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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

キジバトの声に水沼の駅が静かです

2015-06-08 | 日記
 

 小さな無人の駅舎ですけど、中は綺麗に清掃されていて座布団が10枚ほどベンチに敷かれてありました。あたたかい地域の方の心を思いました。

 明日は晴れるということで前の晩のうちから準備して会津只見線坂下駅6時43分発の電車(気動車)で水沼の駅を訪ねました。



 駅を降りると只見川を渡る大きな橋の対岸に水沼の集落が見えて来ました



 写真ではよく分かりませんが水沼の集落は川沿いの集落の奥に沼沢沼に行く急坂の道の両側に本村の集落があるんです。 

 集落の中でたった1枚だけ見ることの出来る水田です。2アールくらいの広さでしょうか小さな水田です。のどかに蛙の声が聞こえてきました。思わず「蛙の声が聞こえて来るよ・・・」の童謡が思い浮かびました。蛙の声など絶えて久しく聞いていない私ですから懐かしかったんです。


 大きな曲がり屋のお家がありました。玄関でお上品そうな熟年の女の方が庭を眺めていらっしゃいました。声は届きませんけど心の中で「お元気ですか。お邪魔しております」言いながら会釈を送りました。すると丁寧に会釈を返されました。なんか心が安らぎ温かくなりました。


 
集落の登りの道を登っていくと



 
集落の一番高いところに集落の家々を見下ろすように熊野神社がありました。立派な社殿でした



 鎮守様の脇の広場には水沼の公民館がありました。水沼小学校が廃校になって公民館に変わったんですね。


 校庭の入口には立派な石碑があって「水沼小学校跡」と刻まれていました。すぐ脇には水沼小学校校歌が刻まれた大きな石碑がありましたけど黒い石に刻まれた歌詞は光線の条件が悪く読み取ることは出来ませんでしたけど、集落の人たちの思いが胸にしみ入りました。 水沼地区のある金山町は奥会津の中でも最も人口の高齢化が進んでいる地区と聞いております。


 
集落の外れからは七折れの急な山の道を登って沼沢沼に続くんです



 高い山の道からは水沼の集落が俯瞰できます



 水沼の集落は標高1000mに近い急峻な山々に囲まれているんですね。私は幼い頃の古里檜枝岐村の隣の集落小立岩のことなど懐かしく想い浮かべながら高く険しい山並みと集落をしみじみと眺めていました。

 実は水沼の駅を訪ねたのはもうひとつの思いがありました。次回にそのことについて投稿したいと思います。