四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その147)

2024年09月04日 06時01分59秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その147) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「未だ咲く 八重酔芙蓉」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 源氏物語巻名歌は「源氏物語に登場する個性豊かな15~20人の女性たち」を
 中心に返歌を楽しみたいと思っています。主に光源氏と女性たちの贈答短歌が
 中心です。今週は源氏物語巻名歌から2首提出しますのでご指導よろしく
 お願いします。巻名歌は過去分と重複するところもありますが、返歌自体は
 新規で作成しています。私は再度研究しますので、返歌のみのご指導で簡潔に
 願います。
「2.帚木(ははきぎ)」
 長雨の降り続くある夏の夜のこと、源氏の宿直所に葵上の兄であり、
 源氏のよきライバルである頭中将が訪れた。頭中将が源氏に贈られてきた
 恋文を見つけたことから、やがて話は女性論になる。そこに好き者として
 知られる左馬頭と藤式部丞が加わり「雨夜の品定め」が繰り広げられる。
 話の中で、源氏は頭中将が後見のない女性と通じ子まで成したのだが、
 正妻の嫌がらせを受けいつしか消えてしまったという話を聞く。また、
 源氏は自分とは縁がなかった中流の女性の魅力を三人の経験譚から知り、
 中流の女性に魅力を覚える。理想の女性はなかなかいないと言う彼らの
 話を聞きながら、源氏は理想の女性、藤壺にますます思慕を寄せる。
 翌日、源氏は方違えのため紀伊守の別宅を訪れ、そこで紀伊守の父の
 後妻・空蝉が居合わせていることを知る。中流の女性への興味を
 募らせる源氏は、その夜半ば強引に寝所に忍び込む。その後源氏は
 空蝉の弟、小君を召し抱え空蝉との再会を狙うが、自身の身の程を知る
 空蝉はそれを許さなかった。源氏、十七歳の夏のことだった。
〇帚木の 心を知らで そのはらの 道にあやなく まどひぬるかな 光源氏
 註)近づけば消えるという帚木のようなつれないあなたの心も知らないで、
   園原への道に空しく迷ってしまったことです
〇数ならぬ 伏屋に生ふる 名の憂さに あるにもあらず 来ゆる帚木 空蝉
 註)しがない貧しい家(地名の伏屋に掛ける)に生えているということが
   情けのうございますので、いたたまれずに消えてしまう帚木なのでございます
(返歌)
☆燃え盛る拒まれるほど執着は 分かるはずもなく人妻の心
☆心には気持ちの高ぶり空蝉は 源氏への想い押し殺すも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目の返歌、註)にもありますように、光源氏の歌は、空蝉の心を探り当て
 られず、彼女への思いに振り回されている、という光源氏の切ない心情が
 表現されています。
 これは、源氏物語全体を貫くテーマを象徴的に表している歌とも考えています。
 作者の返歌は、この光源氏の想いを「分かるはずもなく」と客観視して詠って
 いますが、光源氏の立場になって、もう一歩踏み込んで詠ってみましたが
 いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★燃え燃えて高まる想いとどけるも かわしかわせる君ぞ恨めし
 二首目の空蝉の歌は、註)にもありますように、「近づくと消えてしまう帚木の
 ように」私はいないものと思って下さいと、源氏の求愛を拒み、自分の身分や
 立場を意識しながら、心を閉ざそうとしています。従って作者の返歌は空蝉の
 想いも大切にしながら「想い押し殺す」と、空蝉の心の奥底の葛藤等複雑な
 想いを推測しつつ詠った良い返歌と思います。

【詞書】暑さはまだありますが、秋の爽やかな空気が少しずつ感じられます。
  三首、出詠させて頂きます。
☆清秋の京都町屋の坪庭に 水琴窟の音さやかなり
☆はんなりと弥勒菩薩の指先の 動き出すごと秋澄みゆけり
☆秋天の苑に子を抱く聖母像 そのまなざしは深く優しく
                         みっちっちさん
【解説】
 「水琴窟」「弥勒菩薩」「聖母像」をテーマに、微かに兆す秋の気配を
 情趣豊かに詠んで頂きました。
 特に二首目の歌、弥勒菩薩が優しく微笑みながら、何かを指し示すような
 仕草をした途端、秋の空気が澄み渡り、清々しい季節へと変わっていく…。
 作者は、この光景を目にした瞬間の感動や、心の変化を、仏像の動きと
 自然の移ろいを重ね合わせることで繊細に表現しています。
 また、弥勒菩薩の静的な美しさと、秋の自然の動的な変化を対比
 させながら、両者を結びつけることで、独特の世界観を作り出して
 印象的な歌になっています。「はんなり」の表現も効いています。
 一首目の「水琴窟」。季節により音が変わると言われていますが、この
 初秋の季節の
音を聞いてみたくなりますね。

【詞書】こおろぎを詠ませて頂きました。
☆こおろぎの音も鳴り響く夜とても「暑い暑い」と言っているよな
【詞書】台風10号を詠ませて頂きました。
☆台風の進路にあたる予報にて 大きな渦に不安が募る
【詞書】台風10号を詠ませて頂きました。
☆乾電池 追加購入するか否 備蓄とともに迷走台風
                         西BOOさん
【解説】
 追加分も含めて「こおろぎ」「台風10号」「迷走台風」の旬なテーマに
 ついて三首詠んで頂きました。
 一首目の歌、この季節、本来なら初秋の趣を誘うコオロギの音も、今年の
 炎暑の下では、詠われているように「暑い暑い」と聞こえてしまいますね。
 ユーモアを滲ませながら、異常気象をさりげなく詠うことに成功している
 歌と感じました。 
 三首目の歌、今回の台風10号は観測史上最大規模と言われていましたが、
 その規模のまま九州に上陸し、同時に発生した竜巻と共に甚大な被害を
 もたらしました。その後紀伊半島へ再上陸し8月31日現在、進路が
 定まらず迷走を続けています。この状況を踏まえて詠われていますが
 「備蓄とともに迷走台風」には作者の戸惑いと、実感が篭もっています。
 「記録詠」としても詠んでいきたいテーマです。


     「咲き残る 白桔梗」

【詞書】8月下旬に入った頃のある日、姉の家を夕刻に出て、買い物が
  あったので急ぎ商店街へ行こうと“あじろぎの道”を自転車で走って
  いると、お客さんを乗せた遊覧船が下流に向かい出していて、先へ進むと
  もう1隻の遊覧船と、日没直前の日の光の中で準備をしている鵜舟
  (鵜匠さんや鵜たちを乗せた舟)を見ました。もう薄暗い川の上でまだ
  篝火は点けずに準備している鵜舟と鵜飼いが始まるのを待つお客さん
  達が乗る遊覧船は、暑い日ではありましたが少し涼しい川風に静かに
  揺られていました。
  大雨や台風などの影響で、中止になることも多いですが(8/26には台風を
  見越して中止。まだ続いてるかも)、少しでも多くの方が鵜飼いをみられ
  ますように…と思わずにはいられません。雨がこのあたりに降らなくても、
  水量で開催するしないが決められるから天気が良くても無かったり
  しますし…。なかなか大変なようですが。鵜飼いの関係者の皆さん…
  頑張って下さい…。
☆火を入れぬ鵜舟と客船
      薄暗き日暮れの宇治川 風に吹かれて
【詞書】8月29日に、NIKKEIサイエンスの「8/26にJAXA、探査機SLIM運用の
  終了を発表した」というネットニュースを見ました。日本初の月面着陸を
  果たした無人探査機「SLIM」の活動をすべて停止する指令を地上から
  発信し、SLIMの運用は停止されたそうです。当初、月での昼間の110℃、
  夜の-170℃に耐えられる設計ではなかったにも関わらず、3度の越夜を
  実現し、逆さまになったままでも多くのデータを集め、地球に送ったことは
  大きな功績だったと思います。前にも書いたかもですが、いつか日本人の
  宇宙飛行士が月に降りたって、SLIMを直接労い、出来ることなら回収して、
  小さな探査機とともに日本に連れて帰ってやって欲しい…。今日9/3(火)の
  朝日新聞の朝刊に載っていたJAXAの宇宙飛行士金井宣茂さんの
  インタビュー記事の中の、「米国主導の『アルテミス計画』で、日本人
  2人が月に降り立つことが4月に日米両政府で合意された」という記述を
  読んだので、その思いは一層強くなりました。月面の静寂の中で待っていて
  欲しい…。お疲れさまSLIM…夢のある楽しい話題をありがとう!
☆日本から 月に降りたる飛行士に
        逢えるといいね おやすみSLIM
【詞書】昨日月曜ですが、朝ゴミ出しをして、家の前からゴミのネットケース
  周辺まで掃いていて、ふと空を見ると青い空の色が心なしかクリアな
  感じがして、雲の色もどよんとした灰色がかった色ではなく白い色だった
  ので、やっぱ台風の後って空とかきれいやなあ…などと思いながら朝日を
  背にした向きで続きを掃こうとしたら……背中が熱い!!あ゙~っ!暑さも
  戻って来よったあ!……まだまだ暑い「夏」が続きそうです。「ひるおび」で
  先ほど、清少納言が「枕草子」の中で、「野分のまあの日こそいみじう
  あ晴れ荷を貸しけれ」と、台風の翌日が趣深いと書いていた、というのを
  紹介していました。大変な雨風が過ぎた後の(恐らく)空などのすっきりと
  したきれいな色を清少納言も見て感じるものがあったんだろうかと
  思いましたが、如何せん昨今の台風等の災害はえげつないです…。
  進みゆく温暖化の現実は否応なしに私達に突きつけられている…と
  思わずにはいられません。平安時代に比べて、災害の種類も質も変わって
  きてるんじゃないの~?とも…。
  (40℃近い酷暑🥵はさすがに無かったんじゃ…)
☆台風も豪雨も過ぎて空青く
       陽差しが戻り猛暑も酷暑も
                         ちがやねこさん
【解説】
 一首目の歌は、火を灯さず鵜飼の準備をする鵜舟と、賑やかな客船が、
 夕暮れの宇治川でそれぞれに風に吹かれている様子を詠っています。
 この対比を通して、時間の流れや、自然と人間の営みと共存といった
 テーマが印象深く詠われています。
 また、薄暗い夕暮れの宇治川、そして風に吹かれる船の様子が、五感に
 訴えかけるように鮮明に表現され、印象に残る歌と感じます。
 なお、詞書にある「あじろぎの道」は、御存知の方は多いと思いますが、
 平等院と宇治川の間にあり、桜や紅葉など四季折々の景色を楽しみながら
 歩ける川沿いの遊歩道です。
 二首目の歌、JAXAが探査機SLIM運用を終了した旨発表しましたが、
 詠われているように、やがて行くことになる「日本からの…飛行士」に
 逢えることを希望したいと思います。それにしても「3度の越夜を実現し、
 逆さまになったままでも多くのデータを集め、地球に送った」SLIMの
 功績は大きいと考えます。日本の宇宙技術を改めて賞賛したいと思います。
 この歌は、SLIMの功績を讃えつつ近い未来に希望を繋ぐ夢のある良い歌と
 思います。また、JAXAへのエールにもなると感じます。
 三首目の歌、迷走を続けた台風10号も、9月1日正午に東海道沖で
 熱帯低気圧に変わりましたが、台風一過のすっきりとした気象には
 ならないようですね。詠われているように「陽差しが戻り猛暑も酷暑も」
 の状態が続きそうですね。
 詞書で清少納言「枕草子」について触れていましたが、平安時代(794年~
 1185年)は「中世温暖期」と呼ばれる時期にあたり、気温が比較的高かったと
 記録にはあります。この時期、真夏日(30℃を超える日)が
多かったことが
 少なからぬ研究等で示されています。


     「咲き残る 鹿の子百合」

【詞書】速度の遅い台風に番狂わせです。
  非常用の点検をしたときの期限切れのパスタを使っています。
☆くるくるとスプーンのなかで空回り 昨日も今日もパジリコパスタ
【詞書】ここ2週間は天候異変で鬱々とした日を過ごしています。
  嵐の前の静けさでしょうか・・
☆物音も吸い込まれそうな午後の部屋 バナナは熟れて卓に転がる
☆思わずも吐露した言葉を拾いをり きっとわが身の痛みとならむ
                         夕庵さん
【解説】
 詠まれていますように、今回の台風10号は、観測史上最大規模と呼ばれ
 ながら九州上陸後、甚大な被害を重ねながら迷走を続けていましたね。
 9月1日正午に東海道沖で熱帯低気圧に変わりましたが、東日本を中心に
 大気の状態が非常に不安定で、関東から近畿にかけて所々で雨雲や雷雲が
 大規模に発達し、豪雨や落雷被害が発生しています。
 そんな状況下の不安や鬱々とした想いが三首の歌に表現されています。
 特に、三首目の歌、思わず口にしてしまった本心が、自分の心に深く
 突き刺さり、心の痛みへと変わっていく様子が詠われています。これは、
 後悔や自責の念、あるいは、心の奥底に隠された傷に触れてしまった
 ことによる心の痛みを表現していると感じます。
 さらに、この歌は作者の心の奥底にある、複雑な感情を率直に表現した、
 力強い歌とも言えます。私達は、この歌に触れることで、作者の心の
 痛みを共有し、共感することができ、同時に、自分自身の心の奥底を
 見つめ直すきっかけとなるのではないかと感じます。

【詞書】YouTube短歌:富田勲 展覧会の絵 卵の殻をつけた雛の踊り
☆何も知らない雛は遊び
 母の力で守られ

  トムは退散
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 シンセサイザーは、人の声や動物の鳴き声、水しぶきの音を再現出来、
 富田勲氏の表現のまま、雛と鶏と猫が騒ぎ捲る短歌となりました。
 実は、展覧会の絵は、ラベル編曲のオーケストラで、以前出詠しておりますが、
 富田バージョンの場合、タイトルも絵画も無視して、曲を聞いたままで作って
 おり、その分、難しいかと思っております。
 トムは、トムとジェリーの猫の事。
 以下のURLに、曲を貼付しておりますので、シンセサイザー版をお楽しみ下さい。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/d8a2be706403d563ad95c7388f92c894
                         自閑さん
【解説】
 以前の解説でも触れましたが、富田勲氏の「展覧会の絵」の原曲は
 モデスト・ムソルグスキー作曲のピアノ組曲『展覧会の絵』です。
 詠われている「卵のからをつけたひなの踊り」は「ネコ」「ニワトリ」
 「ヒヨコ」の3つのキャラクターをシンセサイザーで表現しています。
 それらの音がめまぐるしく交錯することで、追いつ追われつの様子を
 ユーモラスに表現した曲となっています。この曲から着想を得て、歌に
 表現しきった作者の、作歌の力量は並みのものでないと感じます。

 特に「ヒヨコ」が無邪気に遊ぶ様子が表現されていますが、これは母鳥が
 見守っている故で、猫(トム)はヒヨコを狙うのをあきらめ退散するという
 物語に仕上げています。原曲、シンセサイザーによる編曲、さらに短歌への
 飛躍という、音楽と短歌のコラボレーションが花開くひとつの典型と
 感じました。このような作歌への挑戦を、私達もしていきたいと考えます。

☆台風の逸れたる森のせみ時雨 あまたの傷を いやす絶唱
                         ポエット・M
【解説】
 今回の台風10号は観測史上最大規模と言われていましたが、その規模の
 まま九州に上陸し、同時に発生した豪雨と竜巻と共に甚大な被害を
 もたらしました。その後紀伊半島へ再上陸した後、9月1日正午に東海道沖で
 熱帯低気圧に変わりました。その過程で進路が
定まらず迷走を続けましたが、
 その影響もあり関東地方も
豪雨と激しい落雷に見舞われました。
 そんな雨が上がったひととき、近くの森に一斉にせみ時雨が響いていました。
 いち早く台風が逸れたことを悟ったかに思える、せみたちの鳴き声。それを
 聴いて、
この台風で身罷った、さらに被害を負った多くの方たちの、想いを
 癒すであろう絶唱と感じて詠んで
見ました。


     「咲き残る 宗旦むくげ」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(53)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
34.「短歌の章」 宗久尼の得度入山(2)

   人麻呂が 月かたぶきぬ とうたひたる  
                 しにしへの地を卜し庵結びぬ
           
   「花無心招蝶、蝶無心尋花」
         君その境涯に入り給ふべし

   赤人も骨埋めし大宇陀の
            秋近き野に風渡り行く

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は割愛させて頂きます。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その147)ネット歌会

2024年09月04日 05時37分06秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その147)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「未だ咲く 酔芙蓉 一重」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆こおろぎの音も鳴り響く夜とても「暑い暑い」と言ってるよな
                         西BOOさん
★こおろぎの面構えとのにらめっこ 草に倒れし野武士のごとく
                         夕庵さん

☆物音も吸い込まれそうな午後の部屋 バナナは熟れて卓に転がる
                         夕庵さん
☆雨音は絶えぬけれども風はなく 台風もはや消滅したか
                         西BOOさん
★台風へ気構えするも空回り 針路つかめぬ気象士泣かせ
                         夕庵さん

☆清秋の京都町家の坪庭に 水琴窟の音さやかなり
                         みっちっちさん
★踏み石を伝う離れの奥座敷 障子の明かりにうかぶ侘助 
                         夕庵さん
★はすかひに染めて茶掛けは夕焼(ゆや)け色 一輪挿しに侘助ひとつ
                         みっちっちさん
★机上にはけさ手折り来ぬ芙蓉ばな 白き花びら静けさのなか
                         夕庵さん
★静けさのなかに湯沸かす音を聴き 茶掛の無とふ一字見つむる
                         みっちっちさん
★半眼の無なる境地で座禅組み 呼吸(いき)整わすひとときの静
                         夕庵さん
★サーブ前 深呼吸して球見つむ 卓球戦のひとときの静
                         みっちっちさん
【詞書】台風は本当に来るのだろうか?
  時折風が吹く程度、空は青空も覗くようになったが・・
★雨戸閉め植木鉢も避難して 台風前の静けさに居る
                         夕庵さん
★台風はいづこへ去るや 秋風に変はりゆく雲飽かず眺むる
                         みっちっちさん
★防災のグッズの中に忍ばせるメモにシャーペン詠み人なれば 
                         夕庵さん
★流れゆく雲をのんびり見るの好き 詠み人なれど言葉出ぬまま
                         みっちっちさん
★秋の空 自在変化の雲を見て 動物園の話をしよう 
                         夕庵さん
★空は海 イルカに乗った少年の 大ジャンプえいっ 秋夕焼へ
                         みっちっちさん
★シロイルカ 海から空へ大ジャンプ みんなありがとう 楽しかったよ
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「芙蓉の花」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)

2024年08月28日 05時31分18秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「雨に濡れる 八重酔芙蓉 薄紅に染まり初める」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 1月17日より源氏物語・紫式部日記の和歌を返歌で投稿して来ました。
 「幻」の巻で終わりましたので思案しましたが、引き続き新たな視点で
 「源氏物語に登場する個性豊かな20人の女性たち」を中心に返歌を
 楽しみたいと思っています。
 今週は源氏物語巻名歌から1首提出しますのでご指導よろしく
 お願いします。巻名歌は過去分と重複するところもありますが、
 返歌自体は新規で作成しています。私は再度研究しますので、
 返歌のみのご指導で簡潔に願います。
「1.桐壷の巻」
 ある帝(桐壺帝)は、特別身分の高い出自ではない女性(桐壺更衣)
 に深い愛情を抱き、彼女との間に美しい皇子(光源氏)を設けました。
 しかし桐壺更衣は、他の女房たちからの嫉妬や嫌がらせが重なった
 せいか、光源氏が3歳の時に病で亡くなってしまいます。帝は
 亡くなった桐壺更衣と瓜二つの先帝の皇女(藤壺)を入内させ、
 彼女を慰めとしました。藤壺は帝の寵愛を受ける一方で、
 光源氏と密かに恋仲になります。
 帝は光源氏を臣籍降下し源姓を与え、左大臣家の娘(葵の上)と
 結婚することになりました。彼はその美しさから「光る君」と
 呼ばれていました。
【詞書】今日を限りと死出の旅路に赴かねばならぬとは、悲しいことです。
  私は生きたい。行きたいのは命ある道です。悲しみの中で気づきました。
〇かぎりとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
                         桐壺更衣
(返歌)
☆幼子の 心優しい 母なれど 一つの歌を 遺して散りぬ
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 提示された桐壺更衣のこの歌は、身罷った後も桐壺帝の心を長い事つなぎ
 止めた歌で、源氏物語の歌の中でも絶唱のひとつと言われています。
 この歌への作者の返歌は、幼子(光源氏)を残して「死出の旅路に赴か
 ねばならぬ」桐壺更衣のぎりぎりの哀しさを汲んだ歌となっています。
 ただ、桐壺更衣のこの歌を受け取った方(帝)の立場になって少し寄り
 添って…、詠ってみました。今生では死に別れることになる桐壺更衣を、
 私はあなたの魂のありかを必ず探しに参ります、との想いを込めた返歌と
 してみましたがいかがでしょうか。 
 【ご参考】
 ★幼子を 残して死出の旅に出る 君のたましい 探し尋ねん

【詞書】酷暑を詠ませて頂きました。
☆盆すぎて直も酷暑は収まらず 赤とんぼとて飛びゆけれども
【詞書】ゴルフの松山選手を詠ませて頂きました。
☆パリ五輪メダル獲得しても猶 アメリカツアー10勝到達
【詞書】兵庫県知事で詠ませて頂きます。
☆兵庫知事 次々問題出て来れど 謝罪の言葉は一切も無し
                         西BOOさん
【解説】
 「酷暑」「ゴルフの松山選手」「兵庫県知事」と、今回もホットな
 時事を中心に三首詠んで頂きました。
 一首目の歌、7月、8月と依然として炎暑、酷暑が続きお盆が過ぎても
 中々おさまらない暑さですが、そんな中でも詠まれているように
 アキアカネが飛び、季節の確かな移ろいを感じさせてくれます。
 燃えたつような炎暑の中でも、トンボたちは季節を感じ自らの命を
 全うするように健気な営みを続けています。その存在に厳粛な想いに
 させられますが、そんな想いをかき立てられる歌でもあります。
 二首目の歌、松山選手のタフさにはいつも驚かされますね。
 「アメリカツアー10勝到達」がいかに凄いことであるかを
 さりげなく詠っている所が、この歌の凄さでもありますね。
 三首目の歌、彼のような人格を持つ知事が選挙で選ばれてしまう
 今の選挙制度の怖さを感じます。「リーダーとは」を、改めて
 彼に、県庁職員の方に、さらに県民の方々にも自問して頂きたいと
 痛切に思います。

【詞書】まだまだ暑い日が続きますが、朝夕など少し秋の気配を感じる
  事があります。「秋澄む」「秋気澄む」の季語で、三首詠みましたので
  出詠します。
☆ゆうゆうと鳶舞ふ空を見上ぐれば 雲の行方に秋澄みゆけり
☆住吉の本殿開き おごそかに 秋気澄みたる婚礼はじむ
☆手水鉢の小さき竜の吐き出せる 水の音にも秋の気澄めり
                         みっちっちさん
【解説】
 俳句の季語「秋澄む」「秋気澄む」を用いて、秋の澄み切った空気と広大な
 空を、短歌で表現して頂きました。
 一首目の歌、上の句「ゆうゆうと鳶舞ふ空を見上ぐれば」は、空を舞う鳶の
 姿に、秋の澄み切った空気と広大な空が象徴的に表現されています。作者は、
 この鳶の姿を目にすることで、秋の深まりを感じている様子が伝わって来ます。
 下の句の「雲の行方に秋澄みゆけり」では、雲の流れによって、時間の経過や
 季節の変化を象徴し、鳶の姿と雲の流れを結びつけることで、秋の訪れを
 より鮮やかに描き出しています。
 また、悠々と空を舞う鳶の姿や、刻々と変化する雲の流れが、視覚的な
 イメージを鮮やかに表現して描写力に優れた作品になっています。
 三首目の歌、「秋の気澄めり」の「気」の表現に工夫の跡が見られます。


     「未だ咲く 高砂百合」

【詞書】お盆行事も済んで日も暮れて・・・、故人を偲ぶいつもの静かな
  お盆でした。
☆静かなる笑みを浮かべる遺影へと 問えば答える朝に夕べに
☆紡ぎこし思い出の糸たぐるごと 寄り添いて座す盆の提灯
☆追憶の海のインディゴ蘇る あの夏の日のきみのジーンズ
                         夕庵さん 
【解説】
 三首の歌いずれも、故人となったご主人を偲び、盆の夜に静かに心を
 寄せ合う様子が、美しい言葉で表現されていて心に響いて参ります。
 特に二首目の歌は、上の句でご主人との思い出を糸のように紡ぎ出す
 様子が目に浮かびます。「たぐるごと」という言葉が、思い出を一つ
 一つ丁寧に引き出す動作を表し、作者の心の動きが伝わってきます。
 下の句では、 盆の提灯の灯りが作者と故人の心を優しく繋いでいるような、
 温かな情景が浮かびます。「寄り添いて」という言葉は「盆の提灯」に
 託しながら、二人の心の距離の近さを表し静かで穏やかな時間が流れている
 様子が感じられます。
 また、故人を偲ぶ作者の切ないながらも温かい気持ちが、言葉の端々から
 伝わってきて、私達もしみじみとさせられます。
 三首目の歌、夏の海の鮮やかな藍色は、かの日の君のジーンズの青にも
 重なって思い出されたことと思います。青春そのものの象徴であった夏の
 日のジーンズ。彼との日々が、くっきりと浮かび、寄せては返す波のごとく
 尽きることもない。そんな想いが爽やかに表現されています。

【詞書】地震台風豪雨雷猛暑
☆大地大気が怒り
  警鐘を轟かす

   生き残れる場所は?
        どこへ?
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 8月に入って、大地震(8日日向灘と南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)、
 9日神奈川県西部)、台風(5号及び7号)、ゲリラ豪雨と、日本全体が
 被害の可能性があり、そして間には、相変わらず35℃以上の猛暑日で
 熱中症アラートが鳴り響いています。
 大地、大気が怒りだしたとしか思えない。
 今週も台風10号の上陸が予想されています。
 最近の情報を確認して、災害への備えと早め早めの行動で、十分ご注意下さい。
                         自閑さん
【解説】
 地球温暖化、南海トラフ地震、大規模台風、連続する猛暑日等々、詠われて
 いるように「大地大気が怒り」の様相を呈しています。「警鐘」も単に鳴らす
 のみでなく、「轟か」している所が、この歌の核心と
考えます。
 下の句の「生き残れる場所は? どこへ?」は、災害列島となった日本には
 もはや安全な場所は無いとのメッセージが込められていると感じました。
 それでも・・・「どこへ?」と考える大半の人々の想いを、諾いつつも
 「そんな場所は無い」との作者の秘められたメッセージが歌から響いてきます。
 遠い道のりになっても「CO2削減」等への取り組みを含めて、地球温暖化へ
 国際的な取り組みが喫緊の課題となっている旨を改めて認識したいと思います。
 それは、国家間の戦争をしている猶予は、今の地球には無いんだとの大きな
 そして、深いメッセージでも
あると理解しました。
 なお、【短歌説明】で触れて頂いた台風10号の進路は、未だ定まらない
 部分もありますが、九州に上陸後、列島の南端を縦断する予報も出ています。
 大きな
被害にならないよう祈りたいと思います。

     「咲き盛る 百日草」

【詞書】26日の午後4時前から母や父の通販などの払い込みやらも兼ねて、
  買い物に出ました。青空も見え、けっこう涼しい風が吹いていた
  宇治川べりを自転車で走り、平等院参道の郵便局へ。その後、
  コンビニ払いの物の支払いと、スポーツ紙5紙を買う為にコンビニへ。
  支払いと(1紙は売り切れだったので)4紙のスポーツ紙を買って、
  自転車を出そうとしてふと、駅の方向を見た時に、東の方の空に虹🌈!
  おおっ!久々っ!!(ここんとこ何度か雨上がりとかに見られれば…と
  空を見に行ったりしたんですが振られ続きで…)よっしゃスマホで
  写真や!…ん?あれ?……あかん!忘れた!今日に限って…!!😨
  もう一軒駅の近くのコンビニで売り切れてたあと1紙を買って、
  一緒のタイミングで外に出た外人さんに「(その方向を指差して)
  レインボー!」って教えてあげて、もしかして当たるかな~と、
  少し先の宝くじ屋さんで100円スクラッチを2枚買ってみたり
  しました。(1枚100円  当たってました)…今回の写真は
  撮れませんでしたが虹🌈は好いですね!
☆コンビニを出て久々に虹を見た
      「よし、写真撮ろ🎵」「スマホ忘れた!」
【詞書】前述のスポーツ紙5紙、今回はこのライブの記事目当てでした。
  前回のTHE ALFEEさんに関しての歌と似通ってしまいましたが、
  この日行われた「THE ALFEE 50th Anniversary Premium Members
  Special Live」(於:有明アリーナ)は8月25日、彼等がALFIEとして
  4人でデビューした(デビューシングル「夏しぐれ」が出た)
  1974年8月25日からちょうど50年の日に開催された特別なライブ
  でした。オーケストラとの共演もあり、“誕生日”を祝うセレモニー
  もあり、桜井さんが高3の時出場した山野楽器主催のコンテストで
  歌ったというサイモン&ガーファンクルの「ボクサー」から始まって
  ALFEEさんの歴史を辿るような構成だったそうです。後半は
  オーケストラとの共演も…。過去にもオーケストラとの共演は
  あったし、CDもありますが、円熟味が増した現在の彼らの
  パフォーマンスは素晴らしいものであったというのが紙面からも
  ネットで見たファンの感想からも伺えました。以前にも聞いたことが
  ありましたが、「まだ夢の途中」というフレーズも、今回の「ALFEEの旅は
  終わりません」も、前回のイベントの「引退はしません!」もファンに
  とってはずっと(できる限り)ステージに立ち続けてくれるという
  約束のようなもの。…ありがたいです。
  彼等のファンになって良かった!なかなかライブには行けませんが…、
  いぜんライブで聞いた「僕らはいつもここ(ステージ)に居ます」の
  言葉を励みに日々何とか頑張っていこうかなあと思いました。
  ALFEEさん、50歳おめでとうございます!👏
☆THE ALFEE 50周年コンサート 
       特別な日をファンと祝いて
【詞書】台風10号が関西にも近づきつつあります。(8月27日)勢力が多少
  でも弱まる事をただ祈りたいと思います。
  台風近いと、いつもに増して頭痛も頻発するのがかなわんですわ…。
  (きつい…😥)それより、交通や河川、山間部に近い地域などの被害が
  あまり出ませんように…。
  台風は当初の予想より進路が九州の方面に振られた感がありますが、
  勢力が大きいままだとまた被害も大きくなるかもです。台風に先んじて
  ゲリラ豪(雷)雨も発生しているらしいですね。どうか皆様おつつが
  なきよう祈ります。(すぐに関西にも来るでしょうが…)
☆気持ち良く 涼しく優しく吹く風が
         牙を剥くんか数日後には
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も、「久々に虹」「50周年コンサート」「台風10号」とタイムリーな
 時事を中心に三首詠んで頂きました。
 一首目の歌、「久々っ!!に見た虹」、それを撮ろうとしたところスマホを
 忘れたことに気が付き、その残念な想いが素直に詠まれています。ただ、
 残念さがそんなに深刻でないのはスクラッチが当選したからでしょうか。
 そんな想いも歌には滲んでいます。
 二首目の歌、THE ALFEEの熱烈な、そして長年にわたるファンとしての
 熱量がいっぱいに篭もった歌になっています。「ALFIEとして4人で
 デビューした1974年8月25日からちょうど50年の日に開催された特別な
 ライブ」は、ファンにとっても記念すべき大切なライブであり、それを
 詠み込んだ歌も「永久保存版」の歌でありますね。そんな高揚感を
 秘めた歌は、作者の想いが溢れるほどに籠っています。
 三首目の歌、台風10号は勢力をさらに増しつつ九州上陸後、列島の南端を
 縦断するとの最悪の予報が出ています。詠われているように「優しく吹く風が
 牙を剥くんか」は偽らざる想いですね。自然は常に牙を磨いていることを
 改めて心したいと思います。なお、台風が近づくと頭痛がするとのこと。
 急激な気圧変化故と思いますが、ご自愛願います。

☆五年ぶり夏の祭りも甦り 子も孫共に山車を曳きゆく
                         ポエット・M
【解説】
 コロナ感染症、団地の大型修繕等々で中止を余儀なくされていた夏祭りが
 私達の自治会で、5年ぶりに復活し8月24日に開催されました。今年度は
 自治会の責任者の一人として、このイベントに5月から取り組んで参り
 ました。自治会が中心となり、実行委員会を立ち上げ住民の皆さんの中で
 ノウハウを持ち練達な多くの方のお力も借りました。5年前の資料を参考に
 企画を練り、試行錯誤の後、ようやく実施に漕ぎ着けました。
 祭り当日は快晴に恵まれ、成人し団地から巣立っていった多くの子供達も
 それぞれ孫を連れて、夏祭りに参加してくれました。
 特に山車は幼稚園生から参加可能としましたので、親子三代で山車を引っ張る
 微笑ましい情景が多数生まれていました。子供達も外孫も含めて普段の数倍に
 近い子供たちが一つの山車を曳く様は壮観でもありました。
 ボランティア団体の協力も頂き、焼きそば、フランクフルト、かき氷、
 ビンゴゲーム、射的、抽選会、さらには盆踊りと盛り沢山のイベントに
 時間を忘れて興じることができました。そんな一齣を詠んでみました。


     「咲き盛る 百日紅 薄紅色」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(53)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
34.「短歌の章」 宗久尼の得度入山(1)

   愛憎の巷に生くるはかなさに    
           君黒髪を降し給へり
           
   一筋のあはれは残れ
         黒髪を降せし人の山篭り給ふ

   たたなはる奈良の山なみ目交ひに
             宗久庵の庵主となりぬ

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前回に続いて掲載致します。
 fumiel-shimaさんから「水曜サロン」へ頂いたコメントです。

 水曜日の朝、パソコンを開く時に私の心に涼風が流れ、皆さんが詠われる
 日々の事象や小さな物語として語られる様々な思いや想いが、私の瞼に
 浮かぶ画像や光景と共にその涼しい風に乗って拡がって行くような
 気持ちになります。
 それは綺麗な写真や静止画だけではなく、その様々な思いが豊かな感性や
 感情で揺れ動く情景として眼に映るような気持ちになるのです。
 私自身は詠うことはできませんが、皆さんの気持ちに少しでも近づき、
 少しでも理解出来てその思いや想いを共有できれば・・と思うだけで
 その涼風に吹かれる自分を感じることが出来ると心が豊かになったような
 気がするのです。ありがとうございました。

 ポエット・Mの返信コメント

 いつも「水曜サロン」を見守って頂き、心に沁みる温かなコメントを
 お寄せ頂き、ありがとうございます。
 また、的確な歌評と、感想を頂き励みになるとともに、新たな視点を
 示唆され学びにもなります。
 fumiel-shimaさんの紡がれるコメントは、そのまま散文詩となり
 その情景描写や、心象表現の的確さには新鮮な驚きを感じています。
 「涼風に吹かれる自分を感じることが出来る」のは、fumiel-shimaさん
 の鋭敏な感性と、文学的素養故と思います。その、お眼鏡に叶うよう
 私達も表現と感性を磨いて参りたいと思います。
 なお、サロンに集うメンバーはfumiel-shimaさんからアドバイスや、
 エールを頂き、感謝するとともに、励みにしていると感じます。
 これからもよろしくお願い致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)ネット歌会

2024年08月28日 04時57分49秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 百日紅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆盆すぎて直も酷暑は収まらず 赤とんぼとて飛びゆけれども
                         西BOOさん
★幼子の帽子にとんぼのブローチを つけて歩けば蚊は寄りつかぬと
                         夕庵さん
★暑過ぎか全く蚊を見ぬひと夏に 去年のままの液体ベープ
                         西BOOさん
★温暖化に生態狂う恐ろしさ 人の命はおろそかならず 
                         夕庵さん

☆追憶の海のインディゴ蘇る あの夏の日のきみのジーンズ
                         夕庵さん
★お揃ひのジーンズまとひ 高原の風に吹かれし追憶の日よ
                         みっちっちさん
★二十歳の写真が語る思い出は キャンプに興じし初めてのジーンズ
                         夕庵さん
【詞書】親戚にサイパンで若く戦死した方がいます。いつも戦争の悲惨さに、
  私達は平和を絶対に守らなければならないと、思い新たに合掌します。
★サイパンに二十歳(はたち)戦死の碑の前に平和守らむ合掌しかと
                         みっちっちさん
★軍服の写真の叔父も晩年は書画たのしみて戦禍語らず 
                         夕庵さん

☆手水鉢の小さき竜の吐き出せる 水の音にも秋の気澄めり
                         みっちっちさん
★花手水 桔梗花びら敷き詰めて 清めの儀式もナイススポットに
                         夕庵さん
★お清めの水にひたりて花手水 うすむらさきもことさらに濃く
                         みっちっちさん
★花の寺 毎朝ひらく朝顔に 欠かせぬ水やり住職忙し
                         夕庵さん
★絵日記の朝顔の数 得意気に 父に見せたる遠き夏の日
                         みっちっちさん

     「未だ咲く 八重むくげ」

☆絵日記の朝顔の数 得意げに 父に見せたる遠き夏の日
                         みっちっちさん
★長年をメモ代わりにする日記帳 五年日記を三年日記へ
                         夕庵さん
★考(ちち)の字のメモ書きのある専門書 重くともなほ捨てられず持つ
                         みっちっちさん
★箸紙にメモを残して席を立つ 宴の雰囲気壊さぬように
                         夕庵さん
★わだかまり 友へ手渡すメモ書きは 涙に濡れし ごめんねの文字
                         みっちっちさん
★予定表今ではスマホに書き込めば 忘れることなく知らせてくれり
                         夕庵さん

☆死者たちの無言の叫びか蟬しぐれ 敗戦忌なお戦は止まず
                         ポエット・M
★無言館 画布に遺りぬ恋人よ 無念戦火に散りし若者 
                         夕庵さん
【詞書】無言館の館主、窪島誠一郎氏が開館の日に詠んだ詩の一節
  「…あなたが遺したたった一枚の絵だ。その絵に刻きざまれた
   かけがえのないあなたの生命の時間だけだ…」
★画学生 生きた証はキャンバスに 戦地に散るも想い遺れる
                         ポエット・M
★画学生の声なき声が地を這いて 愛しき人らを今も恋いしか
                         夕庵さん
★キャンバスに刻む命の絶唱か 無言館つつむ蝉しぐれして 
                         ポエット・M
★志 半ばに逝きし画学生 名残りの瞳の自画像に泣く
                         夕庵さん
★自画像の瞳に宿る志 半世紀越え耀き止まず
                         ポエット・M
★夏の日の笑顔の孫を描きくれし 義兄の遺品は納戸に眠る
                         夕庵さん
【詞書】返歌というより、お義兄様を偲んで詠ってみました。
★かの夏に義兄(あに)の描きし孫の顔 遺品となるも笑みを留めん
                         ポエット・M
★描かれたる孫も育ちてそれぞれの幼は絵を見て「これ!ママ!」という
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「雨に濡れる 芙蓉の花」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145)

2024年08月21日 05時54分20秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 旧盆につき8月14日(水)のサロンをお休みさせて頂きました。
 ☆☆☆  皆様のご協力に感謝申し上げます。
 ☆☆☆  8月21日(水)から通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件関係各位と相談させて頂きました。ありがとうございました。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 百日紅 白色」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・30幻
  歌の背景
   光源氏五十二歳。紫の上が亡くなり、春が過ぎ、夏が過ぎ、神無月に
   なった。源氏はこの世にはない亡き人のことを思ってもの思いに
   沈んでいる。出家する決心をすると、御文なども皆焼かせてしまう
   のだった。
〇大空を かよふ幻 夢にだに 見えこぬ魂の 行方たづねよ  光源氏
(返歌)
☆大殿は 愛する人の お別れを 出家する決意 お固めなるも
註)紫式部集・30 
〇よもの海に 塩焼く海人の 心から やくとはかかる なげきをやつむ  
(返歌)
☆あなたさま 恋に身を焼き 重ねては 自ら好む 仕事にもして
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目の光源氏の歌は「大空を自在に通うという幻術士(まぼろし)よ。
 夢にさえ現れて来ぬあの人の魂の行方を捜し出しておくれ」と意訳できます。
 光源氏の生涯を描いた『桐壷』から『幻』までの源氏物語は、最初と最後に
 同じ幻術士歌が置かれています。極論すると最愛の人の死ではじまり、最愛の
 人の死で終わる構成となっています。そして亡くなった妻への想いを、父も
 子も大空を渡る「幻術士」に託していると考えます。しかし、どんな歌を
 詠んだところで詮なきことに変わりはない、との無常観は紫式部の、この物語を
 貫く哲学との想いが致します。これらを踏まえると必然の流れで、作者の
 返歌で詠われたように「出家する決意」に繋がっていくものと考えます。
 二首目の歌は、「あちこちの海で塩を焼く漁師が投げ木を積むように、あなたは
 自分からいろんな人に言い寄っては嘆いてるんじゃないの」と意訳できますね。
 夫となる宣孝が歌絵に、漁師が塩を焼いている絵を描いて贈ってきたので、
 積み上げられた投げ木のそばに歌を書いて返歌したものとのこと。「投げ木」は
 塩を焼くための薪で、「投げ木」と「嘆き」を懸けています。この歌への
 作者の返歌は「恋に身を焼き 重ねては」と、宣孝の浮名を流す様子を皮肉って
 あきれる様子が詠われていて的を射ていると考えます。
 作者の意図をさらに進めて直截に表現してみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★よもの海の乙女に歌を贈りては ふられ嘆くはお止めなされば

【詞書】暑さを詠ませて頂きます。
☆車乗り熱気でエアコン付けるとも 熱風を浴び悲鳴をあげる
【詞書】持病を詠ませて頂きます。
☆持病ゆえ暑さゆえかな疲れかな 外出時起く突発眩暈
【詞書】お盆を詠ませて頂きました。
☆お盆にて御供えをして身にしみる 目犍連の亡母への愛
                         西BOOさん
【解説】
 今回は「車のエアコンの熱風」「突発眩暈」、追加で「お盆」と身近な
 テーマを丁寧に詠って頂きました。
 一首目は、今の季節、皆さんが日々経験されていることですが、詠われると
 「ここにも歌の種」があったと改めて気付かされます。
 最近は車のエアコンも性能が上がり短時間で冷却が始まるようになりましたが
 詠われているように、スイッチを入れた瞬間は「熱風を浴び」る状況となります。
 下の句の「悲鳴をあげる」に実感がこもっています。
 二首目の歌、今の炎暑の季節、健康な方でも外出は「命の危険」を覚悟せざるを
 得ません。まして持病を持っている方には厳しい状況と考えます。しかし、仕事、
 用事等々で外出せざるを得ませんが、詠まれているように「突発性眩暈」が
 おきる状況は要注意ですね。くれぐれもご自愛の程をお祈り致します。
 三首目の歌、目犍連(もくけんれん)は、お釈迦様の十大弟子のひとりで、
 地獄で苦しむ母を神通という超自然的な能力で救い出しました。これらをはじめ、
 神通により多くの方を救い、すぐれ実績を残していたため神通第一の人と
 称されたと言われています。
 この目犍連の母への愛を、お盆のお供えを通して身に沁みたと詠う作者。母への
 想いは目犍連を凌ぐものがあろうかと感じます。このように作者に思われる続ける
 お母様は幸せな方と改めて思います。

     「未だ咲く 鹿の子百合」

【詞書】ちょっと趣きを変えまして、夏の季語である「サングラス」で
  三首詠んでみました。
☆薔薇色の口紅しかと サングラス 無敵の気分で街を闊歩す
☆ゆきづりのややの可愛さ サングラス取りてあやせば笑顔の道中
☆サングラス取りて戦ふ女より 厨の妻へ エプロンを掛く
                         みっちっちさん
【解説】
 一首目の歌は、日常とは少し異なった口紅で決め、サングラスをかけ高揚した
 気分で街を歩く様子を「街を闊歩す」と表現しています。これは、女性たちが
 密かに秘める変身願望を詠んでいるとも感じます。
 薔薇色は女性らしさや華やかさを象徴する色であり、ルージュをぬって
 顔立ちを引き立てることで、幸せ感や自信を深めることができることを
 示唆しているように思います。
 下の句の「無敵の気分」は、変身した自分の高揚感への自信と魅力を感じる
 瞬間を表しているのかも知れません。
 三首目の歌は、情景を対比的に鮮やか描き出すことで、奥深い意味合いを
 孕んでいることを表現していると感じます。
 サングラスは、作者が外界から自分を守るための障壁、あるいは仮面とも
 読めますが、それを外し、「厨の妻へ」話は急転し、舞台は家庭のキッチン
 へと移ります。この展開は自ら選んで自覚的に行うところがポイントとも
 感じます。なお、「サングラス」「エプロン」といった具体的な言葉が、
 情景を鮮やかに描き出していて見事です。

【詞書】開選手はインタビューに「東京大会はチャレンジャーだった。今回は(メダルを)
  狙っていました」と言ったとか…自信と闘志が
パフォーマンスからも感じられました。
  この3年、年若い彼女には
メダリストとしてのプレッシャーやプライドや色んな思いが

  あったかと思いますが、迫力のある軽やかなパフォーマンスは見ていて気持ち
  良かったし、素晴らしかったです。表彰台に
乗った人、乗らなかった人も素敵な
  スケーティングでした。

  それにしても、スノボとかもそうですが実況大変ですよねー…。“540”とか何回転
  なんや?!って一瞬思います。(1回転半でしたか)
解説の人の「行け!行けー!」には
  こちらも思わず「行けー!」と
続きました。(夜中に何を…😅)

  夜中にスケートボードの“パーク”を途中から見ていて、3年前の“東京2020”で実況の
  フジテレビの倉田アナウンサーが
「13歳!真夏の大冒険!!」と叫んだ開 心那(ここな)
  選手が、身長も
20センチ以上高くなって、より迫力のあるスケーティングで五輪の

  会場に戻ってきて、見事に二大会連続のメダルを獲得しました。
  彼女のファッションがグレーのチューブトップに白いシャツを羽織り、長い髪は
  束ねたりせず背中にながした状態でメダル確定、
あとはメダルの色という中で
  圧巻のパフォーマンスをやり遂げ
ました。青空の下パフォーマンス後に、それぞれ
  ライバルだったり
競い合ったりしている相手かも知れないけど、お互いを
  リスペクトし、
笑顔でハイタッチやハグをする選手達の何とも軽やかで楽しげな

  様子は見ていても楽しかったです。で、彼女たちを見ていて一首詠みました。
☆白いシャツはためかせ髪なびかせて 
      “パーク”で少女は軽やかに舞う
【詞書】先日8/17、18にKアリーナ横浜にて「U-NEXT Presents THE ALFEE2024
  Wind of Time50年目の夏祭り」が開催されました。
  私は参加は出来ませんでしたが、ネットでいろいろレポートしている方の
  記事を読んだり、Xで参加されたファンの方々の投稿を読んだり、
  (これは久々にやりましたが)スポーツ紙を手に入る5紙買ったり(東京中日
  スポーツも欲しかった…もしかしたらJR宇治なら有ったのかも)…。いや~、
  やっぱしALFEEさんは良いです。😸
  曲目(今日びはセトリ…セットリストと言うとか)はシングル曲あり、
  デビュー直後の4人時代の曲有り、当然のようにアルバムの中の名曲有り、
  最新のシングル曲有り…とバラエティ豊かで、“LONG WAY TO FREEDOM”と
  いう歌では高見沢さんがフライングをするという、初めてライブに行った
  人やALFEEさんをあまり知らない人が見たら度肝を抜かれそうな演出や、
  コントなど(←ファンは期待していたりします)ただでさえきっと盛り
  だくさんだったでしょうに今回はTHE ALFEEさん初の“音頭”!!それも、
  彼らの歴史に燦然と輝くあの「メリーアン」が“音頭”になったという、
  「メリーアン音頭」も有りました!
  事前にYouTubeでの振り付け動画が出ていたので、恐らく皆さん覚えて
  踊られたようですし(ツアー終盤で披露されていたからある程度ファン
  には馴染んでいたかも…)8月初旬の青森ねぶたに参加した
  “THE ALFEEねぶた”の映像もバックに映されていたというからまさしく
  “祭り”の雰囲気が盛り上がったことと思います。
  高見沢氏はステージで、「まだまだ伝えたい歌がたくさんあります」
  「引退はしません」と力強い言葉をファンに語ったそうです。8月18日の
  ライブで2919本を駆け抜けたTHE ALFEEさん。3000本にも意欲を見せている
  そうで、「あの人らならやりかねん…いや、やりはるやろなあ…きっと
  やりはる!」と思わずには居られません。
  前日まで台風などありましたが、(17日に新千歳空港で足止めされた
  ファンの方も居はったとか…間に合ったならいいんですが)とりあえず
  無事に終わって良かったです。THE ALFEEさん、デビュー50周年
  おめでとうございます!…春か秋のツアーでも、いつか又行きたいなあ…。
☆THE ALFEE 「50年目の夏祭り」
     初の“音頭”で皆♪めり~あ~ん♪
【詞書】8月17日、第106回全国高校野球選手権大会11日目の島根県大社高校
  VS西東京早稲田実業で延長11回タイブレークの末、早実を下し、93年振り
  に大社高校が準々決勝進出を果たした…。実に凄い闘いでしたが、その
  興奮も冷めやらぬ19日の第4試合。鹿児島…いや九州の強豪神村学園との
  対戦でアルプススタンドに集った2800人の大応援団の声援を受け、
  二度も強豪を打ち破った大社高校が熱い闘いを繰り広げました。結果は
  一時同点に並ぶも6回以降に6点入れられ、2-8で敗退しました。が、9回裏で
  満塁にするなどどこまでも粘りと“執念”(記録員の女子部員が小さな
  ホワイトボードに書いていました)を見せて躍動した大社高の球児たちは
  熱く爽やかな感動をもたらしてくれました。話題にもなりましたが、
  大応援団の声援と大社高にとって“魔曲”となった「サウスポー」
  (ピンクレディー)。いや凄い迫力でした。他の曲も、プロのトランペッター
  で吹奏楽部の指導もしているというOBの方も加わって甲子園じゅうに
  響きまくってました。🎵こんなにわくわくどきどき💓高校野球は
  やっぱり面白い!!対戦した神村学園さんも(野球部じゃなかったかも
  ですが宇治にも時々来てくれてました。赤いバスが印象的でした)
  お疲れさまでした。大社高校の皆さんフィールドの人達もスタンドの
  方々もお疲れさまでした。私も母(島根の西部、安来市出身)も
  めちゃくちゃ楽しみました。熱闘ありがとうございました!
☆歴史変え 記憶に残る熱闘よ
       大社高校旋風起こす

                         ちがやねこさん
【解説】
 一首目の歌、詞書で説明頂いたように、パリオリンピックのスケートボード、
 女子パークで決勝が行われ、15歳の開心那選手が2大会連続となる銀メダルを
 獲得しました。
開選手とともに表彰台に立ったのは、ともに日本人の母親を
 持つ
日本にルーツのある2人の選手でした。

 開選手は「自分の出したいものを出し切れた。メダルを取れてうれしい気持ちも
 あるが、また銀メダルであと一歩、届かなかった
ので悔しい気持ちもある」と
 心境を話していましたね。

 上の句の「白いシャツはためかせ髪なびかせて」の表現は爽やかそのものです。
 また、スケートパークで鮮やかに舞う少女たちを
象徴的に優しく表現していると
 感じます。このようなスポーツ詠も
いいものですね。私達も意識的に挑戦したい
 ジャンルと感じます。
 二首目の歌、THE ALFEEデビュー50周年を記念する「50年目の夏祭り」の
 コンサートの様子が、熱烈なフアンならではのハイテンションで詠まれ
 こちらまで感動が伝わって来ました。「スポーツ紙を手に入る5紙を買う」
 のは、その表れでもありますね。
 THE ALFEEの歴史に刻まれた「メリーアン」が“音頭”になったという、
 「メリーアン音頭」も会場で踊られ「祭り」を盛り上げた様子が歌からも
 溢れています。こんな愉快な短歌もいいものですね。
 三首目の歌、第106回全国高校野球選手権大会11日目に、島根県の県立高校
 である大社高校が、93年振りに準々決勝進出を果たしましたね。私達も
 思わず応援してしまいました。いわゆる「野球高校」ばかりが勝ちあがる
 今の甲子園大会の中にあって、大半を県内メンバーでチームを構成する
 大社高校の活躍は、真っ当であり爽やかさを感じました。
 詠われているように「記憶に残る熱闘」であり、「旋風起こす」試合で
 あったと思います。大社高校のナインに捧げるべき最良の一首でもありますね。


     「未だ咲く むくげの花」

【詞書】お盆を迎えて1首
☆うつらつら浅き眠りの見る夢に願い叶えて君よ出でませ
【詞書】8月より早朝散歩を始めています。5時過ぎより30分ほど心地よい汗を
  かいています。

☆早朝の空気は青しあたらしき道を曲がれば露抱く木槿
☆朝一番の風はそよりと身に触れて今日の始まりシューズも軽し
                         夕庵さん
【解説】
 一首目の歌、お盆には亡くなった方が戻ってこられると言われています。
 詠われているように、せめて「夢に…出でませ」は作者の偽らざる想いであり
 願いでもありますね。 亡くなられた方を思う温かい心と、その方
との再会を
 願う切実な気持ちがストレートに表現されて、作者の切ない
想いがしみじみと
 伝わって来ます。

 二首目の歌、上の句の「早朝の空気は青し」で、一日の始まりを告げる
 澄み切った朝の空気が、視覚的に鮮やかに描き出されています。この「青し」
 という言葉は、単に色の情報だけでなく、朝の清々しさや静けさ
なども含意して
 いるように感じられます。

 また、「あたらしき」という句は、心に広がりを持たせ様々な解釈を可能にし
 短い歌の中に、広大な世界が広がっているような、余韻のある歌にしています。
 三首目の「シューズも軽し」に、一日の始まりと、早朝散歩へのワクワク感が
 爽やかに表現されています。今の季節、早朝散歩はいいですね。いうまでも
 ありませんが、水分補給は十分なされますように…。

【詞書】YouTube短歌:高石ともやさん死去
☆豆単を覚えて役に立たない
     √、Σ、半世紀使っていない
【短歌説明】
 高石ともやさんが、お亡くなりになりました。
 1968年の歌だが、毎年冬になると、ラジオで流れていました。
 今も受験生は同じだろうか?
 ちなみに豆単とは、「赤尾の豆単」と言って、英語基本単語熟語集の事です。
 必死になって覚えたが、今は1単語も覚えていません。今も受験生は、使って
 いるのだろうか?
 ちなみに、√3だけは、よくジョークで言っていました。ヒトナミニオゴレヤ。
 ご冥福をお祈りします。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/9f2667d660a1a61640eb51ce18a771f5
                         自閑さん
【解説】
 懐かしい「豆単」の語に久しぶりに触れました。今でもあの手触りを懐かしく
 思い出します。短歌説明にありますように、必死で覚えたはずなのに結構
 忘れ去っている語は多いですね。しかし、その努力は血肉になっている…と、
 信じたいと思っています。また、Σはその後統計等で鍛えられた記憶があります。
 「関西フォークの旗手」として、1960年代後半から日本のフォークソング界を
 けん引してきた歌手高石ともや。「受験生ブルース」は彼の代表曲の一つですが
 あの軽やかな曲と、「サインコサイン何になる」等の辛辣な歌詞との落差に
 妙に惹かれた記憶があります。
 詠われている下の句の「√、Σ、半世紀使っていない」の「√、Σ」は、
 数学の基礎でしょうが文系の方の率直な想いかと思います。思えば今も、昔も
 受験生は理不尽な状況の中で苦闘を強いられていると感じます。そんな彼らの
 胸に「受験生ブルース」は沁み込んでいったのかも知れませんし、その真髄を
 凝縮し、作者は端的に詠いきっていると感じます。歌から高石ともやのもつ
 ユーモアのセンスも光っています。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

☆死者たちの無言の叫びか蝉しぐれ 敗戦忌なお戦は止まず
                         ポエット・M
【解説】
 炎暑の中で原爆忌、終戦忌と8月は戦に関わる哀しい記念日が続きます。
 このような日々にも、短い命の日々の絶唱とも言える蝉時雨が響きます。
 蝉しぐれは、夏の到来を告げる生命力あふれる蝉の声ですが、この声が、
 先の大戦で逝った多くの人々の無念の叫び声に重なって感じられます。
 そして、79回目の敗戦忌を迎えてもロシアによる侵略戦争や、ガザの
 殺戮等々未だ理不尽の戦が続いています。そんな日々への想いを詠んで
 見ました。
 なお、上の句は「か」を加えることによって「字余り」となりますが、
 「か」という助詞を用いることで、蝉しぐれが単なる自然の音ではなく、
 死者たちの魂の叫び声と重なり合っているという、想いを表現して
 みました。

     「咲き盛る 夾竹桃 白色」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(52)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
33.「短歌の章」 はん女の舞(2)

   世阿弥作る「松風」を演ずる能舞台     
           須磨の浦わに 僧一人出づ
           
   恋に果てにしおみな うつつに現れて
         まぼろしに舞ひて 消せにけるかも


   須磨の浦 うつせみの世をはかなみて
             僧去りしあとは 松風の音

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前回に続いて掲載致します。
 fumiel-shimaさんから「水曜サロン」へ頂いたコメントです。

 水曜日の朝、パソコンを開く時に私の心に涼風が流れ、皆さんが詠われる
 日々の事象や小さな物語として語られる様々な思いや想いが、私の瞼に
 浮かぶ画像や光景と共にその涼しい風に乗って拡がって行くような
 気持ちになります。
 それは綺麗な写真や静止画だけではなく、その様々な思いが豊かな感性や
 感情で揺れ動く情景として眼に映るような気持ちになるのです。
 私自身は詠うことはできませんが、皆さんの気持ちに少しでも近づき、
 少しでも理解出来てその思いや想いを共有できれば・・と思うだけで
 その涼風に吹かれる自分を感じることが出来ると心が豊かになったような
 気がするのです。ありがとうございました。

 ポエット・Mの返信コメント

 いつも「水曜サロン」を見守って頂き、心に沁みる温かなコメントを
 お寄せ頂き、ありがとうございます。
 また、的確な歌評と、感想を頂き励みになるとともに、新たな視点を
 示唆され学びにもなります。
 fumiel-shimaさんの紡がれるコメントは、そのまま散文詩となり
 その情景描写や、心象表現の的確さには新鮮な驚きを感じています。
 「涼風に吹かれる自分を感じることが出来る」のは、fumiel-shimaさん
 の鋭敏な感性と、文学的素養故と思います。その、お眼鏡に叶うよう
 私達も表現と感性を磨いて参りたいと思います。
 なお、サロンに集うメンバーはfumiel-shimaさんからアドバイスや、
 エールを頂き、感謝するとともに、励みにしていると感じます。
 これからもよろしくお願い致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (16)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145)ネット歌会

2024年08月21日 05時41分27秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 旧盆につき8月14日(水)のサロンをお休みさせて頂きました。
 ☆☆☆  皆様のご協力に感謝申し上げます。
 ☆☆☆  8月21日(水)から通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件、関係各位と相談させて頂きました。ありがとうございました。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 百日紅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆車乗り熱気でエアコン付けるとも熱風を浴び悲鳴をあげる
                         西BOOさん
★快適な車より一歩踏み出せば 街はのたうち熱風襲う 
                         夕庵さん
★怖ろしい異常気象の今夏なり 来年もはや予測不可能
                         西BOOさん
★襲いきしまたも大地震(おおない)日向灘 南海トラフト予想の不安
                         夕庵さん
★政府より注意予報が出されるも トラフ圏外 神奈川揺れる
                         西BOOさん
★もう一度防災グッズを点検す 「ペットがいます」の札も忘れず 
                         夕庵さん

☆朝一番の風はそよりと身に触れて今日の始まりシューズも軽し
                         夕庵さん
【詞書】コロナ禍でジムが休みになった頃、2.3か月、毎日ランニング
  してました。楽しかったなと懐かしく思い出します。
★靴ひもをきりりと締めて ランニング 万緑に息弾ませながら
                         みっちっちさん
★ウオーキング坂道多き我が町は付加価値なりと息も弾みて
                         夕庵さん
★坂の家(や)に見る遠花火 ぱつと散り 刹那の闇に遅れくる音
                         みっちっちさん
★漆黒の夜空に咲きし遠花火 胸に残りし 闇裂く音は
                         夕庵さん
★闇を裂く最終列車のベルの音 涙の横顔 今もまなこに
                         みっちっちさん
★会う友はいかな苦悩を持ちいるや 尖りし顎の寒き横顔
                         夕庵さん
★舵のなき船のごときの苦悩とふ 赤き日没 ムンク叫びぬ
                         みっちっちさん
「参考歌」
◎死に近き母に添い寝のしんしんと遠田のかはづ天にきこゆる 斎藤茂吉
★故郷の山に分け入り母の死を受け止めむとす茂吉の「赤光」
                         夕庵さん
★故郷の山なだらかに眺めども 人の命のはかなきものを
                         みっちっちさん
★生きるのも強運なのか不穏な世 いよよ難しや高齢者には
                         夕庵さん
★のんびりと生きたきやうに生くるのみ 楽観者とぞ呼ばるる我よ
                         みっちっちさん
★山河と過ぎこし日々を懐かしむ いま穏やかに愛しこの身は
                         夕庵さん
★父母のおかげぞ この身 健やかに あるは感謝の先祖の供養
                         みっちっちさん
★信じよう あなたは光 星になり 大空を舞う千の風とう
                         夕庵さん
★あの星に 父母おはす 万緑を渡る風にもしみじみ嬉し
                         みっちっちさん
★早朝の忍びの風にひと心地 極楽風はマンション10階 
                         夕庵さん

☆薔薇色の口紅しかと サングラス 無敵の気分で街を闊歩す
                         みっちっちさん
★サングラス取らねば解ってもらえぬか 薄いヴェールで覆われし街
                         夕庵さん
★ヴェールめく夕闇に肩 触れたるは 昔どこぞで逢ひし人かや
                         みっちっちさん
★夕闇にほんのり開く夕顔は 花の白さに想いを残し
                         夕庵さん
★夕闇に色をあざやぐ合歓の花 雨の雫に甘き香ほのと
                         みっちっちさん

☆あの星に 父母おはす 万緑を渡る風にもしみじみ嬉し
                         みっちっちさん
★亡き人も今宵帰らむ送り火に いづくの星や道案内(あない)せよ
                         夕庵さん
★送り火を揺らしつ帰る父母よ あの輝ける星におはすや
                         みっちっちさん
★送り火の炎は高く揺らめきて 名残惜しむや灰と残れり
                         夕庵さん
★送り火の煙は高く 天空の いづこへ父と母連れ昇る
                         みっちっちさん
★精霊を送る五山の送り火を 心のなかにしかと灯しぬ  
                         夕庵さん
★大の火を四条の橋に見し夜よ 君の肩へと熱き頬寄せ
                         みっちっちさん
★大文字 妙法 船形 鳥居形 炎は照らす冥土への道 
                         夕庵さん
★冥土への道は果てなく 紺碧の 空のいづこへ父母おはす
                         みっちっちさん
★魂はいずこを浮遊しているや 問えば悩みて励ましくるる 
                         夕庵さん
★千の風吹けばそこにぞ たましひの 優しき声がほら耳元に
                         みっちっちさん
★真実の優しさを知るときもあり 言葉の裏にこそ隠されて
                         夕庵さん

     「デュランタに憩うアゲハ蝶」

☆咲きてなお哀しみ秘める月下美人 一夜のいのち悟りしゆえか
                         ポエット・M
★宿命の月下美人の一途さに 時間(とき)を惜しみて花に寄り添う
                         夕庵さん
★月影をまといて咲くや月下美人 星と月とに添いとげるがに
                         ポエット・M
★今宵こそたった一夜の逢瀬とて 月下美人の開く満月
                         夕庵さん
【詞書】月下美人に寄せて、月光の下での物語を紡いでみました。
★望月の一夜逢瀬の哀しさよ 月下美人の花のみ知るや
                         ポエット・M
【詞書】花言葉は「たった一度だけ逢いたい」だそうです。
★人目をも忍びて逢えるよろこびに 月の出るのを身をよじり待つ
                         夕庵さん
★逢える日を指折り数え待つ宵に 匂い切なや月下美人の香
                         ポエット・M
★豊潤な匂いに満ちて月下美人 たゆたう刻のはや朝ぼらけ
                         夕庵さん
【詞書】「物語 その2」を紡いでみました。
★後朝(きぬぎぬ)の香り哀しや月下美人 一夜の夢も霧にまぎるる
                         ポエット・M
★有明の月は幻 白衣(しらぎぬ)を しずかにたたむ月下美人は 
                         夕庵さん
★白衣(しらぎぬ)に 香る余韻も秘めいるや 月下美人の花ふさ揺れて
                         ポエット・M
★酔いしれて夢か現(うつつ)の月下美人 残り香あわれ 明けの三日月
                         夕庵さん
★酔いしれて夢に遊ぶや花の精 月下美人は 香のみを残し
                         ポエット・M
★ふたたびの逢いを夢見る月下美人 心足らいて眠りの深し
                         夕庵さん
★甘き香に包まれながら夢に見る 君はほほ笑み 月影に舞う
                         ポエット・M
★舞姫は白きベールをひるがえし 甘き香零す 月は冴え冴え
                         夕庵さん
★舞姫の忘れしベールの残り香に 疼く想いを 月に呟く
                         ポエット・M
★シャンプーの香りを残す童女にも 女 確かに息づきてをり
                         夕庵さん
★蝉しぐれ 祭りばやしに童うた 今もまぶたに ふる里の夏
                         ポエット・M
★浴衣着て下駄をならして夏祭り 金魚すくいのポイの憎らし
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き盛る ノウゼンカズラ」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144)

2024年08月07日 05時31分17秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件、関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「むくげに憩う 揚羽蝶」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・29御法(みのり)
  歌の背景
   光源氏五十一歳。紫の上は容態がすぐれず、出家を望んでも叶わず、
   法華経の法要をとりおこない、その法要におとずれた明石御方と歌を
   かわし、別れ際には花散里とも別れを惜しむ歌をお互いに取り交わした。
〇絶えぬべき 御法ながらぞ 頼まるる 世々にと結ぶ 中の契りを  紫の上
〇結びおく 契りは絶えじ おほかたの 残りすくなき 御法なりとも 花散里
(返歌)
☆格別に 永遠の別れ 惜しまれて 生々世々に しみじみ歌う
☆御法会 花散里の 挨拶は 深い志 あらわす歌にも
註)紫式部集・29
〇みづうみに友よぶ千鳥ことならば 八十(やそ)の湊(みなと)に声絶えなせそ
(返歌)
☆あなたさま 近江の守の 娘にも  声をおかけと 先刻承知
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「歌の背景」にも記されているように、病状のよくない紫上は、死期の近い
 ことを予感し、法華経千部供養の法会を催しました。
 一首目は、その法会での紫上から花散里への歌で「私の命と共にもうすぐ
 絶えてしまう御法会もこれきりでしょうが、法華経の教えのまま世々にと
 結ばれたあなたとの御縁が頼もしく感じられます」と意訳できます。
 二首目の花散里の歌は、紫の上の歌に応えて「あなた様と御法会で結んだ御縁は
 未来永劫に続くでしょう、たいていの者には残り少ない命とて、多くは催せない
 法会でしょうから」と意訳できます。
 「御法」は実り、稔りとの連想から、「みのり」を果実、子孫、実子と解釈し、
 ついに実子の得られなかった花散里と紫上の、最期の贈答歌と言われています。
 これらを踏まえると、歌の背景に滲む二人の底なしの哀しみが感じられます。
 作者の返歌にも、「永遠の別れ」「深い志」と二人の想いが連想されます。
 三首目の歌は、夫になる藤原宣孝へ紫式部が結婚前に贈ったものですが、
 「湖で友を呼ぶ千鳥よ いっそのこと あちこちの船着場で声をかけたら」と
 意訳できます。宣孝がいろんな人に言い寄っていることを揶揄する歌と解釈
 出来ますね。作者の返歌も、この点をズバリ表現し小気味いい返歌となって
 います。今回は作者の三首の歌を「直し無し」で鑑賞したいと思います。

【詞書】パリオリンピックが始まりました。頑張る選手達のフレッシュな姿に
  元気と勇気を頂きながら、応援する毎日です。オリンピックで二首、
  花合歓で一首、出詠いたします。
☆難病のセリーヌディオン歌ひ上ぐ 愛の讃歌はパリの夜空へ
☆妹の号泣響く柔道場 兄はまつすぐ前を見据へて
☆まどろみの覚めて雨音 ふるさとの 瀬音に濡るる合歓の木の夢
                         みっちっちさん
【解説】
 臨場感に満ちた新鮮なテーマを詠った三首の歌を味わせて頂きました。
 一首目の歌、難病を克服しつつその途上にありながら、最高度の緊張の
 強いられる舞台で、あれだけの声量で熱唱したセリーヌディオン。
 それを「愛の讃歌はパリの夜空へ」と表現した詠いぶりは見事です。
 改めてセリーヌディオンにも拍手を送りたいと思います。
 二首目の歌、「妹のためにも金メダルを獲らねば」と言い切った兄の
 想いと覚悟を「まつすぐ前を見据へて」で表現しきっています。この潔い
 表現には作者のアスリートとしての想いも滲み、歌に深みを与えています。
 三首目の歌は、まどろみに聞く雨音と、故郷への思いを織り交ぜて繊細に、
 かつ巧みに詠まれています。雨音や川のせせらぎといった自然の音が、
 心に深く響くように描かれており、穏やかな感覚を与えてくれます。
 なお、「瀬音に濡るる」の「濡るる」に少し違和感がありますが
 「瀬音の紡ぐ」「瀬音に結ぶ」などはいかがでしょうか。

【詞書】昭和百人一首
  https://wiki3.jp/inishie/page/687
  071より「たとへしもなく」を拝借して詠まさせて頂きます。
☆この夏はたとへしもなく暑けれど 温暖化 猶 加速の一途
【詞書】パリ五輪で詠まさせて頂きます。
☆パリ五輪 大雨の中入場も 聖火の気球舞い上がりけり
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌、この歌の本歌は「北原白秋」作の次の歌ですね。
  この夕べ たとへしもなく しづかなり 日はあきらかに月を照らしぬ 
                         北原白秋
 「たとへしもなく」は「たとえようがない」の古語になります。
 詠われているように、この夏の炎暑は温暖化故との解説が随所で行われて
 いますが「加速」を「減速」させる取組みが喫緊の課題となっていますね。
 警鐘を鳴らす社会詠と考えます。
 二首目の歌、パリ五輪の感動的な一場面を活写しています。野外での
 開会式ですので、雨の事態も想定し織り込み済みだったと思いますが、
 火を使わない「聖火の気球」は画期的でしたね。

     「咲き競う 赤いカンナ」

【詞書】真夏日の一日を詠みました。
☆ひ孫らのスイカ割りに仲間入り スイカずらして笑いを誘う
☆炎昼に葬列のように人ら行く 黒きレースの日傘傾け
☆初恋をやさしく胸に抱くごと 小さく熟るる酸漿の朱(あか)
                         夕庵さん
【解説】
 「スイカ割り」「日傘傾け」「酸漿の朱」と炎暑の下で繰り広げられる
 夏の日常の一齣を、心をこめて詠んで頂きました。
 三首目の歌、初恋の感情をやさしく胸に秘めている様子を、熟して赤く
 なる酸漿(ほおずき)に例えて温かく詠まれています。なお、初恋の
 甘酸っぱさや、心の中で大切に育まれる感情が、酸漿の赤い実とともに
 詩的に表現されています。
 また、酸漿の実が小さく赤く熟していく様子が、初恋の感情がだんだんと
 成熟していく様子に重ねられ、さらに、鮮やかな赤い色が、初恋の情熱を
 象徴しているものと感じます。
 二首目は、炎暑のもと日傘を傾け、言葉少なに行き交う人々の様子を
 「葬列のように」と表現する作者の観察眼と感性を是としたいと思います。
 後の世で「命の危険を感じる」酷暑の様子を表現する、象徴的な一首と
 なっていくものと感じます。長くよみ続けられる一首となるとも・・・。

【詞書】体操男子の個人“鉄棒”で、20歳の岡 慎之助選手が、団体、総合、
  に続いて3つ目の金メダル🥇を獲得!!もう一つ出場した平行棒では
  銅メダル🥉と、一人で4つメダルを獲得しました。凄いっ!!
  日本が目指し、心掛ける“美しい体操”を継承し、体現する若い選手が
  育っていることは何とも頼もしい!“お家芸”と言われて、金メダルを
  期待されるのも大変かと思います。岡選手に関しては、靭帯の負傷という
  事も乗り越えてつかんだ代表だとのこと。彼も含めて男子体操陣は本当に
  凄いプレッシャーだったと思います。団体においては4連覇!!
  本当にお疲れさまでした。
☆Eスコア、D難度とかよく判らん
      「ピシッと」「きれいな」演技が輝く
【詞書】げに現金な奴。
  あまりに強く凄まじい豪雨、災害までもたらす豪雨はかなわんけど、
  庭の水遣りの水道代が助かるし、ザッと少しの間降ってくれたらな…
  などと、遠~くに聞こえる雷⚡の音を聞きつつ、ふと思うわけです。
☆豪雨とか正直かなわんと思うけど
         ザッとひと雨来いとも思う
【詞書】4万円台や凄いなーって言ってたら、ここ2、3日で2000円余り
  ずつガン、ガンって下がって5日には4000円台の値下がりも有り
  ましたが、今日8月6日の午前中には3400円の急上昇だったそうで…。
  何なん?!って感じでした。株はやってませんが、何かつくづく
  経済って人に操られている感があって「何かやな感じ」って素人
  ながら思うわけです。
  投資家の方や株をやってらっしゃる方、その他笑い事じゃない方は
  大勢いらっしゃるでしょうが…。
☆歴史的呆れる程の乱高下
       株はジェットコースターかな
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「パリオリンピック」「炎暑と豪雨」「株の乱高下」と、ホットな
 テーマについて、作者らしい新鮮な視点から詠んで頂きました。
 一首目の歌、パリオリンピックで体操の男子団体は金メダルを獲得しました。
 日本のこの種目の金メダルはリオデジャネイロ大会以来、2大会ぶりですが、
 「わずか0.103」で東京オリンピック団体金メダルを逃し、その悔しさを
 忘れずリベンジ出来ました。チーム全員で取り組んだ着地へのこだわりが
 実を結び、詠われているように「演技が輝」いた結果ですね。
 三首目の歌、歴史的な株価の暴落があった8月5日。1987年、世紀の大暴落
 「ブラックマンデー」の下げ幅を超える過去最大4451円の下げ幅となりました。
 しかし、翌日8月6日。5日と打って変わり、取引開始直後から全面高の展開と
 なり、終値で過去最大3217円の値上がりとなり、投資家からは戸惑いの声が
 あがっています。正に詠われているように「株はジェットコースターかな」
 ですね。この8月6日は日本にとって特別の日でもありますが…。
 この歴史的な乱高下を見せる日経平均株価に専門家は…「真っ逆さまに不況に
 陥ってしまうのか、うまく軟着陸するのか、非常に難しい局面だと思います」
 とのこと。私たちは見守っていくしかありませんが、庶民の生活にこれ以上の
 負の影響を及ぼさないように為政者に望みたいですね。

     「咲き初める 高砂百合」

【詞書】YouTube短歌 富田勲 展覧会の絵 プロムナード5
☆深い闇の中を行くのは誰?
      自分を問つづけ独り静かに
                         自閑さん
【解説】
 前回も作者の「短歌説明」及び、解説等で触れさせて頂きましたが
 「展覧会の絵」は、ムソルグスキー作曲のピアノ組曲を、冨田勲氏
 がシンセサイザーを用いて現代的に再解釈した作品です。各絵画を
 イメージした音楽と、それらを繋ぐ「プロムナード」と呼ばれる
 間奏曲が特徴となっています。
 「プロムナード5」は「卵のからをつけたひなの踊り」との名称が
 つけられていますが、曲の最初のパートは、まさに詠まれているように
 「深い闇」を思わせる重苦しさが感じられます。
 この曲を踏まえて詠まれた作者の歌は、内面的な葛藤、孤独、悲しみ、
 あるいは人生のもつ難しさを暗示しています。
 それでも自己探求や内省を続けることを自らに課し、あがくことなく
 静かに歩み続けようとする決意を、この作品は詠っていると考えました。
 自らに対する新たな旅立ちの宣言とも感じました。

☆咲きてなお哀しみ秘める月下美人 一夜のいのち悟りしゆえか
                         ポエット・M
【解説】
 今年二度目となる、月下美人の開花を見ることができました。株分け後
 かなり繁茂し、剪定をしたため、今年の開花を諦めていましたが新月に
 近い月の下で健気に咲いてくれました。
 この花には、幾たびか接してきましたが、見るたびにその花のまとう
 雰囲気に魅了されてきました。しかし、この花の姿を詠いきる感性と、
 技量は未だ持ちえていない…というのが正直な想いです。今回も未熟を
 承知で作歌に挑んでみました。「習作 その1」として掲載したいと思います。
 今回は、月下美人が、自分の一生の短さを悟っているかのように擬人化し
 「人生の無常を悟ろうとする人の心の声が聞こえてくる」そんな想いを込めて
 詠んでみましたが…。平凡な歌になっていることは否めません。皆さんの
 ご意見を伺えれば幸いです。

 
      「新月に咲く 月下美人」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(51)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
32.「短歌の章」 はん女の舞(1)

   武原はん女 葵の上の舞姿     
           げにはかなきを舞ひ納めたり
           
   八十路遥かに齢数ふる武原はん女
         うつそみの命燃ゆるを見たり

   笛つづみ 序破急荘厳に移り行き
             小鍛冶の舞台に 我も参ずる

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 fumiel-shimaさんから「水曜サロン」へ頂いたコメントです。

 水曜日の朝、パソコンを開く時に私の心に涼風が流れ、皆さんが詠われる
 日々の事象や小さな物語として語られる様々な思いや想いが、私の瞼に
 浮かぶ画像や光景と共にその涼しい風に乗って拡がって行くような
 気持ちになります。
 それは綺麗な写真や静止画だけではなく、その様々な思いが豊かな感性や
 感情で揺れ動く情景として眼に映るような気持ちになるのです。
 私自身は詠うことはできませんが、皆さんの気持ちに少しでも近づき、
 少しでも理解出来てその思いや想いを共有できれば・・と思うだけで
 その涼風に吹かれる自分を感じることが出来ると心が豊かになったような
 気がするのです。ありがとうございました。

 ポエット・Mの返信コメント

 いつも「水曜サロン」を見守って頂き、心に沁みる温かなコメントを
 お寄せ頂き、ありがとうございます。
 また、的確な歌評と、感想を頂き励みになるとともに、新たな視点を
 示唆され学びにもなります。
 fumiel-shimaさんの紡がれるコメントは、そのまま散文詩となり
 その情景描写や、心象表現の的確さには新鮮な驚きを感じています。
 「涼風に吹かれる自分を感じることが出来る」のは、fumiel-shimaさん
 の鋭敏な感性と、文学的素養故と思います。その、お眼鏡に叶うよう
 私達も表現と感性を磨いて参りたいと思います。
 なお、サロンに集うメンバーはfumiel-shimaさんからアドバイスや、
 エールを頂き、感謝するとともに、励みにしていると感じます。
 これからもよろしくお願い致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144)ネット歌会

2024年08月07日 04時49分35秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き盛る ノウゼンカズラ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆妹の号泣響く柔道場 兄はまっすぐまえを見据えて
                         みっちっちさん
★阿部一二三 泣くな妹よ 兄さんが取ったメダルは二人の宝
                         夕庵さん
★卓球の張本兄妹も 最後まで 金メダルへと悔ひなく挑め
                         みっちっちさん
★苦しみを乗り越えてきた兄妹に 金と輝く今日のこの日は 
                         夕庵さん
★母掲ぐ父の遺影に誓ひしは 柔道の金 我も掴むと
                         みっちっちさん

☆まどろみの覚めて雨音 ふるさとの 瀬音に濡るる合歓の木の夢
                         みっちっちさん
★絶え間なき瀬音聞きます石仏は 峠の茶屋の片隅に笑む 
                         夕庵さん
★布引の滝音聞くや 石仏は 手製の赤き帽子かぶりて
                         みっちっちさん
★蓼科の乙女の瀧までトレッキング 胸に満たしぬマイナスイオン
                         夕庵さん
★鳥声を聞きつ美空へ手を広げ 深呼吸する山ホテルの朝
                         みっちっちさん
★哀しきは美空ひばりの歌声に 合わせて歌う「塩谷の岬」
                         夕庵さん
★はるかなるひばりの歌よ 紺碧の太平洋に想ひ深むる
                         みっちっちさん
★大いなる太平洋へ挑戦の 白き帆船のひとりぼっち
                         夕庵さん
★大ひなる太平洋に飛び込みて 四泳法を泳ぎたき夢
                         みっちっちさん
★井の中の蛙になるな若者よ 夢を見るべし冒険の旅
                         夕庵さん
★柔道の誤審や疑惑ルーレット 皆頑張れり 胸張りて帰れ
                         みっちっちさん
★誤審にも勝者を讃える村尾三四郎(三四郎)これぞ武士道 静かな闘志
                         夕庵さん
★左手に負傷あれども 早田ひな 銅メダルへと闘志燃やせり
                         みっちっちさん
★銅メダルへすさまじ執念 早田ひな 柔和な監督にもメダルを
                         夕庵さん

     「宗旦むくげ」

☆黒揚羽 木下に闇を残しつつ 舞い立つ先にカンナは燃えて
                         ポエット・M
★カンナ咲きし故郷の庭も今様に 夏の野菜の収穫という
                         夕庵さん
★大暑過ぎ 炎暑に負けぬカンナ燃え 焦げる草原風も熱風 
                         ポエット・M
★地面より熱風立てば日陰でも 散歩の犬は抱っこをせがむ 
                         夕庵さん
★熱風を巻き上げ悍馬は去りゆける 見惚れるばかり そのたてがみよ
                         ポエット・M
★郷愁を誘う白馬のスキー場 道具はいまも倉庫に眠る
                         夕庵さん
【詞書】白馬大雪渓の氷が解け、多数のクレバスが発生しています。
  このため頂上へのルートが2024年8月31日まで通行止めとなって
  います。温暖化の波はここにも…。
★白馬なる大雪渓も解けゆくと 温暖化の波 及ぶやここに
                         ポエット・M
★文明がもたらす結果の温暖化 便利と自然にやじろべえ泣く
                         夕庵さん
★今ここで温暖化をも食い止める 世界の英知試さるる時
                         ポエット・M
★氷河溶けツバルの島は海中に 沈んでしまうこの現実は
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める ブーゲンビリア」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143)

2024年07月31日 05時55分27秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月 7日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件、関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める 夾竹桃」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・28夕霧(ゆふぎり)
  歌の背景
   光源氏五十歳。物の怪に悩んだ御息所は娘の女二宮(落葉宮)と
   小野の山荘に移る。夕霧は山荘まで訪れ、陀羅尼を唱えたりする
   女二宮の様子に思いをよせ一夜の宿りを乞う歌を詠む。
〇山里の あはれを添ふる 夕霧に 立ち出でむ空も なき心地して  夕霧
〇山賤(やまがつ)の籬(まがき)をこめて立つ霧も
                    心そらなる人はとどめず 女二宮
(返歌)
☆まめ人の 堅物男 真剣で 抑えられない 恋物語
☆大将は 小野の山里 足しげく 宮さま口説くも 心許さず

紫式部集・28 
〇春なれど白嶺(しらね)のみゆき いやつもり解くべきほどのいつとなきかな
(返歌)
☆越前で過ごした月日時間こそ 暮らしにふれて裏付けされる
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目、夕霧の歌は「山里の風情を一層深める夕霧のために、私は立ち帰る
 気にもなれません」と意訳できます。
 それに対して女二宮(落葉宮)の返歌は「山人の住いを立ちこめている霧も、
 あなたのような浮気な人は留めません(間もなく晴れることでしょう)。どうぞ
 お勝手に」と意訳できます。
 これらを踏まえて作者の返歌は、何れも夕霧、女二宮、それぞれの想いに寄り
 添った歌となっており、読者の共感を誘うものと思います。
 ただ、源氏物語では、その後夕霧は自分の正妻の想いを無視し女二宮(落葉宮)
 を妻に迎える展開となります。
 二首目の女二宮の歌への返歌を夕霧の立場から踏み込んで詠んでみましたが…、
【ご参考】
 ★立ちこめる霧に思いは紛るるも 君に寄りゆく想い一途に
 三首目の紫式部の歌は「春になりましたが、白山の雪はますます積もって解ける
 のはいつのことになるか分かりません」と意訳でき、従来、夫「宣孝」に贈った歌と
 されてきました。しかし、最近の研究で「父の為時」にあてて詠んだものとの
 説が有力になっています。作者の返歌もこの辺の事情を推測して詠われていると
 感じました。源氏物語は未だ解明されていないミステリアスな点が多いと感じます。

【詞書】真夏の到来で詠ませて頂きました。
☆梅雨が明け猛暑酷暑の到来に 網戸で過ごした過去懐かしや
【詞書】兵庫県知事で詠ませて頂きました。
☆兵庫県職員亡くすも知事はなお 辞職はおろか謝罪も皆無
【詞書】祇園祭の後祭を詠ませて頂きます。
☆いつぞやに始まりしかな還幸祭 大船鉾が掉尾(ちょうび)を飾る
                         西BOOさん
【解説】
 「猛暑酷暑」「兵庫県知事」「後祭」と、時事詠も含めて3首詠んで
 頂きました。
 一首目の歌、梅雨明けの酷暑は「命を危険にさらす」と言われていますが、
 世界中で猛暑による健康被害が深刻化しており、日本でも
熱中症で命を
 落とす人が昨今増えています。詠まれていますように
「網戸」越しの
 冷風で凌いだ、かつての夏が懐かしい思い出ですね。

 私達も、温暖化に対する世界的な取り組みを、喫緊の課題として注視して
 いくことが必要と考えます。

 二首目の歌、詠われている通りですね。行政の長が自らの職員の生命と誇りを
 守れないのであれば、その地位に留まるべきではないと考えます。

 三首目の歌、還幸祭とは、祇園祭において神様がお旅所から八坂神社にご帰還
 される神事ですが、この還幸祭で最も注目される山鉾の一つが
大船鉾です。
 詠われているように、後祭の巡行では他の山鉾を従えて、
「掉尾を」飾り、
 その雄大な姿で祭りを締めくくります。

 なお、大船鉾の歴史は古く、応仁の乱以前(1441年)の建立という説もあります。


     「合歓の花」

【詞書】夏の花、合歓(ねむ)の花、花合歓(はなねむ)で三首詠みましたので、
  出詠します。
☆昼下がり とろりと眠き雨音に 色深めゆく花合歓の紅
☆濡れてゐる ややの睫毛よ ゆりかごへ子守り唄めく花合歓の風
☆葉をたたみ今日をたたむる夕暮れに 色をあざやぐ ねむり木の花
                         みっちっちさん
【解説】
 合歓(ねむ)の花に寄せて韻律の整った三首の歌を詠んで頂きました。
 特に、三首目の歌は、夕暮れ時の静寂と美しさを巧みに捉えています。
 合歓の「葉をたたみ」の動きと、一日の終わりの静寂を重ね合わせることで、
 より深い感動を誘う歌になったと考えます。
 なお、夕暮れの中で、合歓の木の花が鮮やかに咲いている様子が描写される
 ことにより、夕暮れの薄あかりの中で、花の色が一層際立って感じられます。
 また、
その対比の表現の巧みさが目をひきます。
 二首目の下の句、「子守り唄めく花合歓の風」の余情と、視点の的確さが
 秀逸で、調べも良いですね。

【詞書】今週も蓮の花3首です。
☆二千年の眠りより醒めし大賀バス 令和の空に歴史を語る
☆泥土(ひじりこ)のなかより咲きし花バスは朝の光に姿やさしも
☆早朝に白蓮そっと開きをり 浄土に咲くとう静けさに立ち
                         夕庵さん
【解説】
 蓮の花に寄せて、静謐な世界に誘う三首の歌を、ゆったりと鑑賞させて
 頂きました。
 特に三首目の歌、静かに開く白蓮の姿が目に浮かび、さらに幻想的で
 視覚的なイメージが鮮やかに表現されています。また、「静けさに立ち」
 という句から、周囲の音が一切聞こえないような、深い静寂が感じられます。
 この静けさの中で、蓮の花が開く微かな音が聞こえてきそうな情景が繊細に
 描写されています。
 なお、蓮の花の清らかさや荘厳さは、作者の心象を反映しているのかも
 知れません。作者の鋭敏な観察力と豊かな表現力によって、この歌を味わう
 私達の心に、静けさと安らぎをもたらしてくれていると感じます。

 一首目の「大賀蓮」の紡ぐ二千年の歴史を、蓮に聞いてみたい想いも致します。


     「咲き競う 宗旦むくげ」

【詞書】形而上絵画 デ・キリコ
☆定規石像手の生えてきたマヌカン
       意味なんて解らなくてよい
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 上野の東京都美術館で、デ・キリコ展を観てきた。
 ジョルジョ・デ・キリコ(ˈdʒordʒo deˈkiːriko 1888年 - 1978年)は、
 ギリシャ生まれのイタリア人の画家、彫刻家。ドイツで、ニーチェ、
 ショーベンハウア、ヴァイニンガーなどの19世紀のドイツ哲学やベックリン、
 キリンジャーといった象徴主義の絵画から影響を受け、形而上絵画派を興し、
 後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた。
 形而上絵画とは、『どこか辻褄があわない、納得のゆかない、不思議な、
 くらいの意味』で、一種の幻想絵画といってもいいが、絵で目立つのは、
 誇張された不自然な遠近表現、非日常的な、幻覚的ともいうべき強烈な光と
 影のコントラスト、古代的なモチーフと現代的なモチーフとの共存と言う
 意味らしい。
 背景に有る、塔や煙突、遺跡の石像や、神話や伝説の古代トロイア戦争の
 登場人物、外に出された家具、キリコの有名なマヌカン(マネキン)も、
 手が生えて人の様なポーズをとっている。
 意味を盛んに読み解こうと、説明書ばかり読んでいる方々がいた。
 入場料を払ったのだから、どう観賞しようと勝手なのだが、目の前の本物の
 キリコを観た方が、良いのにとは思う。世界中の研究家にも、意味不明
 なのだから。
 意味不明の絵画を観て、意味不明の短歌を作る、小生らしい。
                         自閑さん
【解説】
 形而上絵画の巨匠と言われるジョルジョ・デ・キリコについて作者独自の
 肯定的な視点から詠って頂きました。
 詠われているように、絵画はそれぞれの感性で味わえば良いと私も思います。
 まさに「意味なんて解らなくてよい」と感じます。
 デ・キリコの絵画は、単なる風景画ではなく、私たちの日常の奥底に潜む、
 謎めいた非日常の世界を描き出している言われています。彼の作品を鑑賞する
 ことで、私たちは普段見過ごしているもの、感じていないものに気づくことが
 できるかもしれません。そんな視点を提示してくれる彼の絵を私達も自分の
 感性を信じ味わうことも大切と思います。時には否定する勇気もあって良いと
 思いますが・・・。作者はそんな想いを込めて詠っているとも感じます。
 なお、私はキリコの絵の空間の歪みに注目しています。それまでの王道であった
 遠近法を歪め、新たな空間の雰囲気を作り出す彼の勇気を讃えたいと思います。
 作者が詠われてるように「意味なんて解らなくてよい」と高らかに宣言する
 姿勢を私達も身につけたいと思いますし、芸術はすべからく、そのように
 味わっていきたいと思っています。

【詞書】7月21日の夕刻の話なんですが、台所の足元マットを干していたのを
  忘れてて、夕方の6時を過ぎたぐらいに思い出し、「いかんいかん」と
  取り込みに行くと、二枚干したうちの一枚に殻の背中から三分の一くらい
  出ている蝉がくっついてたんですね。すぐスマホで撮って、
  「どないしよーか」と迷いましたが、移すにしても上手くいかなかったら
  かわいそうなので、マットはそのままにしました。少し暗くなってから
  半分くらい出ていたので、ちょっと動画でも撮ってみましたが、キリが
  ないので6分ぐらいで切り上げ、もっと遅くなってから見に行くと薄緑
  がかった全身が殻の外に出ていました。(勿論撮りました)翌朝には
  当然いませんで空蝉が残るばかりでした。周りで鳴いている蝉の
  どれかがこの殻の主やろうなあ…なんて思いつつ殻を捨てました。
  (マットは夜じゅう掛けていたのでもう少し干しました)
☆脱皮する真っ最中の蝉が居た
     取り込み忘れたキッチンマットに
【詞書】パリ五輪7月29日、総合馬術団体。ベルサイユ宮殿にて行われ、決勝で
  3位になり銅メダル🥉を獲得しました。すでに報道でも言われていますが、
  馬術でのメダルは1932年のロスアンゼルス五輪での“バロン西”
  (映画「硫黄島からの手紙」で伊原剛志さんが好演されました)西 竹一
  (当時は中尉)による個人障害飛越の金メダルからじつに92年!!快挙です!
  私の姉や甥が一時乗馬をしていた関係で、半数以上は知った名前の
  方々なので(姉は面識のある人も)、私も嬉しい…。海外に拠点を移して
  馬術の本場ヨーロッパで頑張っておられた面々の努力が報われた!と
  思います。心から「おめでとうございます!!」。ただ、自分たちで言った
  とはいえ、平均年齢41歳かで「“初老”ジャパン」は何だかなあ…。
  せめて“ライダーズジャパン”とか……。(話題になってるからええん
  かなあ😅)お馬さんたちもお疲れ様!人馬が表彰される風景もまた
  良しです。(ダイジェストでいいから地上波でやってくれー!!)
☆ベルサイユに光り輝く宝石は
        人馬一体 努力の結晶
【詞書】7月23日の夕方のニュースでした。声優の小原乃梨子さんが12日に
  亡くなられたと…。子供の頃から聞いていました。大人の女性を演じられる
  事もありましたが、私はやはり少年の声のイメージが強いですね。強い、
  元気なキャラクターも少し気弱なキャラクターも根底に“優しさ”を
  感じられる温かみのあるお声でした。(ドロンジョ様でも部下に対して
  何となく優しい言葉を掛けることも…?!)「ドラえもん」を2005年に
  交代されて時々、ふと「お元気やろうか」と思うこともありました。
  病気療養中だったとの事、ご冥福をお祈り致します…。
  (「サザエさん」の花沢さん役などの山本圭子さんの訃報も今日ありました。
  ベテラン声優さんの訃報はやはり寂しいです。合掌)
☆「ラナーッ!」「ハイジー!」「やーっておしまい!!」
     「ドラえも~ん!💦」 耳残る声 さまざまなキャラ
                         ちがやねこさん
【解説】
 「セミの羽化」「総合馬術の団体」「小原乃梨子さん」について、それぞれ、
 深い想いを込めて詠んで頂きました。
 一首目の歌、蝉の短い一生の中でも劇的な変化を遂げる脱皮「羽化」は、
 生命の神秘を感じさせてくれますね。そのドラマチックな瞬間に立ち会い
 優しく見守った作者の人柄が滲む良い歌と思います。蝉は天敵がいなくなる
 夜に羽化するとの事ですが、その繊細な命の営みを見守り、動画におさめた
 作者の感動が歌からも伝わって来ます。それにしても、キッチンマットで
 羽化したとは驚きですね。蝉にとって居心地が良かったのだと思います。
 二首目の歌、詞書にもありますように「個人障害飛越の金メダルから
 じつに92年!!快挙です!」ね。「バロン西」氏とは細君の母親が昔から交流が
 有り戦後、細君と共に、その奥様をお訪ねしたことがあったと聞き及び、
 歴史の偶然に驚いています。
 下の句で、詠われているようにメダルは、まさに「人馬一体 努力の結晶」ですね。
 三首目、声優の小原乃梨子さんを「根底に“優しさ”を感じられる温かみのある
 お声」と詞書に記されていますが、演じられたどのキャラクターにも親しみを
 感じられた所以と思います。正に声優の魂を言葉で表現しきったレジェンドとの
 想いが致します。改めてご冥福をお祈り致します。

☆黒揚羽 木下に闇を残しつつ 舞い立つ先にカンナは燃えて
                         ポエット・M
【解説】
 連日炎暑が続きますが、ギラギラと照り付ける太陽の下、緑の木々による
 木下闇が作られています。そんな闇から生まれたように黒揚羽蝶が飛び立ち
 ました。その蝶の飛び立つ先に真紅のカンナが日の光に負けない輝きを
 放っていました。
 夏の夕暮れ時、木陰から舞い上がった黒い揚羽蝶が、燃えるように赤い
 カンナの花へと向かう幻想的な光景を詠ってみましたが、平凡な歌に
 なってしまいました。
 ただ、黒と赤、闇と光、静と動など、さらに揚羽蝶の舞い立つ動きと、
 木下の静けさ等の対比を少し意識して表現してみました。
 
      「木下闇の黒揚羽蝶」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(50)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
31.「短歌の章」 偶感(1)

   つぶらかに黒き瞳のインドの子ら
           生享くることの幸あれよ
           
   マザーテレサ 極貧は自らの選択と
           孤児養ひてすずしきひとみ

   高麗青磁謎を秘めたる翡のはだえ
             春やはらかき陽のもとに置く

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「ちがやねこさん」からの祇園祭の前祭(さきまつり)の紹介です。

 7月17日、8時半から放送されている祇園祭の前祭(さきまつり)の
 山鉾巡行の生中継試聴なう、です。
 先ほど、9番目を行く鶏鉾の車輪にアクシデントがありました。車輪の
 一部が外れたようで、どうするかの協議もあったようですが、後ろで
 待っていた山や鉾を先に通そうとなったかで、すぐ後ろとその次は、
 人が担ぐ“山”なのでまあすんなりと鶏鉾の横を通り過ぎて行け
 ました。が、その次が鉾全体で最重量の月鉾(高さも最高の27メートル!)
 だもんだから、どうなることかと思いましたが曳き手の人達、屋根の
 上の屋根方、車輪に付いて動きを助ける車方(くるまかた)…全ての
 方々の努力の結果、10センチかそれ以内かぐらいのすき間を空けて
 二基の鉾がすれ違いました。(心なしか囃子方のお囃子の音も
 「頑張れ!」って言ってるみたいに力強く聞こえました)普通なら
 斜めに動かない四条通で、皆が手で押して車輪(前後にしか動かない)を
 動かし、屋根方の方達はお互いの屋根を足で押し合い(一瞬だけ月鉾の
 人が他所の鉾、鶏鉾に乗った!これも珍しいことかと)、曳き手の人達も
 息を合わせてゆっくり動かし、音頭取りの方々も力強く掛け声を
 掛けて…互いの屋根がぎりぎりで通り過ぎる時は見物の人達から
 声援や拍手が起こったり…。何より、四条通で鉾が(鉾と山も)2基
 並ぶと言うのが珍しい光景でした。

 後に通り過ぎた放下鉾は月鉾より多少小ぶりなのかすき間にちょっと
 余裕があったような…。放下鉾が通り過ぎた時、屋根方の人達同士で
 「お先に失礼します」「がんばれよ!」みたいに手を振り合っているのが
 素敵でした。(菊水鉾も、だと思うんですが見逃した…)山鉾巡行は、
 必ずその順番で往く“くじ取らず(先頭の長刀鉾など数基)”以外の
 山や鉾は毎年事前に“くじ”を引いて(市議会の会議場で!皆さん
 紋付き袴姿で!)順番を決めて巡行します。その理由は昔は山や鉾が
 追い越したり越されたりで争いが起きたりしたから“くじ”で順番を
 決め、それを守るようになった…なんだそうです。

 が、今回は後ろの鉾や山に「どうぞお先に」と先を譲ったとは言え、
 山や鉾が鉾を(粛々と)追い越していく…という、なかなか見られない
 光景が!結果的に鶏鉾は車輪に応急処置を施して四条通をバックし
 (囃子方の皆さんは鉾を降りていました)、室町通の鶏鉾町へ帰るとの
 ことでした。毎年放送席で解説してはる佛教大の八木先生(綾傘鉾町の
 方らしく毎年綾傘鉾町の浴衣を着られてます)も「見たことない」と
 仰ってました。天気は持ったけどえらいアクシデントも起きた今回の
 前(さき)祭。後から放送席に来られた、今年初めて「くじ改め」の
 奉行役を務められた京都市長の松井さんは「怪我人が出なくて
 良かった」と言ってはりました。確かに、屋根方の方達とか見ていて
 ハラハラしました。アクシデントか有り、中継の放送予定も少し変更が
 あったみたいだけど、取りあえず大変な事故も雨もなくて良かったです。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143)ネット歌会

2024年07月31日 05時22分09秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月  7日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める 白い夾竹桃」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆梅雨が明け猛暑酷暑の到来に 網戸で過ごした過去懐かしや
                         西BOOさん
★過ぎ去りし日々の記憶のなつかしさ 団扇にゆらぐ渦巻き線香
                         夕庵さん
★懐かしや クワガタとりに朝、山へ クヌギを蹴るとポトリポトリと
                         西BOOさん

☆兵庫県職員亡くすも知事はなお 辞職はおろか謝罪も皆無
                         西BOOさん
【詞書】阪神オリックスの優勝パレードに絡んだ資金の流れを告発
  された現場の県職員が、4月に亡くなっていたとの事。その死は
  上により隠蔽されていたようです。県民としても知事の蛮行は、
  ますます許せません。
★なほひとり県職員の亡くなりし 疑惑の知事を県民許さじ
                         みっちっちさん
【詞書】私も過去に、維新の会に票を投じてしまった事があり
  心から恥じております。
★仮にもし返してもらえるとすれば 返して欲しい維新への票
                         西BOOさん

     「八重咲の白いむくげ」

☆昼下がり とろりと眠き雨音に 色深めゆく花合歓の紅
                         みっちっちさん
★日の暮れて千の花びら合歓の花 葉はしなやかな褥となりぬ
                         夕庵さん
★葉を閉じて褥のごとく眠らせる 花の不思議に心安らぐ
                         みっちっちさん
★植物もそれぞれ生きる特性を 雑多な世相にまして人なら
                         夕庵さん
★生き難き人の世の常 植物もけものもおのれ守りて眠る
                         みっちっちさん
★護られることの幸せ今日の日を 老いては子らに従う知恵を
                         夕庵さん
★やれコロナ やれ骨折と 友受難 ゆるり治してまた頑張ろふ
                         みっちっちさん

☆泥土(ひじりこ)のなかより咲きし花ハスは朝の光に姿やさしも
                         夕庵さん
★酷暑にも天変地異やにおどろなる 雨雷に 街は泥濘(ぬかるみ)
                         みっちっちさん
★雷神よ 風神そろいて破壊とは 流す涙に怒り鎮めよ
                         夕庵さん
★温暖化 自然破壊よ 大地震(おおなゐ)よ あらたまの神怒り鎮めよ
                         みっちっちさん
★スーパーへ走れど我慢の限界で 酷暑の昼に溶けてゆきそう
                         夕庵さん
★この酷暑 オリンピックの中継をエアコンつけて応援せむと
                         みっちっちさん
★敗因もいまやAIを参考に メダルを胸にする日のために
                         夕庵さん
★スポーツも頭脳戦なり 敗因を繰り返す我が惨敗に泣く
                         みっちっちさん
★勝ち負けの世界は予想をはるか越え 泣くも笑うもドラマを生まむ
                         夕庵さん
【詞書】卓球混合ダブルス世界ランク2位の、張本智和、早田ひなの
  「はりひな」は何と初戦で、北朝鮮の異質ラバーに負けて、残念でした。
★はりひなも阿部詩も負け号泣の 魔物が住むといふオリンピック
                         みっちっちさん
★プレッシャーという魔物の壁を乗り越えて メンタル強く君よ 戦え
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「八重咲のむくげ 底紅」

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                     了

コメント (23)
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