明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

元競輪選手が営むうどん店 高円寺『めんこや』

2017年08月03日 | そば、うどん
最近、うどんに興味を持ち、いろんなお店を食べて回っている。
今回紹介するのは、都内を中心に支店を広げているうどん店『めんこや』さん。
こちらは、元競輪選手の小林正治(まさはる)さんがオーナーを務めており、他にも何人かの元選手が働いている。
競輪ファン&にわかうどんファンとしては、行かなくてはならないお店だった。
なお、前回まであれだけ騒いできた母校野球部については、諸事情により、しばらく触れないことなにする。
昔から、ツラいことは避けて通る人生を送ってきたのでね。

閑話休題。めんこやさんは幡ヶ谷本店の他、五反田、亀有、京王閣競輪場内などに支店があるが、
私は、普段よく飲み歩いている街・高円寺のお店に行ってみることにした。
場所は環七通り沿い、写真の「手抜きうどん」の看板が目印だ。


さぬきでもなく、手打ちでもなく、なぜ「手抜き」?
ちなみにこちらは、メインのうどんは武蔵野風で、麺はちゃんと手打ちしているらしい。
うどんの主なメニューはこちら。


基本の「釜あげ」や「ざるつけ」から「サラダうどん」などの創作系まで、うどんの種類は結構豊富。
この他にも「カメリアラードうどん」なんてのもあった。あと、替玉があるのもラーメンみたいで面白い。
お酒は生ビール450円、サワー類は340円~、他にも焼酎や日本酒もそろっている。

私はまず、びんビール(540円)と、おツマミとして「手づくりつくね温玉のせ」450円と、


「カニクリームコロッケ」320円をオーダー。


つくねは、ちょいと盛り付けがよろしくないけど、味自体も、柔らかすぎて正直イマイチ。
カニクリームコロッケは、自家製ではなさそうで、可も不可もなし。
シメに頼んだのは、こちらの一番人気らしい「ぶったまうどん」。


腰のあるうどんを、肉などの具が入ったつけ汁に浸して食べる、先述の武蔵野スタイルだ。
こちらはうどんのアップ。純白の麺の光沢が美しいね。カニコロッケを乗せたのが、我ながら余計だが。


そして、こちらがつけ汁のアップ。チャーシュー、玉子、ネギ、そして大量のモヤシが沈んでいる。


出汁はうどんだけど、具はラーメンという、ユニークなうどんだ。
歯応えのあるうどんに負けない、やや濃い味付けのチャーシューとダシ汁がマッチしている。
写真ではわかりづらいが、ちょっとモヤシが多すぎる気もしたが、野菜不足の私にはちょうどいいかも?
他にも食べたいうどん&ツマミがあったので、「また来ます」と店員さんに告げ、この日は退散。

数日後、約束通り再訪。この日は、「乾杯ビール30円」の貼紙に気付いたので、さっそく注文。


出てきたのは、かわいらしいグラスサイズの生ビールだった。ま、30円だしね(確か、ひとり1杯限りのはず)。
すぐに飲み干し、びんビールとツマミを2品追加。今回は「だし巻玉子」450円(写真なし)と、
私の好物でもある「豚の角煮」550円をオーダー。


だし巻は普通だったが、角煮の方は、前回食べたうどんのチャーシューと同様、味が染みてて美味しかった。
今後、ここで飲むときは、豚の角煮は必須かもしれないな。

この日のシメは、玉子と鶏ひき肉が入った、「親子カレーうどん」にした。


左の小皿は、桜エビの揚げ玉…だったかな? やや臭みがあって、個人的には不要だった。
うどんの方は、スパイスが効いたカレーダシが美味しかった。いろんな雑誌やテレビで称賛されたのがうなずける。
ただ、具のつくねがやっぱり柔らかすぎるかな…文句ばっかり言ってすまん!

手が空いたタイミングを見計らって、店員さんにいろいろ聞いてみた。以下はその要約。
「元競輪選手は各支店で働いているが、ここ高円寺店だけいない」
あら、それは残念。いろいろ昔話を聞きたかったのに。
「その代わり、プロレスラーの藤波辰爾さんの息子さんが、一時期バイトしていた」
へえ、藤波ジュニアがねえ。そういえば、父親のサイン色紙が飾ってあるな。
「オーナーの小林さんは、各支店を巡回しているが、高円寺店には滅多に来ない」
なかなか忙しいみたいだなあ。幡ヶ谷本店に行けば会えるかな?

小林正治さんを知らない方のため、簡単に説明。
彼は競輪学校77期生をトップで卒業。デビューから白星を重ね、新人王戦などの大レースにも出場。
競輪界ではトップのS級1班にまで出世したが、その後はケガなどの影響もあり、成績が伸び悩み、
選手生活15年目を迎えた2011年に、惜しまれつつも引退。
その後はうどん店『めんこや』を経営する「(株)ドリームハーバー」を設立。
支店を増やし、うどんの美味しさを広めるとともに、競輪選手の引退後の活躍場も提供している。

競輪だけでなく、スポーツ選手の引退後の受け皿は、我々が想像する以上に少ない。
コーチなどの指導者、あるいは解説者・タレントなどで食べていけるのはごく一部で、
大部分の選手は、過去の栄光を捨て、未知の業界で不慣れな仕事に就いているケースが多い。
小林さんも、まったくの異業種だったうどん屋に挑戦し、苦労と努力を重ねた結果、成功を収めた。
そんな小林さんの素晴らしいところは、自身の成功に満足することなく、
過去の仲間である、引退した競輪選手たちに手を差し伸べ、自らの職場に受け入れたことだ。
その中には、年上の先輩選手もいる。これは、なかなかできないことだよ。
なお、こちらのうどんは、粉と水を混ぜたのち、念入りに足で踏むらしいが、
元選手がぶっとい脚で踏み続ければ、短時間でいいコシが出そうだ。
うどん打ちは競輪選手に、意外と向いてるのかもしれない。

具材については不満も述べたが、こちらのうどん自体は、おススメできる商品だと断言できる。
未食のメニューもたくさんあるし、小林さんや元選手たちを応援するためにも、
今後もせっせと通い、飲んで食べて、シメにうどんを啜ろうと思う。
最後にひとこと。オーナーの小林さん、
現役時代は何度かヤジってごめんなさい
あの頃のことは反省していますので、どうか出禁にしないでください。



めんこや 高円寺店 東京都杉並区高円寺南5-21-7
高円寺駅南口から徒歩約7分 地下鉄東高円寺駅から約13分
営業時間 11時半~14時半 18時~23時
定休日 日曜
※くわしくはHPを→http://www.dreamharbor.co.jp/


※2017年11月、高円寺パル商店街内に移転しました。
新住所は東京都杉並区高円寺南3-46-10です

※高円寺店はすでに閉店、
他店舗も、2020年1月で閉店、ワタミ傘下になった模様です
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