テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

6年生 1週間学習計画の見直しを

2012-09-29 20:36:40 | 中学受験


 エデュコ20期生(6年生)の後期学習も約1カ月を経過しました。4週を経過しましたから、1週間の学習計画の修正点も見えてきたことでしょう。

 いくつかのチェック項目を確認してみます。
1:「有名中学入試問題集」の取り扱いについて
 そもそも、受験校の過去問の研究を真剣にやれば、かなりの時間を要することとなり、多くの場合、簡単に「有名中学入試問題集」までは手が回らないはずです。
 この問題集の利用価値とすれば、①特に理科・社会において、時間に余裕があると感じた時、実践問題の量を増やすことにより、確かな知識の連鎖を造ること、②国語においては、特定の文種に苦手意識がある場合、エデュコから配布された文種分類を参考に、その文種の読解問題を意識的に手掛けること、③算数においては、受験予定校の頻出単元になれること、などです。
 これらの作業は、受験校過去問の研究に納得がいき、更なる課題意識があるときに有効といえ、保護者会で案内した学習計画例も、そのような狙いを持つものです。1週間の学習範囲として、必ず手掛けなければならないものでないことを念頭に置きましょう。

2:「受験校過去問(赤本)」の理解度について
 現在、1巡目として取り組んでいますが、間違い直しの時間はしっかり確保し、「何に気付かなかったか」、「どの手順が違ったか」、「どんな知識が足りなかったか」を真剣に問い直してください。
 おそらく、算数問題なら1~2時間、国語なら1時間、理科なら1~1.5時間、社会なら1時間位の再考のための時間がかかるはずです。仮に、このような時間がかかっていない場合、ほぼ、やりっぱなしに近い作業に陥っている可能性があります。そうであるなら、もう一度、「自分に正直に、自分をごまかさずに」を合言葉に、励ましてください。

 もう一つ注意したい点があります。過去問の研究とはいえ、完璧な処理・理解を求めるのは効率的ではありません。算数や理科の実際の入試結果では、正解者が10%に満たない問題、もっといえば、1%未満でしかない問題なども、「過去問」として平然と示されています。
 ちなみに、そのような問題の「解説理解」に相当の時間をかけて理解したとしても、おそらく、本番で解き切ることは不可能と考えられます。 すべての過去問を分かり切るというのではなく、1割、場合によっては2割程度の「迷宮入り的問題」はあると割り切ってください。
 本番でも8割の回答を目安にすれば、その8割の正答率で、合格規準点となる6割得点を突破出来ることになります。やはり、完全主義に陥らず、「できる問題を増やす」意識で手がけましょう。
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