つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

超人、つーか、神

2007-01-25 22:52:36 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、古い方は一度紹介した第786回は、

タイトル:超人ロック(全47巻)
著者:聖悠紀
出版社:少年画報社 ヒット・コミックス(初版:S55~)

であります。

扇:超人と聞くと、いやはや、と言ってしまうSENでぇー~ー~す。

鈴:超人と聞くと、吉野家の牛丼を思い出すLINNで~す。

扇:かなり貢献したからなぁ……ゆでたまご

鈴:あれは貢献しただろう。けど、なんかいいことでもあったんかな、こいつ。
高橋陽一は、「キャプテン翼」のおかげで、FCバルセロナの試合に招待されたことがあるらしいしな。

扇:確か、マイどんぶりもらったって、どこかのインタビューで言ってたぞ。
今だとカルビ丼かねぇ……二世まともに読んでないから解らないけど。

鈴:なんか、高橋陽一とは扱いがかなり違う気がする……。
かたやマイどんぶり、かたや世界的なサッカークラブに感謝される、もしくは怒られる……。
まぁ、売れ方も違うんだけどね。

扇:売れ方はともかく、どっちが好きかと聞かれると翼君かなぁ。
ただし、続編の出来は二世の方が良いみたいだけど。(笑)

鈴:続編はなぁ……。
結局、舞台が変わっただけの翼くんと、いちおう別ストーリーで突っ走ってる二世とじゃぁねぇ。

扇:それ以前に、翼君の続編って完全に破綻してると思う。
キャラ壊れてるし、ストーリー滅茶苦茶だし、絵も崩れてると、いいとこなしだ。
二世の方が遥かに真面目だね。ロビンの息子が主役に勝っちゃうなんていう、少年誌ではなかなか出来ないことまでやったみたいだし。

鈴:主役が負けるってのは、少年マンガじゃぁなぁ……。
あ、いちおう、「ヒカルの碁」はラストで主人公負けて終わったから、これもけっこう珍しかったよなぁ。

扇:打ち切りなんだろうが、上手い終わらせ方だったな。
少なくとも、ヒカルにはまだ目指す先があるという感じにしてた。
塔矢アキラがライバルじゃなかったのかよ? ってツッコミは入るが……。

鈴:ライバルはライバルだろう。
たぶん、打ち切りでなければ、アキラに佐為の話をしてから対戦してって感じで終わるのが通常だろうしな。

扇:そうさな。
その場合のみ、どっちが勝っても綺麗に終われる。
つーか、対局シーンなしでもいいな。始めよう、みたいなエンドもアリだ。

鈴:ん~、対局シーンなしでもいいとは思うが、大勢はどうかのぅ。
さすがにここまでやると、決着つけろよ、って言うほうが多いかもしれんな。
逆に、対決しないまんまだったから、あれで終わっとけたかもしれん。

扇:かもな……つーか何で真面目にヒカ碁の話してるんだ?
確か今日はサイキック・フォースの話だった筈だが。

鈴:ぜんぜんちゃうわっ!
まぁ、超能力ものってところだけは合ってるが。

扇:違ったか……。
じゃあ、サイキック・ソルジャーだな?

鈴:誰が麻宮アテナの話をしとるかぁっ!!

扇:だから何で、「てめぇら許せねぇ!」とか叫ぶ学生公務員なんだ!?

鈴:「おまんら、許さんぜよ!」のほうではないのか?(笑)

扇:あんな安直な、アイドル売っとけ計画の産物なぞいらん。

鈴:喧嘩売ってんなぁ。
まぁ、私はもともと原作知らずにこのドラマ見てたから、さして気にはしとらんが。
ただ……、いま考えると、2作目だったっけな、ガキのころからずっと鉄仮面つけてたって設定は、ぶっ飛んでるよなぁ。

扇:ツッコミどころ多すぎだよな。
洗顔してないから顔が凄いことになってるとか、伸びた髪の処理はどうすんだとか、そもそも成長に合わせてマスク新調しないとサイズ合わねぇだろ、とか。

鈴:確かにな。
まぁ、さすがにあの当時で、いちいちそんなことを考えて見てはいなかったから、それなりに見れたんだろうが……。

扇:すまん、当時から考えてた。ちょっと、ツッコミ好きな子供だったんでね。
頃も良いので、本題に入りましょう。
ロックという名の超能力者(既にこれも疑わしい)が無敵街道まっしぐらで戦うサイキック・アクションです。
ロックは死にません。年を取っても若返るし、心臓撃ち抜かれても、「このぐらいで死にはしない」とか言って立ち上がってきます。ある意味、無敵主人公の究極型です。
一応、少年の姿をしていますが、軽く千年以上生きています。おまけに、女性の姿をとることもあるので、性別もないに等しい。
突っ込みどころ満載の人物ですが、その精神は超越者のそれではありません。長く生きているにも関わらず、ネガティブでもありポジティブでもあり、非常に人間的です。そこが人気があるのかも。女性に対する態度はちと問題があるような気がしますけどね。(笑)

鈴:どっかで見た文章やな……。
って、前書いた記事と「(笑)」まで一緒じゃねぇかよっ!!

扇:わざわざ調べたのか? マメだな。
じゃあ、まともな解説はヒット・コミック版全巻読破した君に任せよう。

鈴:任せてくれてもなぁ……。
ロックの話はしてるから、とりあえず、様々な銀河、惑星で起きる超能力者……エスパーが絡む事件を、ロックを中心としたキャラたちが解決していく話を、1巻ごとのオムニバス(上下巻などはあるが少数)で描くSFマンガ、であります。

扇:短編毎に、時代が百年単位で飛んだりしますが、気にしないで下さい。
んじゃ、CM。


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扇:では、主人公のロック。
無敵――以上。

鈴:それだけで終わるなぁっ!!
まぁ、まったく否定できる要素はないんだが……。

とりあえず、反則的なエスパーで、通常、強いはずの敵エスパーも、すべて「潜在能力」ということでそれ以上の超能力を引き出し、勝利してしまう、まさに反則キャラ。
基本的には、そこまで争いを好むタイプではない……はずのキャラとして描かれてはいるが、ある巻では革命を成功させるために、それまでの指導者は死んだことにして革命を成功させようとするなど、長く生きているため、えげつないこともたくさんする。

扇:無敵で、不死身で、話が進むごとに都合のいい能力が増えるという化け物エスパー。
ま、よーするに究極の御都合主義キャラですね。
こいつのバトルは、安心出来ると言えば安心出来るんだけど、裏を返せば、作者の自己満足を見せられているだけのような気も……。

鈴:まぁなぁ……。
とりあえず、どんなピンチになろうと、最終的にはこいつが勝つのがわかりきってるから、盛り上がりもクソもないしなぁ。
たいてい超能力が使えない場面での話のほうが、盛り上がったりするし(爆)

扇:そだな。
つーかこいつ精神体みたいなもんだから、肉体やられたところで関係ないけどな。
あと他に、紹介する奴っているけ?

鈴:ん~、オムニバスだからさしていないんだよなぁ。
いちおう、印象に残ってるのは8巻の「アウター・プラネット」に出たフランシス連邦軍大尉、その後聖霊フランと呼ばれて、ラフノールで精神体として生き続けてることになっている女性キャラかな。
憶えてるキャラで言えば、こいつくらいだからなぁ、ロックとおなじ不老になったのって。

扇:ん~、俺は一巻に出てきたマリアンぐらいかなぁ。
いわゆる、勝手に惚れて、勝手に命賭けて、勝手に退場してくれる、実に男に都合のいい娘だぁね。
印象が強いとか、いいキャラだとかじゃなくて、単に作者の好みの女性キャラの典型ってことで。
実際、ロックの恋人(?)役の女の子は、このタイプが大部分を占める。

鈴:まぁ、確かに……。
と言うか、マリアン自身、ロックの昔の恋人と似てるからという理由で、監視役に選ばれてるしなぁ。
いかにロック(=作者)がタイプなのか、ってのはよくわかる。

扇:とまぁ散々書きましたが、やたら長いだけあって、通して読むとネタはいくつも転がってたりします。
どっかのサッカー少年漫画と同じく、作者が主人公と同化して、俺はすげーぜ! とか喜んでる姿を想像してしまい、凄まじく萎えることがありますが、まぁ……細かいことは考えずに楽しみましょう。(消極的)
では、ファンの怒りの声から逃げつつ、さよーならー。

鈴:まぁ、確かに、細かいことを突っ込み出すときりがないからねぇ。
意外にロック以外に印象的な味方キャラや敵キャラも少ないし、ストーリーはワンパターンだし……って、なんかいいとこないな……(爆)
……って、何最後にまた喧嘩売るようなこと言ってんだか……。
と言うわけで、最後にろくでもないことを言いっぱなしで逃げることにします。
それでは、さよ~なら~