わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

電脳世界のグーニーズ、Ready Player One

2018-04-07 | 映画・ドラマ・本
サイモン・ペッグ!
金田のバイク!
メカゴジラvs.初代ガンダム!!


究極の(一定年齢以上の)オタク映画!!


ご存命なら生頼御大だったかな。でも開田裕治さんもいいね


 いきなり、ヴァン=ヘイレンの「JUMP!」で始まるし、未来を舞台にしながらも、7、80年代へのノスタルジーがいっぱいです。逆に言えば、ハリウッドのSFやホラー映画、ゲーム、日本のアニメの好きな4,50代以外の観客には、よほどのオタクじゃない限り、それほど面白くもないんじゃないかと思える作品。私の隣に座ってた20代カップルと、親と一緒に来てたローティーンの女の子は、私がヒャヒャヒャと笑った場面の半分は、元ネタが判ってなかったと思う。連続で、私、この時代に、日本人として生まれててよかったと思う映画を観ましたよ。先々週末に観た「パシフィック・リム アップライジング」と、この映画、共にええトシこいた日本人おたくには嬉しい。

 私の見た劇場は静かなものでしたが、若息子(in LA)が見た劇場では、アイアン・ジャイアントが出た時にAhhh!とかOhhhh!とかって、反応があったんだって。アメリカ人オタクはやっぱ、ガンダムよりもアイアン・ジャイアントなんかな?

 お話は基本的に、ゲーム世界版の「グーニーズ」です。実世界では冴えないイモ青年が、ゲーム世界ではヒーローという王道パターン。仲間たちも、ゲームのアバターとは全く違う姿だけど、ある意味、予定調和で、ごついオーグみたいなやつが女の子だったり(しかも、しっかり太め)、スリックなチャイナ忍者が11歳の男の子だったり。よくあるパターン過ぎて制作側も開き直ってるのか、ポスターで思いっきりネタバレしてますやんw

 日本人プレーヤー、赤備えの甲冑に三船敏郎の顔をしたダイチ=トシローは、生でもカンフー(?)使ってかっこいい。ナニモンや、お前?状態。いきなり覚醒して「俺はガンダムで出る!」って、メカゴジラに挑む。このシーン、原作ではウルトラマンになるんだって。変身するんだから、確かにそっちのほうが適切?でも、版権の問題で登場させられなかったのだそうです。ウルトラマン対メカゴジラも見てみたかったけどね~

 演ずるのは、ミヤンマー出身の森崎ウィンさん。キーパー、森崎くんだから取れない~!!ではなく、ちゃんと所々で活躍してました。どっかで見た顔だなぁと思ったら、「闇金ウシジマくん」に出てたのね。日本人と言うには、少し違和感あったけど、かっこいいから、いいか。しかし、キミもコロンバスに住んでいるのかい、トシロー君?

 ヒロインのアルテミスは、スピルバーグ映画でおなじみの、過去のせいでちょっと影のある、実に有能で精神的にも強い子ですよ。全体に丸っこい顔立ちがレイア姫っぽい。スピルバーグ氏の好み?生まれつき顔にアザがあるのが表に出たがらない理由らしいけど、フツーに可愛いしー。顔のあざ設定、別にいらなかったんじゃない?と、思いました。


 物語の舞台は2045年のディストピア的コロンバス。主人公は、トレーラーハウスを積み重ねたスラムに住んでいます。そこまでしなきゃならないほど住宅難で、繁栄してるんでしょうか??予告でも冒頭でコロンバスって出てくるし、やけにコロンバス推し。

 2018年のコロンバスで、この映画を見た私は、なんで、そんなにオハイオ州コロンバスに拘るの?って思うくらい、ほとんど全てがコロンバス内で完結してます。でも、現在のコロンバスを思わせるような光景は何もなく… 先のパシ・リム内の東京ですら、女子高生やらサラリーマンやら「それっぽさ」があったのになぁ…

 私的には、評判の良いこちらより、めっちゃ評判悪いパシ・リムのほうが面白かった。ここで一つ、禁句を言いたい… この話、ドラえもんがいたら楽勝やん!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿