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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

冬空に台ノ宮の欅の古木亭々と

2017-12-20 | 日記



欅の古木は数百年生きて空高く亭々と枝を伸ばしています。私が30歳代の頃の古老の話によると写真の木の右側にも左側の高く伸びている枝と対になるように高く伸びた枝があったけれども雷にでも撃たれたかして枯れてしまったということです。

私の記憶によると昭和30年(1955)頃は幹元には大きの洞(うろ)があってたくさんのコウモリが住みついており夕方の空に群れ飛んでいました。新種のコウモリかもしれないので町の天然記念物にしてもいいんだがなどという話を聞いたことがあります。

昭和の終わり頃だったと思うんですけどその洞に大きなスズメバチの巣が出来て危険だということでセメントで洞の入口をふさいでしまいました。私はコウモリがと思ったんですけどどうにもなりません。それ以後コウモリは姿を消しました。

昭和30年代40年代頃までは台ノ宮は盆踊りで有名な場所でした。お盆の三日間は台ノ宮のケヤキの木の近くに高い踊りの櫓が組まれ近郷近在から大勢の人が集まって踊りを楽しみました。若い女の人の優雅な踊りも、若い男どものカンショ踊りも有名でした。カンショ踊りといううのは熱中したあまりに狂ったように踊る激しい踊りをいうらしいんです。



江戸時代の台ノ宮は深い森に囲まれていてそこに弥十郎狐の一族が住んでいて夜な夜な若い男どもを誘い込んではたぶらかし髷を剃り落とし坊主にしたなどという伝説もあるんですよ。

それに私にとって心打つものがあります。太平洋戦争で戦死なさった町出身の方の名前がすべて刻印された大きな石の慰霊碑があります。私は台の宮を訪れるたび慰霊碑の前に佇立して慰霊の心を捧げそして平和であることを祈ります。台ノ宮も私も含めて世界が平和であって欲しいです。平和っていいですよね。人類は人類を滅亡させれるに充分な核を手にいれました。人類にとって一番だいじなことは平和なんですよね。