思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

箱根早川釣行(2023年11月2日)

2023-11-03 10:40:33 | 釣行記/Fishing Trips

昨日、箱根早川へ行ってまいりました。
年に一回の健康診断のため一時帰国しておりますが、人気の冬季C&R釣り場のある箱根早川も平日は人が少ないだろうと思い最寄駅を05:32発の小田原行き急行に乗り、小田原乗り換えで風祭駅に07:05到着。そこから5〜6分程歩きローソンに寄り一日券を購入、川には07:30前には到着致しました。
さすが人気の釣り場にて、平日を気にしなくても良さそうな年恰好の方々とその方々の車が既に数多く停まっており、これから入れそうな釣り場はかなり限定されておりました。

私が持参した釣り道具はHardy Palakona LRH Dry Fly 8'9''にSt. George 3"。この道具で水深の深いところを狙うのは難儀なため、水深が適当で鱒が潜むであろうところとなると選択肢は余りありません。既にルアーの方が入っていらっしゃいましたが、上流に移動される様子だったので、空くのをちょっと待たせてもらいました。
それにしても狙ったところにルアーを長距離飛ばす腕前には感服致します。モロッコで先日40年振りくらいでスピニングリールを使った私にはそんな芸当はとても無理です。

写真の小堰堤の主な流れ出しの筋にRamsbottom's Favouriteを流すと直ぐに反応があり、ウェットフライのアップストリームでの釣りの常ですが、何故か自分でも分からない内に合わせをくれるとフッキング。LRH Dry Flyを曲げてくれたのですが、この穂先の太い剛竿は逆に衝撃吸収力が足りないのか途中で鉤が外れてしまいました。
その後が続かず、毛鉤もConnemara Black、Invicta、Greenwell's Glory、Black Spider、Partridge & Orange、ニンフ等使いますが無反応。
淵ではなく瀬の方に魚影が見えたのでそこにSilver March Brownを流すと今度はフッキング出来ましたが、やり取りの最中にまた鉤を外されてしまいました。

こう場荒れすると魚も警戒するのか、更に後が続かず、魚影は見えてもウェットフライには反応しなくなりました。
日が昇って暑くなり、もう釣りもいいかと思ってきましたが、流石にボウズで帰るのも忍びないと思い、スレた魚のサイトフィッシングで威力を発揮する冒頭の写真のKiller Bugを結び魚の姿を探し待つこと数分。瀬の中に魚の姿が見えたのでそこに向かって数回投げると魚の口が開いた様な感じ、且つ、横に動いたので合わせるとフッキング。

今度こそは逃さないぞと慎重にやり取りしリールを何回か逆転させてくれたのは35cmの虹鱒でした。フランスはノルマンディーで購入した激安中国タモに納め、岸まで慎重に歩き写真を撮らせてもらいました。

もう若い頃のような釣欲もなく、11月とは思えない暑さの中釣りを続ける気力もなく、他の場所もちょっと見てみましたが魚影を見ることもなかったので見切りをつけることにし上がりました。13:32風祭発の電車に乗り小田原で乗り換え最寄駅には15:17には到着。
モロッコでの苦行を重ねた身にとっては、禁漁期間でも釣りが出来、且つ、電車移動で2時間くらいで釣り場に行ける日本は釣り師にとって何と良いところかと思ってしまいます。欧州の釣りは天然の魚と数多く出会えフィッシングプレッシャーも低いので格別ではありますが、釣期は限られます。色々考え合わせると日本の釣り環境は、20世紀末のどこに行ってもフィッシングプレッシャーの高さから釣れないという頃から、格段に良くなったものだと思わずにはいられません。