のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

松本サリン事件

2009-03-28 13:26:53 | 日本って・・。
地下鉄サリン事件が日本中を震撼させるすこし前、
長野県の松本市で、サリンがまかれました。
離れた場所の何人もの方が被害を受け、なくなったり後遺障害をもたれた事件。

事件が起きてすぐ、新聞もニュースもある一人の人をターゲットにし始めました。
もちろん、最初は名前は出ません。
ただ、その人が結構な資産家であること。化学関係の仕事をしていた事があること。
家には農薬があったこと。近所ではちょっと浮いた存在であったらしい事。
毎日毎日、どの新聞の記事を読んでも(当時、複数の新聞を購読してました)、
どう見てもその人が「犯人だ!」と思えるような記事が毎日出ます。
あの頃、日本中が「河野さん」を犯人だと、でなければ
自分で農薬を作ろうとして何かおかしなものを混ぜてしまったのにそれを認めようとしない奴だと、そう思っていきました。

結婚したての我が家でも、「フツウ」感覚の強いパパは、
「こいつ、どう見てもおかしいよ。普通じゃないと思う。」
と言っていました。
ちょっとひねくれたところのある私は、もう少しひいてはいましたが、
パパのそのコメントを否定し納得させるだけの思いももっていませんでした。

あの頃の「河野さん」は、サリンのために寝たきり(意識もない)になった奥様と、
警察やマスコミの攻撃にさらされるお子さんたちを抱え、どんな思いですごされたかと思うと、今でもなんだかじわっと涙が出ます。
そして、あの時皆が「河野さん犯人説」に流れていなければ、捜査は別の方に拡がって、もしかしたら「地下鉄サリン」はとめられたのではなかったかと、そういう思いもあります。

当時、洪水のように流れてきた情報は、やっぱり警察関係者の口から出なければわからないようなものが殆どでした。だからこそマスコミも含めて皆が「正しい情報」だと思い込んだ訳ですよね。今考えたらおかしな話です。
「サリンというのは、農薬をちょっと混ぜたぐらいで簡単に作れるようなものではない」
と、後で化学者の方が話しているのを見たときには、
なんで警察はそのことを早くいってくれなかったのだろう。
そんな特別なものなら、作る材料とか施設とか、そっちから攻めてたどっていった方が確実だったろうに・・とも思いました。

河野さんの容疑を完全に払拭した「地下鉄サリン」は、
のんびり娘を出産後間もなく、退院して数日後の出来事でした。
パパが通勤に使うまさにその路線。パパの降りる駅で被害が起きていて、
上空からのカメラが、たくさんの救急車や消防車、担架に寝かされる人を映していました。
まだ首の据わらないのんびり娘を抱っこしながら、不安な思いでテレビを見ました。
パパがあと5分遅い電車に乗っていたら・・・そういうタイミングでした。

そんな経験があるものですから、「松本サリン」事件の時の「関係者によると・・」
は特に心に残っているのです。
もう二度と、ああいう風潮には流されたくないし、根拠のない噂のような事で世論が動いていくのを見るのもすごく嫌な感じがします。

噂の中に真実が隠れている事もある。
でも、噂を聞いたなら、それが真実でない場合の事もやはり考えておきたいのです。
「関係者によると・・」
という記事やニュースを見たならば、
「反対側の関係者はどう言ってるわけ?」
と調べたくなるのです。


なんだかかなり横道にそれてしまいました。

ちなみに、「フツウ」の感覚のパパは、
先週の「小沢、お前もか!」というところから、
「検察もちょっと変だよね。」になってきているようです。
単身赴任中ですので私は洗脳していません。
パパは早寝ですから、朝まで生テレビなど見ません。
(タモリ倶楽部は見ますけど・・)

ということは、世論の動きも変ってくるのかな。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿