「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

平成維新へ

2009-08-31 20:40:00 | ノンジャンル
今回の政権交代はこれまでとは違う。
破れてなお、自民党はそれすら理解していないのではないか。
だから、また次があると思っているのだろうが、そんなものではない。
県政の政権交代とは意味もレベルも全然違うのだ。
自民党が選挙を引き延ばしたおかげで、民主党は政権交代に向け周到な準備をしてきている。マニュフェストの前提となった政策「INDEX2009」も比較的よくできている。
変革に当たって象徴的なのが管直人の動きだ。
明治維新で日本の近代化のためドイツやフランスから学んだように、イギリスから脱官僚の手法について多くを学んできた。
しかもこれは一政治家個人としてではなく、党として学んできたもので、連綿と続いてきた官僚政治が終焉するという「維新」の始まりとなるだろう。
ゆえに、自民党がいずれ政権に返り咲き、これまで同様官僚に頼った政治ができると考えているとしたら大間違いなのである。
一方の民主党の議員もこれまでの自民党の政治家のように官僚任せ秘書任せにしていられると思ったら大間違いだ。
官僚に代わって政権チームとして答弁作成や政策決定をしていかなければならない。しっかり勉強しなければ役立たずで終わり次はないだろう。

一方、静岡県政は、議会答弁を官僚任せにしそれを是認しただけではなく官僚と「チーム川勝」を組んだ時点で道を誤った。
彼に有為の人脈があったなら違った手法が取れたはずである。八方美人にありがちな底の浅いつながりしかないのが災いしている。

国政では生活者重視の政策へ向かう。
一方で県政は空港やイベントといった非日常的投資の聖域化が続くのか。
将来的に地方が税率を自由に決められるようになったとき、県民自身が個々の政策選択を突きつけられることになる。

それまでに国政と県政の対比を通じて学ぶことは大きい。刮目せられんことを願う。