美味
                         みっちっちさん
★率直な言葉は胸に響かいて わさびのように私を泣かす
                         夕庵さん
★あたたかき返歌行き交ふ仲間ゆへ しみじみと日を過ごせるものを
                         みっちっちさん
★きみの生む返歌の一首をキャッチして試行錯誤の歌を送らむ
                         夕庵さん
★推敲も試行錯誤も必須なり 詩歌の海を泳ぎ継ぐため
                         みっちっちさん
★どうしても成らぬ歌ありしばらくは毛布にくるんで寝かせておこう
                         夕庵さん
★寝かせたるワイン熟成 したれども 我が脳みその 成長いかに
                         みっちっちさん
★脳ドック受診の報せ来るとても怖くて受けず何年も過ぐ
                         夕庵さん
★脳みそを鍛へむとしてパズルせど 最後のピースひとつが足りぬ
                         みっちっちさん
★シナプスの刺激となるやナンプレは空白のマス埋めゆく快感
                         夕庵さん
★シナプスの刺激となるや 返歌して なほも返歌の鬼ごっことな
                         みっちっちさん
★境内でかくれんぼした幼の日 鬼はあれからいまだ帰らず
                         夕庵さん

     「咲き競う 日本水仙」

☆紅白の婚の荷がゆく山里はやうやう春の色になりけり
                         みっちっちさん
★紅白の布で結わえし鏡こそ女の魂(たま)と教えられしよ
                         夕庵さん
★三面鏡のぞきて今日の 試合へと まつすぐに魂(たま) 据へてのぞまむ
                         みっちっちさん
★たっぷりと筆に絵の具を含ませて聖護院蕪を腰据えて描く 
                         夕庵さん
★腰据へて詩歌(しいか)の海を泳ぎたり ちさきスマホに想ひあふれて
                         みっちっちさん
★きみの蹴る水中の泡追いかけて泳ぎしかの日 朝のプールに
                         夕庵さん
★きらめける朝の海へと飛び込みて イルカの群れと泳ぎたき夢
                         みっちっちさん
★地下街を同じ方向に人らゆく 水族館の鰯のように
                         夕庵さん
★地下街を上がればここは いづこやと 東西南北うろつくばかり
                         みっちっちさん
★異邦人となりてあの店 探しゆく 心斎橋はわが青春の街
                         夕庵さん
★西入りて上る下るの京の街 住所を聞けば行きつけるとな
                         みっちっちさん

☆凪海に光降らせる落日に己(おのれ)に残る命計りて
                         ポエット・M
★残された 命を計る術もなく 朝の光を胸に満たしぬ
                         夕庵さん
★残さるる 華やぐ命知らねども 落日いだく刹那いとおし
                         ポエット・M
★落日は輝く黄の雲したがえていよよ華やぐいのち愛しき
                         夕庵さん
★華やかに輝く命もちえぬも 落暉に消えぬ矜持もちたし
                         ポエット・M
★腰痛に杖つくことを言われても一度も使わぬわれの矜持は
                         夕庵さん
★腰痛の予防をめざし泳ぎいる 無理をするなと友らは言うも
                         ポエット・M
★平泳ぎは腰に負担がかかるゆえ クロールがよしと日ごと励みし
                         夕庵さん

☆長き夜に君を偲ぶも有明の 月はおぼろに雲をつらぬき
                         ポエット・M
★有明の月憎らしや夢に逢う 人の面さえ定めがたきに
                         夕庵さん

☆凪海に光降らせる落日に 己に残る命計りて
                         ポエット・M
★山の端(は)の朝日を深く 身のうちに いのち重きを今日も生きなむ
                         みっちっちさん
【詞書】「明けの三日月」は、明け方に輝いて見えます。
★しののめに明けの三日月冴え冴えと 命をつなぐ光たしかに
                         ポエット・M
★薄墨を 刷くやに雲は たなびけど ありあけの月しかと光りぬ
                         みっちっちさん
★長き夜に君を偲ぶも有明の 月はおぼろに雲をつらぬき
                         ポエット・M
★有明の孤高の月を ながむれば あの夜の君の円(まろ)きを偲ぶ
                         みっちっちさん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める 菜の花」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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気になる食堂

2024年02月11日 19時58分06秒 | 日々の歩み

 過日、冬とは思えない温かな日差しに誘われて、観音崎公園の河津桜を眺めに細君共々行って参りました。
 この公園は、本ブログでも度々触れてきましたが、東京湾に大きく突き出した観音崎の岬の上に広がる海と山の両方の魅力をあわせ持つ自然豊かな公園です。ここは、花の広場をはじめ季節の花々に彩られ、散策には適した場所でもあります。
二つの海水浴場を抱える海岸から、55m~77mの標高をもつ丘陵の頂きまで、それなりのアップダウンに富んだ散策路となっています。

     「花の広場に咲き初める 河津桜」

 花の広場の河津桜は全体には2~3分咲きという状況ですが、多くの方がカメラを構えていました。また、日頃あまり見かけないお馴染みさんとも、結構お会いすることができました。菜の花も植えられていましたが、こちらは蕾の状態が多く、開花している花は少なめでした。あいにく雲が多く日差しが射さず花の撮影には苦労しましたが、ねばりつつ何枚か撮ってきました。

     「花の広場の菜の花と河津桜」

 当日は、河津桜と菜の花が咲き始めた花の広場の撮影は早々に済ませ、丘陵を下り、横須賀美術館を経て、気になっていた食堂を目指しました。

          「横須賀美術館 前景」

ここは、以前から気になりトライしながらも、長い行列が出来ていて幾たびかあきらめた「味美食堂」という食堂でした。

     「味美食堂前景 ネットより借用しました」

 食堂の比較的空いている時間とのことで、11:00の開店に間に合わせて訪れました。食堂には開店間際に入りましたが、既に先客が二つのテーブル席を占めており、私たちはカウンター席に座りました。
 既に、アジフライも一つのみしかなく、アジ刺身定食は12:00にならないと入荷しないとのこと。アナゴ丼とアナゴフライはあるとのことでした。「値上げしました」との張り紙がありましたが、アジフライ定食、アナゴ丼、アジ刺身定食等は1200円、エビフライ定食は850円と、かなりリーズナブルな値段でした。

     「アジフライ定食」

 私はアナゴが若干苦手のためエビフライ定食を、細君はアジフライ定食をそれぞれオーダーしました。日ごろアジフライ等は積極的に食べない細君が、アジフライを一口食べるなり「美味しーい!」と言いましたので、私も少し頂きました。朝どれの新鮮なアジで、しかも揚げたてのこともあり柔らかく、とっても美味しいと感じました。アジは大アジや金アジと言った、この地のブランドアジとのことで、美味しさは納得しました。エビフライは地のものでないとの説明もありましたが、丁寧な下処理も感じられ若干の硬さはあるものの、それなりに美味しく頂きました。


     「エビフライ定食」

 採れたての魚の新鮮さと美味しさを売りとし、フレンドリーな対応に徹するお店の方々。それ故に、いつも行列が絶えない店の実態に改めて感じ入り、漁港にしっかりと根を張った心意気の感じる、このような店がいつまでも続いてほしいと思った次第です。今度は子どもたちの家族と来ようと細君と話しつつ、お店を後にしました。

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その118)

2024年02月07日 05時22分29秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その118) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める河津桜」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏物語の
  内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や自然・地名から
  ヒントをもらい詠みます。今週も源氏物語巻名歌から2首、紫式部集より
  1首の計3首提出しますのでご指導よろしくお願いします。
註)源氏物語巻名歌・3夕顔
  歌の背景
  光源氏十七歳。源氏あてに届けられた、夕顔の花の添えられた扇と歌に、
  心を惹かれます。届けた主を調べさせて、興ざめしそうな境遇の女だろう
  とは思うものの、自分を目指して歌をよこした心のほどは憎からず
  思い歌を返します。
 〇心あてに それかとぞ見る 白露の 光そへたる 夕顔の花    夕顔
 〇寄りてこそ それかとも見めたそかれに ほのぼの見つる花の夕顔 光源氏
「返歌」
☆白露の 朝の光に 輝いて 風の吹きしく 秋の草原
☆たそがれに 想いは一つ 相ともに 幸せ祈る 穏やかな日々
註)紫式部集・3 
 〇露しげき よもぎが中の 虫の音(ね)を おぼろけにてや 人の尋ねむ
   露いっぱいの蓬の中の虫の音〔演奏〕を いいかげんな気持ちで
   だれが聞きに〔習いに〕くるのでしょうか
「返歌」
☆安曇野の 虫の音響く 草原は 里山育む 豊かな自然
                          浅間山明鏡止水
【解説】
 源氏物語に記されている和歌は、紫式部によって詠まれたものですが、
 大半は
物語の重要な構成要素になっています。従って物語の情景と共に
 歌には機微情報も含まれているため、理解の難しい箇所が多いと感じます。
 作者によって入念な調査がなされていることに敬意を表します。
 貴族の方にとってなじみの薄かった夕顔の花は、源氏物語の「夕顔の巻」に
 よって一挙に「文学の花」となったと言われています。それだけ紫式部の
 ストーリー作りの巧みさと、審美眼が冴えていたのかも知れません。
 宿の主(夕顔)の心づかいのこもる、香りのよい扇の上に載せられた夕顔の
 花と歌。そこに綴られた「白露の光」は光源氏を讃えるものであることから、
 この物語は始まりますが…。「夕顔」の女性はやはり夕顔の花のように儚い
 運命を背負った方でしたね。
 物語の一首目は、「もしや、そのお方ではないかとお見上げします。この
 夕顔の花に白露の光を
添えてくださる貴方さまは…」に対して、
 二首目の歌で「もしや」などと仰しゃらないで、
もっと傍に寄り合って
 確かめてはいかがですか、と返していますが・・・、

 もう一歩進めて光源氏の立場から、返歌を詠んでみました。
【ご参考】
 ★夕顔の花はおぼろにかすめども 君によりゆく想い切なく

 三首目の返歌、「安曇野の 虫の音響く 草原」の場面設定は見事ですね。
 紫式部は箏の琴の名手だったとのことですが、ここでは謙遜して誰が私の
 琴の音などを聞きに来るのでしょうかと詠っていますね。
 草原の虫の音をBGMとして、あなたの奏でる琴の音を肩を並べて共に
 聴きたい、との想いをこめて返歌を詠ってみました。
【ご参考】
 ★安曇野の虫の音響く草原に 君と聴きたし あの琴の音を

【詞書】2台あるPCの1台が故障してwindows11に移行させたことを
  詠ませて頂きました。
☆PCの1台故障 イレブンへ 1日がかりも安心を得る
【詞書】先場所の横綱の活躍を見て詠ませて頂きました。
☆膝に腰 故障抱えた土俵でも 綱の貫禄 見事 賜杯に
【詞書】今年の大河ドラマを見て、ふと思ったことを詠ませて頂きました。
☆平安の世の輝きは如何ばかり かに星雲に想いを馳せる
                          西BOOさん
【解説】
 追加も含めて三首の歌を詠んで頂きました。「windows11への移行」
 「綱の貫禄」「かに星雲」と、異なるテーマを興味分く詠んで頂き
 学びとなります。
 一首目の「windows11への移行」は、windows10からの移行であったと
 思います。従来使えていたアプリが使えなくなったり、使い勝手が
 異なったりと諸々ご苦労なことが多かったと思いますが、無事終えて
 ホッとされたことと思います。「安心を得る」に実感が滲みます。
 三首目の「かに星雲」は、星雲の元となった超新星爆発が1054年に出現
 しましたので、今回の大河ドラマの主人公、紫式部と関わりのあった

 藤原道長、頼通親子らの摂関政治の時代に眺められたことと思います。
 後に藤原定家も「明月記」に記していますね。星雲の出現に想いを
 馳せる浪漫に満ちた歌と考えます。
 なお、お尋ねになった「口語自由律短歌」件については、
 【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】で触れさせて頂きます…。

【詞書】「春を待つ景色」で三首詠んでみました。
☆山道をゆけばリュックのちさき鈴 春を待つやに ちりりと鳴りぬ
☆君とゆく いつもの店の テラス席 春待つ人で満席なりき
☆地震(ない)の地に春待つ心 ひとしほに 瓦礫の地にも ちさき芽吹きが
                         みっちっちさん
【解説】
 いずれの歌も、「春を待つ景色」を心を籠めて詠って頂きました。
 一首目は、春の訪れを待ちわびる心情を、山道を歩くリュックの
 鈴の音に重ねて表現した爽やかな歌となっています。
 鈴の音は、春の風や鳥の声といった自然の音と対比され人の存在感を
 強調しています。また、これによって冬の寒さや孤独という想いも
 感じさせ、春の到来を願う心境をより強調する優れた歌と感じます。
 三首目は、「ちさき芽吹き」が双葉となり、やがて繁る青葉となることを
 祈りたいと思います。そして一日も早い日常が戻ることを・・・。

【詞書】“天界“という言葉に思い起こされた記憶がありまして、母の郷里
  安来市に「天界酒造」という酒造会社がありまし。もうずっと前に廃業
  されたということは知ってました。そこがどうなってるかがふっと気に
  なって検索して調べてみると、改装された酒蔵が「寛のくら」という貸し
  スペースになって活用されているのだそうです。入口の外観の写真を
  見ると、かなり前にこの酒蔵に寄り、私と祖父が車の中で待っていた…
  そんな些細な記憶に何となく残っていた入口の面影がありました。
  “天界”という言葉でこんな記憶が浮かんできた訳で…。
☆“天界”と聞いて記憶に浮かぶのは
     今無き酒蔵の名酒の名前よ
【詞書】茶処宇治に住んでますが、初めて聞きました。夕方のABC朝日放送
  テレビ(大阪)のニュースワイド番組で、“抹茶の日”だから…、と
  アナウンサーさんが抹茶を立てる体験をする、という企画をやって
  ました。何故2月6日かというのは、茶道において釜を掛けて湯を沸かす
  「風炉(ふろ)」から、ふ(2)ろ(6)の語呂合わせなんだとか。
☆ついさっきTV見てたら言っていた
     2月6日て“抹茶の日”なんや!
【詞書】また月面の“SLIM”ネタです。2月6日現在、新月に向かって
  明けがたに三日月の形で登る月に「あー、あの影になっている部分に
  “SLIM”さんがひっくり返ったまま居てるんやなあ」と思うと…。
  そのうちまた陽は当たるから頑張りやー、って感じです。月に地球から、
  日本から行った探査機たち“SLIM”、“LEV-1”、“LEV-2(SORA-Q)”が
  居ると思うと、今まで以上に月が愛おしい…。
☆如月の“明けの三日月”影の中
       ひっくり返りて“SLIM”佇む
                         ちがやねこさん
【解説】
 一首目で詠われた「天界」について、少し調べさせて頂きましたが、
 銘酒「天界」の特長は、吟醸香が豊かで濃厚な味わいとのこと。
 このような、美味しいお酒を造る酒蔵は続いて欲しいですね。
 「天界」も、時を経てなお心を篭めて歌で表現して頂けて「酒冥利」
 かも知れません。
 おっしゃるように音数的にも「酒蔵(しゅぞう)」の方が良いと考えます。
 銘酒をイメージし少し添削させてさせて頂きましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★「天界」と聞いて瞼に浮かぶのは
        今無き酒蔵の吟醸の酒
 二首目は「抹茶の日」について詠んで頂きましたが、2月6日が茶道に
 おいて湯を沸かす「風炉(ふろ)」からの語呂合わせからとは、私も初めて
 知りました。「抹茶の日」の謂れを知り、驚きとともに納得した様子が
 そのまま詠まれ、分かりやすい素直な歌と思います。
 三首目は、如月の新月、「明けの三日月」の光ではなく、その影の中に
 たたずむ探索機「SLIM」の存在に想いを馳せる。作者の科学者として、
 また詩人としての優しい眼差しの感じる良い歌と考えます。
 「ひっくり返りて」の表現にユーモアを感じます。


     「陽だまりに咲く 紅梅」

【詞書】親しい友人と安・近・短の温泉へ出かけました。久しぶりに会う
  友は食欲旺盛で楽しい再会となりました。
☆山の湯は骨の中まで巡り行き邪気も溶かすや 心を放つ
☆温泉の冷めぬ身体を投げ出して星座を見上ぐ 簡素に生きねば
☆旅の日もはや過去となり日常のリズムにかえる のど飴なめつつ
                         夕庵さん
【解説】
 温泉で親しいご友人と女子会なんていいですね。一首目、二首目の
 いずれの歌にも、心から寛ぎの様子が溢れています。
 とくに、二首目の歌は、温泉の温かさと、その温かさに解放された
 心地よさを、端的に表現した上の句が印象的です。
 そして、宏大な宇宙に思いを馳せている様子を、星座を通して
 表現した下の句のフレーズが、作者の心模様をも示しています。
 さらに、結句では星座を見つめつつ、簡素な暮らしの大切さを
 再認識した旨を表現し、生き方への決意をさりげなく示しています。
 温泉で心地よく心身ともに温まった中で見上げた星座。宏大な星空と
 比較するまでもなくささやかであっても、何物にも代えがたい自分
 という愛おしい存在を改めて実感されたことと思います。そんな想い
 にさせてくれる味わいのある歌と考えます。
 三首目の「日常」の「のど飴なめつつ」の締めもいいですね。

【詞書】YouTube短歌:人の本性 ディア・ハンターを聴いて
☆戦争が狂気なのは人の性
  そして美しい曲が好きなのも
【詞書】YouTube短歌:頑張れニッポン、頑張れ能登 ロッキー
☆何度倒されても
     立ち上がれ!
  我々とともに明日へ
        希望へ
          次へ
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 ディア・ハンターは、ベトナム戦争を扱った1978年公開の映画。
 戦争とは、人を殺すと言う罪悪感、戦友の死体が並ぶ明日の我が身を
 見る恐怖が、狂気を帯びる事で、日常化していきます。
 そしてロシアンルーレットと言う、自分か相手かが必ず死ぬゲームと
 言う恐怖を楽しむまでになります。
 人は、狂気の中で自分の存在を認識するのだろうか?
 クラッシックを聴いていたら、この曲がミックスリストに紛れて
 いました。あまりに美しいので、曲を調べたら、ディア・ハンター
 でした。狂気を描くにはあまりに美しい曲。これが人の性(サガ)
 なのだろう?と思いました。
 今日も、誰かが死ぬと言う戦争が、人の本性として続いています。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/7ead1351b720c77be9ee84cf8ebf71c9
 日本は、地震、台風、津波、大火、戦禍と多くの災禍に祖先は遭遇して
 きました。その度毎に、打ちひしがれ、絶望し、そして再建して
 きました。これは事実です。
 能登も、今は絶望かもしれないが、毎回復興してきた日本。
 共に支え合ってきたから、今の日本はあります。
 ロッキー1では、たった独りフィラデルフィアの美術館の階段を登って
 栄光をイメージいましたが、ロッキ3では、多くの人々と共にそれを
 共有しました。頑張れニッポン、頑張れ能登と応援して行きましょう。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/8935139951287e157c628467583e4db6
                         自閑さん
【解説】
 一首目の歌、「ディア・ハンター」は鹿狩を「題」としていますが、
 短歌説明にもありますように「ベトナム戦争」をテーマにしていますね。
 休日には鹿狩りを楽しむ仲間たちが、戦場で捕虜となりお互いの生死を
 賭けた「ロシアンルーレット」を強いられ、その後の人生が大きく
 変わっていくという内容の映画でした。
 この映画は、かつて高倉健さんも衝撃を受けたというぐらいの映画だけ
 あって、見ごたえのある内容であったと記憶しています。
 彼らは平和な時代、ゲーム感覚で鹿の命を奪う狩猟に興じていましたが、
 今度は自分たちがゲーム感覚で命を落とすかもしれない側にまわるという
 恐怖。この対比が鮮やかに描かれ、自らの人生観をも変えられる重い
 テーマが込められていたとも感じます。
 「戦争が、人の本性として続いて」との説明もありました。その説も
 頷けますが、戦争の実態は多くの歴史が示すように、突き詰めれば
 為政者の「利」を図るため始められ、続けられてきたと考えます。
 また、ディア・ハンターの曲は「狂気を描くにはあまりに美しい曲」で
 あり、その美しい曲を好きなのも「人の性」であると詠われていました。
 改めてディア・ハンターの曲を視聴させて頂きましたが、その曲の
 美しい調べの底に流れる哀しみと、希望を同時に感じました。
 この歌は、人の内部に潜む狂気と、そのを内包する性(さが)の持つ
 神秘性、さらに哀しみをも謳っているとも感じました。
 二首目の「何度倒されても 立ち上がれ!」は、厳しい能登地震の
 惨状の中から立ち上がろうとする、多くの被災された方々と共有したい
 想いである旨を再確認したいと思います。

【詞書】初雪になりました。先日、姉と数十年ぶりに二人っきりで
  那須温泉『鹿の湯』に行ってきました🎵お嫁に行く前は
  二人っきりでかたを寄せ合い母ように、面倒をかけた姉です。
☆立春を 過ぎた次の日
   初雪が
  冬の戻りの 暗い朝空
☆野の原の 殺生石に
   囲まれて
  幾千体の 地蔵を拝む
☆姉と行く 那須の鹿の湯
   汗ばんで
  なおも止まない 思い出話
                         クロママさん
【解説】
 お姉様と数十年ぶりに、二人っきりで那須温泉『鹿の湯』に行って
 来られたとの事。
 お母様の役割も果たしてくれた優しいお姉さまとの懐かしい日々。
 そのお話が果てることなく続いた様子が三首目の歌からも偲ばれます。
 一首目の歌は、立春という春の節目を過ぎたにもかかわらず、冬が
 ぶり返して初雪が降るという現象を詠っています。これは、季節の逆行
 とも言えるもので、「冬の戻り」という言葉で、冬の季節が再びやって
 きたことを嘆き、その暗い朝空を見上げる様子が良く表現されています。
 温暖化の影響も背景にはありますが、表現等を少し整理してみましたが
 いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★立春の のちに降りたる 初雪よ
    冬の戻りの 陰鬱の朝

☆凪海に光降らせる落日に己(おのれ)に残る命計りて
                         ポエット・M
【解説】
 能登地震の惨状の中で、圧死という惨い現実に直面した方の無念、
 そして残された多くの方たちの怒りにも似た哀しみと喪失の想いを
 改めて感じました。
 海は、あの酷い惨状をよそに凪いで、落日の光に染まっていました。
 そんな光景を前に、自分に残された命の時間というものを改めて
 考えさせられ、
その想いを詠んで見ました。
 陽は光芒を放ちつつ海に沈んでいきます。不遜かも知れませんが、
 この落日と己の命を対比させ、同時に落日と己の命を重ね合わせて
 みました。言葉の二重性や対照性をつかい、命のイメージを強調して
 詠ってみました。小さくささやか故に尊い命をかかえ、日々の営みの
 大切さを心を込めて、これからも詠っていきたいと思っています。

  
     「咲き初める 熱海桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(25)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
6.「短歌の章」 家のノラ猫(2)

   猫ごとにみな泣き声は異なれり
           われも聞き分く季陵の声は
            
   炭小屋に寝床しつらへて猫殿を
           妻は抱へて言ひきかせ居り

   季陵の声聞かぬ夜寒は気になりて
           妻と語れり酒食ふべつつ

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「口語自由律短歌」についてのお訊ねがありましたので、以前にも少し触れ
 ましたが、再度視点を変えて記述してみましたので掲載致します。

 短歌は記紀万葉の時代から五・七・五・七・七の5句31音で、韻律をふまえて
 詠むという形式が確立し、長い伝統的の中で磨かれ受け継がれてきました。
 しかし、字余り、字足らずという32音、あるいは30音等もケースによって
 は許されるとの不文律もありました。

 しかし、時代の変遷の中で文学全般、日常的に使っている言葉(口語)で
 表現しようとした言文一致運動が始まりました。これに呼応し短歌の用語にも
 口語を用いようとする口語歌運動が明治30年代(1897-1906)におこり、
 大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示しました。
 本来文語によって成りたった5句31音の定型律を,言語組織の異なる口語に
 よって踏むことには多くの困難がありました。そのことから定型を破壊して
 自由律によろうとする動きが,大正末期から現れました。

 この形式は、大正13年(1924年)に石原純が発表した歌が注目を集め、
 その後、自由律短歌論が展開されました。口語自由律短歌は口語短歌運動と
 結びつき、昭和時代には金子薫園、土岐善麿、前田夕暮などが参加し興隆期を
 迎えました。

 特に、前田夕暮は、主宰していた「詩歌」全誌をあげて自由律を提唱し、
 自由律短歌集を次々と刊行して、口語自由律短歌の代表作を残しました。
 敗戦後の1949年に宮崎信義により口語自由律短歌の雑誌「新短歌」が創刊
 され、2002年まで継続されました。「新短歌」廃刊後、光本恵子氏によって
 1989年に創刊されていた「未来山脈」に継承されています。

 口語自由律短歌は、普段使い慣れた現代の言葉(口語)を使って26~38音
 の文字で、分かりやすく韻律に囚われず自在に表現する短歌でもあります。
 この形式は、新しい表現の可能性を追求するためのもので、詩的な表現や
 感情の描写に自由度を持たせています。また、口語自由律短歌は、現代の
 言葉を使うことで、より直接的で自然な表現が可能となり、日常生活や
 現代社会のさまざまなテーマを扱うことができます。
 このように、口語自由律短歌は、短歌の伝統的な形式を超えて、新たな
 表現の可能性を追求する詩的な表現形式と言えます。
 この水曜サロンでは、定型を踏まえた口語短歌を中心に詠んでいますが、
 「口語自由律短歌」も、学びを含めて鑑賞していきたいと思っています。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますので、ご容赦願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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