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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

元気が湧いてくるもつ煮のお店 淵野辺『マボロシ』

2023年06月27日 | 定食、食堂
3月末、私が尊敬してやまない、母校・日大三高野球部の小倉全由さんが、監督を勇退なさった。
三高グラウンドで行われた、最後の練習試合を観戦したあとは、なんともいえない喪失感を抱いたものだった。
試合終了後は、さみしさを噛みしめつつ、写真の桜ロードを下り母校をあとにする…までは、このときに記した。


坂を下って向かった先は、ランチを食べる飲食店。さみしくても腹は減るからね。
お目当ての店は、『もつ煮の店 マボロシ』。屋号どおり、もつ煮の専門店だ。


相模原に『カレーの店 マボロシ』というお店があるそうで、こちらはその系列店になるようだ。

日によっては行列もできるようだが、たまたま席がひとつ空いていたので、座ることができた。
繁盛店にもかかわらず、接客担当の女性の応対が親切丁寧で、この時点で「来てよかった」と確信。
基本メニューはこちら。もつ煮単品と定食におみやげと、少数精鋭である。


酒などのドリンク類や日替わりメニューもあり、昼飲みもできるようだが、この日は自重。
注文したのは、お店自慢の「もつ煮定食」1100円をご飯大盛(無料)で。
大きなお鍋から、すくって即提供…ではないようで、そこそこ時間がたってから一式が運ばれてきた。


ご飯は並で約250g、大盛だと約350g。山盛のビジュアルがいいね。


もつ煮が味噌仕立てなので、汁物は被らないよう味噌汁ではなく、溶き玉子のスープ。ゴマ油が香って美味しい。


そして、メインのもつ煮がこちら。数種のモツと野菜、どのパーツもデカい


上記画像の大根だけでなく、人参も大きいし、


なによりモツも、ご覧のように大ぶりで食べ応え抜群!


モツはどの部位も柔らかく、色も濃いため、じっくり煮込まれているのはすぐわかったが、
その割には汁の脂分は少なく、味付けも濃すぎず、ドロドロではなくサラッとした仕上がり。
たぶん、モツなどの具材は汁とは別に煮込み、提供直前に合わせているのではないかね。
オーダーから少々時間がかかったのは、それが理由だろう。
しっかり手間がかけられており、1100円という価格が納得できる、素晴らしいもつ煮定食である。
大盛のご飯もすぐになくなったが、煮込みもスープもまだ残っているので、


当然ご飯を追加。ランチタイムは大盛もお替わりも無料で、店員さんも笑顔で応じてくれるのがありがたい。


2杯目のご飯も、煮込みもスープも残すことなく、「ごちそうさまでした」。
繰り返しになるが、1100円でも割高に思えない、味ヨシ量ヨシ接客ヨシの定食で、満足度は相当高い。
小倉監督の退任を悲しんでいるはずなのに、ガツガツとメシを食らった卑しい自分を反省しつつ、
食事と応対で元気を与えてくれた、マボロシさんに感謝しながら店を出る。

こちらのお店は、日大三高からは徒歩15分程度だが、我が母校はどの駅からも遠い。
マボロシさんも同様に、アクセスはよろしくなく、徒歩で来店する客は、近隣住民以外では私だけのはず。
今回タイトルでは、最寄り駅として淵野辺と記載したが、歩きだと40分以上かかる。
お店の前に「図師」というバス停があるが、淵野辺駅方面の本数は少なく、バスならJR&小田急町田駅からがオススメだ。

そして先日、またもや母校グラウンドで練習試合を観戦したのち、マボロシさんに2度目の訪問。
試合内容に不満を抱いたため(詳細は改めて)、ついお酒も頼んでしまった。周囲の客も飲んでいたからね。
こちらがドリンクメニュー。居酒屋と同等の豊富な品揃えである。


こちらは壁の一品メニュー。普段は夜しか提供していない串焼き類も、この日はランチタイムから販売。


私の注文は、「ホッピーセット・白」550円に、おつまみとして好物の「マカロニサラダ」350円、
串焼きからは「レバ」200円と「つくね」220円、さらにもつ煮定食のご飯普通・辛口バージョンも。
店内は前回以上に混んでいたが、ホール担当として若い女性が増員されており、不具合はなかった。
この女性の接客も良好で、調理だけでなく、従業員教育もしっかりしているのがわかる。
まずはホッピーセットが提供される。焼酎は一般的な居酒屋と同レベルの量かな。


続いて、「カレーチーズ味」との説明があった、マカロニサラダが登場。値段の割に量は多め。


らせん状のマカロニに、キャベツを絡め、粉チーズとスパイスをまぶしてある。


カレー味のマカサラには、S&Bなど市販の粉末を入れる店が多いと思うが、
こちらはクミンなどのスパイスを使用した、他店にはないテイスト。さすがはカレー店も兼業している店主である。
数分後、まずはレバが焼き上がった。普通のお店の1.5倍はありそう。


焼き方は「お任せ」と伝えたら、にんにく・ネギ・ゴマ油の塩焼きで登場。嬉しい誤算である。
新鮮なのがわかる歯応えで、中身は半レア。こんなにウマいレバ、久々に食べたよ


その後、「タレ」でお願いした好物のつくねが到着。こちらも美味であったが、レバの印象が強すぎた。


もつ煮も串焼きもそうだが、マボロシさんが良質な肉を仕入れるルートを確保しているのは間違いない。
煮込み・焼きトン好きとしては、夜の時間帯に訪れ、じっくり飲み食いしたいところだ。

いい気分になったところで、ホッピーの「中」300円をお替わり。おお、明らかにさっきより多いぞ。


酔っちゃいそうなので、焼酎は2杯でやめておき、完成したメインのもつ煮定食に挑む。


さっきの通常版との違いは、煮込みの中央に乗せられた、赤茶色の辛口ダレ。
ただし、辛さはそれほど感じないので(マカサラのせいかな?)、辛味を欲する方は、卓上の七味を利用すべし。
前回同様、大ぶりでウマいモツをおかずに、ホッピーをあおりご飯をパクつく、この幸せ。
途中で、レバのネギ&にんにくも加えたりして、まずは酒を飲み終え、続いてご飯も食べ切った。


さらにもつ煮やマカサラもたいらげ、シメに残しておいた玉子スープを飲み干し、大満足でお会計。
さっき書き忘れたが、退店時にはホールの店員さんだけでなく、厨房の店主らしき男性も、
「ありがとうございましたー!」と大声で挨拶してくれるので、こちらも厨房に向かって最敬礼。
ところで、入口ドアには「スズキ美容室」と「大日本~茶道教授」の看板があるが、お店との関係は不明。スポンサー?


素晴らしい食事と接客で、栄養と元気を与えてくれるマボロシさんだが、いかんせん駅から遠いのが難点。
淵野辺駅行きのバスは夕方まで来ないので、徒歩で帰ることにしたのだが、この日の気温は30度を超え、
しかも酩酊&満腹、さらに朝早く寝不足も重なったため、熱中症寸前のような、フラフラ状態に。
結局、徒歩40分の距離が、途中何度もしゃがみ込んで休憩したため、80分もかかってしまった。
これからさらに気温が上がるので、マボロシさんを利用する方は、徒歩での往来はできるだけ避けてほしい
正直、淵野辺駅まで歩くのは私くらいだろうが、さすがに今後は、夏の時期は町田バスルートで帰ることにする(笑)。
お店の裏には駐車場があるようなので、自動車での来店もぜひ。



もつ煮の店 マボロシ
東京都町田市図師町1887-1
JR淵野辺駅から徒歩約41分、古淵駅からもたぶんそれぐらい、神奈中バス「図師」バス停からはすぐ
営業時間 11時~15時、18時~22時、ラストオーダーは各45分前
定休日 月、火
※上記データはお店ツイッターから転記
※※『カレーの店 マボロシ』は、神奈川県相模原市中央区中央3-7-1で、現在は不定期営業
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