「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

やはり空港は聖域か、さらなる税金投入へ有識者で先導?

2009-08-14 22:05:00 | 静岡空港
新知事川勝平太の発案で設置された「富士山静岡空港の魅力を高める有識者会議」。
第1回のメンバーは昨日紹介http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/450.htmlしたとおりだが、空路の利用者増に対する意見といえば言い古された新幹線駅設置案。
意見のほとんどがターミナルビルというハコモノ利用に関することばかりだ。
鉄道でいうならばダイヤや車両のことよりも駅ビルといったところか。
鉄道の魅力と駅ビルの魅力は別物。空港も同様だ。会議の目的がターミナルビルにあるのならこれでよいのかもしれないが、今求められていることとは違うのではないのか?
さて、その内容については、昨日の各新聞紙上によるしかないが、すでに空港通の間では議論の尽きた新幹線駅以外では、
「ゆっくり待てるスペースを」「デートスャbトにも使える空港に」「小さい空間にたくさん詰めてしまっている」「喫茶店がなくゆっくり出来ない」「あの色合いのコンビニ店は不釣合い」「駐車場に見学者用のスペースを」「疲れている客にもっと柔らかいいすを」など、お客様の声といったアンケートで拾えるレベルの意見でしかも空路利用者よりもビル見学者を意識したものが多く、希少な利用者アップに対する意見といえば、これまた「またそれかよ」と言いたくなるような「全国的なイベントの誘致を」「地元島田氏と連携し周辺環境の整備を」という例の島田に計画の県内最大級の産業展示イベント施設整備を意識したかの発言。

いったい税金を幾ら使ってご意見を伺ったのか知らないが、「一円たりとも無駄にしない」という公約が悲鳴を上げるような惨状。専門家を隠れ蓑に強引に空港建設を推し進めたように、素人張りの「有識者」の意見を金科玉条として空港ビルへの税金補助や島田のイベント施設建設に突き進むつもりなのだろうか。
過去から学習していない。どういう基準でこの人選なのかまったく説明責任を果たしていない。これで情報公開日本一を目指すとは笑わせる。

県組織は知事が変わっても基本的には石川県政継承で行くようだ。すでに川勝県政方針という抽象的な目的のどこにこれまでの施策を位置づけるかというごまかしに走っている。
素人を煙に巻くのは得意中の得意なのが役人。
知事が素人で興味のないことは役人にお任せときては、隅々まで目を光らせていた石川よりも役人天国だ。
県民もまだ様子見、お手並み拝見といったところのようだが、搭乗率保証で安易な妥協となれば1年持たずに期待は失望に変わるだろう。
今月中の(搭乗率保証)見直しは石川の住民投票の公約違反騒動に匹敵する試金石だ。