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さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

82歳のすごい人たち、じじとばば

2012-04-04 | 日記
 この写真なんの集まりだと思いますか。なんとまぁ・・82歳、奥会津の朝日国民学校同級生皆さんの集まりなんです。

 見出しを見ればなんと百歳までこの集まりをやるつもりでいるんですよ。自信にあふれて生きる元気なじじとばばたちです。50数人はいたであろうクラスの中の10人の元気な人たちの同級会です。



 この会の首謀者のばあさんは中央にで~んと臆面もなく座っています。そして帰るなり楽しかったと言っています。それは楽しかったでしょう。82歳の小学校同級会なんて珍しいですから。幼い頃のいろんな思い出に花が咲いたことでしょうから・・

 首謀者は、ふる里から車で二時間もかかる遠い場所に住んでいて、何を思ったのか国民学校(今の小学校)の同級生の男と言わず女と言わずに電話をかけまくり、とうとう写真の後列両端のお二人を幹事にして会の通知から宿の手配までやらせてこの会を作り上げたのです。

 幹事になられたお二人は町役場の助役を経て町議会議員として町の発展に尽くされた方で、私などお会いすれば平身低頭しなければならないお偉い方々です。
  首謀者は幹事の方にお礼にとハンカチを1枚ずつ買ったみたいですよ。

 首謀者は会に出席する当日は退職間近の息子に命じて2時間もかけて会場の旅館まで車で送らせ、帰りはふる里にいる75歳を過ぎた自分の弟に命じて旅館から自宅まで車で送らせました。
 
 帰りの車の中にはふる里のあちこちからもらったお土産の、栃餅やら、草履パンやら、ふる里の和菓子の満山やら、鰊漬けやら、野菜やら・・を山ほど積んでありました。

 首謀者の話によれば幹事になられたおひとりの方は、写真の前列右から2番目の方が初恋の人だったんだそうす。でもそれを心に秘めてず~と告白しないので女の方はまったく気づいていないんだそうです。小学校時代の男の初恋って純でそんなもんなんでしょうね。微笑ましいです。幹事さんは笑いながら二人の女の人に話したんだそうです。純真な少年と、楚々とした可愛い少女は昔の初恋の思い出を笑いながら話せるりっぱなじじとばあになりました。

 もう一人の幹事の方は色紙に書かれた書を首謀者にそっと渡したんだそうです。「美意迎年」(なんと読むんでしょうね)学識のない私には読めません。幹事の方は書の大先生です。首謀者は「なにか意味があるんだろうから私の部屋の床の間に飾っておくように」と夫に命じて糸桜里の湯に行きました。



 「美意迎年」の書をばあちゃんの床の間に飾って。はて・・独りの静かを楽しむじじいは、すばらしい人生を生きている人たちのことを・・うらやましく考えていました。