誘われてショーを見に行きました。誘ってくれたのはトロントに住む友人ですが、彼女のEX(別れた夫)が切符の手配をしてくれて、もう一人の友人を同伴、四人でショーを楽しみ、夕食も彼のおごりでご馳走になって、、、という午後でした。
ショーの座席がバルコニーだったので下の席が良く見えました。
「禿げが多いね」と私。
「眩しいね」と、M子。「アレに夜光塗料を塗ると照明が消えた時綺麗だろうね」
眩しいから帽子でも被ってくれればいいものを、とでも言うのかと思ったら夜光塗料とは何たる思い付き、ここでゲラゲラ。
ショーが終わって、チャイニーズ・バッフェに行ったら長蛇の列。まァ大人しく並んでおしゃべりをしながら私は後ろに居る二人に向き合っていました。突然私たちの前に立っていた親父が、禿げ親父が「この線より前に来るな」と言ったのです。
私が後ろ向きになった時彼と並ぶ形になったのが気に入らないと言うのです。要するにそうやって割り込む心算だと解釈したようでした。
「別に良いじゃないの、私には順番は判っているんだから」
は豚の耳に念仏でした。
「嫌なやつだね、この禿げ親父」
「夜光塗料を塗るといい頭」とか何とかまたM子が言い、「あの禿はもっと綺麗に剃らなきゃ塗料が塗れない」と私が言い返し、それでゲラゲラ。
そのうち話題が節分の話になり、ハナちゃんが鬼の面になるべき紙を切り刻んだ話などしていたらA子が「禿げは~外」と節をつけて言うので又笑い。
暫らくするとちょっと場を外していた禿げ親父の妻が戻ってきて二人はなにやら話しあい立ち去りました。待ち草臥れたらしいのです。
「あれ、禿げは~外が効いた」とA子。あまりに効果が早かったので驚きながらもおかしくて又ゲラゲラ。
食事もタラフク頂いて、明日は絶食かというくらいですが、それはしないでしょう。
気の置けない友人たちとこんな時間を持てるのは嬉しいことです。
箸が転んでも可笑しい年頃に戻ったようでした。他愛もないことで笑って涙を流し久し振りに日本語を喋り気分が晴れて帰宅したところです。何時もならとっくに床に入っている時間なのですが。