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四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

命の海へ

2025年06月15日 14時54分27秒 | 短歌

 暗く重い雨雲の下で、小さな花が肩を寄せ合うように咲き、紫の大輪となり輝きすら放つ紫陽花。紫陽花は「花びら」に見える部分は萼が変化した「装飾花」で、紫陽花の「本当の花」は装飾花の奥の中心にある、小さく目立たない部分とのことです。
 風に吹かれ、雨に叩かれてもなお冴え冴えと咲く紫陽花は、その装飾花を含めて、散ることを拒み陽に朽ちることで自身の生を全うする花でもあります。


     「空と青さを競う 紫陽花」

 遠い、古事記の世界から、戦国を経て、相次ぐ大戦を、さらにウクライナ、ガザ、イランへと続く戦禍の中、どんな悲しみの極みにあっても、なお幼児を抱き強いられた「もうひとつの戦場」を戦い抜いてきた戦禍の下の女性たち。

 その力の源に、紫陽花のもつ執念にも似た健気な力強さを重ねてみました。紫陽花が変化(へんげ)の過程で紡ぐ詩は、生命の豊穣さへの命をかけた希求であり、限りない賛歌でもあると改めて感じます。そんな想いを込めて一首短歌を紡いでみました。
 ☆紫陽花は空と青さを競いつつ 蒼さ極まるいのちの海へ

コメント (4)
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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その182)

2025年05月28日 05時30分58秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その182)短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致して
     いますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
    第一部「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
    第二部「ネット短歌」       :返歌専用です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなblog」への全面移動の件(再掲載)
    先に予告させて頂きましたが、goo blogの停止に伴い次の通り
    移動を実施致したく、各位のご協力を宜しくお願い致します。
     〇6月4日(水)掲載分から「はてなblog」に移動致します。
         移動先はこちらです=> 四季の彩り
      なお、一部、二部とも同時に移動致します。 
      従って6月3日(火)までは「goo blog」へ投稿願います。
     〇6月4日(水)以降の投稿は「はてなblog」のコメント欄へ
      投稿願います。なお、goo blogは6月末まで参照可能です。
     〇「はてなblog」はIDを登録し、パスワードが設定出来れば
      各位のblogの移動が完了していなくても、投稿は可能です。
     〇不明の点は遠慮なくお尋ね願います。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)(再掲載)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
  詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。


     「咲き初める薔薇 偲ぶれど」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 ぶんか村(ムラゴン)ブログ「風にふかれて~癒しのオリジナル曲」を
 タイトルに投稿し、掲載してもらっています。よろしくお願いします
【詞書】オリジナル曲 YOKI特集 「あなたは虹」
  作詞ショー・ジロー 作曲YOKI
  口語短歌
☆水も無い 砂漠の果ての サボテンこそ 芽吹き花咲き 命宿すも
【詞書】オリジナル曲 こういん特集 「僕の君と君の僕」
  作詞かまやつひろし 作曲板谷好員
  口語短歌
☆君と僕 誰も知らない ものがたり 主人公には 笑顔が素敵 
【詞書】オリジナル曲 じいじ特集 「寄り添い」 作詞YOKI作曲じいじ
  口語短歌
☆辛いこと 悲しいことで 悩んでも 寄り添うだけで 心も晴れる
「参照」
 「風にふかれて~癒しのオリジナル曲」
 ブログURL https://kenn0805.muragon.com/
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回も、前回に続き作者のblog「癒しのオリジナル曲」より、曲のもつ
 それぞれのイメージを三首の歌に詠んで頂きました。
 一首目の歌は、私の作詞、YOKIさん作曲のものですが、歌詞の核心からの
 本歌取りで、あなたは私の希望であり「砂漠のサボテンに花咲くたくましい命」
 を宿してる・・・と、直截に詠っています。打ちのめされて、ひと時落ち込む
 「あなた」への力強いエールが、作者の歌からも響いてきます。
 二首目の歌は、こういん特集の「僕の君と君の僕」、「かまやつひろし」氏の
 詞を踏まえた歌です。「生きる喜び知ったから 僕の君と君の僕」の二人が
 互いに交わす微笑みを、的確にとらえた歌になっていて共感を誘います。
 生きづらさが満ち溢れる今の時代こそ、口ずさんで欲しい曲と考えます。
 なお、結句は「笑顔が似合う」等の表現はいかがでしょうか。
 三首目の歌は、じいじ特集「寄り添い」で、作詞はYOKIさんによるものですが、
 「人に寄り添い 人の言葉に寄り添う そして心で 心に寄り添う」との
 繊細で琴線に触れる詞が散りばめられた曲です。作者の詠まれるように
 寄り添うことは「心に寄り添う」こと、それによって「心も晴れる」んだよと
 静かに諭してくれる歌でもあります。しみじみ味わいたくなる歌です。

【詞書】最近の天候を詠ませて頂きました。
☆牡丹花散りてどんより雨雲の 生駒の空の長雨(ながめ)の予感
【詞書】夢を見たことを詠ませて頂きました。
☆夢の中ハッピーセットのちいかわを 孫が手に取り笑顔溢れむ
【詞書】自宅の前の光景を詠まさせて頂きました。
☆家の前一面キャベツ畑なり 紋白蝶が群れてひらひら
                         西BOOさん
【解説】
 今回は「長雨の予感」「ちいかわ」「キャベツ畑」をテーマに、追加分も
 含めて三首の歌を詠んで頂きました。
 特に二首目の歌。マクドナルド ハッピーセット「ちいかわ」は大人気との
 ことで、完売が相次ぎ早期に販売終了しているようですね。第2弾は購入制限
 をかけましたが、即完売と人気の程が知れます。お孫さんが「ちいかわ」を
 手に取り満面の笑みに包まれる夢を見た。そんな様子にじいじとしての幸せを
 かみしめる「想い全開」の歌ですね。お孫さんとの日頃の濃い交流が偲ばれる、
 ほのぼの感あふれる心憎い歌と考えます。このような歌を詠み続けられる
 日常は、何よりも幸せで大切なものと感じます。
 一首目の歌の「長雨(ながめ)の予感」の「長雨(ながめ)」は、「眺め」の
 掛詞との作者の説明がありました。生駒の空の雨雲を眺めつつ長雨を予感し
 それへの備えを決意する作者の強い想いが表現されています。
 三首目の「ひらひら」の表現が、一面に広がるキャベツ畑とマッチして
 長閑な春景を演出しています。

【詞書】「夏空」「初夏の風」「梅雨」で三首出詠いたします。
☆ネモフィラにつづく夏空 遠き日の 妣(はは)縫ひくれしワンピースの青
☆初夏の風さやかに受けて告白す レモンスカッシュ飲み干してすぐ
☆亡き人のままの表札 旧りしまま 門の軋みも梅雨入り(ついり)の旧家
                         みっちっちさん
【解説】
 今回は、「ワンピースの青」「告白」「表札」をテーマに初夏の様相を
 叙情的に詠んで頂きました。
 一首目の歌、「ネモフィラ」の青から「夏空」の青、そして「ワンピース
 の青」へと、青色のグラデーションが鮮やかに描かれており、視覚的な
 美しさが際立って表現されています。それぞれの「青」が持つニュアンス
 の違いが、歌に深みを与えています。
 なお、上の句の現在の情景から、下の句の「遠き日の妣縫ひくれし」という
 過去の思い出へと、時間の滑らかな流れが感じられ、過ぎ去った日々への
 優しい郷愁が、心に染み入ります。また、「母」ではなく「妣」を用いる
 ことで、亡き母への深い敬愛と追慕の念が強く伝わり、歌全体の品格を
 高める役割も果たしています。
 二首目の歌、かつて青春の象徴的な飲み物であった「レモンスカッシュ」が、
 告白の後の物語を、爽やかに暗示する物語性に溢れた歌と感じます。
 三首目の歌、「亡き人のままの表札」「旧りしまま」「門の軋み」といった
 具体的な描写が、視覚だけでなく聴覚にも訴えかけ、歌の世界観に私達を
 引き込む役割を果たしています。特に「門の軋み」は、時間の経過と家が
 持つ歴史を感じさせ、想像力を掻き立ててくれます。さらに、下の句の
 季節の移ろいである「梅雨入り」と、歴史を刻んだ「旧家」の組み合わせが
 秀逸です。一軒の旧家を通して、過ぎ去った時間、失われたものへの哀惜が
 切々と伝わり、心に深く響く一首だと感じました。

【詞書】この度、貴ブログのはてなブログでのスタートを祝して。
☆新生の「水曜サロン」を寿ぎて 薔薇の花束抱きてまたむ
                         リコさん
【解説】
 短歌結社「あけび短歌会」の編集委員であり、ホームページを担当
 されている作者ですが、「水曜サロン」にも出詠して頂くこともあります。
 今回は、「はてなブログ」で新たなスタートを行う、本サロンへの祝意を
 込めて一首詠んで頂きました。「薔薇の花束抱きて」歓迎して頂ければ
 嬉しい限りです。
 さきに広報させて頂きましたが、6月4日掲載分から「はてなブログ」で
 再スタートさせて頂きますので、改めてよろしくお願い致します。


     「薔薇 ロココ」

☆若楓のみどりのトンネルそぞろゆく 耳に新し風の旋律
☆春雨は糸雨に煙りて庭すみに 山椒の青葉吹き出しており
【詞書】朝刊に訃報のお名前を見てびっくり 端正なお顔と春雨が
  胸を濡らします。
☆雨音は心地よきにと思いしを 胸に溢るる師の訃報聞き
                         夕庵さん
【解説】
 今回は、「若楓」「山椒の青葉」「師の訃報」をテーマに、今の季節を
 おり込み味わい深く詠って頂きました。
 先ず一首目の歌、上の句で、若葉のまぶしい緑が目に飛び込んできます。
 単なる「楓」ではなく「若楓」とすることで、生命力に満ちた瑞々しさが
 伝わってきます。「みどりのトンネル」という比喩も、私達をその情景の
 中に引き込み、柔らかな木漏れ日の道をゆっくりと歩いていく作者の姿を
 鮮明に思い浮かべることが出来ます。「そぞろゆく」という表現も、
 のんびりとした散策の様子をよく表しており、心が洗われるようです。
 下の句の「耳に新し風の旋律」で、視覚から聴覚へと感覚が移り、歌の
 世界が広がっています。葉を揺らす風の音が、初めて聴く心地よい調べ
 のように感じられるという表現。これは、作者の感受性の豊かさを
 物語っています。この歌には日常の中に潜む小さな発見への喜びが
 込められているようにも感じられます。
 二首目の歌、「糸雨に煙りて」の繊細な描写が歌の趣を深めています。

【詞書】明けの明星 Miro展を
☆形を壊した物を理解しようとするな
 ただ感じろ
 夜明け 星
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 上野にある東京都美術館で開催されているミロ展を見て来ました。
 絵画のタイトル、例えば、「明けの明星」、「オランダの室内」、
 「絵画(カタツムリ、女、花、星)」、「カタツムリの燐光の跡に
 導かれた夜の人物たち」など何を言っているのか不明だし、何を
 描いているかも不明。理解しようとしても無駄。ただ感じるしか
 無いと思いました。まだピカソの方が形が残っています。
 ミロは、自分の想像力を超えた一つの美の存在として、グッズなど
 買って来ました。どんな絵かは、下記URL(Amebablog)に有ります
 ので、ご覧頂ければ幸いです。
 https://ameblo.jp/jikan314/entry-12905310985.html
【投稿外コメント】自閑さんご自身のコメントです。
 gooblog終了に伴い、Amebablogに、俳句、短歌等創作の物、
 「自閑の花鳥風月」を開設し、投稿の練習を始めました。モバイル
 アプリでの投稿のしやすさ、YouTube埋め込みのしやすさからです。
 引っ越しも、昔長等の山桜(平忠度)のコピペで、気長に一句づつ
 移しております。ただ未だ写真投稿が上手く行かず、これや馴れ行く
 はじめなるらむ(藤原俊成)と頑張るしか無いと思っております。
 新作は、もうはじめており、習うより慣れろです。
                         自閑さん
【解説】
 この歌は、ジョアン・ミロの作品が持つ抽象性や直感的な表現を、
 見事に捉えているように考えます。
 ミロの絵画は、既存の形にとらわれず、自由な色彩と形態で構成
 され多くの場合、具象的なモチーフは解体され、再構築されて
 います。この歌の上の句は、そうしたミロの作品を前にした時に、
 論理的な思考で「これは何か」と理解しようとするのではなく、
 もっと感覚的に作品を受け入れることの重要性を、示唆していると
 解釈させて頂きました。
 下の句の、「ただ感じろ」の一節は、ミロの作品が観る者に直接
 語りかけるような、純粋な感情や感覚への訴えかけを表していると
 感じます。理性ではなく、心で感じること、つまり直感を大切に
 するべきだというメッセージが込められていると感じました。
 ミロの「明けの明星」が描かれた歴史的背景に少し触れてみたいと
 思います。ミロの「星座」シリーズは、第二次世界大戦の戦火を
 逃れながら、夜や音楽、星を着想源にして23作品が描かれています。
 戦争の不条理や暗い時代に対する抵抗として、美や芸術の力、
 あるいは内なる精神世界に希望を見出そうとした可能性を私は、
 挙げたいと思います。これは独断ですので、思考の飛躍との批判は
 甘んじて受けたいと思います。さらに、ミロは、既存の秩序や
 破壊に対して自身の創造性を通して異議を唱えようとしたとも、
 作者の歌を通して感じました。今の時代にも少なからぬ「破壊者」
 が跋扈していますが…。

【詞書】5/22(木)にネットを見ていて「え゙っ!?」
  長年の推し(もう、こう言ってしまいます😅)であるTHE ALFEEの
  お3人さんが、「綾鷹 濃い緑茶」のCMに出る😄🎉🙌うわあ、3人
  でのCM!EMIに移籍した時に東芝のCMに出演しはって以来やね~
  …あれから二十数年かな?いやあファン大盛り上がりですわ。
  …内臓脂肪やら皮下脂肪やらを落とす効果を歌うお茶なんですが、
  本人たち「ある」とは言わはるんですが、とてもとても…。特に
  坂崎さん(真ん中の眼鏡の方)は、それ以上落としてどうすんの!?
  的な体型の方ですから…。まあ、一度ついたら落ちにくいし、気を
  付けるに越したこと無し!!7月にはNEWシングルも出るとかで
  とにかく嬉しいです。(ただWEBCMなんですよね…地上波でも
  やってほしい…😓)
☆70歳過ぎて元気な3人さん
       CMでゴクリと“濃い緑茶”飲む🍵
【詞書】和歌山県民の皆様、とりわけ白浜地域の皆様…心中お察し
  申し上げます。昨日26日(月)には、“屋外展示”が最後という
  ことで、朝から大勢のお客さんが、屋外で伸び伸び活動する
  パンダ達を見ようと詰めかけ、見学まで200分待ちなんて
  ことも…。上野でも、既に亡くなりはしましたが神戸でも、
  パンダは皆に愛され、「元気を貰う😄」「推し」「癒やされる」と
  さまざまな思いを向けられていました。中国とのと貸与の
  契約の期限の2ヶ月前倒しで(8月は猛暑などがあるので)と
  言うのも慌ただしい感じで、まだ寂しいといった感情を
  整理仕切れない方もいらっしゃりそうです。上野も少し先で
  契約期限だとか…。パンダのプロな人達も居る日本にまた
  パンダ達がやってくることを祈りつつ、「お疲れさまでした
  有難う!!」
☆「白浜はパンダが居るよ😊」の安心感
        一挙に暗転 サヨナラなんて…
【詞書】…驚愕したんですが、私はセーフでした。ホッとしました。
  😌「’25年6月下旬以降発売の機種」からだそうです。それ以前の
  機種は使えるのだとか…。「“6月以降の機種”のユーザーは
  Googleの提供する絵文字をご利用下さい」なんだとか。…文章に
  絵を交えて感情を表す絵文字は、マンガ文化がある日本に
  おいては、その手段を多くの人が好んで使っている…と思って
  ましたが…。😓ドコモ曰く、「利用状況を鑑み」だそうで…。
  …例え“おばさん”っぽいと見られても私は好きなんです
  けどね~…。少数派なんでしょうか?🤔(←Googleの)
☆ドコモから「絵文字提供終了」の
       情報流れて「え゙~っ!?」と驚愕!😨
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は、「THE ALFEEのCM」「白浜のパンダ」「絵文字終了」をテーマに
 三首の歌を詠んで頂きました。
 一首目の歌、WEBのCMにTHE ALFEEの3人さんが出演とのことで「推し」と
 して、長年にわたって応援して来た者としての嬉しさ、誇らしさに溢れた
 歌になっています。70才代とは言えまたまだ元気にコンサートをこなす
 THE ALFEEは、私達の世代にとっても活躍して欲しいメンバーです。
 下の句の「ゴクリと」がリアリティー添えています。
 二首目の歌は、白浜にパンダがいることがどれほど多くの人にとって心の
 拠り所であり、象徴的な存在であったかを鮮やかに描き出しています。
 上の句の「白浜はパンダが居るよ の安心感」は、これまで当たり前の
 ようにそこにあった幸福感や、白浜という場所に対する特別な想いを表現
 しています。「パンダが居るよ」という表現が、親しみやすさとともに、
 普段の会話の中での安堵感を伝えているようです。
 そして、下の句の「一挙に暗転 サヨナラなんて…」で、その安心感が
 いかに突然打ち砕かれたか、という衝撃と深い悲しみがストレートに
 伝わってきます。結句の「サヨナラなんて…」には、作者の受け入れ
 がたい現実に対する戸惑い、無念さ、そしてパンダへの深い愛情が凝縮
 されています。心にすっと入ってくる力強い良い短歌です。
 三首目の歌、ドコモが「ドコモ絵文字」の提供を終了するという発表は、
 多くのユーザーにとって寂しさや時代の移り変わりを感じさせるニュース
 でした。この背景には、いくつかの理由が挙げられますが、互換性の問題
 とグローバルスタンダードへの移行があると考えます。ドコモ絵文字は、
 NTTドコモが独自に提供してきた絵文字であり、特にガラケー時代に広く
 利用されていました。しかし、スマートフォンが普及し、iPhoneや
 Androidの標準絵文字(Unicode絵文字)が主流になるにつれて、ドコモ
 絵文字との間に互換性の問題が生じるようになり、この対応が迫られた
 結果と考えています。作者の詠まれていますように「驚愕!」の状況
 ですが、残念との意思表示をしつつも、私達としては受け入れていくしか
 方法は無さそうです。
 
☆「希望」なる名をもつ薔薇や ガザの地に ミサイル抜きに届かぬものか 
                         ポエット・M
【解説】
 イスラエルはガザを過去10週間にわたって封鎖しており、食料やその他の
 人道支援物資が運び込まれていません。国境なき医師団は5月21日、
 イスラエルがガザ地区への支援物資の搬入を許可したものの、その量は
 極めて不十分であり「封鎖を解除したと見せかけるためのカムフラージュ」
 に過ぎないとの見解を示しています。さらに、イスラエル軍は、ガザでの
 地上作戦の拡大を前に、ハマス戦闘員およびそのインフラとされる標的への
 爆撃を強化している状況にあり、子供たちを含めた非戦闘員の犠牲者が
 さらに増加しています。このイスラエル軍の爆撃を、先ず止めねば
 なりませんが、「蟷螂の斧」の喩えではありますが、せめてもの想いを
 「希望」との名をもつ薔薇に託して詠んでみました。


      「薔薇 希望」

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は該当事項がありません。 

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
  なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
  場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
  頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
  仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。 皆様から感想等頂ければ
   幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                    了

コメント (12)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その182 ネット歌会)

2025年05月28日 05時21分22秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その182 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなblog」への全面移動の件(再掲載)
    先に予告させて頂きましたが、goo blogの停止に伴い次の通り
    移動を実施致したく、各位のご協力を宜しくお願い致します。
     〇6月4日(水)掲載から「はてなblog」に移動致します。
       移動先はこちらです=>  四季の彩り
      なお、一部、二部とも同時に移動致します。 
      従って6月3日(火)までは「goo blog」へ投稿願います。
     〇6月4日(水)以降の投稿は「はてなblog」のコメント欄へ
      投稿願います。なお、goo blogは6月末まで参照可能です。
     〇「はてなblog」はIDを登録し、パスワードが設定出来れば
      各位のblogの移動が完了していなくても、投稿は可能です。
     〇不明の点は遠慮なくお尋ね願います。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)(再掲載)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
     以上を読んで、その文中の「はてなユーザー登録」ボタンを押す→
     「はてなユーザー登録画面」が出たら
      〇はてなID決める(独自のものを決めて下さい)
      〇パスワード決める(忘れないようにメモして下さい)
      〇メールアドレスを決める(ご自分で今使っているもの)
     これで登録が出来ます。


     「咲き初める薔薇 アイスバーグ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆家の前一面キャベツ畑なり 紋白蝶が群れてひらひら
                         西BOOさん
★ふわふわのキャベツを胸に友がくる 春さわやかな笑顔とともに
                         夕庵さん
★御近所に畑採りたてきゅうり貰う 曲がっていてもみずみずしさよ
                         西BOOさん
★木熟しのトマトは美味し爺さまの もぎたての味あの夏の空
                         夕庵さん

☆夢の中 ハッピーセットのちいかわを 孫が手に取り笑顔溢れむ
                         西BOOさん
★ちいかわのハッピーセットを買い占めて 転売をする馬鹿げた話
                         夕庵さん
★当日に売り切れとなるちいかわに メルカリながめ手を出しかける
                         西BOOさん
★母と子は揃いのちいかわソックスで 麦わら帽子の公園デビュー
                         夕庵さん
★上の孫 すみっコぐらしの掛け算の 絵本片手に「もう覚えたよー」
                         西BOOさん
★かけ算の九九はトイレや部屋の壁 正しく言わねばご飯おあずけ 
                         夕庵さん

☆大屋根にバンド行進のみならず
                 なわとびにてもギネス更新
                         西BOOさん
【詞書】万博の大屋根リングを使ったイベント、ブラスエキスポや
  なわとびでのギネス記録挑戦がありました。たくさんの人が
  参加しての企画でしたが、これで終わりではないですよね~。
  きっと何かまた楽しい企画があるのだろうと思います。例え
  現地に行かなくとも、ニュース等で見るだけでも面白い事が
  まだまだあるんじゃ無いかな?とインドア万博ウォッチャーな
  私などは思うわけです。 
★なわとびやブラスバンドが大屋根の
            リング沸かせて次は何かな?
                         ちがやねこさん
☆17、31素数の孤独
           秋風にこぼれる 露漏る月
                         自閑さん
【詞書】eureka!! 
  “発見”では勿論ありません。でも素数達が集まって、俳句や短歌の
  体を成しているのが、その575と57577の数の音が並ぶと世界にも
  稀な短い“詩”、俳句と千数百年前からの歴史を持つ和歌をルーツに
  持つ短歌になる…。大っっっっっ嫌いな数学が、大好きな自然の中に
  存在する(まあ、「そうだ」と理解はできますが)という
  “フィボナッチ数列”の話もさることながら、俳句や短歌も“数学”を
  内包している…という驚き…。数学的な能力は無きに等しい私は
  ただただ「あら~…そうなんや~…😲」というばかりです。
  (星や宇宙やらの歌作りますが、「綺麗やな~不思議やな~」の域を
  出ません😅)
★17と31の素数成す
             5も7も素数
             言われてみれば!
                         ちがやねこさん

 
☆ネモフィラにつづく夏空 遠き日の妣(はは)縫ひくれしワンピースの青
                         みっちっちさん
★涼やかなドット模様のワンピース 自慢の手づくりきみ待つディナー
                         夕庵さん
★公園にまだ来ぬ君よ 薫風に白ワンピースふはり君待つ
                         みっちっちさん
★雑踏に人探すことあきらめて その雑踏へ吾(あ)も紛れゆく
                         夕庵さん
★雑踏の中から君が駆けてくる 光輝く君だけ見つむ
                         みっちっちさん
★エレベーターの君とふたりの空間に 青いそり跡ばかり見つめて
                         夕庵さん
★落日に染むる横顔見つめつつ エレベーターはふたりの世界
                         みっちっちさん
★目を伏せた君の横顔せつなしよ 言うべき言葉失ったまま
                         夕庵さん
★図書館に君の横顔 盗み見し 読書のふりの遠き日の我
                         みっちっちさん
★横顔の美しき男(ひと)なり 気がつけば想いだしをり
                   雨は終日(ひねもす)
                         夕庵さん

     「薔薇 ホワイトウイングス」

☆初夏の風さやかに受けて告白す レモンスカッシュ 飲み干してすぐ
                         みっちっちさん
★言いたきを我慢したのちガブ飲みの 飲料水さえ喉につかえる
                         夕庵さん
★君が好き 言いたき言葉飲み込みて胸はち切れむ涙ひと筋
                         みっちっちさん
★うれしくてながす涙と哀しみの 涙の味はこんなに違う
                         夕庵さん
★哀しみは涙で流し 嬉しさは 涙で倍に増へるといいな
                         みっちっちさん
★海よ海 涙をさらって行けばいい 明日は必ず陽の昇り来る
                         夕庵さん
★はるかなる海の向こうの蜃気楼 父母の顔やさしく見ゆる
                         みっちっちさん
★亡き父母のしきりに浮かぶこんな夜は
              やさしい言葉でアルバムを繰る

                         夕庵さん
★アルバムの父と母との真ん中に 笑顔の我の至福を偲ぶ
                         みっちっちさん
★若き日のあどけなき写真眺めをり 過ぎこし日々は夢とながれて
                         夕庵さん

☆若楓のみどりのトンネルそぞろゆく耳に新し風の旋律
                         夕庵さん
★廃線のトンネル出れば新緑の 光眩しきハイキング日和
                         みっちっちさん
★廃線に観光トロッコ走らせて 呼びものとなる鄙の温泉
                         夕庵さん

☆雛罌粟(コクリコ)は風誘うがになびきつつ
               梅雨に間のある谷戸を染めゆく
                         ポエット・M
註)長雨と眺めを掛けさせて頂きました。よろしくお願い致します。
★五月とて真夏日続き 紫陽花を待ちながめたる迎え梅雨かな
                         西BOOさん
★皐月にも 真夏日おおう列島は 熱帯気候に組み込まれゆく
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める カキツバタ」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(16)
  「一部」の文字数制限により、今後こちらに掲載致します。

 「一握の砂」から、三首づつ短歌を抄出し紹介させて頂きます。
  抒情短歌の原点を味わいつつ、学んで参りたいと思います。
  なお、私の師でありました野村泰三、冷水茂太両氏の師、土岐善麿
  (土岐哀果)は、石川啄木の遺稿刊行に尽力するなど、啄木の才を
  認め、お互いにリスペクトするなかでした。
  三行分かち書きのスタイルは、土岐哀果のローマ字歌集『NAKIWARAI』
  をヒントにしたとされています。

    腕拱くみて
    このごろ思ふ
    大いなる敵目の前に躍り出でよと

    手が白く
    且つ大なりき
    非凡なる人といはるる男に会ひしに

    こころよく
    人を讃てみたくなりにけり
    利己の心に倦るさびしさ

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その181)

2025年05月21日 05時31分29秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その181)短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致して
     いますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
    第一部「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
    第二部「ネット短歌」       :返歌専用です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなblog」への全面移動の件(再掲載)

    先に予告させて頂きましたが、goo blogの停止に伴い次の通り
    移動を実施致したく、各位のご協力を宜しくお願い致します。
     〇6月4日(水)掲載分から「はてなblog」に移動致します。
         移動先はこちらです=>  四季の彩り
      なお、一部、二部とも同時に移動致します。 
      従って6月3日(火)までは「goo blog」へ投稿願います。
     〇6月4日(水)以降の投稿は「はてなblog」のコメント欄へ
      投稿願います。なお、goo blogは6月末まで参照可能です。
     〇「はてなblog」はIDを登録し、パスワードが設定出来れば
      各位のblogの移動が完了していなくても、投稿は可能です。
     〇不明の点は遠慮なくお尋ね願います。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)(再掲載)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
  詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。


     「咲き初める薔薇 プリンセス・サヤコ」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 5月5日前後よりぶんか村(ムラゴン)ブログで試し投稿して
 いますが、そこに「風にふかれて~癒しのオリジナル曲」を
 タイトルにして掲載しています。今はまだ考察中ですが、
 近日公開予定の短歌を投稿します。よろしくお願いします
【詞書】オリジナル曲 YOKI特集 「月下美人」
  作詞ショー・ジロー 作曲YOKI 口語短歌
☆妖しくも 艶やかに咲く 白い花 朝にしおれる 儚さ愛でる
【詞書】オリジナル曲 こういん特集 「刹那と永遠との境界線で」
  作詞鈴木孝幸 作曲こういん 口語短歌
☆紛争の 影響受ける 子供たち 青い空こそ 唯一宝物
【詞書】舞子・シャンソンカバー特集 「時は過ぎてゆく」
  作詞・作曲ジョルジュ・ムスタキ 訳詞古賀力 口語短歌
☆長くない 時の短さ 儚さに 人は傷つき 人生を知る
「参照」
 「風にふかれて~癒しのオリジナル曲」ブログURL
  https://kenn0805.muragon.com/
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回は、今までの短歌の分野とは異なる、作者の「癒しのオリジナル曲」の
 blogから、その掲載曲をテーマに「口語短歌」として詠んで頂きました。
 短歌の新たな
ジャンルへの挑戦として歓迎したいと思います。
 一首目の歌は、私の作詞、Yokiさんが作曲・歌唱して頂いた「月下美人」を
 テーマにしたものです。なお、作詞の際の私のペンネームはショー・ジロー
 です。一年に一回、それもわずか数時間の花の命を香り高く、気品に満ちて
 咲き切る
月下美人。その曲のイメージを「妖しくも艶やかに咲く」と詠い、
 さらに
「儚さ愛でる」と締めた歌。これは曲と詞が紡いだ「長歌」への
 「反歌」と
しても十分な内容と考えます。「曲と、短歌と、詞。このコラボ」
 は良いもの
と改めて感じます。 
 二首目の歌は、板谷こういんさん作詞の曲ですが、紛争下の子供たちが
 おかれた状況を、子供たちに寄り添い歌っています。「手に握られた乾いた
 パンと 青い空が唯一の宝物」は、その一節です。大人たちが起こす戦争で
 最も被害を被るのはいつも、力の弱い子供たちであり、女性達です。作者の
 歌の、子供たちにとって「青い空こそ唯一宝物」の「唯一」が涙を誘います。
 三首目は、シャンソン歌手、舞子さんのカバー曲「時は過ぎてゆく」を
 テーマに詠んだ短歌です。曲の主題のひとつ「時は時はあまりに短い」が
 作者の短歌に、本歌取りで鮮やかに表現されています。

【詞書】「水曜サロン 180回」で詠ませて頂いた歌の続きになりますが、
  娘のことを詠ませて頂きました。
☆豪州の娘の帰りはいつならむ 縁側でみる松 緑立つ
【詞書】生協で菓子を買ったことを詠ませて頂きました。
☆Coopにてコンソメポテトチップ買う 令和の菓子は二味ちがう
                         西BOOさん
【解説】
 一首目は、前回詠んで頂いたオーストラリアへ語学留学されたお嬢様を
 詠まれた歌とのことです。その活躍を願いつつも帰りを待ちわび、
 さらに、どうか無事でと祈る想いが交錯する親心に溢れた歌と感じます。
 なお、「緑立つ」は、春になって松の新芽がまっすぐ上向きにのびる
 ことを言い、俳句では春の季語になっています。なお、「松」は待つの
 掛詞とのことですが、これらの表現にも挑戦したいものですね。
 二首目の歌は、「二味ちがう」にポイントがあり、新しい感覚が表現
 されていて、とても興味深い歌になっています。
 コンソメポテトチップを買うという、ごくありふれた情景が目に浮かび
 ますが、この素朴さが、続く下の句への伏線となっているように感じられ
 ます。一見するとシンプルな情景描写の中に、「令和」という時代の
 変化を感じさせる奥行きのある歌と考えます。

【詞書】「熱帯魚」「孟夏」「蜃気楼」で三首出詠いたします。
☆待ち人のなほ来ぬ店の熱帯魚 ふるさとの水知らぬ命よ
☆亡き母と須磨の浜辺に 虹色に 光る貝殻集めし孟夏
☆茫々と しまなみ海道 蜃気楼 小舟に寄するさざ波さやか
                         みっちっちさん
【解説】
 今回は、「熱帯魚」「孟夏」「蜃気楼」をテーマに三首の歌を詩情を
 こめて詠んで頂きました。
 特に三首目の歌に注目したいと思います。広々とした「しまなみ海道」の
 風景の中に、蜃気楼という非現実的な光景が捉えられ、それが小さな
 舟に寄せるさざ波の音の鮮やかさと対比されることで、独特の情感が
 生まれています。雄大な自然と繊細な感覚とが同居し、静かな感動を
 呼び起こす歌と感じました。
 上の句の「茫々」という言葉の持つ、ややぼんやりとした、しかし
 広大なイメージが、続く「蜃気楼」への導入として効果的です。
 下の句では、大きな景色の中に、小さな舟という具体的な存在が
 描かれることで、視点がぐっとフォーカスされています。
 なお、「寄する」には、舟に波が打ち寄せ具体的な音の描写が結びと
 なります。さらに「さやか」という清らかで澄んだ響きを持つ言葉が、
 さざ波の音を鮮やかに伝えています。広大な景色と蜃気楼の幻想的な
 雰囲気の中で、さざ波の音だけがはっきりと聞こえるような、そんな
 静けさの中に際立つ音の存在感が印象的な歌になっています。
 二首目の「虹色に 光る貝殻」に収斂される亡きお母様との「孟夏」
 つまり、初夏の思い出。それが胸に迫る懐かしい歌となっています。

【詞書】最近は住宅地では鯉のぼりも滅多に見られなくなりました。
  久しぶりの散歩で池に鯉のぼりが巡らせてありました。
☆連なりて池面に映す鯉のぼり 雨に打たれば尾を低く垂る
☆夕闇にジャスミンの香のながれきて やさし言葉の降りてくるごと
☆バラ園に皐月の風のやわらかく 夢のつづきの花びらそよぐ
                         夕庵さん
【解説】
 今回は「鯉のぼり」「ジャスミンの香」「バラ園」をテーマに三首の
 歌を情感をこめて詠んで頂きましたが、特に二首目に触れてみたいと
 思います。
 この歌の魅力は、何と言ってもその情景描写の繊細さにあると感じます。
 「夕闇に」「香のながれきて」という表現で、五感を優しく刺激し、
 その瞬間の空気感へと引き込んでくれます。特に「ながれきて」という
 動きのある言葉が、香りの存在感を際立たせています。
 さらに、下の句の「やさし言葉の降りてくるごと」という比喩が、
 この歌に深みを与えています。ジャスミンの香りを、目に見えない
 けれど心にじんわりと染み入る「やさし言葉」に重ねることで、
 抽象的な感覚を具体的にとらえ、心に温かな感情を呼び起こして
 くれます。総じて、五感と心情が豊かに結びついた、情感あふれる
 一首に温かな余韻が残ります。
 三首目の歌の下の句「夢のつづきの花びらそよぐ」が秀逸です。


     「咲き盛る薔薇 ゴールドバニー」

【詞書】5/12(月)にJR宇治駅前の道沿いにある眼鏡屋さんに
  行って新しく眼鏡を買う段取りをしました。
  もう10何年か掛けているためレンズの表面が傷だらけで
  すりガラスのような眼鏡をやめて新しいのを買おう…と、
  諸事情でなかなかできなかったけどやっと買うぞーっ!
  ということで、昔から悪いのがもっと進んだであろう視力も
  検査して貰い、レンズも調整して貰い何とか「…じゃあ
  これで…」と決めて何とか注文し、14日に受け取りました。
  母に眼鏡を見せ、「ええやん😊」と言われて、以前の眼鏡を
  仕舞い、入れ替わりに新しいのをかけた…んですが、眼鏡屋
  さんで遠くを見たりけっこう念入りにレンズを選んだ
  はずなのに、何か台所から見るテレビのテロップが何か
  見辛い…!😨…まあ徐々に慣れていくんやわな…。😥
  私にしてみれば久々の大きい買い物(結局2万で収まり
  ました)でしたから、まあ買い直す訳には…。😅
  …慎重にはいくらでもした方が良かったかなあ……と
  まだ少し思います。🤓
☆十数年かけ続けてた眼鏡から
        替えた眼鏡はまだ違和感有り
【詞書】5月のある日、隣家の息子さんが「この家の解体工事が
  決まりまして…」と挨拶に来られました。もうすでに息子
  さんが何度か来られて中の片付けや庭木の伐採など
  されてましたが「ああ、いよいよ壊しはるんやな」と思い
  つつざっくりと予定を聞くと、5月中からいろいろ業者
  さんが来られて、解体にかかるのは6月くらいだろうと
  いうことでした。それから間もなく測量(と思います)の
  人達が作業され、5/19からはトラック2台かで来られた
  業者さん達が、中の諸々の物を外へ出したり、不用品
  らしき物をトラックに積んでたりしてました。雨戸も
  ガラス窓も全部開けてわっさわっさと…。
  先にご主人が亡くなられ、奥さんは昨年秋に(うちの父
  より少し後ぐらい)に亡くなられたということで、姉
  からは今まで以上に用心を心がけるよう釘を刺され、
  母には「寂しなるねー」と言われました。…私はそれも
  あるけど、ずっと前から姉に言われている「家ん中
  片付けていきやー」の観点から、他人事ではない風景
  やな…と頭の片隅に引っかかっています。とは言え
  やはり寂しいですね。
☆主(あるじ)亡き隣家に出入りす業者有り
              解体の日も間近く寂し
【詞書】いや~、呆れました。農林水産大臣の江藤拓氏が、
  5/18にあった佐賀市で行われた政治資金パーティーでの
  講演の中で、「私は米を買った事が無い」「(米は)支援者が
  たくさん下さるので売るほど有る」等の発言をした
  そうです。…いや、発言されてました。音声もニュースで
  聞きました。この発言だけ切り取られてどうの…には
  なりませんね、頂いた玄米に混じった物を取り除く話も
  こと細かに話してはったのもどうかと思いますし…。奥様
  に叱られたそうですが当然です。世間は高くなりつづける
  米の価格に悲鳴を上げて…あげ続けています。その中での
  この発言は、許せない。💢あんな講演の場であまりに軽
  はずみな物言いは、火に油です。
  1週間ぐらいどこかのスーパーのお米売り場でエプロンと
  名札付けて立っといて、消費者の嘆きやぼやきや恨み言や
  罵倒を直接聞いたらええねん!😠(石破首相からの厳重
  注意とかだけでなく…)…そう言えば“農水大臣って鬼門”
  って前に誰かが言ってたような気がします…。😥
☆「米買わぬ」「売るほど有る」と言い放つ
           政治家市民の痛みを知らずか
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は、「眼鏡の新調」「隣家の解体」「江藤大臣」をテーマに辛口の
 論評も含めて三首詠んで頂きました。
 一首目の歌は、10数年の長きにわたってかけ続け、顔にも目にも馴染んだ
 眼鏡を変えた、その状況を「違和感有り」と率直に詠っています。しかし、
 お母様からも「ええやん😊」と言われ、まんざらでもない様子が、歌の
 行間に滲んでいます。素直な想いに溢れた良い歌と感じます。
 二首目の歌、主を亡くした隣家の取り壊しは、お隣さんとしても寂しい
 ものですね。そんな想いが歌にも滲んでいます。また、お姉様から
 言われている「家ん中、片付けていきやー」の言葉も、現実の問題として
 迫っていることも事実ですね。私達の世代にとっても、やがて直面する
 問題として、この歌は心して受け止めねばと感じました。
 三首目の歌、この歌に詠まれている程度の見識と、世情への鈍く浅い認識
 しか
持ちえない方を「農水大臣」に据えている現在の内閣。それへの
 絶望感を改めて感じて
しまいます。市民生活の実情を実感としても分からない
 彼らに、この国の
かじ取りを、これ以上任せておいていいのかとの、根源的な
 疑問を感じて
しまいます。この歌は、多くの方の胸にささる社会詠と考えます。

【詞書】素数の孤独 花鳥風月
☆17、31
 素数の孤独
 秋風にこぼれる露
  漏る月
☆11111
 2進法で数える世界
 花は咲き鳥啼く
【詞書】アン・シャーリー第6話を
☆女の子の物語は
   つづくよ
  待ってるよ
 髪が伸びておとなに
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 朝何気にチャンネルを回していたら、NHK短歌を放送していたので、
 久しぶりに見ました。
 「数字や記号」と言う題で、一風変わっていて、ピポナッチ数列や
 素数、π、@なども読まれていました。昔、ピポナッチ数列などで
 短歌俳句を作った事があり、似たような発想だなと思っていたら、
 「17と31は素数」と言う言葉に、衝撃を受け、短歌を作ろうと
 思った所です。もちろん17は俳句、31は短歌の文字数で、
 三十一(みそひと)文字は、短歌の代名詞です。この文字の中で、
 イメージし、詞にしていると思いました。
 2進法で、「11111」は31。自由律なので、片手の指🖐️を
 折って✊️文字数を数えています。風月、花鳥としました。
 三首目は、
 第6話 赤毛くらい、いやなものはないと思っていたの
 アンは、宿題で物語を書く事となり、創作に興味を持ち、友達と
 物語クラブを作って楽しむ。
 又、アンは、行商から緑の毛染めを買い、余りのひどさから、泣き
 ながら髪を切ってしまう。物語は、アン達が作る物語と赤毛のアンの
 物語の2つの意味を持たせました。
                         自閑さん
【解説】
 今回は「素数の孤独」「2進法」「アン・シャーリー第6話」を
 テーマに、興味深い三首の歌を詠んで頂きました。
 一首目の歌、素数である17と31は、それ自体が持つ神秘性や唯一性
 から、時に詩歌のインスピレーションの源となることがあります。
 俳句の音数は五七五の合計17音、短歌は五七五七七の31音でそれぞれ
 構成されます。この事実を「素数の孤独」として詠い、「漏る月」の
 結句に繋げた手並みは、今回も鮮やかと考えます。
 なお、素数そのものが直接的に俳句や短歌のテーマになることは少ない
 ですが、それに挑戦し歌として構成した技量を讃えたいと思います。
 また、「ピポナッチ数列」は、一般的に「フィボナッチ数列」である
 と考えますが、これは隣同士の項が互いに素である不思議な数列を言い
 ます。このフィボナッチ数列の隣り合う項の比は、項が進むにつれて
 黄金比(1:約1.618)に収束するという不思議な性質があります。
 二首目の歌、現在のコンピュータの演算は全て二進法で行われますが、
 二進法の「11111」は十進法で「31」になります。作者はこの31音で
 「花は咲き鳥啼く」と、謙遜しながら「花鳥風月」を詠うことを
 表明しています。この歌も、二進法を短歌の世界に引き込み、新たな
 表現分野を広げる挑戦的な試みと考えます。
 ちなみに、最新の量子コンピュータは実験段階ですが二進法でない、
 量子ビット
(qubit)等を用いて高速計算を行っています。
 三首目の歌は、物語の二重構造と共に「待ってるよ」がポイントと
 考えました。
 
☆雛罌粟(コクリコ)は風誘うがになびきつつ
               梅雨に間のある谷戸を染めゆく
                         ポエット・M
【解説】
 久里浜の谷戸一面を花の広場とした「ポピー園」は18,000平方メートルの
 広大なお花畑でもあります。かつて、与謝野晶子はフランスのひなげしの
 園で「ああ皐月 フランスの 野は火の色す
      君の雛罌粟(コクリコ)我の雛罌粟(コクリコ)」
 との歌を詠んでいます。皐月の空の下、野原一面をひなげしが真紅に染める
 景観と、そのただ中に鉄幹と晶子が頬を染めて並び立つ姿が思い浮かびます。
 過日、再度訪れたポピー園で、風に身を任せるように儚げな風情をたたえ
 一斉になびくポピーを見ました。その色とりどりの花が谷戸を染めあげて
 行く風景に出会い、その様をスケッチ風に詠んでみました。


      「風になびく コクリコ」

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は該当事項がありません。 

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
  なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
  場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
  頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
  仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。 皆様から感想等頂ければ
   幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                    了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その181 ネット歌会)

2025年05月21日 04時52分57秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その181 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなblog」への全面移動の件(再掲載)
    先に予告させて頂きましたが、goo blogの停止に伴い次の通り
    移動を実施致したく、各位のご協力を宜しくお願い致します。
     〇6月4日(水)掲載から「はてなblog」に移動致します。
       移動先はこちらです=>   四季の彩り
      なお、一部、二部とも同時に移動致します。 
      従って6月3日(火)までは「goo blog」へ投稿願います。
     〇6月4日(水)以降の投稿は「はてなblog」のコメント欄へ
      投稿願います。なお、goo blogは6月末まで参照可能です。
     〇「はてなblog」はIDを登録し、パスワードが設定出来れば
      各位のblogの移動が完了していなくても、投稿は可能です。
     〇不明の点は遠慮なくお尋ね願います。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
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     「薔薇 マサコ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆マーチングバンドが更新 万博の大屋根リングでギネス記録を
                         ちがやねこさん
★大屋根にバンド行進のみならず なわとびにてもギネス更新
                         西BOOさん

☆待ち人のなほ来ぬ店の熱帯魚 ふるさとの水知らぬ命よ
                         みっちっちさん
★クワガタも菌床飼育が当たり前 野生個体より大きく成るとは
                         西BOOさん
★検索し菌床飼育に驚きぬ 高価となるもなほ驚愕す
                         みっちっちさん
註)コクワは、コクワガタの略称で使わせて頂きました。
★安いので国産コクワのペアを買う 手狭なカゴには丁度よいよな
                         西BOOさん

☆豪州の娘の帰りはいつならむ 縁側でみる松 緑立つ
                         西BOOさん
註)松と待つ、上手く掛けられましたね
★親知らぬ時間(とき)に子は育つらし
          航路遙かな娘(こ)を思(も)う父よ
                         夕庵さん

☆Coopにてコンソメポテトチップ買う 令和の菓子は二味ちがう
                         西BOOさん
★近年は人の味覚も進化すや 懐かし駄菓子の素朴なる味
                         夕庵さん
★1円の袋ラムネももはや無く マルカワガムの当たり懐かし
                         西BOOさん
★マルカワのフーセンガムに味いくつ その日の気分でソーダー味を
                         夕庵さん
★マルカワのガムのあとにはチョコバット せめてヒットが出でてくれれば
                         西BOOさん
★駄菓子にも当たりはずれは時の運 令和のチョコも値上げの波に
                         夕庵さん

☆茫々と しまなみ海道 蜃気楼 小舟に寄するさざ波さやか 
                         みっちっちさん
★日は落ちて釣り人ひとりのシルエット 鳥もねぐらへ帰るというに
                         夕庵さん
★曲がり角 間違へたるや 下山道 鳥もねぐらへ帰るといふに
                         みっちっちさん
★コンビニで深夜にたむろす若者よ 生きる時間の無駄遣いなり
                         夕庵さん
★若者に大志はあるや ひたむきに 自分の道を歩む決意を
                         みっちっちさん
★入社後も電話取れずに退職す その代行の企業もあると
                         夕庵さん
★詐欺多き家の電話は取らぬまま クリックはせぬ物騒な世よ
                         みっちっちさん
★勧誘は墓地や施設や宅配と 固定電話は無用の長物
                         夕庵さん
★簡単にお金儲けはできぬもの 闇バイトなど甘き罠なり
                         みっちっちさん
★宝くじ年に一度の夢見んと 庶民の夢はささやかにして
                         夕庵さん
★大吉と出れば嬉しき おみくじを 神と結びて祈りを込めん
                         みっちっちさん
★卯の花の挿頭の揺れて巫女の舞う 神への寿ぎ今日は一日(ついたち)
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める ジャーマンアイリス」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(15)
  「一部」の文字数制限により、今後こちらに掲載致します。

 「一握の砂」から、三首づつ短歌を抄出し紹介させて頂きます。
  抒情短歌の原点を味わいつつ、学んで参りたいと思います。
  なお、私の師でありました野村泰三、冷水茂太両氏の師、土岐善麿
  (土岐哀果)は、石川啄木の遺稿刊行に尽力するなど、啄木の才を
  認め、お互いにリスペクトするなかでした。
  三行分かち書きのスタイルは、土岐哀果のローマ字歌集『NAKIWARAI』
  をヒントにしたとされています。

    かなしきは
    飽なき利己の一念を
    持てあましたる男にありけり

    手も足も
    室いっぱいに投げ出して
    やがて静かに起きかへるかな

    百年の長き眠りの覚めしごと
    あくびしてまし
    思ふことなしに

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その180)

2025年05月14日 05時43分58秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その180)短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致して
     いますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
    第一部「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
    第二部「ネット短歌」       :返歌専用です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなblog」への全面移動の件

    先に予告させて頂きましたが、goo blogの停止に伴い次の通り
    移動を実施致したく、各位のご協力を宜しくお願い致します。
     〇6月4日(水)掲載分から「はてなblog」に移動致します。
         移動先はこちらです=>  四季の彩り
      なお、一部、二部とも同時に移動致します。 
      従って6月3日(火)までは「goo blog」へ投稿願います。
     〇6月4日(水)以降の投稿は「はてなblog」のコメント欄へ
      投稿願います。なお、goo blogは6月末まで参照可能です。
     〇「はてなblog」はIDを登録し、パスワードが設定出来れば
      各位のblogの移動が完了していなくても、投稿は可能です。
     〇不明の点は遠慮なくお尋ね願います。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)(再掲載)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
  詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。


     「咲き初める薔薇 ラブミーテンダー」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】5月皐月の候爽やかな季節になりました。私の大好きな季節です。
  軽井沢も長い冬から解放されて若い芽がそろそろ吹いて来ました。
  そこで軽井沢の新緑を短歌にして見ました。よろしくお願いします
☆長い冬 春を待つ芽の 木々の声 新緑の力 天にも届け
☆憧れの モネの色彩 旧軽は 光と影の 景色あざやか
☆白樺の 新緑映える 軽井沢 旅ゆく人の 気持ちに応え
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 長い冬を耐えてきた木々が一斉に芽吹き、新緑に染まる軽井沢は今が一番
 良い季節ですね。そんなワクワク感がいずれの歌にも表現されています。
 特に一首目の歌は、長い冬を耐え、待ちわびた春の息吹を感じさせる新緑の
 力強さ、さらに、空にまで届くような生命力が溢れています。
 上の句は、厳しい冬を乗り越え、春の訪れを待ち望んでいた木々の内なる
 声が聞こえてくるようです。冬の静けさから一転し、生命の息吹を感じ
 させる春への喜びが伝わってきます。続く下の句では、勢いよく芽吹いた
 新緑の、漲るような生命力が力強く表現されています。「天にも届け」と
 いう表現は、そのエネルギーの大きさを誇張的に示しており鮮烈な印象を
 与えてくれます。
 この歌は冬の眠りから覚醒し、力強く成長する新緑の生命感をストレートに
 表現し、軽井沢の豊かな自然の中で、その力強い息吹を肌で感じた作者の
 想いが感動的に表出されています。ただ、「春を待つ芽の」等の説明調が
 少し気になります。こんな風に詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★冬耐えし 芽出しの風に 木々の声 新緑の空 淡く染め上げ
 ★長き冬 越えたる樹木 新緑の 光あふれる 軽井沢の空

【詞書】娘のことを詠ませて頂きました。
☆我が娘 一か月間豪州へ 「英語を学ぶ」と心配させる
【詞書】防災用ラジオを買ったことを詠ませて頂きました。
☆防災用ソーラーパネルのラジオ買う AMラジオに昭和感じゆ
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌、愛する娘さんの豪州への語学留学は何かと心配で
 しょうが、この積極性と、フットワークの良さはお父様譲りかも
 知れませんね。心配しつつ納得している作者の想いが、歌には
 溢れていますが・・・。
 二首目の歌、今、一部の地域では、AMラジオの周波数を利用して、
 緊急災害情報などを放送する仕組みが整備され、かつ導入が検討され
 ています。ソーラーパネル付きであれば、災害時乾電池が無くても
 常時使用できますね。なお、ご承知のようにAMラジオの電波は、
 FMラジオの電波に比べて波長が長いため、より広い範囲に届きやすく
 災害時などでも広範囲の情報を比較的安定して受信できる可能性が
 ありますね。詠まれているように「昭和レトロ感」はありますが、
 災害時には存分に力を発揮してくれる機材と思います。
 なお、カメラ用レンズや、ソーラーパネル付きラジオ等々、作者の
 機材へのこだわりと見識には、いつも学ばせて頂いています。

【詞書】「さくら花」「葉桜」「初夏の風」で三首出詠いたします。
☆さくら花 風にひとひら 廃校の作者不詳の校歌の碑へと
☆葉桜の光を浴びてウエディング 華やぎし日は過ぎやすしとふ
☆髪切りてうなじにそよと初夏の風 マリンブルーのピアスきらりと
                         みっちっちさん
【解説】
 「さくら花」「葉桜」「初夏の風」に寄せて、何れの歌も印象深く
 詠って頂きましたが、特に一首目について触れさせて頂きます。
 一首目の歌は、春の終わりに桜の花びらが風に舞う情景と、静かに
 佇む廃校の校歌の碑という、少し物悲しい二つの要素を重ね合わせて
 詠まれています。
 上の句の「さくら花 風にひとひら」という句は、散りゆく桜の儚さと、
 風に吹かれる一輪の花びらの動きが繊細に捉えられています。
 「ひとひら」という言葉が、その寂しさをより一層際立たせています。
 続く「廃校の作者不詳の校歌の碑へと」という句は、舞台を廃校に
 移し、そこにひっそりと建つ作者不明の校歌の碑へと視線が導かれます。
 かつて多くの子供たちの歌声が響いたであろう場所の寂寥感と、作者が
 不明である校歌の碑が持つ、どこか忘れ去られたような印象が心に残り
 ます。この二つの句を繋ぐ「へと」という言葉が、風に舞う桜の花びらが、
 まるで導かれるように校歌の碑へと向かっていく動きを感じさせます。
 それは、過ぎ去った時間や思い出への作者の郷愁の念を暗示している
 のかもしれません。この歌は、過ぎゆくもの(桜の花びら)と、時を
 重ね、忘れられつつあるもの(廃校と作者不詳の校歌の碑)を対比
 させることで、郷愁や時の流れへの哀感を印象深く詠った秀歌と
 考えます。
 三首目の歌の「髪切りて」に至った物語も気になりますが、上の句の
 「うなじにそよと初夏の風」の表現が心地よいですね。


     「薔薇 ボレロ」

【詞書】奈良明日香の石舞台で新緑を楽しんできました。
  広大な草原のなかに居ると古代人になって、美しい裳裾をひるがえし
  思い人に歌を詠んでみたいと、楽しい想像をしておりました。
☆若草の萌え立つ明日香に石舞台 謎秘めしまま でんとして在り
☆巨大なる石室に入れば冷え冷えと 古代の霊気身にまといつく
☆君まつと額田王詠いしを 風運びくる明日香の野辺に
(君待つと我が恋ひ居れば我がやどの簾動かし秋の風吹く 額田王 )
                         夕庵さん
【解説】
 奈良明日香の石舞台は、蘇我馬子の墓ではないかという考察もあり、
 その説が有力との事です。飛鳥時代の人に成り代わり新緑の中で歌を
 詠み交わす、そんなロマンに浸るのも良いものですね。三首いずれも
 飛鳥時代と、現在を繋ぐよみ応えのある歌ですが、とくに一首目に
 触れてみたいと思います。
 一首目の歌は、新緑が芽吹き始めたばかりの明日香の地に、悠然と
 佇む石舞台の姿を捉えて、鮮やかな色彩と歴史の重みが凝縮されている
 歌と感じます。上の句の表現が目に鮮やかで、春の息吹、生命の躍動感
 を感じさせ、明日香という古代のロマンを秘めた土地に、新たな生命が
 芽生え始めている様子が生き生きと伝わってきます。「石舞台」という
 語が、その情景の中心となるものを提示し、それが持つ歴史的な背景を
 想起させます。そして、「謎秘めしまま」という
句が石舞台の持つ
 神秘性を際立たせ、古代の有力者の墓とも
言われる石舞台は、多くの
 謎に包まれており、その解き明かされない
魅力がこの一句に凝縮されて
 います。「まま」という言葉が、その謎が
今も変わらず存在し続けて
 いることを示唆し、想像力を掻き立てます。

 結句の「でんとして在り」は、石舞台の堂々とした存在感を力強く
 表現しており、悠久の時を超えてそこにあり続ける石舞台の様子を、
 静かに、しかし力強く伝えています。
 この歌はまた、新緑の色彩感と歴史的な重み、そして謎という要素が
 巧みに
組み合わされた、奥行きのある一首だと感じました。

【詞書】母の日
☆哺乳類
 母が偉大だから人類は続いている
   亡き母に
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 我々は、哺乳類であり、その名は乳を命の糧として、母が与えました。
 三畳紀後期の2億2500万年前から続いているそんな当たり前の事を、
 パンダが子供を世話する地球ドラマチック「野生のパンダに大接近!
 ~前編 赤ちゃんの誕生~」テレビを観て思いました。
 今は亡き母に感謝。
                         自閑さん
【解説】
 母の日に、今は亡きお母様の存在の大きさを改めて感じ、感謝の念が
 湧き上がってくる。この歌から、そんな作者の深い想いが伝わって
 来ます。短い言葉の中に、三畳紀後期から続く壮大な生命の繋がりと、
 個人的な深い感謝の念が共存している心に響く一首だと感じました。
 上の句の力強いフレーズに、ハッとさせられました。私たち人類を含む
 哺乳類にとって、母親の存在がいかに根源的で、生命の存続に不可欠で
 あるかを、壮大なスケールで示しています。「偉大」という言葉には、
 単なる生物学的な役割を超えた、愛情や献身といった、より深い意味
 合いが込められているように思います。
 そして、「亡き母に」という結句が、この歌全体を個人的な追悼の念
 へと引き戻します。普遍的なテーマを語り出しながら、最後には
 個人的な喪失感と、それでもなお続く人類の命の連鎖の中に、亡き
 お母様の偉大さを重ね合わせる、心に響く一首だと感じました。


     「薔薇 プリンセス・アイコ」

【詞書】5/10付のポエットMさんのブログ、「旬の薔薇に」を見ていて
  詠みました。華やかな場において、清楚な装いで落ち着いた
  雰囲気で振る舞われていても、気高さは勿論のこと、やはり
  華やかさも感じられる愛子内親王殿下にぴったりの薔薇
  だなあと思って見たもんで…。有るとは聞いたような気も
  してましたが、初めて見ました。有難うございました。
  花の咲く公園が近場に複数あるのはいいですね。🌹
☆華やかな中にも気高さ漂いて
      “プリンセス・アイコ”よ美しき薔薇
【詞書】5/11(日)の朝に気が付いたんです。
  居間から見えるプランターの一つに何か花っぽいものが、
  蔓延り倒したアメリカスミレサイシンの大きくなった
  葉っぱの間から顔を出してました。庭に出て見てみると
  1本シュッと立って花をつけた植物が…。「あ~、ここに
  球根植えてたんやな!」と合点が行きました。「一個だけや
  なかったんやけどな…」(生協で買ったのですが、5個ぐらい
  はあったかなあ…)と、周りをざっくり探してもそれ一つ
  だけしか咲いてませんでした。「いや~、よお咲いてくれた
  なあー…」と、きれいに忘れてたことは何処へやら、嬉しくて
  母にも報告しました。(座るソファーから見えにくいので、
  「またゆっくり手押し車でそこ(窓際)までいって見るわ」と
  言ってましたが…枯れんで…)
  かの花の本名はオーニソガラム・ヌタンスです。 
  …ヌタンスさん、忘れててごめんなさい。😥
☆球根を植えていたけど忘れてた
      よお咲いてくれた“ガラスの花”よ
【詞書】5/11に大阪・関西万博の“大屋根リング”の上や下で、
  「ブラスエキスポ2025」の一環として、またギネス記録の更新を
  ということで、333団体12269人の大人数でマーチングバンドが
  演奏し行進したんだそうです。
  あることは知ってたんで、ニュースをチェックしましたが、
  テレビ越しにも凄い迫力でした。「全員演奏」や「400メートル
  以上の行進」「計5分以上の演奏」などの条件をクリアし’97年の
  “ブラスエキスポ”の人数11157人を上回ってギネス新記録を
  達成されたそうです。さぞかし壮観だったでしょうね。
  大屋根リング上や下での行進は開場前からでしたが、その後
  には会場の中でも演奏したチームもあったそうです。いや~、
  皆さんおめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
☆マーチングバンドが更新
       万博の大屋根リングでギネスの記録を
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は、「薔薇 プリンセス・アイコ」「オーニソガラム・ヌタンス」、
 そして、「ブラスエキスポ2025」をテーマに三首の歌を詠んで頂きました。
 一首目は、私の撮った薔薇の写真からプリンセス・アイコについて詠んで
 頂きました。ロイヤルローズの中でも、薄紅色の花びらが一際雅で品位を
 感じさせる薔薇でもあります。拙い写真でしたが、薔薇のまとう気品に
 満ちた雰囲気を「華やかな中にも気高さ漂いて」と精緻に表現しています。
 二首目の歌、オーニソガラム・ヌタンスは、晩春から初夏に開花する
 多年草(球根花)ですが、何色とひとくちに言い難い美しい色合いの
 花ですね。詠まれているように、その繊細な雰囲気から「ガラスの花」
 とも呼ばれています。「よお咲いてくれた」は作者の実感であり、
 花に寄せる優しさの表れでもありますね。
 三首目の歌、「ブラスエキスポ2025」には、全国から吹奏楽部員や
 バンドメンバーらが参加し「最大のマーチングバンド」のギネス世界
 記録に挑戦し、1万2269人が集まり新記録を達成しましたね。 
 詠まれているように「大屋根リング」で、子ども達が奏でる圧巻の
 ハーモニーでマーチングバンドの歴史を塗り替えましたが、この歌は
 その「歴史の証言」ともなります。

【詞書】白薔薇「マダム・サチ」に寄せて
☆マダム・サチ 空の碧さに光り撥ね 白薔薇秘める艶も妖しく
                         ポエット・M
【解説】
 薔薇の公園「ヴェルニー公園」の片すみに咲くマダム・サチとの名を
 もつ白薔薇。五月晴れの空の下、陽の光が白薔薇の花弁に当たり、
 煌めいています。その清楚でありながら艶やかさを秘めた薔薇の
 美しさを「妖しく」と表現して見ました。一般的に白薔薇は純潔や
 優雅さを象徴する花とされていますが、ここでは単なる清らかさに
 留まらず、「妖しさ」という魅惑的な側面を現わしてみました。
 この表現の妥当性は皆さんのご意見を待ちたいと思います。


      「薔薇 マダム・サチ」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(14)
  文字数制限に 「第二部」へ移動しました。  

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は該当事項がありません。 

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
  以下は文字数制限により割愛致します。
                    了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その180 ネット歌会)

2025年05月14日 05時31分11秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その180 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなblog」への全面移動の件

    先に予告させて頂きましたが、goo blogの停止に伴い次の通り
    移動を実施致したく、各位のご協力を宜しくお願い致します。
     〇6月4日(水)掲載から「はてなblog」に移動致します。
       移動先はこちらです=>  四季の彩り
      なお、一部、二部とも同時に移動致します。 
      従って6月3日(火)までは「goo blog」へ投稿願います。
     〇6月4日(水)以降の投稿は「はてなblog」のコメント欄へ
      投稿願います。なお、goo blogは6月末まで参照可能です。
     〇「はてなblog」はIDを登録し、パスワードが設定出来れば
      各位のblogの移動が完了していなくても、投稿は可能です。
     〇不明の点は遠慮なくお尋ね願います。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
     以上を読んで、その文中の「はてなユーザー登録」ボタンを押す→
     「はてなユーザー登録画面」が出たら
      〇はてなID決める(独自のものを決めて下さい)
      〇パスワード決める(忘れないようにメモして下さい)
      〇メールアドレスを決める(ご自分で今使っているもの)
     これで登録が出来ます。


     「薔薇 ホワイトウイング」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆白樺の 新緑映える 軽井沢 旅ゆく人の 気持ちに応え
                         浅間山明鏡止水さん
★軽井沢 静かな朝の散策を 馬上に揺られし懐かしき旅
                         夕庵さん

☆長い冬 春を待つ芽の 木々の声 新緑の力 天にも届け
                         浅間山明鏡止水さん
★春嵐に新緑の山うねりだす 原っぱに出て大きな一歩を
                         夕庵さん

☆巨大なる石室に入れば冷え冷えと 古代の霊気身にまといつく
                         夕庵さん
★自宅から約百メートル古墳あり 前を通ると首を垂れる
                         西BOOさん
★大和には古墳の多く点在し 手厚く護られつつじ満開
                         夕庵さん
★烏土塚(うどづか)は住宅地にて削られし 残る石室の中は涼し
                         西BOOさん
★埋蔵の巫女の埴輪は何語る 平群の里の烏土塚(うどづか)古墳
                         夕庵さん

☆防災用 ソーラーパネルのラジオ買う AMラジオに昭和感じゆ
                         西BOOさん
★毎夜聞く「ラジオ深夜便」は子守歌 アナウンサーの心地よき低音
                         夕庵さん
★寝る前はNHKをフルセグで 途中で切りしプロジェクトX
                         西BOOさん
★近頃は韓国ドラマに魅せられて 激情形の女優美し 
                         夕庵さん
★大河以外ドラマは一度も見たことが無し 頑固親父の影響たるか
                         西BOOさん
★マイホームパパを是とする風潮に 頑固親父も愛すべきかな
                         夕庵さん

☆我が娘 一か月間豪州へ 「英語を学ぶ」と心配させる
                         西BOOさん
★いつの日か日本脱出試みむ 少年けさも海を見つめて
                         夕庵さん

     「薔薇 デンティベス」

☆髪切りて うなじにそよと初夏の風 マリンブルーのピアスきらりと
                         みっちっちさん
★カットしたショートヘアーの黒髪に 金のピアスはきっとお似合い
                         夕庵さん
★黒髪を一気にカット そよ風に うなじ香りて君はもう夏
                         みっちっちさん
★黒髪をセンターに分けなびかせる 色白の君に性別要らぬ
                         夕庵さん
★男性も化粧する世よ 時は今 男らしさの価値観崩れ
                         みっちっちさん

☆さくら花 風にひとひら 廃校の作者不詳の校歌の碑へと
                         みっちっちさん
★師の歌碑は満開の牡丹に囲まれて 奈良薬師寺の境内に在り
                         夕庵さん
★歌碑の坂 読みつ登れば 六甲の 水豪と落つ布引の滝
                         みっちっちさん
★布引の滝は音たて滝壺へ 愚痴などすべて水と流るる 
                         夕庵さん
★豪快な滝を仰ぎて黙すれば 今の悩みの小さきことよ
                         みっちっちさん
★滝壺の溢るる水をたどりゆく サンショウウオの棲む水清く
                         夕庵さん
★岩のごと山椒魚ののつそりと 清水に沈み物思ひけり
                         みっちっちさん
★もの問いて春の夜空を見上ぐれど 星は静かに瞬くばかり
                         夕庵さん
★満天に父母在(お)はす星さがし もの問ひたきは数限りなく
                         みっちっちさん
★幼子の「なんで、なんで」という問いに
                          イチゴアイスは「だいすき」という
                         夕庵さん
★幼子の質問責めや 好奇心 伸ばす赤毛のアンのごとくに
                         みっちっちさん
★好奇心失わぬようアンテナを 張りめぐらせて保つ若さを
                         夕庵さん

☆越えきたる苦難の歴史刻みたる 憲法今も試練の中に
                         ポエット・M
★自衛権 国際法で守られる 憲法変える必要はなし
                         西BOOさん
★哀しかる国際法も無視したる やから跋扈の 今の世情は
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める シラン」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(14)
  文字数制限により、今後こちらに掲載致します。

 「一握の砂」から、三首づつ短歌を抄出し紹介させて頂きます。
  抒情短歌の原点を味わいつつ、学んで参りたいと思います。
  なお、私の師でありました野村泰三、冷水茂太両氏の師、土岐善麿
  (土岐哀果)は、石川啄木の遺稿刊行に尽力するなど、啄木の才を
  認め、お互いにリスペクトするなかでした。
  三行分かち書きのスタイルは、土岐哀果のローマ字歌集『NAKIWARAI』
  をヒントにしたとされています。

    空家に入り
    煙草のみたることありき
    あはれただ一人居たきばかりに

    何がなしに
    さびしくなれば出てあるく男となりて
    三月にもなれり

    やはらかに積れる雪に
    熱てる頬を埋むるごとき
    恋してみたし

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その179)

2025年05月07日 05時52分28秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その179)短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致
     していますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
    第一部「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
    第二部「ネット短歌」       :返歌専用です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなブログ」移動について(再掲載)
    (1)「水曜サロン」はgoo blog推薦の一つ「はてなブログ」へ移動し、
      従来通り継続します。したがって、投稿はコメント欄へ従来通り
      行って頂き、作品解説等の掲載も「はてなブログ」で行います。
      なお、このblogの広告少な目のスッキリ感を是としました。
    (2)今、goo blogは混雑しているためデータのダウンロードが中々
      できませんので、「はてなブログ」での「水曜サロン」開始は
      6月初頃をめどに実施しそれまでは、goo blogで行います。
    (3)開始時期は、皆さんの移行状況を確認し、改めてご連絡致します。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)(再掲載)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。


     「咲き初める薔薇 マチルダ」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 「光る君へ」は昨年12月15日を持って終了致しました。昨年1年間
 源氏物語贈答歌の返歌をやって来ましたが、まだ「明石の帖」まで
 しか到達していません。旬を過ぎて行くテーマに、続けるかどうか
 悩みましたが最後の帖まで続けようと思いました。
「31.常夏(とこなつ)」
 暑い夏の日、源氏が夕霧と釣殿で涼をとっていると、内大臣家の
 若者たちが現れた。源氏は彼らから、内大臣が最近探し当てた
 外腹の子(近江の君)の出来が悪く困っていると聞くと、夕霧と
 雲居雁の件で気を悪くしていた源氏は内大臣を責める。黄昏時に
 なって源氏は、玉鬘と琴を唱和しながら夕顔のことを語る。
 玉鬘に恋心を抱く源氏だが、現実を考え、髭黒の大将か蛍の宮に
 玉鬘を託すことを考える。内大臣は、夕霧と雲居雁の結婚を
 許そうと考えるが、源氏が折れない限りはと思い直す。
 近江の君にほとほと手を焼く内大臣は、弘徽殿の女御に行儀
 見習いを頼んだ。
〇撫子の とこなつかしき色を見ば もとの垣根を人や尋ねむ  光源氏
註)撫子の花のようにいつ見ても美しいあなたを見たら、
  母親のことを内大臣はたずねられることだろう。
〇山賊の 垣ほに生ひし 撫子の もとの根ざしを誰か尋ねむ  玉鬘
註)山の貧しい垣根に生えた撫子のような私の、母親など誰が
  たずねるでしょうか
(返歌)
☆姫君の ことだけいつも こころうち 胸が苦しく 募る想いも
☆儚げに 話をされる 玉鬘 親しみ深く 愛らしさます
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「常夏」は、光源氏と玉鬘が共に「撫子」を詠んだ歌に由来しています。
 作者の短歌説明にもありますように、光源氏は、玉鬘に琴を教えることで
 会う機会を増やし、彼女への恋心を募らせますが、やがて、養父として
 現実的な対応をするようになります。玉鬘も光源氏の人となりを理解し
 始め、少しずつ心を許していく様子がこの帖では描かれています。
 このような背景を踏まえ、光源氏、玉鬘のそれぞれの歌への返歌として
 詠まれた作者の歌を鑑賞させて頂きました。
 一首目の歌は、光源氏の玉鬘への想いを「募る想いも」と、より具体的に
 詠って、切迫感が感じられます。さらに、琴を奏でる玉鬘への光源氏の
 切ない想いを深掘りして詠ってみましたが…いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★かの君の面影宿す子のゆえか 琴ひくうなじ 見るも切なく
 二首目の歌は、玉鬘を「わが娘」として愛おしむ想いが滲んでいて好感の
 もてる歌となっています。

【詞書】桜を詠ませて頂きました。
☆早咲きも遅咲きも皆 散りぬれど 新緑も猶 見事な桜
【詞書】鶯を詠ませて頂きました。
☆鶯の求愛の声 既に止み 恋愛成就 無事遂げたかな
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌は、桜の生命の営みを通して人生の儚さと希望を描く、
 美しく味わい深い詠歌と感じます。
 上の句では、桜の花が咲く時期に違いがあっても、最終的には
 皆散っていく運命であることを語っています。これは人の生にも
 通じるもので、早く成功する者もいれば、じっくりと花開く者も
 いる。しかし、どんな人生であれ、終わりは必ず訪れる。そんな
 普遍的な真理を感じさせてくれます。
 下の句は、桜が散った後も、瑞々しい新緑が美しく輝いている
 様子を描き、散ることは終わりではなく、新たな生命の息吹へと
 つながる。そんな力強い生命の循環を感じさせてくれます。

 この表現には、一人の人生の終わりを迎えても、その後には希望や
 新たな世代の輝きが続いていくという、前向きな視点が込められて
 いるようにも感じます。
 なお、この歌は、桜の美しさと儚さだけでなく、その先にある
 生命の営みを見つめることで、深い哲学的な視点を持たせている
 のが印象的です。
 二首目の歌、ひところ聴こえていた鶯の鳴き声が聞こえなくなり
 ましたが、そんな鴬に寄せた作者の優しさが滲む一首となっていて
 好感を誘います。

【詞書】春の季語「花の名残」「白蝶」「新緑」で、亡き母を想ふ三首を、
  詠みました。
☆亡き母へ花の名残の一灯を 夕日隠れの阿弥陀堂にて
☆白蝶の すいと飛び来て肩先に 揺らめき 妣(はは)の御魂(みたま)とぞ見ゆ
☆新緑の小風光りて ふと妣の声想ひ出す朝の濡れ縁
                         みっちっちさん
【解説】
 亡きお母様への思慕の想いを、春の季語に託して三首詠んで頂きました。
 二首目の歌は、白い蝶がふと現れ、肩に舞い降りるという一瞬の出来事を、
 亡きお母様の魂の現れとして捉える、作者の温かい追慕の情がひしひしと
 伝わってきます。静かで美しい情景描写と、深い想いが結びついた余韻の
 残る歌だと感じました。
 上の句の、白い蝶が軽やかに、音もなく現れる様子が目に浮かびます。
 「すいと」という副詞が、蝶の優雅で素早い動きを的確に表しており、
 私達の注意を一瞬で引きつけます。白い蝶のもつ清涼感が特別な存在感を
 醸し出しています。なお、「揺らめき」という言葉には、蝶の繊細な動き
 だけでなく、どこか儚げで神秘的な印象も感じられます。また、下の句の
 「妣の御魂」という言葉選びには、亡き母への敬慕の念が込められており、
 「とぞ見ゆ」という結句は、単なる連想ではなく、確信に近い感情を表して
 いるように感じられます。一瞬の現象に、永遠の存在を感じ取ろうとする、
 作者の切ない想いが伝わってきます。
 三首目の「風光りて」の繊細な表現もいいですね。

【詞書】最近お隣の某大学の名誉教授が亡くなられました。
  そのときの思ったことを詠みました。
☆孤独死はいかに厳しきものと知る ひとり旅立つ心情思(も)えば
☆自尊心強き老翁 あるときは 歌集など貸してくれし日のあり
☆頑なに独居を決めし老翁の 幸・不幸など誰にもわからぬ
                         夕庵さん
【解説】
 今回は、孤独死という重いテーマに真正面から向き合い、亡くなった
 名誉教授の心情に思い馳せて、三首の歌を詠って頂きました。
 一首目の歌、上の句では孤独死の過酷さを痛感する瞬間を端的に表現
 しています。「厳しきもの」という言葉が、容赦ない現実の冷たさを
 伝え、孤独死の厳しさを強く印象付けています。下の句では亡くなった
 方の心境に思いを寄せ、死を孤独な旅と捉え、そこに漂う寂しさや
 哀愁を感じさせます。「思えば」という語には、作者の深い哀惜と
 敬意が込められており、故人への深い想いが静かに響いてきます。
 二首目の歌は、故人の人格や過去の交流を振り返りながら、その
 存在の余韻を静かに伝えています。
 上の句では、故人の性格を端的に表しており、強い意志と矜持を持って
 生きていた人物像が浮かびます。「あるときは」と続くことで、過去の
 ひとときを回想する流れが生まれ、故人との交流が具体的に描かれて
 います。「歌集など貸してくれし日のあり」は、単なる物の貸し借りで
 はなく、知的な交流があったことを示し、歌集を貸してくれるほどの
 関係性は、文学への理解を深め合う間柄だったことを暗示しています。
 そこには親しみや敬意、そして仄かな想いも感じられます。
 三首目の歌は、孤独を選んだ故人の生き方を静かに見つめつつ、その
 真の幸福とは何かを問いかける、深い余韻を持つ作品です。上の句では、
 故人が固い意志を持って一人で生きることを選んだ姿を描いています。
 「頑なに」という表現が、揺るぎない信念や覚悟を感じさせ、故人の
 生き方への敬意が込められているように思えます。下の句の、
 「幸・不幸など誰にもわからぬ」では、孤独を選んだことが果たして
 幸せだったのか、それともそうではなかったのか答えは誰にも解り
 得ないという深い洞察を示しています。故人自身にとって、独居は
 誇りある決断だったのかも知れませんし、時には寂しさを感じる
 こともあったのかもしれません。それらを諾い呑み込む大きさを
 もつ方であったことが、歌の行間に感じられます。


     「シャガの花」

【詞書】ダイジョウブ 「アン・シャーリー」第5話を
☆ダイジョウブ
 ダイジョウブ
  好きな人の言葉なら
     信じて進む
      今日も
【詞書】素敵な世界 「アン・シャーリー」第4話を
☆こんな素敵な世界に生まれ
   寝てるなんてもったいない
     ぱっと起きて
【詞書】YouTube短歌:春眠暁を覚えず モーツアルト 
  グラン・パルティータ 第三楽章 アダージョを
☆朝日が部屋に入ってくる
 もう少し目を閉じていよう
    春の音が
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 一首目は、アン・シャーリーの第5話「ものごとの明るい
 ほうを考えましょう」を観て、クリスマスのコンサートが
 開かれ、アンは暗誦し大喝采を浴びる。その時、養父の
 マシュウがアンの朗読中「ダイジョウブ」と唱えて
 いました。それを知ったアンは、観客に、あがって
 しまった親友のダイアナに自分だけを見るように伝え、
 「ダイジョウブ」と唱えていました。
 二首目は、同じくアン・シャーリーの第4話「こんな
 おもしろい世界で、いつまでも悲しんじゃいられないわ」
 です。ダイアナとお茶会を開くが、勘違いでワインを
 飲ませてしまい、ダイアナのお母さんから付き合いを
 断られてしまう。アン・シャーリーを、毎回テーマにする
 つもりはありませんが、短歌が出来たら投稿します。
 三首目は、モーツァルトのセレナーデ(夜想曲)第10番
 グラン・パルティータ第3楽章を゙、何処かで聴いた気が
 したので調べてみると、映画「アマデウス」の中で、
 サリエルが、モーツァルトの曲に初めて接した時、その
 音楽の素晴らしさに驚いたと神父に話すシーンに使われて
 いました。「グラン・パルティータ(Gran Partita)」
 とは、大組曲といった意味だそうだが、モーツアルトが
 命名した訳でも無く、後世の命名で、広く使われている
 とのことです。私は、この曲を聴いて、「朝、そろそろ
 起きようか?どうしようか?」と孟浩然の有名な「春暁」
  春眠不覺曉、處處聞啼鳥
  夜来風雨聲、花落知多少
 を思い画きました。
 私は、このウダウダした感覚が好き。この後、遅刻しない
 ように、走るのですが。夜想曲に朝の情景を思い画くのも
 変ですが。春暁の本文取りと言うより、モーツァルトの
 本楽取りだと思っています。
 「春の音」とするか「鳥の声」にするか迷いましたが、
 俳句なら具体的に鳥の声、短歌なら合間な春の音がと
 思いました。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/142aa192a7c48babd68001af1bc1b3ce
                         自閑さん
【解説】
 一首目の歌は、口語自由律の形をとりながら、シンプルな言葉で
 力強い想いを表現しています。
 「ダイジョウブ ダイジョウブ」と繰り返されることで、安心感や
 自己肯定感を強く伝える歌になっています。励ましの言葉を何度も
 唱えることで、自分自身を奮い立たせ、大切な親友を支える「呪文」
 にもなっていることを表現しています。「好きな人の言葉なら」と
 いう句は、信頼と愛情の深さを感じさせますし、言葉の力は誰が
 発したかによって変わるものですが、ここでは「好きな人の言葉」
 であることで、前向きな決意がより強くなる様子が表現されています。
 さらに、「今日も」が日常の継続性を示しながら、未来への決意を
 感じさせる結びとなっています。「アン・シャーリー」第5話を観て
 生まれた歌とのことですが、アンの
持つ前向きな精神や希望を信じる
 姿勢が、この歌に息づいているように
感じます。
 三首目の歌は、繊細で柔らかな空気感を持っています。特に「春暁」
 という古典的な感覚を踏まえながら、現代的な口語表現で春の情景を
 鮮やかに表現しています。
 「朝日が部屋に入ってくる」 という初句が、ゆっくりとした時間の
 流れと穏やかな朝の光を印象深く表現しています。この光の描写には
 モーツァルトの「グラン・パルティータ」第三楽章アダージョの、
 優雅で夢のような旋律が呼応しているようです。「もう少し目を
 閉じていよう」 という句が、この歌の核心と感じますが、春の朝の
 心地よさを堪能しながら、目覚めることを惜しむ気持ちが伝わって
 きます。これは、春眠の浮遊感と、音楽の持つ心を包み込むような
 優しさが見事に融合していると感じます。
 なお、「春の音が」 という結句が、詩的な余韻をもたらしていると
 感じます。「音」という抽象的な表現を用いることで、風にそよぐ
 木々、鳥のさえずり、遠くに聞こえる人々の気配といった、春の
 息吹をより強く感じさせてくれます。

【詞書】子どもの日に山の奥に『鯉のぼり』が、この時期突然?
  現れます。今年も行って来ました。
☆青空に 大きく育て
   愛しの子
     強い風にも 舞う鯉のぼり
☆山あいに 群なし泳ぐ 
   鯉のぼり
     子らの幸せ 祈りし仰ぐ
【詞書】町中(まちなか)に注ぐ『雄川』の上流でクロを
  遊ばせます〜🎵今年もおっかなびっくりでちょっと
  ビビリやな我が子です(笑)
☆水温む 山の恵みの
   川あそび
     そ〜っとつける クロは片足
                         クロママさん
【解説】
 『雄川』に掛けられた、二連の綱に繋がれた鯉のぼり。その鯉のぼりに
 寄せた二首の歌と、愛犬クロちゃんを詠んだ
一首の歌、計三首の歌を
 詠んで頂きました。

 二首目の歌は、視覚的な美しさと深い情感が見事に融合しています。
 上の句は群馬県甘楽町秋畑の「雄川」にかかる鯉のぼりの壮観な光景を
 鮮やかに描いています。通常、鯉のぼりは風にたなびきながら群れを
 なして泳ぐように見えますが、「群なし泳ぐ」という表現が、個々の
 鯉のぼりが自由に青空を舞う様子を際立たせています。
 下の句は、作者の「子らの幸せ」への願いと、祈りが込められた、
 温かみのある表現で「祈りし仰ぐ」という言葉の選び方が秀逸です。
 鯉のぼりを見上げる視線の先に、子供たちの未来への願いが込められて
 いることが伝わってきます。クロちゃんが、わが子とおっしゃる作者の
 背景を伺うとこの「祈り」に、より一層深い感動を覚えます。
 三首目の歌、「雄川」は農耕の神の山として古くから信仰されてきた
 稲含山を水源としているとのことです。これを「山の恵みの」と詠い
 川と山との関りを丁寧に表現し、愛犬クロちゃんへの優しい眼差しに
 溢れた歌は共感を誘います。下の句に少し手を入れて、詞書無しでも
 クロちゃんの様子が分かるようにしてみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★水温む 山の恵みの川あそび
     ビビりのクロは 片足のばす

【詞書】10年前の2月1日に逝った私の猫と、8年前の4月に逝った姉夫婦の
  ところの柴犬を、宇治市の隣、城陽市のペット霊園に納骨しに行き
  ました。私は10年、姉夫婦のところは8年、部屋に置いていたのを
  お別れしました。…死んだ時、荼毘に付した時、そして納骨した日…。
  3回のお別れをしました。凄く寂しい…。お骨でもそこに居た…のに
  もう居ないんやなあ…。と、数日経った今でも思います。😿
☆私の猫 姉とこの犬納骨す
      10年・8年お別れ三度目
【詞書】5月4日(日)第171回天皇賞・春が、100周年を迎えた京都競馬場で
  行われました。関西テレビの中継番組「競馬BEAT」で菅井さんらMCの
  面々が沈痛な面持ちので「訃報」を伝え始めました。
  …4月27日に香港で行われたG1レース、「クイーンエリザベス2世
  カップ」で、2023年の三冠牝馬で最近は海外のレースに出走していた
  リバティアイランドが、レース中に左前脚の靭帯を損傷し、予後
  不良により安楽死となったということでした。
☆天国のターフでリバティアイランド
         三冠女王よ自由に駆けよ
【詞書】いや~、マジで珍しく美味しく出来たもんで…。
  自画自賛が過ぎてつい詠んでしまいました。“炊いたん”
  は近畿エリアではざっくり“煮物”と同義語です。…
  いつもこれくらい上手くいったらええのになあ……。
  さて、母の感想は如何に?
☆今日はなあ めっちゃ美味しく出来てんで
       “大根と鶏(とり)の炊いたん”食べてな
                         ちがやねこさん
【解説】
今回は、「ペット霊園への納骨」「リバティアイランド」「手料理」
 をテーマに三首の歌を詠んで頂きました。
 二首目の歌は、リバティアイランド(以下、彼女)の悲劇的な最期を
 悼みつつ、その魂が天国のターフで自由に駆けることを願う、深い
 哀惜と敬意が込められた作品です。上の句は、彼女がもう現世の競馬場
 にはいないことを示しながらも、天国という新たな舞台で走る姿を想像
 させます。競走馬としての生涯を怪我で断ち切られた彼女の無念を思い
 つつも、苦しみから解放され、再び駆けることができる場所を描いて
 いる点が印象的で、作者の優しさが滲んでいます。下の句での「三冠
 女王」という表現は、彼女の偉業を称え、競馬界に刻まれた功績を
 強調しています。そして「自由に駆けよ」という結句は、彼女の
 名前「リバティ(自由)」とも響き合い、まるで彼女の魂が束縛から
 解き放たれ、思う存分走ることを願うような余韻を残しています。
 この歌は、リバティアイランドの栄光と悲劇を一つの作品に凝縮し、
 競馬ファンの心に深く響くものとなっています。
 三首目は、作者のもう一つの側面がほのぼのと描かれ、お母様に
 寄せる作者の想いが温かく伝わって来ます。出汁と共に愛情と言う
 隠し味が
美味しさの源になっているかも知れませんね。

☆越えきたる苦難の歴史刻みたる 憲法今も試練の中に
                         ポエット・M
【解説】
 戦後80年を迎える今年、78年目の憲法記念日。ウクライナ、ガザは
 いうまでもなく、スーダン、ミャンマーの状況は人々の最低限の権利
 である生存権すら奪われている状況があります。私達の日本でも
 「新しい戦前」への懸念と、切実感が広がっています。そんな中でこそ、
 遠い民権運動の水脈を繋ぐ日本国憲法の理念と、その指し示す方向性の
 正しさを改めて注視しつつ、護り、かつ外交の基軸として積極的に展開
 することが必要と感じます。そんな想いを込めて「憲法記念日」に
 寄せて詠んでみました。

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(14)
  今回は、文字数制限により割愛致します。  

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は該当事項がありません。 

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
  以下は文字数制限により割愛致します。
                    了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その179 ネット歌会)

2025年05月07日 05時20分04秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その179 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなブログ」移動について
    (1)「水曜サロン」はgoo blog推薦の一つ「はてなブログ」へ移動し、
      従来通り継続します。したがって、投稿はコメント欄へ従来通り
      行って頂き、作品解説等の掲載も「はてなブログ」で行います。
      なお、このblogの広告少な目のスッキリ感を是としました。
    (2)今、goo blogは混雑しているためデータのダウンロードが中々
      できませんので、「はてなブログ」での「水曜サロン」開始は
      6月初め頃をめどに実施しそれまでは、goo blogで行います。
    (3)開始時期は、皆さんの移行状況を確認し、改めてご連絡致します。

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
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     「咲き初める薔薇 マダム・サチ 」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆早咲きも遅咲きも皆 散りぬれど 新緑も猶 見事な桜
                         西BOOさん
★桜さくら 浮かれし季節(とき)は早も過ぎ 萌ゆる若葉に心やすらぐ
                         夕庵さん

☆鶯の求愛の声 既に止み 恋愛成就 無事遂げたかな
                         西BOOさん
★鶯の艶帯ぶ声の誇らしき 卵を抱きて春の深まる
                         夕庵さん
★鶯は鳴いてこそすれ輝くも 静まば晩春寂しかりけむ
                         西BOOさん
★春を告ぐ鶯なれど木隠れに 姿をみせぬ美(は)しきその声
                         夕庵さん

☆頑なに独居を決めし老翁の 幸・不幸など誰にもわからぬ
                         夕庵さん
★亡き父の最期の看取りができなくて 施設に入るも善し悪しかな
                         西BOOさん
★おおよそに別れは不意に襲いしも 生きねばならぬ藤のはな散る
                         夕庵さん
★午前2時 突然電話で呼び出され 心音たるも静謐のなか
                         西BOOさん
★心音は早鐘のごと音立つも 現実を見よと己を制す
                         夕庵さん

☆亡き母へ花の名残の一灯を 夕日隠れの阿弥陀堂にて
                         みっちっちさん
★父母ともに 桜散るとき逝きませり さくら哀しや散ればなおさら
                         夕庵さん

☆新緑の小風光りて ふと妣の声想ひ出す 朝の濡れ縁
                         みっちっちさん
★濡れ縁に兄弟そろって西瓜食べ 種飛ばしたりあの夏のこと
                         夕庵さん
★大西瓜ぽんと叩きて助手席に でんと座らせ うきうき帰宅
                         みっちっちさん
★久しぶり花束持ちて尋ねゆく 友の全快 足取り軽く
                         夕庵さん
★春風の光のなかを退院す いのち新たにまぶしき家路
                         みっちっちさん
★芝草の萌ゆる野辺には鳥の声 皐月の空はこんなに青い
                         夕庵さん

     「さき初める ポピー」

☆白蝶の すいと飛び来て肩先に 揺らめき妣(はは)の御霊とぞ見ゆ
                         みっちっちさん
★亡母すでに杖をつきつつ亡父ともに 辿りつきしや極楽浄土
                         夕庵さん
★はるかなる海は浄土か 蜃気楼 父母の声聞こへくるやに
                         みっちっちさん
★途中下車 立山連峰はるかなり しばし酔いたり蜃気楼見つ 
                         夕庵さん
★途中下車して海の駅 海を眺むるだけの旅なり
                         みっちっちさん
★gooブログ途中下車してうろたえど ほのかに見ゆる「はてな」という駅
                         夕庵さん
★「はてな」とふ村へ移住を決めたれど 新生活は戸惑ひもあり
                         みっちっちさん
★「はてな」なる未知の世界へ踏み入るも 右往左往で頭が痛い 
                         夕庵さん
★楽しさは永久(とは)へと続くことなきを 知りてしまひぬ「ぐー」の世界よ
                         みっちっちさん
★一歩ずつ左右確認「はてな」へと 彼方に見えたトンネル出口
                         夕庵さん
★トンネルを出れば「はてな」は別世界 居心地知らぬ移住者の身よ
                         みっちっちさん
★プレゼントのロッキング・チェアの心地よさ 微睡みつつも舟漕ぎゆかむ
                         夕庵さん
★ロッキング・チェアに沈み 雨だれのリズム誘(いざな)ふ夏の夜の夢
                         みっちっちさん
★春雨は音なく降りてモノトーンに くまのプーさん森へ行けぬて
                         夕庵さん

☆散る花を巻きあげ嵐過ぎゆくも 若葉はすでに森をおおいて
                         ポエット・M
★桜散り藤の見頃の時なれば 若葉の緑 輝き放つ
                         西BOOさん
★藤浪は若葉の風を誘いつつ 妖しくうねる皐月の空に
                         ポエット・M

☆散る花を巻きあげ嵐過ぎゆくも若葉はすでに森をおおいて
                         ポエット・M
★散ればこそ次の若葉に引き継がんふりゆく我は残花数えん
                         自閑さん
★残花にも蕊は残りて鮮やかに 未だ耀く青嵐のなか
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き盛る コデマリの花」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (29)
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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その178)

2025年04月30日 06時38分36秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その178)短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致して
      いますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部「ネット短歌」       :返歌専用です。

 ☆☆☆「水曜サロン」の「はてなブログ」移動について
    (1)「水曜サロン」はgoo blog推薦の一つ「はてなブログ」へ移動し、
      従来通り継続します。したがって、投稿はコメント欄へ従来通り
      行って頂き、作品解説等の掲載も「はてなブログ」で行います。
      なお、このblogの広告少な目のスッキリ感を是としました。
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      できませんので、「はてなブログ」での「水曜サロン」開始は
      6月初頃をめどに実施しそれまでは、goo blogで行います。
    (3)開始時期は、皆さんの移行状況を確認し、改めてご連絡致します

 ☆☆☆ 「はてなブログ始め方公式解説」(保存してください)
     https://blog.hatenablog.com/entry/2020/08/21/180000
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 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。


     「咲き満ちる桜 染井吉野」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】4月17日懐古園の桜祭りに行って来ました。最高のお花見に
  なりました。毎年行っていますがドンピシャで過去一では
  なかったかと思います。今、私のブログでは懐古園の
  桜特集をやっていますが、短歌を投稿します。
☆苔むした 石垣と桜 見事にも 馬場埋め尽くす 雲海臨む
☆園内の 桜順次に 咲き誇り 桃色包まれ 楽しむ人々
☆市民による 保存活動 実りあり 美しい花 咲かせてくれるも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 長野県小諸市に在る懐古園は、島崎藤村の「千曲川旅情の歌」の詩が作られ
 場所でもありますが、桜の名所でもあります。その桜が咲き満る「桜祭り」で
 詠まれた三首の歌を鑑賞させて頂きました。
 一首目の歌、「苔むした石垣」の歴史を感じさせる侘びた風情と、「桜」の
 華やかさの対比が鮮やかに表現されています。また「見事にも馬場埋め尽くす」
 という表現から、桜のボリューム感と、それが広がる様子が伝わってきます。
 結句の「雲海臨む」の一句は、少し唐突に感じられますが、満開の桜が風に
 揺れ、まるで白い雲の海が押し寄せてくるように見えた、と解釈させて頂き
 ました。これには、詩的でダイナミックな印象を受けました。
 三首目の歌、物語性もあり感動的な短歌です。桜が人々の愛情と努力によって
 維持され、それに応えるかのように咲く姿が、「実りあり」と表現され力強い
 情景が描かれています。なお、多くの人々の温かい支えによって維持されて
 いる桜は、単なる植物ではなく、絆や思いの象徴であることの想いを込めて
 詠んでみましたがいかがでしょうか。
【ご参考】
★この桜 守りてくれる人あまた 応えて咲くも花の矜持か

【詞書】庭の桜を詠ませて頂きました。
☆遅咲きの桜が庭で満開に 次は山谷(さんこく)藤の花かな
【詞書】リンナイのリコールを詠ませて頂きました。
☆リンナイのリコール製品確認す 対象外で胸なで下ろす
【詞書】sonyのGマスターレンズを買ったことを詠ませて頂きました。
☆もう買わぬ思えど買ったGマスター 孫の写真を頭に浮かべ
                         西BOOさん
【解説】
 「藤の花」「リンナイのリコール」「sonyのGマスターレンズ」と
 時事、趣味を交えて三首の歌を詠んで頂きました。
 一首目の歌、季節の移ろいを庭の桜と、これから咲くであろう山谷の
 藤の花を通して捉えた、ゆったりとした時の流れを感じさせる一首です。
 「遅咲きの桜」という、今年の気象を踏まえた言葉から始まることで、
 注意を引き、その後の満開の情景がより印象的に響きます。未来への
 期待を込めた「次は山谷藤の花かな」という結びも、明るい希望を
 感じさせます。
 三首目の歌、sonyG Masterレンズは、0.01ミクロンレベルの表面精度に
 仕上げた超高度非球面XAレンズを採用し、本来両立しえない高い
 解像力と、とろけるような美しいぼけ味を高次元で実現することを
 目標にして生まれたレンズとのこと。私達アマチュアにとっては踏み
 込めない憧れの世界のものですが…。「孫の写真」の為とさりげなく
 詠う作者の心意気と、優しさの覗く歌と感じます。

【詞書】春の季語「長閑(のどか)」で三首、詠みました。
☆茶柱の立ちてひとりの家長閑 狭庭の青き鳥と語らむ
☆海望む丘に登れば 神産みの島と繋がる吊り橋 長閑
☆どことなく主(ぬし)に似る犬 次々と連れられ 春の公園長閑
                         みっちっちさん
【解説】
 俳句で用いる春の季語、「長閑」な様相を詠みこんだ三首の歌は、
 いずれも「長閑」の語がすっきりと治まって、活きています。
 一首目の歌、一人居と静けさの中で、ささやかな自然との触れ合いに
 心慰められる情景が、鮮やかに描き出されています。「茶柱の立つ」
 という日常的な小さな幸運の兆しを冒頭に置くことで、その後の
 静けさがより際立ち、心にじんわりと広がっていくような印象を
 受けます。狭庭という限られた空間でありながら、そこに生きる
 青い鳥との交流を通して、心の豊かさが感じられる一首です。
 なお、「茶柱の」が、一首の始まりに置かれることで、その後の
 情景が特別なものとして感じられ、さらに「立ちて」で、その瞬間の
 確かさが伝わって来ます。
 下の句の、狭庭、そして、鮮やかな青い鳥、「語らむ」という意志・
 推量の助動詞が、鳥との間に言葉を超えた心の交流があることを示唆
 しています。それは、ひとりの時間を過ごす作者にとって、かけがえの
 ない心の支えであり、心の充足感がもたらすものであることを示して
 います。さらに、青い鳥の色彩が、静かな情景の中に一筋の鮮やかさを
 添えています。総じてこの歌は繊細な感性と、情景を捉える豊かな
 表現力が光る歌だと感じます。
 三首目の着眼点の冴えと、秘められたユーモアのセンスに脱帽です。

☆持ちくれし草餅 春の匂いして 白い日傘の友の饒舌
☆ネモフィラは月の雫のおくりもの 天使のような微笑み零す
☆満天星(どうだん)の白き小鈴の鳴る陰に なんの夢見るノラの微睡み
                         夕庵さん
【解説】
 「白い日傘の友」「ネモフィラ」「満天星」をテーマに、余情に満ちた
 三首の歌を詠んで頂きました。
 特に二首目の歌がいいですね。「月の雫のおくりもの」という言葉が、
 ネモフィラを神秘的で特別な存在として捉えているように感じられます。
 夜空の静けさの中で、月光を浴びて咲くネモフィラの清らかさが想像
 されます。なお、「天使のような微笑み零す」という比喩が、
 ネモフィラの淡く優しい花の色や、風に揺れる様子を繊細に捉えています。
 まるでネモフィラが一面で微笑んでいるかのような、愛らしい光景も目に
 浮かびます。また、ネモフィラへの優しい眼差しと、そこから湧き上がる
 喜びや感動が伝わり、短い言葉の中に、豊かな感情が凝縮されています。
 三首目のドウダンツツジの「白き小鈴の鳴る陰に」のイメージ描写の
 豊かさに感動します。

     「咲き初める なにわ茨」

【詞書】ゆかいきわまる NHK教育「アン・シャーリー」、「赤毛のアン」を
☆ ゆかいきわまる
   三度唱えて深呼吸して森の中を歩こう

【詞書】YouTube短歌:宇宙の戯れ  ラヴェル 「水の戯れ」を聴いて
☆物質と反物質が混ざり
   消えては生まれ宇宙が産まれた
        戯れ
【短歌説明】自閑さんご自身の説明
1首目
木曜日は、アン・シャーリー第3話「何かを楽しみに待つということが、
その嬉しいことの半分に当たるのよ」の再放送と、赤毛のアンの第12話
「アン・告白する」で、同じブローチ紛失とピクニックの話と言う事で、
見較べる事が出来ました。アン・シャーリーがだいぶ端折っているが、
そんな事は感じさせない展開でした。高畑勲(世界名作劇場の監督)は、
原作に忠実に展開させたので、こちらの方が人気が高いのだろうと。
赤毛のアンは、自分が持っていない感覚を想起させるので、短歌が
できやすく、楽しい、所謂はまったと言う事です。
2首目
昔ビックバーン理論の番組を見た時、物質と反物質が同数であったなら、
今の宇宙は存在しないとか。何故か物質の数が多く、数秒(宇宙の物質の
中では永遠に近い数秒)で宇宙が産まれたと。
モーリス・ラヴェルがパリ音楽院在学中の1901年に作曲したピアノ曲の
「水の戯れ」を聴いた時、その映像を思い浮かべていました。この無限に
近い広大な宇宙と私と言う存在も、そんな偶然の戯れから産まれたと。
ラベルの難解な曲を聴いて、そんな訳の分からない物理学を考える私は
。。。とは思います。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/3d1349367917754f71c050f674d12e64
                         自閑さん
【解説】
 一首目の歌は、アン・シャーリーの持つ明るさ、前向きさ、そして
 自然に対する無条件の愛が、短い言葉の中に生き生きと表現
 されていると感じました。「ゆかいきわまる」という初句の
 言葉が、アンの溢れんばかりの喜びや、何事も面白がる豊かな
 感受性が伝わってきます。「極まる」という言葉が、その感情の
 強さを強調し、さらに、アンが日常の些細なことにも喜びを
 見出す様子が目に浮かびます。
 「三度唱えて」という表現には、おまじないのような、あるいは
 心を高揚させるような意味合いが感じられます。その後に続く
 「深呼吸して」は、新鮮な森の空気を体いっぱいに取り込み、
 五感を解放するイメージを与えます。アンが自然の中で深呼吸
 をし、喜びを全身で感じている様子が想像できます。
 「森の中を歩こう」という誘いかけが示されますが、アンに
 とって森は、想像力を羽ばたかせ、心の安らぎを得られる特別な
 場所ですので、この歌から私達も、一緒に森の中へ誘われている
 ような、開放的な気分になります。
 総じて、この歌は、「赤毛のアン」の世界観を見事に捉え、
 アンの持つ喜び、自然への愛、そして豊かな想像力を鮮やかに
 表現していて清々しい気持ちにしてくれます。
 二首目の歌は、音楽から壮大な宇宙の始まりを連想するという、
 ユニークな発想が光る作品です。科学的な視点と詩的な感性が
 融合し、「戯れ」という言葉によって、宇宙の神秘さや奥深さを
 表現しています。ラヴェルの優雅で繊細なピアノ曲である
 「水の戯れ」を聴きながらこの歌を朗詠すると、より一層その奥行き
 を感じます。宇宙の壮大な物語を、まるで水面のきらめきのような
 「戯れ」として捉える視点が、非常に興味深く、感銘を受けました。
 なお、「対消滅」というダイナミックな現象を、平易な言葉で表現
 することで、壮大な出来事を身近に感じさせてくれます。
 このような歌を詠むことへの挑戦に、エールを送りたいと思います。

【詞書】1月に亡くなった義母の家にある椿!!
  今年も見事な深紅の花を咲かせていました。
☆主(あるじ)なき 庭に咲いても 堂々と
           そよ吹く風に 根を張る椿
【詞書】約4ヶ月留守にしていた我が家の庭に、チューリップが
  色とりどりに咲いて出迎えてくれました。
☆チューリップ 留守した庭で 忘れずに
      色とりどりの ドレスをまとい
【詞書】先日、藤岡の藤まつりに行ってきました、
☆紫の 藤棚の下 青空に
     滝の流れを 映し出す春
                         クロママさん
【解説】
 「椿」「チューリップ」「藤」と、桜に続く、春の第二楽章を彩る
 三つの象徴的な花をテーマに、詩情豊かに詠んで頂きました。
 一首目の「根を張る椿」の存在感と、二首目の「ドレスをまとい」の
 表現の明るさは、何れも歌を魅力的なものにしています。
 三首目の歌は、「藤岡の藤まつり」の様子を詠んで頂きました。
 紫の藤棚の下から見上げる青空に、藤の花房がまるで滝のように流れ
 落ちる様子を見事に捉えていて、ダイナミックでありながらも繊細な
 美しさが表現されています。「映し出す春」という結句が、その光景
 全体を春の喜びに満ちたものとして表現していて、明るい気持ちに
 なります。さらに、情景描写が鮮やかで、紫と青の色のコントラスト
 も印象的です
 なお、藤の花の美しさを、より鮮やかで動きのあるイメージとして
 表現して見ましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★青空に むらさきの滝描くがに
         藤の花ふさ 揺れて風よぶ

【詞書】4月26日の午後でした。固定電話が鳴り、電話を取ると、鳥取県
  在住の母方の従兄の娘さん(私からなら従兄弟の娘は“従姪
  じゅうてつ”というそうです)からでした。「今、社員旅行で平等院に
  来てるんです…ちょっとだけでも会えればと思って…」とのこと。
  母は「会いたい」と言いましたからソファで横になっていた母が
  身体を
起こすのを見てから外へ出てみると、少し向こうに女性が2人。
  こちらに歩いてきて一人が(いや、その子やとすぐ判りましたが)
  「Rです!」「いや~Rちゃんよく来てくれたねー!!」と出迎え、同行して
  きた同僚さんもとりあえず玄関に入ってもらって、「Rちゃんちょっと
  ごめん…」と上がってもらい、父に手だけ合わしてもらってから奥に
  居る母のところへ。もう、母が半泣きみたいな声で「よく来てくれたね
  …おばさん(母にとっては“甥の娘”なんですが、何度も「有難うね」
  「よう来たね…」「思いがけない…」「嬉しいわあ!」とも…。(同僚さんは
  いつの間にか居なくなっていました。ごめんなさい!お構いもなく。
  と平等院の方に向かって心の中で手を合わせました…🙏)
  母も「大阪の母」状態で信頼し可愛がっていました。その娘さんで
  赤ちゃんの頃から知っている子なもんで、ほぼ感涙状態でした。
  彼女は小学生の頃に一度来ていましたから、「近いから会えるかな」と
  思って電話したとのこと。…写真も撮って、門の外まで送って別れました。
  ほんっとに慌ただし
かったけれども、よく会いに来てくれた…と感謝
  しました。いや~、
びっくりしました。平等院は藤の綺麗な頃で天気も
  良かったし…
社員旅行やってんなー…と…。ほんまによく来てくれた!
☆平等院に「社員旅行で来た」と言う
      姪孫(てっそん)に会え 母は喜ぶ
【詞書】4月27日(日)。実は競馬とか見てて途中から見たんですが、
  デイゲームの甲子園球場阪神対巨人戦。ホントに「なんで忘れてた
  かなー」とぼやくほどの7回の裏から見だしました。見だして
  しばらくして、「あれ?背中に名前がないやん…巨人やあるまいし。
  背番号も…え?“23”…え?亡くなったんけっこう前やんなあ…?
  何で??」…この日は2月3日に91歳で亡くなった、阪神の元監督に
  して現役時代は華麗な守備で“牛若丸”と称された背番号23の
  レジェンド、吉田義男さんの追悼試合だったんだそうです。
  球団旗の半旗が掲げられ、試合前には巨人の人達、スタンドの
  お客さんと共に黙祷が行われ、阪神の人達は「23」の1964年仕様の
  ユニフォームに喪章を付けて臨んでいました。亡くなったのは
  一ヶ月以上前でしたが「そうかー、追悼試合か…」と私も遅ればせ
  ながら、わずかの間黙祷し、’85年の歓喜をもたらして下さった
  吉田義男さんを悼みました。
  …ただ…見だした時には1ー1だったのに…。
  首位やけど…勝たんとあかんやん阪神さんは!!💢
☆監督もコーチも選手も「23」
     「伝統の一戦」レジェンド悼む
【詞書】京都府内の中学15校、高校12校(約1100人)が、アニメ「響け!
  ユーフォニアム」で描かれたマーチングフェス「サンライズ
  フェスティバル」というイベントさながらに、アニメの舞台の
  モデルとなった宇治市の府立山城運動公園(太陽が丘)で開催の
  イベント「サン・サン・オープンエアフェスティバル2025」で
  パレードを行う…が、前日にえらく雨が降って随分寒かった
  から心配していましたが…晴れた!!ただ寒い…。どうか、
  演者に体調崩したりする子とかでませんようにと祈りました…。
  9時台に空を見て少しどんよりして心配でしたが(スタートは
  10:20から)、まずは雨が降らなかったことにほっとしました。
  …まあ、行けなかったんですが。(しかし風がやたらきつい…
  演者も見物の人もキッチンカーとかの人達も大変やった
  でしょうね…)
☆昨日(きのう)などずっと雨降り寒かった
     良し!晴れた!!今日はマーチングフェス!
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は、「社員旅行の姪孫」「吉田義男さん」「マーチングフェス」と
 それぞれのテーマで、三首の味わいのある歌を詠んで頂きました。
 一首目の歌、お母様が「大阪の母」状態で信頼し可愛がっていた娘さんの
 お子さん(姪孫)との再会を、お母様の想いを汲みつつ印象深く詠って
 います。家族、親族の揺るぎない絆と、信頼ゆえの厚い想いを感じます。
 社員旅行の忙しいスケジュールを縫って、会いに来てくれるのは作者と
 お母様の人柄故とも感じます。ほのぼのとした温かな想いを感じます。
 二首目の歌、まさに伝統の一戦を「吉田義男さんの追悼試合」とした
 両軍の計らいに、吉田義男さん由来の「粋」を感じました。詠まれて
 いるように永久欠番の「23」を背負い、試合に臨む阪神チームも粋
 でしたが、このように「レジェンド悼む」こともチームの絆をより
 一層強めることになるのではと感じます。そんな想いも歌には込め
 られていると感じます。
 三首目の歌、「響け!ユーフォニアム」のアニメファンにとっては
 待ちに待ったイベントでしたね。
 「良し!晴れた!!今日はマーチングフェス!」の下の句に、作者の全ての
 想いが凝縮して表現されていると感じました。
 アニメの舞台のモデルとなった「聖地・太陽が丘」で開催のイベント
 「サン・サン・オープンエアフェスティバル2025」は、29日厳しい天候の中
 行われ、フィナーレでは、アニメ「響け!ユーフォニアム」の主題歌を、
 約1100人で響かせとのことです。作者の祈りも届いたことと思います。

☆散る花を巻きあげ嵐過ぎゆくも 若葉はすでに森をおおいて
                         ポエット・M
【解説】
 いつも訪れる森の中の「花の広場」の遅咲きの桜、八重桜等が散り時を
 迎え、薄紅の花びらがあたり一面を覆っています。その花びらを嵐にも
 似た春の突風が巻き上げ連れ去っていきます。目を森に転ずると木々は
 既に若葉に覆われ、浅黄色、若草色、萌黄色等様々な緑のグラデーション
 に包まれています。
 そんな様子を詠んでみましたが、感動の薄い平板な歌になってしまい
 反省しきりです。ただ、過ぎ去る嵐にも似た突風の力強さと、その後に
 訪れる新たな生命の息吹を、歌の中に凝縮できればと考えました。


     「咲き満ちる 八重桜」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(14)

  今回は、文字数制限により割愛致します。  

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コメント (15)
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