明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

久々にテンイチで食べてきた。

2023年08月27日 | 天下一品
先日観戦した西武-オリックス戦では、試合開始直前に始球式が行われたのだが、
投手を務めたのが、下記画像の株式会社『ナウイエンタープライズ』の社長。


社名の由来は謎だが(まさか「ナウい」じゃないはず)、この会社は近日中に、球場近くの狭山ヶ丘に、
こってりラーメン『天下一品』のフランチャイズ店を開業するらしく、
始球式の前には、ライオンズ球団に「天下一品ラーメン1年分」(365食?)を寄贈したことも発表された。
始球式では、ノーバウンドどころか5バウンドするクソボール(笑)を投じた社長だが、
テンイチの新店舗は失敗しないよう願っている。可能ならば、他の支店よりも安い価格設定にしてもらいたいものだ。

たった今もお願いしたように、テンイチの度重なる値上げに、どうしても納得できない私は、
抗議の意味を込めて、2021年12月の府中中河原店での食事以降、利用していなかった。
何度も書くけど、一番安いラーメンが940円(東京の一般的なお店の価格、2023年8月現在)というのは、
チェーン店ゆえ食材の大量調達で仕入れ値が抑えられ、自店でスープを炊かないためガス代と人件費が浮き、
しかも、いくら他にない味とはいえ、スープ以外は極めて平凡なのだから、この価格は暴利だろう。
規模は異なるとはいえ、諸経費の高騰に苦しみながらも、価格維持で頑張っている個人店をたくさん知っているだけに、
近年のテンイチの価格設定には、有名チェーンの驕りのようなものを感じてしまう。

と、このようにグチグチと文句をたれる客向け(違うか)の格安冷凍ラーメンが、『ローソン』にあると聞いた。
商品名は「キンレイ 天下一品監修ラーメン」で、価格は税込495円。テンイチの約半額だ。
コンビニの冷凍ラーメンに興味を持ったことはなかったが、せっかくなので購入してみることに。


包装紙の裏に、レンジでの加熱時間が記載してあったが、600Wで7分50秒とは長い!


指示に従い、約8分温め終えた状態がこちら。見た目は即席ラーメン風だ。


全体をかき混ぜたのち、沈んでいた麺を引き上げてみる。量は本物より少なめかな。


まずスープを飲んでみたら、粘度こそないものの、テンイチ独特の風味やコク、ザラつきもしっかり感じられる。
麺のチープさ、粉っぽさも本物に近い気がする。リフトもしてみたが、さすがにスープは絡みつかず。


具材はネギ、メンマ、チャーシュー。一度冷凍したものを戻しているので、本物の具材以上にショボい。

※チャーシューは味がしなかった

ただ、全体の印象としては、再現度は意外と高めだ。
このときに紹介した、『サンヨー食品』のカップ麺よりも、実物に近い。
      

もちろん、本物の「こってりラーメン」よりは薄く感じたが、テンイチのダメ店員が、
「10人前注文が入ったけど、スープは7人前しか残ってないから、お湯で薄めてごまかしちゃえ」
なんて手抜き調理をしたら、こんなテイストになるのではないかね。
加熱時間こそ長いが、価格だけでなく、カロリーも450と、実物949の半分以下だし、
なにより、店舗に行かなくても近い味が食べられる、いい商品だと思う。

家系や二郎系と違い、テンイチと似た系統のラーメン店はなかなか見当たらないが、
数少ない例外が、関西に3店舗存在する『どろそば将(まさ)』
この夏に泊まったホテルの徒歩圏内に、たまたま支店(堺筋本町店)があり、店外に貼ってあったメニューを見たら、
昨夏までは、レベル1「軽どろ」~レベル4の「極どろ」の4段階だったのに、新たにレベル5の「鬼どろ」が登場していた。
その日はもう満腹だったので、帰京する日の朝、まずは新世界『酒の穴』で飲んだあと、わざわざ寄ってみた。

注文したのは当然、「鬼どろそば」1500円。極どろも1000円→1200円に値上げしていたが、さらに高価だ。
煮詰めるのに手間がかかるのか、そこそこ時間がたってから、レベル5の鬼濃厚なラーメンが到着。


スープをすくってみたら、今まで見たことのない粘度で、もはやスープではなくスライム


麺との絡みもバッチリ、というか絡みすぎるため、ひと口含めば濃厚な風味が一気に広がる。


カロリーは相当高そうだが、こちらは無添加らしいので問題ないだろう…たぶん。
そういえば、どろそば将さんは麺も、自家製の全粒粉入りのはずだが、スープまみれで気付かなかった。
店員さんから「ランチタイムはライス10円なのでよかったら」と教えていただいたので、うっかり追加。


テンイチと同様、ライスにスープをかけ、さらに辛子ニンニクを少量乗せる。


見た目は相当悪いが、混ぜて食べれば、シチューライスやドリアのようでなかなか美味しい…と思いきや、
辛子ニンニクの酸味で、急に気持ち悪くなってしまった。そもそも、ここに来る前に、酒の穴でワインとか飲んでるからね。
皆さんも、どろそば将さんで鬼どろそばを食べるときは、くれぐれもシラフで!

類似店で1500円(+10)円も使ったからには、「高いから」と避けていた元祖テンイチで出している、
こってりを超えた、「こってりMAX」1210円も食べてみようと決意。
つい先日、中野に行く用事があったので、天下一品中野店にも寄ってみた。

注文したのは、こってりMAX・並のみ。※大盛は1400円
昨年は、一日5杯限定で「超こってり」という商品を1300円で売っていたが、今回のMAXは終日販売のようだ。
どろそば将さんのように調理時間は必要としないのか、すぐに提供された。


上記画像だと逆で読みづらいだろうが、丼には「天下一品史上 こってりMAX 最強こってり」の文字が。
レンゲですくったスープは確かに、テンイチ史上最強のこってり具合


一応麺リフトも撮ってみたが、麺や具材はたぶん、通常のラーメンと同じはず。


さっき、テンイチは「スープ以外は極めて平凡」と書いたが、平凡どころか普通の店よりも劣る気がする。
スープを引き立てるため、わざとイマイチな麺や具材を使っているのでは? と疑いたくなる。
しかし、MAXスープのウマさは抜群で、ついつい米が欲しくなり、「ライス(小)」120円を追加。
同時に、私は食べたことのない「こってり唐揚げ」1個110円と、「こってり杏仁」190円、
さらに以前は卓上にあった、無料の「にんにく薬味」もお願いした。
「杏仁はすぐお持ちしてよろしいですか?」とたずねられたので「はい」と返答。
本当にすぐに出てきたが、サイズの小ささに驚く。横のハシ袋と比較すると、スプーンも本体もとにかく小さい。


下記画像ではわかりづらいが、HPによると「こってりスープに近い色を表現した」らしい。


「オリジナルのスイーツ」といいつつ、味はよくある杏仁豆腐で、この量で190円は割高だ。
さっきの画像には唐揚げが写っていたが、到着したのは杏仁から約5分後。
注文後に揚げるのだから仕方ないが、ライスとにんにく薬味も5分後だったのが残念。
同時に出した方が楽だし、最初のオーダーで頼まなかった私も悪いけど、応対した若い店員さんは、
温かいスープににんにくを入れて、ご飯と一緒に食べたい、ファンの気持ちがわからないのかなあ。
到着後、ヌルくなったスープににんにく、辛味噌、コショウを投入し、


ご飯に唐揚げとスープを乗せて食べる。杏仁だけでなく、テンイチのライス小は本当に小だ。


どろそば将さんの10円ライスはもっと多かったし、120円のライスでここより少ない店はないのでは?
そういえば、「こってりスープに漬け込んだ」唐揚げは、スープ&ライスと一緒に食べたせいかもしれないが、
味の印象は特にナシ。そもそも、唐揚げもまた、あの大きさで110円は高い。※通常店舗はバラ売りはなく、5個で550円
久々に来たテンイチだが、ラーメン以外の商品は相変わらず満足度が低く、しかも割高に感じてしまった。
それでも、食後は相当な満足感が得られたのは、こってりMAXスープのお陰だろう。

2018年に、創業者の木村勉氏から現社長に引き継いで以降、新商品の開発と値上げが頻繁になったテンイチ。
業績に結び付いたのかは知らないが、私は値上げはもちろん、大半の新商品が気に入っておらず、
唯一支持するのが今回のこってりMAXだが、ベースのスープを編み出したのは、前社長である。
偉大な創業者と比較される、二代目の重圧は相当だろうし、先代との違いを見せよう、という意気込みもわかるが、
個人的には、現社長になってからのテンイチで、良かったことはひとつもない。
通常のラーメン丼の底に記してある、「明日もお待ちしてます。」のメッセージの意味を、
もう一度考え直すべきではないか……と、今回も生意気なコト書いて、申しわけない!
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