拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

『壮絶なる新年会』

2007-01-17 22:43:07 | テレビ
去る1月1日、年明け早々今田・東野司会で放送されたここ数年恒例の生お笑い特番『今年も生だよ芸人集合9時間笑いっぱなし伝説 2007年もっとも売れる吉本No.1芸人は誰だ!?スペシャル』。ベテラン・若手問わず、有名どころの東西吉本芸人が大集合の大騒ぎ番組である(大好きなケンドーコバヤシも出ました)。例年この番組は1日深夜1時ごろから朝6時ぐらいまでの生放送なのだが、好評なのか今年はタイトルにもある通り9時間生放送。1日に予定があったので私がリアルタイムで見れたのは半分程。録画しておいた残りの半分を最近やっと見ることができた。毎年のことだが、今田・東野、ついでに千原ジュニアの若手芸人の回しぶりは凄まじい(まぁ、例によって東野は時折生放送中とは思えぬほど冷めた表情を見せるのだが…)。殆ど終始笑いっぱなしであった。9時間もあったので行われたコーナーが盛り沢山すぎたため、特に面白かったコーナーを抜き出してちょろちょろと感想を。はっきりいって蛇足なコーナーもあったので(なんばグランド花月との中継のくだりとか)来年はもっと時間短縮して欲しい気もしたが、元旦に放送される番組なのに、一年通して一番面白いお笑い番組である可能性が高い。この番組と同じスタッフが作ってるテレ東の深夜番組『やりすぎコージー』共々、最高の笑いが集まってるよ。

●「板尾24」
神秘のベールに包まれた吉本のベテラン芸人、130Rの板尾さんの一日を、今や説明不要の超人気アメドラ「24」風に追跡&レポートし、板尾の実態に迫る企画。VTRの途中で「板尾がこの後どんな行動をするか」のクイズが挿入されるが、解答者の出した答えの斜め上を行く板尾の不可解な行動に場内大爆笑。実態にせまるどころかますます板尾さんのことがわからなくなる企画であった。youtubeにもあったから、板尾の日常に興味のある人は検索してみよう。

●「千原ジュニアのイス-1グランプリ伝説」
この番組のハイライト。第一部・二部に分けて行われた芸人同士のガチンコお笑いバトルである。イス取りゲームの要素と大喜利対決の要素を合わせた、千原ジュニア考案の企画らしい。まずバトルに参加する十数人の芸人がイス取りゲームをする。そしてイスに座れなかった芸人は座れた芸人の中から、「大喜利」「モノマネ」「一発ギャグ」「即興替え歌」「トーク」等のジャンルで勝負したい相手を選び、お笑い対決。審査員の判定によって面白かった者が残ってゆく…というルールで進められる。M-1優勝の勢いそのまま笑いをとりまくったチュートリアル・徳井さんや、いつもの調子で「去年の後半からこのイス-1に向けて仕上げてきました」とうそぶき、ゲーム中も奇行を繰り返すケンコバ、執拗に他局の二時間ドラマ「マグロ」を推しまくり、新たな芸を披露した次長課長・河本など、見所が多すぎた。渡哲也の「マグロ、今夜9時」が新年早々あんな鉄板ネタになるとは…。しかしやはりMVPはこのゲームを仕切りきった千原ジュニアだろう。芸人たちがネタを披露しやすい雰囲気作りに徹し、芸人たちを無意味にスベらせないさりげないフォローも忘れない。見事だったぞ。各芸人たちの芸風を知り尽くし、彼らの魅力を引き出し続けたジュニア。この人いつのまにかこんなに懐の深い人になってたんだなぁ…と感動した。 
リンク貼っておくよ。ケンコバやチュートリアルファンの方は必見。

千原ジュニアのイス-1グランプリ(youtube)

●今日の一曲
「聖書」/岡村靖幸