★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

橋が上がった。。。

2007-11-01 21:21:20 | Weblog
<残り少ない秋を謳歌する砂糖楓<橋が上がって長い行列<こんな所に停まったのではどうしようもないヮ<上がった橋を下から見れば。。<この方がコントロールの部屋も見えるかな。<この船が通り過ぎるまでただ大人しく待つのみ

フォントヒルに向って走っていたら。。。ヤ、ヤ、ヤ、長い行列、前方を見れば橋が上がっている。こういう状況を知らない人には「Bridge is up!」なんて何のことか判らないのでは?と思ったことから写真も含め載せました。
一枚目の写真は橋には全く関係ないけど他の写真の色が寂しいので刺身のツマ位の心算で入れただけです。
その日はどんよりした日で二番目と三番目、四番目から最後までの三枚は九月下旬に運河の向こう岸から撮ったものです。
両岸のやぐらの中にある錘を下ろすことで橋がエレベーターのように昇っていきます。その下を船が通過する間両岸の陸の交通はタダタダじっと待っているだけ。
この運河はウエランド運河と呼ばれ、ナイアガラ瀑布を迂回して船が通る仕組みです。
日本語のウィキペディアの説明は非常に短いので詳しく知りたい方は英語の方を見て下さい。こちらには地図も載っています。
全長3700kmの世界一を誇る内陸航路、しかも重要な商業用航路である「セントローレンス航路」の一部であるウエランド運河は、先人が尤も頭を痛めた箇所でもあるでしょう。

下の図はセントローレンス航路の断面図です。マイルやフィートで表示されているので計算しなければなりませんが、大雑把に眺めても大凡の感覚はつかめるでしょう。

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先見の明のあった一人の男(ウイリアム・ハミルトン・メリット/1793-1862)の夢が実現したのですが、最初の運河の閘門(こうもん)は39あり木材を使ったものでした。時代と共に船は大きくなりデザインも変わってより大きな運河が必要になってきます。現在の運河は四番目に掘りなおされたもので、閘門は8個あり、個々の閘門の大きさは長さ233.5m、 幅 24.4m、深さ7.6m です。
今までは一年のうち八か月しか船は通れないことになっていましたが暖冬で冬が短くなりかなり遅くまで巨大な船が通っています。
春一番にこの運河を通過する船の船長には記念のシルクハッとが贈られ、一寸したお祭り騒ぎもあります。