相模太夫の旅録=Tabi Log

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尊貴な者の墓域「大宮遺跡」

2017-08-05 14:25:36 | 史跡・遺跡
杉並区大宮、和田堀公園の一角、善福寺川の南崖上に位置し昭和44年、杉並区教育委員会による発掘調査によって、弥生時代終末期の方形周溝墓3基が近接して発掘された「大宮遺跡」がある。昭和54年(1979)東京都指定遺跡となった。第一号基の主体部から軟玉製の勾玉1個とガラス小玉12個、周溝中から底部穿孔の弥生式土器10個体、第三号基の周溝中からは弥生式土器2個体が発見・出土した。本遺跡で発掘調査された方形周溝墓群は、都区内で初めての発見の事例であり、方形周溝墓の主体部から豊富な玉類が出土、「方形の四方を溝で囲んだ土器時代の古代人の墓」として同時代の「墓制」を知る上でも極めて学術的価値が高いものである。特に壺形土器の配列や底に穴をあけた形状(穿孔土器)からこの遺跡が住居跡でなく、「尊貴な者(族長=祖神)の墓域」、「祭祀遺跡」であると判明した。大宮遺跡から発掘されたものは後に埋め戻され、出土品の一部が大宮八幡宮の「清涼殿」に展示されている。古代人の暮らしに想いを馳せたひと時。(1708)


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