明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ハヤシライスにもっと光を… その3

2023年11月19日 | カレー、ハヤシ
今年突然、ハヤシライス愛に目覚めた私がお届けする、【ハヤシライス・ガイド】第3弾。
第1弾から第2弾の間隔が、ちょうど1ヶ月だったのに、今回は4ヶ月も空いてしまった理由は、
ハヤシライスを提供しているお店が少ないから、に他ならない。
特に、地元の立川市は私が知る限り、常時提供しているのは第1弾で紹介した、老舗洋食店の『にゅうとん』だけである。


近隣の市もネット検索してみたが、やはり扱っているお店は見当たらず。
昨年までの私もそうだったが、西多摩地区の住民は、ハヤシに興味がないのだろうか。

レトルト商品ならば、100円ローソンで売っていた「大盛ハヤシ」は食べている。

※パッケージは捨てちゃったので、HPより拝借

過去にも何度か購入したので知っていたが、108円にしては悪くないテイストである。


ハヤシのレトルト商品は、カレーよりも当然少ないけれど、ハズレはない気がする。

固形ルーの商品では、『ハウス』の「完熟トマトのハヤシライスソース」を作ってみた。

※さっきの大盛ハヤシと同じ

実は私、生のトマトが苦手で、『モスバーガー』の「モスバーガー」もトマト抜きで注文するほど(←魅力半減では?)。
なので、トマト推しのこの商品には、やや抵抗があったのだが、いざ食べてみたところ、
確かにトマトの風味は強いが、くどくなく美味しい。意外と気に入り、お替わりしちゃったよ


断定はできないが、同じハウスが昔売っていた「ククレハヤシ」も、こういう味だったような。

一応、ハヤシライスがあるお店も探しており、たびたび図書館を利用している、世田谷区の千歳烏山では、
洋食店ではなく、駅近くの『もつやき処 い志井』で提供していることがわかり、本を返した帰りに寄ってみた。
い志井は調布に本店を構え、支店やのれん分け店が多数存在する、もつ焼きの名店である。
私も以前、本店を訪問したことがあったが、ハヤシライスを出していたとは記憶になかった。
せっかくなので、もつ焼き数本と煮込みで軽く飲んでから、シメのお食事として注文。
商品名は「東京ハヤシライス」で、価格は700円。右側のは付け合わせのスープではなく、煮込みの残りである。


飲んだあとのシメを想定しているのか、量は少なめ。ご飯は160グラムくらいかな?


トロミはなくサラサラしており、味わいは結構ビター。具材のお肉がなかなか大きいのが特徴。


酔いもお腹具合も、いい感じになったところでお会計。私の計算より429(税抜き390)円高かったが、
世田谷区の図書を、しょっちゅうタダで借りているので、それくらいはヨシとしよう。  ※下記は最近借りた本


先日は、中野に用事があったので、ついでにハヤシライス専門店の『ハヤシ屋中野荘』に寄ってみた。


開店したばかりの頃に利用したことがあったが、味の印象は「可もなく不可もなく」で、
客入りもあまりよくなかったため、飲食店激戦区の中野では苦しいだろうな…と侮っていたのだが、
お店のインスタグラムによると、今年で14周年を迎えたらしい。おみそれしました!
オムレツやチーズなどのトッピングもあるが、ここはやはり、ベーシックな「ハヤシライス」600円を注文。
開店当初は確か500円で、100円しか値上げしていないのは素晴らしいが、その分ちょっと少ない…かな。


200グラムくらいだと思われるご飯に、お玉一杯のハヤシソースが盛られる。


14年ぶりの訪問ゆえ、前回の記憶がないため、改めて味わってみる。
ソースは甘味、酸味、苦みが適度で、突出しないバランスの良さが、長年支持される秘訣なのかも。
ちなみに、屋号はハヤシ屋だが、「カレーライス」や「ナポリタン」などもあるため、
卓上のスパイスや福神漬けも使ってみたが、ハヤシとは合わなかった。


元の味に文句はなく、食後はもう少し食べたくなった。単に量が少ないからかもしれないが(笑)。

私はこの夏、甲子園に出場した母校野球部を応援するため、関西に行ったのだが、当然ハヤシも食べてきている。
訪問したのは、難波の『自由軒』。関東にも出店している、『せんば自由軒』の本家もここである。


情報満載のお店HPによると、こちらは関西初の洋食店として、1910(明治43)年に開業。
100年以上の歴史を誇る老舗ながら、気さくなおばちゃんが応対してくれるのは、さすがは関西。
カレーとご飯を混ぜて生玉子を乗せた、「名物カレー」が有名だが、混ぜないバージョンや同種のハヤシもある。


私が注文したのは、ハヤシソースとご飯を混ぜない、「別ハイシ」750円。


なぜ2枚撮ったのか覚えていないが、せっかくなので掲載しよう。


いざ食べてみると、苦みは皆無で、甘味と旨味が強く、軽やかなようで意外と濃厚。
少し歯応えが残っている具材の玉ねぎや、数個散りばめられたグリンピースも、いい脇役だよ。
ある程度食べ進めたのち、黄身ちゃんを割って混ぜたら、美味しさは増幅。


もちろん、ソースも黄身も、スプーンで残さずすくい、「ごちそうさまでした」。
明治から受け継がれている伝統の味に大満足であった。 ※ハイシが明治からあったのかは不明
東京の高級老舗店とは違う、大衆食堂っぽい雑多な雰囲気も、妙に居心地がよかった。
次回は、「トンカツ」や「海老クリームコロッケ」でビールを飲んでから、名物カレーでシメたいね。

最後にもう1軒、世田谷区の上北沢に、『ハヤシヤ』という屋号のバーがある。
こちらでは、昼も夜もハヤシライスを提供しており、ご覧のとおりアバンギャルドな外見なのだが、


食べてみるとなかなかウマいのである! お店の詳細は、数日後にアップする。 ※しました→こちらをクリック

以上、今回もハヤシライスを6皿紹介してみた。
次の第4弾は来年になりそうだが、毎回文末で触れていた、「ケンコバさんがTVで紹介したハヤシ」
=五反田『グリルエフ』のハヤシライスは、次回必ずリポートする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハヤシライスにもっと光を… その2

2023年07月06日 | カレー、ハヤシ
数ヶ月前、西八王子の人気洋食店『おがわ』さんでハヤシライスを食べて以来、そのウマさに気付き、
ハヤシ応援団を自称し、様々なハヤシライスを食べまくっているわたくし。

※おがわさんの「ハヤシライス」with「カツサンド」

ちょうど1ヶ月前には、レトルトやウルトラセブンなど、全6種のハヤシを紹介したが、今回はその第2弾である。

まずは固形ルーから。業務用スーパーで売っていた、『エスビー食品』の「ゴールデンハヤシライスソース」。


“豊かに香るスパイス、トマトの旨味”のキャッチコピーどおり、ハヤシなのにカレーのようなスパイスを感じる。
HPによると、カルダモンやナツメッグなどを使用しているそうだが、なかなか面白い味である。
トマト風味が強い、ハヤシみたいなカレーは食べたことがあるが、これはカレーみたいなハヤシである。
具材は必要最低限の食材である、牛肉と玉ねぎしか入れてないが、なかなか美味しかった。

後日、飲み屋でたまたま、エスビーの男性社員と隣席になったので、彼の会社のHPで紹介していた、
「日本人は年間カレーを79回食べる」というデータを基に、ハヤシは年間どのくらい食べられているか聞いたところ、
「当社では調べてないのでわかりませんが、カレーの1/10、8回くらいでは?」とのこと。私と同意見だ。
今年の私は、すでに倍の16回は食べているはず。目標は5倍の年間40食だ。

続いては、地元立川市のハヤシを求めたが、前回記したように、洋食店『にゅうとん』以外では、扱っているお店が見つからず。
「ここならあるだろ」と、『CoCo壱番屋』に入ってみたところ、駅から近い立川駅南口店では、ハヤシを置いていない!
交通費を使ってまでココイチを利用するのもシャクなので、HPでハヤシがあるのを確認してから、
立川南口店からもっとも近い、国分寺並木町店に向かう。国分寺は隣市なので、立川駅から徒歩40分くらい。
ちなみに、八王子駅南口店ならば、立川駅から中央線に乗れば、15分くらいで着くよ(苦笑)。

初訪問のココイチ並木町店は、駐車場もある大型店舗。最寄り駅は西武線の鷹の台かな。
現在、「ハヤシライス」の普通(ご飯300グラム)は718円。基本の「ポークカレー」が591円だから、それくらいになるか…
って、最近のココイチは、カレーが591円もするのか!?
どうも、400円くらいの時代が長かった印象があるので、申しわけないけど、割高感があるよ。
注文後、少しかかってからハヤシライスが登場。ご飯を250グラムに減らしてもらったのでお会計は692円。


これはケチったのではなく、実はこの日、近くのお店で豚骨ラーメンを食べ、さらに替玉+スープ飲み干した直後で、
すでに腹八分状態だったから(笑)。ココイチでご飯を減らしたのは、人生初である。
最初のひと口めで、ハヤシ独特の濃厚な旨味と風味が口内に広がり、正直、ちょっと気持ち悪くなった。
以前書いたように、ライバルのカレーは、食欲をそそるスパイスのおかげで何杯でも食べられるのに対し、
濃厚で旨味過多ゆえ、すぐに満足してしまう(=飽きてしまう)ハヤシを、満腹に近い状態で食べるのは無謀だった。
それでも、少しずつ食べ進めていくと、気持ち悪さよりも「意外とイケるな…」に印象が変わってきた。
ココイチのハヤシは、カレーと同様万人受けするタイプなのだが、お肉がたっぷり入っているのも好感。
ただし、卓上の「とび辛スパイス」は、あまり合わなかった。


ラーメンふた玉食べたあとだが、ハヤシも無事に完食。ご飯減らさなくても大丈夫だったかな。

店舗数はカレーチェーンで日本一のココイチだが、個人的にもっとも好きなカレーチェーンは、
京王グループの『C&C』である。ここのカレー、もっと評価されていいと思うんだけどね。
基本の「プレーンカレー」は490円(新宿本店は440円)。ココイチよりは良心的な価格である。

ココイチと味比べをしようと思ったが、C&Cでハヤシを提供しているのは新線新宿店のみ。
先日、新宿御苑のうどん店『切麦や 甚六』が混んでて入れなかったとき、帰りに寄ってみた。
なお、実はもう1軒、別の場所で食事をしていた(後述)ので、ココイチと同様、今回も腹八分状態である。
入口の券売機で食券を購入し、空いている席に座る。このとき、卓上の札を「使用中」にするのがルール。


数分後、完成した「ハヤシライス」640円を、カウンターへ受け取りに行き、「いただきます」。


C&Cハヤシは、ココイチハヤシや一般的なハヤシと比べると、ちょっと甘口。
ソースは重厚というより軽快で、満腹寸前でもスプーンが止まらず食べ進められたが、
ハヤシライスとしては、ややインパクトが薄い気もする。お肉も小ぶりだったしね。


それでも、最後まで残さずたいらげ、札を「空席」に裏返し、食器を厨房に戻して退店。


ハヤシはココイチの方が勝っているかもしれないが、カレーはC&Cの方が絶対にウマい!
これは、○牛丼は吉野家 ○カップ焼きそばはペヤング ○高校野球は日大三
などと同様、絶対に譲らない持論のひとつなので反論は認めない。ただし、今夏の三高は結構ピンチだが。

市販の商品やカレー店だけでなく、居酒屋などでもハヤシを求めさまよう今日この頃。
つい先日、荻窪の『グレートスコット!』では、「新玉ねぎのおつまみハヤシ」という期間限定メニューがあったので、
当然のようにオーダー。ライスなしで650円。


玉ねぎ由来の甘味が、ハヤシ独特のビターな風味を和らげ、なかなかの美味。
ハヤシをスプーンでひと口、合わせて酒もゴクゴク…と調子に乗って飲んでしまい、途中で記憶をなくしちゃった。
あとで聞いたら、その日の私は初対面の若い女性客に、「キミかわいいね~ウヘヘヘヘ」などと絡んでいたらしい。
普段の私は、女性を「キミ」なんて呼ばないし、そもそも見知らぬ女性に話しかけない(正しくは話しかけられない)。
ハヤシには人間を狂わせる魅力があるのだなあ…って、己のミスを責任転換してはいけない。
こんなブログ絶対に読んでないだろうけど、あのときグレスコにいた女の子、本当にゴメン。

居酒屋・バーのハヤシといえば、聖蹟桜ヶ丘の『三太』でも、ハヤシを食べたことがある。
三太さんは毎週末にカレーを作るのだが、グリーンカレーにキーマカレーなど、内容は毎週異なる。
そして、昨年8月には珍しく、非カレーの「きのこたっぷりハッシュドビーフ」を提供していた。

※ライス抜きで700円くらいだった

店内のせいろで蒸されたハッシュドビーフ=ハヤシは、最後まで熱々のウマウマ。
画像でもわかるように、マッシュルームやシメジなど、本当にきのこたっぷりで、いいおつまみになる。
よく覚えていないが、完全なハヤシ寄りではなく、カレーを感じさせる香りもあったはず。
居酒屋・バーで出すカレーやハヤシって、本職顔負けの場合があるから侮れない。

本稿の最後を飾るハヤシは、本職である洋食店、新宿アルタ裏のビル5階にある『はやしや』。


ハヤシライスブログの締めに最適な屋号であるが、店名の由来はハヤシライスではなく、
創業者の名前が平三→ひっくり返してスーパー『三平ストア』などを営む【三平グループ】を設立
→三平といえば、当時人気だった落語家の林家三平(先代)から→レストランを『はやしや』と名付けた…らしい。
由来はさておき、こちらの創業は、戦後間もない昭和24(1949)年という老舗。
店頭にはメニューサンプルがある、私が愛してやまない昭和チックな洋食店である。


入店すると、これまた昭和風のウエイターさんに「いらっしゃいませ」と挨拶され、ひとり客用の窓際席へ案内された。
窓から見える景色は実に壮観…でもないか。アルタ裏の裏ゆえ、視線の先は靖国通りと歌舞伎町だし。


当初は「ハヤシライス」950円の予定だったが、奮発して「昭和のプレート」に1580円に。
こちらは、サーモンムニエル、ハンバーグ、ポークソテー、海老フライをワンプレートに盛り付け、
さらにカレーorハヤシが選べる、「昭和のおっさん向けお子さまランチ」である。選択は当然ハヤシ。
さっき紹介した、C&C新線新宿店に行く前に食べたのが、この商品であった。
注文後、あまり待たされることなく完成。期待どおりの映え商品だ。


楕円形のライスに、ハンバーグ、ポークソテー、サーモンムニエル、海老フライにレモンとタルタルソース、


さらには生野菜と、私の好きなマカロニサラダも盛られている。昭和の食堂でおなじみ、味なしナポリタンより嬉しい。
銀のお皿以外では、ハヤシソースが入ったポット、コンソメスープ、ソースの容器に、使い道不明の紅生姜。
メンドーなので、最初からハヤシを全部ライスに注ぎ、さっそく食べ始める。


ハンバーグは肉汁がなく平凡、ポークソテーは味が薄く、サーモンはムニエルではなく普通のソテー。
気に入ったのは海老フライとタルタル、マカロニサラダぐらいであった。あと、紅生姜のお皿はもっと小さくていいでしょ。
肝心のハヤシは、最初のひと口で、「いかにも洋食店!」と思わせる芳香と旨味が押し寄せる。
旨味だけでなく、甘味、酸味、苦みも包み込む重厚なコクと味わい。これぞハヤシライスだ!
ただ、ご飯の量が多くないし、他の料理を作っている間に冷めたのか、ソースがヌルかったのも残念。
他にも食べたい料理があるし、値段もそれほど高くないので、はやしやさんは今後も利用したいと思う。

ライスなしを含め、今回も6種のハヤシを紹介したが、私の探索はまだまだ続く予定。
友人・知人にハヤシの名店をたずねたところ、やはり日本橋や浅草など、都内のお店が多い。
立川市在住の私は、なかなか行けないエリアだけど、第3弾は、その辺のお店も探索するつもりだ。
また、前回最後に触れた、「TV番組でケンコバさんが紹介した、ソテータイプのハヤシライス」は、
放映からまだ日数がたってないので、訪問はもう少しあとにしたい。
最後に、タイトルと被るけれど、日本人よ、ハヤシライスにもっと光を!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハヤシライスにもっと光を…

2023年06月06日 | カレー、ハヤシ
先日、西八王子の人気洋食店『おがわ』で食べて以来、ハヤシライスに目覚めたわたくし。


ハヤシの美味しさは以前から知っていたつもりだが、その割には食べる機会が少なかった。
カレーと違い、専門店はほとんどないし、最近はそもそも、ハヤシがメニューにあるお店自体が希少である。
私のブログ【洋食】カテゴリーで紹介したお店も、ハヤシを提供しているのはおがわさんだけである。
カレーの大手『エスビー食品』のサイトによると、日本人は1年間で79回カレーを食べているらしい。
ハヤシのデータは不明だが、1/10の年間8回食べる人も少なそうだし、昨年までの私も、たぶん食べていない。
かつてはカレーのCMで、「ハヤシもあるでよ」と同格扱い(?)されていたのに、ずいぶん差がついてしまったようだ。
そんなハヤシを不憫に思った私は、急遽ハヤシ応援団を結成し、食べまくることにした。無論、団員は私ひとりである。

まずは自宅で作ろうと思い、地元のドン・キホーテに買いに行ったら、ハヤシの固形ルーが売られていないのにビックリ。
※2023年11月追記 すみません、よく探したら、ちゃんと売ってました
仕方なくレトルトのハヤシソースを購入。『新宿中村屋』の「ビーフハヤシ」は定価381円で、ドンキでは315円だったかな。


さすがは中村屋、“たっぷり牛肉と濃厚デミグラス”仕上げで、レトルトながらちゃんと美味しい。
なお、パッケージを撮影するのを忘れたが、『ハチ食品』というメーカーのハヤシソースは、

※HPより拝借

業務用スーパーでは84円という激安価格ながら、そこそこウマかった。


安価なレトルト商品でも満足できるハヤシだが、この満足感は諸刃の剣ともいえる。
ライバルのカレーが、辛さとスパイスで食欲をそそるのに対し、甘みと酸味、そして重厚な旨味が特徴のハヤシは、
たとえ腹八分だろうと、ひと皿で満足しちゃう、あるいはもたれてしまう方もいるはず。
『CoCo壱番屋』ではかつて、ライス1.3キロ、推定総重量2キロ超のカレーを20分で食べたら無料、という企画をやっていた。
私の友人が挑戦し、食べ切った者もいたが、そんな彼らも「ハヤシライス2キロ超」だったら、失敗していたはず。
旨味過多なゆえ飽きてしまうのが、ハヤシの悲しき宿命かもしれない。

大量には食べられなくても、適量なら美味しいハヤシライス。当然、レトルト以外もちゃんと食べている。
拙ブログで「ハヤシライス」でワード検索すると、冒頭のおがわさん以外では、
神保町のカレー店『仙臺(せんだい)』と、下井草のラーメン店『御天』が引っかかる。 
仙臺さんでは「ビーフシチュー」を食べたことがあり、ハヤシの味も想像できるため、御天さんに行ってみることにした。
入店と同時に、豚骨臭が襲い掛かる中、注文したのは「ラーメン」858円と、「ミニハヤシセット」330円。
ミニでもハーフくらいはありそうで、「ハヤシライス」普通サイズ770円を頼むよりお得である。
先にラーメン、直後にミニハヤシが登場。ラーメンの盛り付けが雑に見えるのは、数口食べたあとだからである。


前回食べたハンバーグと同様、ハヤシはたぶん自家製ではなく、業務用に少々手を加えたものかと思われる。


キノコ類も複数入っており、途中で卓上の紅生姜も加えてみた。


なんとなく予想していたが、やはりここはラーメン店であり、ハヤシは「一応メニューにある」体裁であった。
お店自慢の豚骨スープをベースに、ハヤシライスを作ったらどんな味になるのか、ちょっと興味がある。

ラーメンの感想は以前と変わらず、「臭みはあるが、豚骨由来の旨味が乏しい」であった。
具材もネギ、ノリ、チャーシューとシンプルだし、780円の税込858円は、やや割高に感じてしまった。
しかも、お会計では858円+330円で1188円かと思いきや、1298円とさらに110円増し。
メニュー表には「価格は税込表示」と記載されているし、少額とはいえ謎の加算にはガッカリ。

続いては、地元でハヤシライスを食べるべく、「立川市 ハヤシライス」でネット検索したところ、
現在は提供していなかったり、すでに閉店していたりと、ハヤシを扱っている店が、なかなか見つからず。
立川市は吉野家だけでなく、ハヤシライスもないのか…とあきらめかけた頃に思い出したのが、洋食店『にゅうとん』。
こちらのお店は、過去に何度か利用したことがあり、入口脇にはさっき触れた、「ハヤシもあるでョ」の宣伝看板が貼ってある。


ここの「ハヤシライス」は、コーヒー、サラダ、味噌汁付きで970円。とりあえず、ハヤシの画像だけを掲載。


横からのアングルも撮影。平たいお皿にあふれんばかりのデミソースがかけられている。


ハヤシライスは、カレーのように最初から一緒に煮込むタイプと、ソテーした肉野菜に、デミソースを加えるタイプがある。
こちらのは後者のタイプであり、マッシュルームや玉ねぎの他、お肉のソテーが豪快に盛られている。


肝心の味は、ウイスキーかブランデーかわからないが、洋酒のような苦みを感じた。
提供直前に洋酒で、ソテーをフランベしたのかも。「フランベ」なんて単語、人生で初めて使ったぞ。
旨味より苦みが勝ってしまい、正直私好みのハヤシではなかったが、
にゅうとんさんは他にも美味しい料理がたくさんあるので、後日改めて紹介させていただく。

最後に訪問したのは、ハヤシに目覚めるきっかけとなった、冒頭のおがわさん。
紹介記事の文末で予告したように、ハヤシライス750円と、「カツサンド」700円を同時に注文した。
まずはハヤシがやって来たので、前回とは異なる横アングルを撮影。


最初のひと口で「ハイ、美味しい!」と納得できるテイスト。やっぱりここのハヤシは絶品だ。
業務用ソースなども使っているのかもしれないが、お店独自のひと手間が、絶対に加えられている。
数分後にはカツサンドが完成。ハヤシは食べかけだが、魅惑のタッグチームとして1枚に収める。


カツサンドは、バターやマスタードを塗ったトーストに、ソースにくぐらせたカツと千切りキャベツが挟んである。

※ブレ失礼

当然ながら、トーストは焼き立て、カツは揚げ立て。洋食屋さんが作るカツサンドは格別である。
特にロースかつが美味しく、ハヤシに乗せて、カツカレーならぬカツハヤシを楽しんだりして。

※「カツハヤシ」の注文は不可であった

パンとライスで、W炭水化物摂取だったことにも気づかぬまま、満足・満腹で「ごちそうさまです」。
ロースかつが美味しかったので、次回は「ポークカツレツ(ライス付)」850円を頼んでみようかな。

最後に、私が「生涯最高! …かもしれない」と評価しているハヤシライスを紹介したい。
お店は、小田急線の鵠沼海岸駅から少し歩いた場所にある、カフェテリア『ジョリーシャポー』。
店名でわかった方もいるかもしれないが、こちらのオーナーは俳優の森次晃嗣さん。
拙ブログで勝手に使用している、プロフィール画像の左から2番目、
『ウルトラセブン』の主人公モロボシ・ダン役の御方である


こちらの名物は、森次さんがレシピを考案したとされる「ダンのハヤシライス」。
私の訪問時が700円で、現在はもう少し値上げしている。
開業当初は下記画像のように、森次さんが自ら調理していたらしい。

お店HPより拝借

調理は別の方が担当していたし、森次さんはお疲れの様子で、会話することもできなかったが、
記念撮影と握手をしていただき、サイン色紙もいただいた。 ※撮影と色紙はそれぞれ500円、現在はやっていない模様
淡々とした応対であったが、ガキの頃からの憧れのスターゆえ、まったく不満はない。
私が間抜けヅラをしている記念写真の掲載は避け、色紙の方を掲載する。


その場で書いたわけではないが、セブンのイラストも含め、素晴らしい毛筆である。

Googleのクチコミには、「応対が悪い」「ファンだったのに裏切られた」のようなクレームが多数投稿されているが、
お前ら、大スターに対してサービスを求め過ぎだ!
「こっちはお客様だぞ」と思っているのだろうが、その前に相手はウルトラセブン様だってことに気付け。

そういえば、当日私が食べた、ハヤシライス画像がまだだった。
9年前ゆえガラケー画像しかなく、見た目も普通のハヤシだろうが、これが抜群にウマかったのである。

※記憶にないがビールも頼んでいた

「カレーよりハヤシが好き」と語る森次さんが作ったハヤシソースは、野菜だけでなくフルーツも使用しており、
旨味、酸味、苦みのすべてがバランスよく、具材のピーマンや玉ねぎの歯応えも良好。
「セブンが考案したハヤシライス」という思い込みも加わっているのだろうが、
「生涯最高! …かもしれない」という感想に、ウソ偽りはない。
最近は森次さんが不在の日も多いようだが、最高のハヤシを目当てに、ジョリーシャポーさんに再訪したいものだ。

以上、過去も含め、食べたハヤシライスをいくつか紹介することで、ハヤシ愛を訴えた…つもり。
もっとハヤシに光が当たることを期待し、拙ブログでは今後も、美味しいハヤシライスを探索・掲載していく所存である。
そういえば、先日の「アメトーク!!」でケンコバさんが紹介した、ソテータイプのハヤシライスはウマそうだったなあ。

※美味しいハヤシライスの情報、お待ちしております
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする