学名:Monotropa uniflora
英語名:Indian Pipe, Corpse Plant
エスペラント名:不明(Ne trovita)
和名:ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬き)、ユウレイタケ(幽霊茸)
インデアンパイプは「屍骸植物」という別名でも知られていますが、見分けが最も簡単な植物の一つでしょう。他の植物と異なり葉緑素が全く無いのです。蝋細工のような白っぽい色をしていて老いてくると黒く変色します。
インデアンパイプは10cmからせいぜい25cm位までしか伸びません。花は小さくてうつむいていますし、葉は鱗の様な形で6月から9月頃まで見られます。日陰で肥沃な森の、植物の腐敗している様な所を好むので腐った切り株の有るあたりに良く見かけます。
日本名を探していたら、アキノギンリョウソウ、ギンリョウソウモドキなどが出て来ました。これらのサイトの説明によると、初夏に出るギンリョウソウとは違い秋に出るからこのような名前なのだそうですが、私が撮影したのは今日、7月13日ですから、アキノギンリョウソウは当てはまらないのですが、学名は一致しているのです。写真を比べても全く同じに見えます。
以下は参考サイトです。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/akinoginryousou.html
http://www.fsm.affrc.go.jp/Joho/49/p4a.html
http://members8.tsukaeru.net/mikawauo/data/akinoginryousou.htm
このサイトによると日本では秋に咲くこのはながこちらでは初夏に咲くという説明です。何故なのか。でもそれ以外考えられません。
http://homepage2.nifty.com/hanapapa/USA/IndianPipe.html
偶然にも、同じ腐生植物のマヤランを横浜の方のブログで見てきたばかりです。
ギンリョウソウやギンリョウモドキより若干色が付いているので、幽霊のようには見えませんでした。栽培するのが難しく自然の森の中でひっそりと咲いているらしいですが、日本では絶滅危惧種に指定されています。
自然がいっぱいのカナダではこういった腐生植物がよく見られるのでしょうか。
学名に従えば、これは日本のアキノギンリョウソウです。こちらの資料では初夏から秋にかけて咲く、と期間も長いですね。
これまで私が見たのは枯れかけた黒い物ばかりでした。今回雨が続いたので茸類も豊富に出ていましたし、インデァン・パイプにしても同じ思いだったのでしょう。
あまもりさんへ
東京都と同じ広さの公園(アルゴンキン公園)を維持できる国にはそれなりの特典がありますが、かといって絶滅危惧種が無いわけではありません。
昨日も誰かが1922年頃の資料によるとナイァガラフォールスのすぐ近くにあるダッファリン島には蘭がいっぱい生えて居たそうです。今は名残さえ見えません。
それに山火事。落雷が殆どの山火事の原因ですが、消す人も、近くに住む人も必死です。家は丸焼けと言う事だってありますから。
この山火事によって救われる植物も有るのですけれどね。