さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

まほろば街道散策 [2]

2015-12-10 | 日記
有名な杉のお薬師さまの糸桜です。




初冬の空に浮かぶ厳しい古木の姿に心打たれました。



今年の5月初めに撮りました。糸桜の素朴で奥深い花の色が美しいです。




「エドヒガンサクラの一種で幹の太さ3.2m、樹の高さ6m、花の色はやや白色、新編会津風土記によれば天正年中(1573~1590)に植えられ二株のうちの一株といわれ、その華麗さはつとに有名で会津五桜の一に数えれている。」

(会津坂下町教育委員会の解説です)



 この寺は通常杉のお薬師さまと呼ばれていますが正しくは「醫王山薬王寺」で船杉の集落のまほろば街道工事現場近くにあります。



本尊の木造薬師如来座像です。

 

 

(会津坂下町の文化財よりお借りしました)




 この寺の山門に治まって寺院を守っていらっしゃる仁王様にも信仰が集まっているんですよ。山門の脇にはこんな歌が板に墨書されて掲げてありました。

「足腰の禍癒す御仏の杉の薬師の仁王像」

私には「足腰の」の次の字が読めません。どなた様にかご教示頂ければ嬉しいです。




 そして山門の格子の桟にはたくさんの草履や下駄などの履き物が奉納されておりました。上の方に綺麗な瓢箪も奉納されておりました。


 このお薬師の仁王さまにおもしろい言い伝えがあるんですよ。
 昔、杉の仁王さまとすぐ近くの塔寺の仁王さまが村境で大喧嘩をなさって塔寺の仁王様は泥沼の中に投げ飛ばされ、杉の仁王さまは胸の乳首をかじりとられてしまいました。それで塔寺の仁王さまの上の部分は黒くて、杉の仁王さまの胸には乳がないと言われています。
(故井関敬嗣先生の「会津坂下の伝説と史話」から)


 それ以来昔は杉と塔寺の人の間には縁組みがなっかったんだそうです。ちょっと困った伝説ですね。今は全く関係ない伝説です。

 
杉の薬王寺の仁王様です。山門が狭くて部分した撮れませんでした。



 塔寺の立木観音の仁王さまです。山門の中が暗くて仁王の姿がよく見えないのにしっかり撮ってくれました。仁王さまに叱られるといけないのでストロボは光らせません。


 
仁王門の狭い格子の間から小さなミラーレスのカメラをやっと入れて撮りました。