拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

決戦、国立国会図書館

2006-06-20 21:35:07 | 漫画
国立国会図書館。国会議員の調査研究のための図書館で、原則として国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する、日本唯一の法定納本図書館である。蔵書は原則「国内のすべての出版物」!故に資料探しの最後の砦といえるだろう。もしここになかったらもうその資料は手に入らないと思った方が良いという…。この図書館では書物の保存を第一の目的としているため、館外貸し出しはしていない。よって欲しい資料はすべてコピーして持ち出す。実際にここにこれない人のために資料のコピーを郵送するサービスもある。
そんなコピー郵送サービスを使ってみようと思ったことが、この春あった。現在受けている村上春樹作品の演習の授業の準備で、「我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史」という作品の初出誌である「SWITCH」1989年10月号を探そうとして国会図書館の検索にかけたのだ。しかし「SWITCH」は93年からの分しか保存していないとのこと。なんだ、「すべて」じゃないじゃんかー。「SWITCH」、昨年のスラムダンク特集で一気に知名度が上がったと思われる雑誌。初期の刊行分は国会図書館には無いようです。もうここの出版社「スイッチ・パブリッシング」にしか無いってことね…。
残念ながら私の郵送コピーサービスデビューは成らず。しかし近日、今度こそ私は国会図書館を利用することになる。少女漫画界に咲くドクダミの花・岡田あーみんの未単行本化の漫画作品をコピーサービスで手に入れようと思うのだ。岡田あーみんは97年に『ルナティック雑技団』の番外編を二本掲載してからいつのまにか漫画家を引退しており、ページ数の関係からかその番外編は単行本に収録されず放置され、幻となってしまった。絶版や品切れで希少となった書物に対して「復刊のリクエスト」を募り、リクエストの多いものを実際に復刊させるように出版社に働きかけようと活動しているサイト「復刊ドットコム」の総合リクエストランキングで、二位以下を大きく引き離してダントツ一位となっている「岡田あーみんの未単行本化作品」。実際このランキングの上位となり、復刊が決定した書物が数多くあるなか、岡田あーみんの漫画は頑なに出版される気配は無い。『ルナティック雑技団』、未単行本化の番外編のタイトルは、
●ルナティック番外編  ~届け愛のエアメール~
●ルナティック番外編  ~お嬢様のパーティー教室~
さらに未単行本化の読みきり漫画が二編ある。
●ささやかな俺の愛
●花のいたづら
うーん、なんともそそるタイトルではないか。読みたい…と日々思っていたのだがある日、「あ、そういえば国会図書館…!」と突然思い出し、目の前が明るくなった。掲載誌は『りぼんオリジナル』という『りぼん』の増刊号。メジャーな雑誌なので当然検索に引っかかる。ページ数もそんなにたいしたことないし、今こそ国会図書館のコピー郵送サービスを利用するとき!というわけでサービス利用の手引きを見てみたら、なにやら身分証明書のコピーを郵送せねばならないらしい。め、めんどくs…いやいや、あーみん様の漫画が読めるならこれぐらいの努力はしなきゃね。というわけで私の国会図書館利用デビューの日は近いのです。ていうかもしかして漫画好きの中では常識なのかな、こういう利用の仕方って…。
 


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2 コメント

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奇遇 (たかまさ)
2006-06-21 00:57:12
ちょうど今日(昨日)、国会図書館のことを考えていました。資料をとりよせようと思って。やや面倒なので、保留ですが。
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めんど (shallow)
2006-06-21 19:13:00
うん、面倒なのは確かですね。お金がかかりそうなのも気になる。
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