明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

その後の『天下一品』煮込み

2018年01月25日 | 天下一品
以前、「お気に入りの煮込み」というタイトルで紹介した、
http://blog.goo.ne.jp/shiyoudayuuji/e/a2e7625309e3434ff2cb8781881c8609
『天下一品』の「ラーメン・こってり」。
(C)天下一品

「煮込み」と呼んでいいのかはさておき、あのドロドロスープをツマミに、昼夜を問わず酒を飲むことは多い。
そんな、テンイチの煮込み…というか、こってりラーメンに魅せられた私は、
3年ほど前、「他の支店とは味が違う」と噂の京都総本店(一号店)にも足を運んだ。
京都駅からはバスで30分以上の道のり。なんとか開店直後に到着したものの、すでに行列ができていた。
「さすがは総本店!」と期待が高まる中、列の最後尾に並んだところ、
すかさず店員さんが近寄ってきて、メニューを渡し、その場で注文を聞いてくる。
私が選んだのは、関東では未見の「牛すじラーメン」。値段は普通のラーメンの200円増しくらいだったはず。
煮込みのようなラーメンに牛すじの煮込み、絶対に相性がいいと思ってね。

約20分後、ようやく入店でき、カウンター席に座るとほぼ同時に、待望のラーメンが運ばれてきた。


スープをすすると、期待通りの旨味と濃厚さ。具の牛すじ煮込みも悪くはない。
ただ、麺がちょっと柔らかすぎていただけない。まあ、最初から覚悟はしていたのだが。
先に注文を取る→現在食事中の客の様子から、新規客の着席時間を予測し調理開始→ラーメン完成→
しかし、食べ終わった客が席を立たない→やむなく放置→運ばれてきたときには麺が伸びている
というプロセスを経たと思われる。前もってオーダーを取る繁盛店ではよくあることだが、正直ガッカリ。
私の大好きな(笑)食べログに、「さすが総本店はウマい!」と絶賛しているバカ…イヤ、投稿が見受けられるが、
個人的には「そんなに期待しない方がいいよ」と言っておく。
アクセスはよくないし、そもそも並び客が多くて、落ち着いて食べていられないしね。
ちなみにこちらが、総本店に寄った証拠となるのれんの写真だ。こんなアングルだと、証拠にならないか。


牛すじトッピングのアイデアはよかったので、先日入った水道橋店にて、まずは「牛すじ煮込み」単品でビールを飲み、


辛子味噌やニンニクをまぜたのち、こってりラーメンに乗せて食べた。


見た目はよろしくないかもしれないけど、おいしかったよ。
水道橋店は昔から一品料理が多く、飲み屋としてテンイチを利用するなら、東京ではここがオススメ。

上記のように、テンイチは各店舗でオリジナルメニューを出している。
大阪の喜連瓜破(きれうりわり)店ではかつて、全国のテンイチで唯一、ハンバーガーを売っていたくらいだ。
昨年訪問した、京都駅に近い八条口店では、ビールのつまみに「味玉」と、“名物”らしい「鶏天」を注文したところ…


上記のような巨大な物体が出てきた。確か3個480円と記載されていたはずだが、デカい固まりが5~6個あったぞ。
ところで、今気づいたんだけど、妙に長い物体はカエルの脚では…? 味は鶏だったけどさ。
その後、さらにこちらのお店のオリジナルメニューらしい、麺が3玉入る「得特ラーメン」を追加オーダー。


麺が3倍、チャーシューも3倍、しかし値段は1380円と、2倍分くらいのお得価格。残った味玉もスープに浮かべたよ。
大好きなこってり煮込みを、普段の3倍も食べられるとは幸せだ…と思ったのは最初の数口。
スープを吸った麺は、食べても食べても減らず、徐々に気持ち悪くなってきた。
完全にハシが止まってしまった自分を、「トシのせいか、喰えなくなったもんだなあ…」と嘆いたものだが、
今考えると原因は、直前に食べた巨大鶏天だろう。どうせ悪い油使ってるだろうし。
帰りの新幹線で吐くわけにもいかず、3人前頼んだのに1人前残してギブアップ。食材をムダにしてしまい申しわけない。
やっぱりテンイチこってりは、写真の特盛(麺2玉)くらいが限度かな。えっ、ライスは余計だろって?

※深夜の高円寺店にて

このようにテンイチのこってりを愛してやまない私は、最近では、類似品にまで手を出してしまった。
それは、中華ファミレスチェーン『バーミヤン』の「こってり!スッキリ! 京都風こってりラーメン」だ。


テンイチをパクったと思われるラーメンで、「こってり」を2回使うひどい商品名が個人的に×。
見た目はそこそこ似ているが、味の方は…やっぱり本家には及ばなかった。
スープのドロドロ具合は似ているが、本家と比較すると、まろやかな旨味に欠ける。
「おつまみ豆板醤・柚子胡椒・フライドオニオンの味変えトッピング」(←HPより引用)も、さほど効果なし。


↑盛り付け方にも、愛を感じないし、薬味ではやはり、テンイチの味噌とニンニクの方が上だね。
ただ、麺のチープさはテンイチに近く、麺を裏返したら、一気にスープを吸ってしまった。


メンマはバーミヤンの方が上だが、見た目がウマそうだったチャーシューは、ただ豚臭いだけで期待ハズレ。


これなら、今どき珍しいほどパサパサな、テンイチチャーシューの方がマシか(笑)。
何よりムカついたのが価格で、ファミレスなので安いかと思ったら、
1 699円という表示は税抜きで、税込みだと755円。一般的なテンイチの720円よりも高いとは!
2 (大盛りできます)と書いてあったので大盛りにしたら有料(108円)だった!
3 22時過ぎての入店だったので、10%の深夜料金を取られた!
以上、合計949円とは割高感があるね。悔しいので、少しでもモトを取ろうとスープを飲み干したら、
底に沈んでいた柚子胡椒の辛味が一気に押し寄せてムセた。ガッデム!
テンイチよ、浮気してすまなかった。

それにしても、バーミヤン=すかいらーくグループという大会社でも、例のこってりラーメンの再現は難しいようだ。
家系や二郎系が乱立する、パクリ上等なラーメン業界において、テンイチ系の模倣店は、まだ現れる気配がない。
そんな孤高の道を行く(?)天下一品の煮込みを、私は今後も支持していくつもりだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本場博多の味を学べる 東大... | トップ | オンリーワンな老舗の味を受... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

天下一品」カテゴリの最新記事