「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

不正経理以上に根深い県の隠蔽体質

2010-10-26 22:51:00 | ノンジャンル
本当に腐りきっている。
県は、これほど重大な問題なら完全公開が当たり前の調査報告書さえ県民には公開していない。
(例えば、お隣の神奈川県でも同事例の不正経理事件があったが、完全公開だhttp://www.pref.kanagawa.jp/osirase/11/1165/futekiseikeiri/top.html

県ホームページの記者提供資料(10月22日)には「全庁会計調査結果の公表」として「静岡県の全所属を対象に行っていた全庁会計調査の結果を公表する。」と記載されているものの、調査結果は、

2 調査結果
(1)賃金及び普通旅費
架空雇用(カラ雇用)及び架空出張(カラ出張)は認められなかった。

(2)その他需用費
私的使用のための物品購入は確認されなかったが、一部に不適正な会計処理が認められた。
※詳細な内容については、「全庁会計調査結果報告書」のとおり

との記載だけで金額すら載っていない。
さらに、具体的品名や何処の事務所にいくらという詳細が載っている「全庁会計調査結果報告書」も添付されていない。(ちなみに、賀茂健康福祉センターでも不正経理があったが事務所側は職員に対しても沈黙したままで説明もない)
記者クラブには提供するが、一般の職員や県民には知らせないという姿勢だ。

まさしく隠蔽体質のあらわれというべき事実である。
昨日、この事実を受け以下のとおり実名で県に意見を送ったが、残念ながら今日も公開されていない。
「10月22日付けの記者提供資料には「※詳細な内容については、「全庁会計調査結果報告書」のとおり」と記載されているが、「全庁会計調査結果報告書」は県ホームページに掲載されていない。
知事コメントも付くこのような重大な情報の公開は記者だけに無料で行うべきでなく県民に公平に行うべきであり、県ホームページへの掲載を求める。」

隠されれば追及したくなるのが人情、木曜までに公開されなければ金曜朝には知事部局分だけだが報告書に加え調査関連資料の全部を請求することとした。(報告書はPDF化してここで公開する)

さて、番宣になってしまうが、今週土曜日にテレビ静岡で今回の静岡県の不正経理が特集されるということだ。
10月30日(土)11:30からで「発覚!県の不正経理」というタイトル。
「過去の「預け金問題」「プール金問題」「簿外郵券問題」の教訓は、生かされないのか?考える。」とのことだが、どこまで本質に迫れれているのか。(県不正ウォッチャー第一人者(自称)の私にはオファーがなかったが・・・)
県は知事を介して財務規則上の不備というものに矮小化しようとしているが、立派な?地方自治法違反事件だ。
しかも「職員用のしょうゆやソース」「個人の印鑑」があってどうして私的利用ではないのか。行方不明のデジカメはだれが弁償するのか。
県庁役人はいま様子見で返還のへの字も出していない。
要は県民がどう受け取り行動するかだ。
県がこの事件の情報公開に消極的なのも、どうせほとんどの県民は文句を言わないとたかをくくっているからである。
これも温厚な県民性が裏目に出る好例だ。
県民が変わらなければ何も変わらない。厳然たる事実である。