うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

ひとり膳~料理人季蔵捕物控~

2012年06月19日 | 和田はつ子
 2011年3月発行

 訳あって主家を出奔し、料理人として生きる季蔵。だが先代の塩梅屋長次郎からは料理だけではなく、北町奉行所同心の隠れ小者も引き継いだのだった。シリーズ第11弾。 

第一話 梅見鰤
第二話 饅頭卵
第三話 吹立菜
第四話 ひとり膳 長編集

 一膳飯屋の塩梅屋では、梅見弁当の時節に入った。季蔵は、「能代春慶、三段重堤げ弁当、梅見鰤、ひとり膳」という先代の長次郎生前の書き付けが気になってはいたが、分からず仕舞い。
 そんなある日、おき玖は父の長次郎を偲ぶ梅見へ出掛けたのだが、おき玖が訪っている亀可和が雷雨に見舞われたと知らせが入り、季蔵が大急ぎで駆け付けると、屋敷内で、夜光の珠が盗まれたと大騒ぎになっていた。
 この件が印象深い。
 
主要登場人物
 季蔵(堀田季之助)...日本橋一膳飯屋塩梅屋の主(料理人)
 おき玖...塩梅屋先代長次郎の娘
 三吉...塩梅屋の追い回し
 瑠璃...季蔵の許嫁
 烏谷椋十郎...北町奉行
 佐右衛門...薬種問屋良効堂の主
 豪助...船頭
 おれん...亀戸梅見茶屋亀可和の女将
 新蔵...霊岸島新酒問屋蔵一の主
 お夢...新蔵の女房
 輿助...元本郷薬種問屋砺波屋の奉公人
 おさん...蔵一の女中
 吉次...亀可和の下足番
 田端宗太郎...北町奉行所定町廻り同心
 松次...岡っ引き
 儀平次...元南町奉行所隠密廻り同心





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