会津坂下町江花呉服店

奥様のご実家は会津柳津町とお聞きしております。昭和29年(1974)皆様の祝福を受けてご誕生なさった時お父上様がこの美しいおひな壇を作って下さってお嫁入りの時に持参なさったんだそうです。61年の由緒と格式のあるおひな壇とお見受けしました。

大きなおひな壇は奥のお座敷に飾られますけども、この奥様のおひな壇はお店の店頭に飾られお客様にお祝いして頂いているとお聞きしました。
江花呉服店さんには私の家内がいつも親身になってお世話頂いております。家内が町にでると必ずお邪魔して楽しませて頂いているようです。私の家内はわがままで靴下一足でも電話をかけてご主人様に届けてもらっているようです。私の家の衣服のすべては江花さんから頂いております。お伺いしたとき雪が降っていました

量販店と違って歴史のある老舗(しにせ)ですから、買い物はご主人や奥様と温かいお話合いをしながら楽しんででき、お店とお得意さんとは温かい仲間に見たいなっているみたいで近隣の町や村からも町にお出でになるとお店に寄って楽しんでいらるみたいだよと家内が言っていました。老舗(しにせ)には量販店にない心があるんですよね。

町の老舗はみなこんな雰囲気なんですね。お店の奥にご主人のすわる場所とお客さんの座る椅子があってここで四方山話を楽しんで買い物をするんですよね。レジなんかありません古い計算機で計算してお客さんに見て頂いて精算し買い物が終われば店の外までお送りするんです。いつだったか老舗の八百屋さんから家内に言われてミカンをひとはこ買いました。私のことなど知ってらっしゃる筈などないと思っていたのにお店の奥様に「奥様の足の痛み少しは良くなりましたか」言われて驚きました。なんか頂いたミカンがすごく甘いなと思って食べました。老舗には温かい心があんですね。