鎌倉市唯一の浄土真宗の寺院「亀甲山成福寺」

鎌倉市小袋谷に鎌倉市唯一の浄土真宗本願寺派寺院「亀甲山成福寺」(法得院)は鎮座している。創建は貞永元年(1232)。本尊は阿弥陀如来。当寺は三代執権北条泰時の子泰次によって開山。泰次は天台宗の僧として裏山の「亀の窟」で修行中、親鸞に帰依、成仏の名をもらい、天台宗から浄土真宗に改宗した。木造聖徳太子像は親鸞上人から与えられたものと伝わる市の指定文化財に指定。鎌倉幕府が滅亡後は、住職であった14代執権北条高時の弟(成円)が寺を追われたことから70年あまり無住であった。大船駅と北鎌倉駅の間の線路踏切際に年代を感じさせる「四足門」と呼ばれる茅葺の「山門」が構えられている。寺号標(寺門)山門から入山、境内正面に入り母屋造りの「本堂」、右に「庫裏」がある。境内には市の天然記念物に指定されている「ビャクシンの木」が植えられている。また大船に暮らしていた映画俳優の「笠智衆」さんが眠っている。(2103)