児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

いわき5/23 篠原英子(Hp)と市島徹(Fl)

2012年05月26日 | いわき
いわき、お出かけアリオス。
5月23,24日とハープの篠原英子さんとフルートの市島徹さんが市内4カ所の小学校にアウトリーチをした。二人ともいわき出身のベテランだが(篠原さんは四倉出身、市島さんは小名浜出身でいわき在住)こども真摯に対してくれた。22日はカスケードコンサート(私が同行できたのは22日と23日だけだけ)。
ところで、いわきでは5年前の開館時に、親しみを持てるようにコミュニティ系の会館から飛び出していく事業を総称して「お出かけアリオス」という名前で呼ぶことにした。これが不思議と浸透していて、アウトリーチの始まりの時に学校の先生が「これからお出かけアリオスを始めます」と言ってくれる事も多い。とてもありがたく思うのだけれど、なんかすこしぴったりしないのも事実。「お出かけアリオス」と呼称しておこなっていることは、いろいろな概念が含まれているので、やはり音楽を学校に届けるのはお出かけアリオスコンサートだと思うのだけれど。このような企画する側の思いと受け取り方の微妙なちがいは以前にもあったきがする。もちろん、同じ仕事をしている同志でも言葉に対する観念を揃えるのは容易ではない。カザルスホールでも長谷工のシリーズの趣旨の受けとられかたで違いがあった。成功した企画ではその企画にそれぞれ自分の価値観を入れて判断するというのは良くあることで、このことは自分でも気をつけないといけない。
閑話休題。小学校ではハープの威力は絶大で、見かけが面白いし音がきれい、弾き方が面白い、足をもごもごと動かしているなど、目も耳も興味津々になる。いわきの子供らはさすがに東北の湘南と言われるだけあって、積極的である。質問もどんどん出てくるので、演奏者がちょっと詰まるような時もあったけれども,とても良い雰囲気で終えることができたのではないか。少なくとも見ることができた1日目は、そんな感じで終わったので安心した。少しだけ手を入れることをお願いしたが2日目も楽しくできたと思う。