★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

紅葉ツアーから帰りました。 October 12, 2005 23:04

2005-10-13 12:04:32 | Weblog

紅葉ツアーも一先ず終わって帰宅しました。

雨不足で楓も大変だったようですが、色付くのが先か、落葉が先か、などと言われながらも季節らしい色を整えて人々を喜ばせてくれました。大雨に降られたり、バスの後車輪が溝に落ちたりと問題が無かったわけではありませんが、人身事故を起こしたグループのことを思えば、順調だったと言えるでしょう。
湖上の飛行機が飛び立とうとした瞬間、突風に煽られて転覆した事故のニュースを私はホテルのTVで見ました。翌日日本から私のグループの添乗員に連絡があったそうです。この添乗員はその日同じ飛行機にグループの皆さんを誘ったのですが、売り切れで諦めたのです。「良かったァ、僕で無くて。。。 でも、可哀相だなァ、その添乗員」と言っていました。本当にどんな思いでいたでしょうか。連れて行った、というだけで責められる立場なのですから。

美味しい食事を戴いた翌日は崩れたクッキーとコーヒーの朝食で出掛けたり、ナンにも食べないで出掛けた日もあります。食事代を計上してもらっているにもかかわらずこうなった理由は、グループと同じホテルに泊まる日と、グループの泊まるホテルからは離れた所に泊まらなければならない日とがあったからです。それがレストランなど近くにないところだったり、コーヒー・メーカーも付いていないモテルだったり、バスの運転手が同じ所に泊まる日でさえ一緒に食事に出掛けたりしませんでした。お互いパタン・キュー状態だったからです。私などはたがが2週間程度ですが、彼らは何週間も家に帰っていないのです。バスも不足であちこちから借り出しているので、とんでもない遠くから来た人もいました。

お客様の中にも見習いたい人がいました。実際の年齢は知る由も無いのですが添乗員の話から80歳を越えた方のようでした。山道を歩いていて、とある草の葉を見つけた時、「多分Partridgeberry の葉」だと思うと言ってから、私はその日本名を知らないことに気付きました。
Partridgeって何だったかしら、雷鳥だったかしら、雷鳥はPtarmigan だと思ったけど、などと話た後私はそのことをすっかり忘れていました。ところが翌朝その方がバスに乗ってくる
なり「Partridge を昨夜辞書で調べましたらね、エリマキライチョウでした」と知らせて下さったのです。もちろん、パートリッジベリーは全く違う日本名を持っていると思うのですが、
即辞書を調べたことや添乗員付きの旅行に辞書を持って出ていることなどはこの高齢の女性の積極的な生き方を物語っていると思うのです。
それから、「百歳計画」という男性にも会いました。百歳まで生きるという計画です。面白い考えだと思いますが、日常の健康管理に気を付けている事はまちがいないようで、艶やかに日焼けした顔色や引き締まった身体つきから、その計画は着々と進められていると見ました。

ナイアガラフォールス周辺はまだ紅葉していませんが、日本からの紅葉ツアーはもう殆ど終わりでしょう。ローレンシャンもアルゴンキンも落葉が始まっているでしょうから。


写真はアルゴンキン公園ルックアウト・トレールの頂上からの眺め