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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

刈り終えて広々と静かな圃場 野の道に

2017-10-15 | 日記


綺麗な野菊の花がいっぱい咲いていました



野菊の花を見て私はふと遠い幼い日の秋が蘇りました。
私は小学校5年までは小立岩という小さな山狭(やまはざ)の集落で暮らしていました。小学校の同級生は私を含めて男の子3人、女の子3人の6人でした。小立岩は私の大事な懐かしい古里です。

6年生になって父の仕事で平地の大きな学校に転校しました。心優しい40数人の同級生でした。担任の先生に紹介されて席に着き授業が終わって何気なくうしろの席の新しい級友を見渡しました。そしたら左側の女の子の列の一番後ろの席の女の子とふと目があいました。そしたらどういうわけかか妙に心がどきんとして顔が真っ赤になって慌てて前を向きました。初めての経験です。そのおかしな気持ちが恥ずかしくて誰にも気づかれないように女の子たちには決して近寄りませんでした。

秋になるとその頃は小学校の4.5.6年生は一日授業を休んで刈り終えた田圃の落ち穂拾いをしました。もちろん当時の稲刈りは鎌で刈り取って束ねるのです。ですから落穂は多くて結構たくさん集まって売ったお金で学校で使うゴムまりなどを購入していたのです。

移動性高気圧の秋空の下での落ち穂拾いは授業と違って楽しいものでした。男の子は男の子でまとまって女の子は女の子でまとまって落ち穂を拾うのです。でもみんなは1年から6年まで一緒の仲間ですからなんの分け隔てもなく自由に話し合えるのです。私は初めての仲間入りです。どうも女の子は苦手で顔が赤くなるのでその子のいる仲間には決して近寄りませんでした。でもちらりちらりとその子を見ると嬉しいような怖いような恥ずかしいようなおかしな気持ちになるのでした。そしてそれを人に気づかれないよう必死に気をつけていました。

小学校を卒業すると私は別な学校に進み当然何事もなくてその子たち級友とわかれました。遠く幼い日の秘めやかな思い出です。


澄みきった秋空にお立ち遊ばす観音さんは慈眼におわします

2017-10-14 | 日記
会津坂下町交通安全観音です



この観音さんの台座の前には美しい献花が絶えたことがありません





この観音さん建立の趣意書によれば、昭和52年この地で痛ましい交通事故があってお亡くなりになった方のご冥福と交通安全を祈願してこの「交通安全観音」を建立したとあります。台座には「慈眼視衆生」としっかりした文字が彫られています。慈しみの眼で衆生をご覧なさるということなんでしょうか。

この観音さんがお立ちの場所は県道から鶴沼緑地公園の入り口になっております。鶴沼緑地公園は私のなじみの散歩道のひとつです。何を願うということでありませんけどこの前を通るたび私は静かに観音さんにお祈りいたしなす。心が安らぐのです。

この観音さんの場所は小さな公園になっていて菩提車や小さな鐘などがありベンチが二つほど備えられております。私と同じように熟年の男の方や女の方が菩提車を回し鐘を打ちお祈りしてベンチでお休みになられてる姿をよくお見かけします。

この交通安全観音さんが建立されてもう50年がたちました。私にはこの観音さんは「慈眼視察衆生」交通安全だけではなくて衆生特に私たちのような熟年の者を慈悲の眼で見守ってくださるありがたい観音様のように思えてなりません。美しい献花が絶えないのはそのためなんだと思うのです。

澄み切った秋空にお立ちになっている観音さんは本当に美しく尊いお姿なんですよ。

刈り入れの終わった村が静かです

2017-10-13 | 日記


子どもたちの声も聞こえず、若者の姿も見えません。いま稲作農業を支えている方は大型の農業機械を操って大規模稲作経営をなさっている熟年のご夫婦さんたちです。


向うの軽トラのところにいらっしゃるのが苗を運んでいる奥様です




一般の農家では自分の農地をその人たちに委託して稲作をやってもらいご自分は町で働いて収入を得ている方が多いように思います。今農村ではかつてのような大勢の人はいらなくなったんです。いま60歳台で大規模農業をやっている方は10年後には70歳台になります。どんな姿になるのか分かりませんが5年後、10年後農村では大変革が起きるのは間違いありません。いま農村を支えている若者は極めて少ないんです。

今選挙で大声でお願いしますと叫びながら車を走らせていらっしゃる方の声が聞こえました。この方々のなかにこの農村の状況を真剣に考えていらっしゃる方は何人いらっしゃるんでしょうね。私はそれに一番近いとおもわれる政党、一番近いと思われる方を一生懸命考えて選んで投票するつもりです。日本の国の大きな基盤の農村が崩壊して日本の繁栄はないと思うからです。

秋の野に咲き残る野菊の花が綺麗です

2017-10-11 | 日記


野菊は野の花秋の最後の花なんですね、今は道脇いっぱいに咲いて散歩の私を明るく迎えてくれてます。 もう圃場の稲もなくなりました。山からの紅葉が里に下りてくるのまもなくです。秋も一日一日深まっていきます。街を散歩しているとヤンマー(農機具店)の店頭には大小の除雪機が展示されています。晩秋そして厳しく長い冬が待っています。老体の身がちょっと引き締まります。