この地図は、国土地理院の2万5千分の1地形図を複製加工したものである。
草江は恩田地域の1地区で、真締川下流左岸、周防灘に面し、宇部丘陵の東部に位置す
る。海岸部は近代に炭鉱の加土をもって埋立てられ造成された。
歩くエリアには草江、則貞、亀浦、八王子、岬の各地区がある。(歩行約5.8㎞)
JR草江駅は、1923(大正12)年宇部鉄道の停留場として開業、1978(昭和53)年
に簡易駅舎に改築されて今日に至る。
2017(平成29)年宇部線利用促進協議会のプロジェクトチームにより、草江駅に郷さ
とこさんによる駅舎アートが描かれる。線画家・郷さとこさんは埼玉県に生まれ、建築デ
ザイン事務所を経て、2012(平成24)年に作家活動をスタートさせる。
説明によると、この壁画はメインツリーのトックリキワタ(カリフォルニア州ではMajes
tic Beaty)という園芸品種の葉から幹を通り、循環した命はそれを囲むサボテン、花や鳥
が宇部を包み込んでいる。作品はプロジェクトチームによって色付けされたという。
草江第1踏切から空港入口交差点の手前を左折する。
草江児童公園の玉垣内に、遺跡のようなものが存在するが、何であるかはかわからなか
った。石柱に「昭和8年5月」「弐年祭記念」の刻字がある。
同じ公園内に石碑があるが、刻字は風化して読めず。
再びJR宇部線を横断する。(塩谷踏切)
草江2丁目から則貞6丁目の生活道。
今度は鉄道橋下を潜る。
県道220号線(宇部空港線)を横断すると、塚穴川河口に出る。
左岸から橋に行けそうだったが、道がはっきりしないため右岸を進むと、入口は施錠さ
れていた。
「遊具公園」の幟から山口宇部空港ふれあい公園に入る。
公園内にはインクルーシブ広場がある。障がいのある子もない子も一緒に遊べる大型遊
具だそうだ。(2023年5月設置)
遊具広場と滑走路の間に調整池があるが、周囲1㎞を周回できるようになっている。
河口部の右手が滑走路。
散歩しながら滑走路を離着陸する旅客機を観ることができるというが、時間帯が悪く観
ることができなかった。
調整池には島があって、一羽の黒い鳥が羽根を休めていた。明治の地形図には鍋島とい
う島が記載されている。
飛行機にとって離着陸の動作中、速度が比較的遅く、高度が低い時にバードストライク
(鳥衝突)が起こることが問題とされている。島にはサギ類の営巣(えいそう)防止策が講じら
れ、騒音にならない程度の音で、鳥を追い払う装置も設置され、時折、音が聞こえてくる。
周回路は歩きやすく、ジョギングやウオーキングをする方が多い。
山口宇部空港ターミナル周辺には、薔薇を中心に植栽されて、春と秋に訪れる人を楽し
ませてくれる。
国内線・国際線ターミナルを過ごし、西側の緩衝緑地帯と思われる丘へ向かう。
管理用道路らしき道は、雑木林の中に緩やかな坂道が設けてある。
用途が違うため展望は今イチである。
時間帯が悪く離着陸の旅客機は見られなかった。
青い海に進入灯が並ぶ。
階段を下れば宇部岬漁港。
通り側に六地蔵と地蔵尊が鎮座するが、看板には中山身語正宗(なかやましんごしょうしゅう)
・栄願寺とある。佐賀県の基山町に本部を置く真言宗系の新宗教という。
まちづくりのキーワード「緑と花と彫刻まち」としてデザインされたマンホール蓋。周
囲に市の花「クスノキ」と市の花「サルビア」、中央にときわ公園の「菖蒲」が描かれて
いる。
岬町3丁目界隈。
八王子町、岬町、草江の住宅地には見るべきものがなく、草江駅に戻ってくる。