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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ゴルゴ13も愛したサンドイッチ 阿佐ヶ谷『サンドーレ』

2018年06月02日 | パン
連日、テレビ・新聞・雑誌で話題の日本大学。
日大三高OBとはいえ、日大への思い入れは皆無な私は、「こいつらバカだなあ」と、他人事である。
そんなバカどもの大ボス・理事長が営むちゃんこ屋が、阿佐ヶ谷駅近くにあると聞き、ちょっと立ち寄ってみた。
入口には「本日貸切」の貼紙があるが、店内に客らしき姿はない。せっかくなので、店頭を記念撮影。


すると、店内にいた元力士と思われる巨漢従業員が、私の存在に気付いて立ち上がり、
「ナニ撮ってるんでごわすか!」と言わんばかりに迫ってきたので、あわてて立ち去る。写真がブレたのはそのためだ。
ところで、お相撲さんは実際に、「ごわす」なんて言葉を使うのだろうか(笑)。
この日以降も、ちゃんこ店の近くを通ったが、理事長を追いかけるマスコミの数が日ごとに増えている。
店の前にいると、先述の巨漢店員(複数存在)に追い払われるのか、少し離れたコンビニ前に立ち位置を変えたようだ。
長時間張りこみしている彼ら取材陣は、ここのコンビニで飲食物を買うこともあるだろう。
しかし、この近所に、コンビニより安くてウマいサンドイッチを売っている店があるのを、彼らは知っているのだろうか。
そのお店の名前は『サンドーレ』。今どき珍しい、個人経営のサンドイッチ専門店である。
場所は、以前このブログで紹介した『しんぼうや』手前の路地を、荻窪方面に進んですぐ。

私がこのお店を知ったのは1年ほど前。阿佐ヶ谷で飲んで、酔い醒ましに散歩していたときに見つけたのだ。


時刻は23時を過ぎていたが、まだ営業しているようなので、物珍しさもあって入店してみた。
店内では店主らしき高齢男性が仕込みの最中だったが、私に気付くと「いらっしゃい」と声をかけてくれた。
笑顔で迎えてくれた店主に敬意を表し、せっかくなので、こちらのサンドイッチを買ってみることに。
遅い時間ゆえ、ショーケースにはほとんど商品は残っていなかったが、「玉子サンド」があったので、そちらを選択。
定価は160円くらいだったはずだが、「せっかく(夜遅くに)来てくれたんだから100円でいいよ」とおっしゃるではないか。
そんな、悪いですよ…という私の声をさえぎり、「玉子、たっぷり入ってるでしょ」と誇らしげに語る店主のご厚意に甘え、
100円だけ払い、最敬礼して店を出る。下記がその、玉子サンドだ。


本当に、100円では申し訳ないくらい、玉子たっぷりである。
すぐに近くの公園のベンチに座り、食べることにした。深夜の公園でパンをパクつく不審者…通報されなくてよかった。
玉子はたっぷりだが、マヨネーズなどの塩分は控えめで、玉子本来の風味がよ~くわかる。
そして、パンそのものが、コンビニなどで売っているものとは、比較にならないほど柔らかい。
生真面目そうな店主の人柄を表したような、素朴な手作りサンドイッチ。私は一発でファンになった。
麺や米と比較すると、パンはさほど好きでもなく、最近は購入することも少なかった私だが、
おじちゃんおばちゃんが営む、長年続く個人経営の食堂や中華屋さんを溺愛するマニアとしては、
ここサンドーレさんも当然、今後も通い続ける店リストに加えなくてはなるまい。

その後も、飲んだあと何度かお店の前を通ったが、シャッターが閉まっていて、営業は終了した様子。
ある日、22時頃おうかがいしたところ、久々に入店できた。この日はコロッケサンドを購入。確か160円だったと思う。


営業時間をたずねたところ、23時過ぎまで営業することは滅多になく、だいたい21時台には品切れで閉めるようだ。
そういえば、こちらのサンドイッチを紹介していなかったが、奇をてらった珍しい商品はなく、
玉子、コロッケ、カツ、ミックス、フルーツなど、オーソドックスなものが中心。


珍しいものは、上記写真の左上中央あたりにある「ハム揚げナス」くらいかな。
価格は、私が知っている限りでは、最高値が「チキンカツ」の240円、最安値が「チョコバナナ」の150円。


訪れたことのない午前中は、やきそばパンとかも売っているそうなので、最安値は他にもありそう。
いずれにしても、主力商品はだいたい100円台だし、間違いなくコンビニより安い
他の方のブログなどを調べてみたところ、どうも21世紀になってからも、10円しか値上げしていないようだ。
そんな店主を少しでも応援しようと、最近は阿佐ヶ谷で飲んだときは、遅い時間でなければ、必ず立ち寄ることにしている。
また、自分で食べるだけでなく、行きつけの居酒屋に、お土産として買っていくことも。
営業中は忙しく、なかなか食事ができない店員さんも、サンドイッチなら立ったまま食べられると喜んでくれるしね。
以下で、これまでに購入したサンドイッチの一部を紹介する。


左から、ポテトとハムカツの「セット」170円、「かぼちゃコロッケ」180円、「チョコバナナ」150円。


こちらは「イチゴ」210円に「ハムカツ」160円。
よせばいいのに一緒に食べてみたら、生クリームとハムカツのソースが合わさり、甘じょっぱくてウマかった。



これは「フルーツサンド」170円、「ベーコンレタストマト」210円、「ミックスサンド」190円。
ミックスは、4枚のパンに玉子、レタス、ポテサラと具が3種挟んであるので、4枚ひと組で食べなくてはならない。
以上、価格については、記憶違いによる多少の誤差(±10円程度)があるかもしれない。ゴメン。
安くて美味しいサンドーレは、近隣の住民や学生にも人気があるようだが、意外な人物もファンだったりする。
その御方とは…国際的テロリストのゴルゴ13! 下記がその証拠写真だ。


自分の名前を明かすことさえ拒むあの御方が、気軽にサインを書き、しかも店内壁に飾るのを容認しているとは。
単行本全188巻を保有している、ゴルゴ好きの私もビックリである。 ※巻数は2018年6月現在
勤勉なサンドイッチ屋のおじいちゃん店主と、冷酷無比なテロリストの色紙という組み合わせが面白い。
もろちん、実際のサイン主はゴルゴ13ではなく、作者のさいとうたかを氏である。
かつては、スタッフや自身の夜食として、サンドイッチをちょくちょく買いに来ていたらしい。

店主は毎日、早朝には店を開け、昼時に一端店を閉め、近所の学校へ販売・配達に出かける。
その後、店に戻って営業しながら、翌日の仕込みを深夜まで続ける、大変なハードワークだ。
連載開始から50年たっても全然年をとらない、ゴルゴ13と同様、ここの店主も超人なのかもしれない。
これからも、どうか無理をせずマイペースで、美味しいサンドイッチ作りに励んでいただきたい。
あと、最初に触れた、ちゃんこ屋の前で張り込んでいる取材陣も、たまにはここのサンドイッチを買ってみてくれ。
絶対、値段以上の満足度があるはずだから。



サンドーレ
東京都杉並区阿佐谷南3-44-9
JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩約3分
営業時間 8時~12時、13時~14時半、18時~売り切れまで(だいたい21時台)
定休日 日曜・祝日
※営業時間は多少のズレあり
※都内各地に同名店があるが、経営者は違う模様
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