町田市本町田に広大な寺域を有する日蓮宗の古刹「久住山宏善寺」は鎮座している。創建(伝)は文永8年(1271)。750年に達する寺歴を誇り真言宗の小庵を改宗した経緯を持つ。本尊は三寶祖師。慶安2年(1649)には幕府より寺領7石の御朱印状を拝領、町田市内では小山田大泉寺、三輪妙福寺と併称される大寺院である。鎌倉時代の戦乱で堂宇を焼失するも暦応元年(1338年)に再建。「山門」を抜けると「仁王門」がありその間の小高い丘に建てられた「日蓮上人像」周りには「紅・白梅」が美しく咲いている。参道中央に入母屋木造瓦葺の「仁王門」が構えられており金剛力士像が安置されている。その正面に室町時代様式を模した入り母屋造りの朱色の「本堂」、その横に木造入母屋「日朝堂」、「鐘楼」、仁王門の右手に小像の番神三十軀を安置する「番神堂」等の堂宇が整然と建ち並んでいる。本堂前には境内を彩った「しだれ紅梅」がすでに落花し始めていた。(2303)







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