「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

深まる税金漬け、利用者低迷の静岡空港

2010-10-02 23:16:00 | 静岡空港
昨日発表した静岡空港の9月期利用者実績は昨年同期比で1割以上も低下した。
にもかかわらず、県空港利用政策課の「9月のキャンペーン利用者は8月の3倍。上海線利用者の3分の1近くが利用した計算で、搭乗率向上に寄与したと思う。」(静岡新聞)とのコメントは、税金投入による割引キャンペーン政策がうまくいったということらしいが、利用者人数が減って税金依存者が増えたということは裏を返せば静岡空港利用者の税金依存体質が深刻化したことに他ならない。

失敗は認めない、良くいえばャWティブ志向、より的確には能天気な役人思考の産物だ。

税金漬けは麻薬と同じで税金切れの需要低迷という恐浮ニ禁断症状に耐えられず、延々と続く税金漬けと、効き目が弱くなったときのさらに強力な税金漬けが繰り返されるという悪循環に陥るだろう。JALの二の舞のパターンだ。
しかし役人は自分の金でない税金の出血に何の痛みも感じないで相変わらずの能天気だ。

さて、9月期の利用者実績を以下に紹介しよう。
路線:搭乗者数対前年比(H22.9/H21.9):搭乗率[H22.9;H21.9]

札幌線:69.1%(8,842人/12,796人):[73.8%;79.0%]
福岡線:49.3%(6,997人/14,196人):[49.4%;62.9%]
沖縄線:109.0%(5,784人/5,305人):[80.3%;73.7%]
小松線:42.6%(1,103人/2,591人):[23.5%;28.4%]
熊本線:108.3%(1,986人/1,834人):[43.2%;40.2%]
鹿児島線:105.9%(2,341人/2,210人):[51.0%;48.5%]

国内定期便計:69.5%(27,053人/38,932人):[57.3%;60.6%]

ソウル線:122.7%(14,736人/12,011人):[68.2%;55.9%]
上海線:不明(3,226人/不明):[62.9%;48.9%]
(なお、不明について、昨年の便数と搭乗率からの概算推計では1,550人程度と見込まれる)

国際線定期便計:推計147.2%(19,962人/12,011+推計1550):[67.2%;不明(不明除く55.9%)]

国際線チャーター便計:165.0%(2,203人/1,335人):[85.9%;65.1%]

全路線計:推計87.7%(47,218人/52,278+推計1550):[61.7%;不明(不明除く59.6%)]
(昨年実績不明の上海除く全路線計:84.2%(43,992人/52,278人):[61.6%;59.6%])


(注):上海便の昨年度実績の推計は公表されたデータである平成21年6月4日の開港から1年間の提供座席数38,898と利用者数19630及び毎月の搭乗率(6月40.3%,7月52.7,8月42.2,9月48.9,10月49.2,11月62.5,12月49.3,1月50.5,2月54.1,3月75.3,4月49.8,5月37.9)から概算推計(6月1300,7月1700,8月1350,9月1550,10月1600,11月2000,12月1600,1月1600,2月1750,3月2400,4月1600,5月1200)したものである。