ぶらっと散歩

訪れた町や集落を再度訪ね歩いています。

萩市三見の飯井・明石は石州瓦と青い海

2019年04月14日 | 山口県萩市

                          
        この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分1地形図を複製したものである。(承認番号 平30情複 第467号)
         飯井(いい
)は三方を山に囲まれて北に日本海を臨む。集落の中をJ山陰本線が貫通し、浴
        を挟ん
で行政区域が異なる。
         一方の明石(あけいし)は、飯井と三見との間に位置し、日本海を臨む農村集落。地形に沿
        って段々や曲線を描く田園の中に、入母屋屋根の民家が美しく重なる集落である。(歩行約
        6.5㎞) 

           
         JR飯井駅は、1964(昭和39)年に当地出身の河村健夫衆議院議員の父による発案に
        よって設けられた。本数は2~3時間に1本と本線にしては少ないが、JR厚狭駅8時3
        4分発の美祢線経由の列車に乗車すれば、飯井駅には9時53分
に降り立つことができる。

           
         ホームから赤い屋根の先に海辺が望める。

           
         駅は山と海に囲まれた高台にあり、地元の方が「飯井駅はいい(飯井)駅じゃろ」と話し
        てくれる。

           
         飯井集落は萩市三見と思っていたが、水無浴という川で行政区域が2分され、駅側が萩
                市、手前が長門市である。

           
           
         1964(昭和39)年に飯井駅が開設されると、三見小学校飯井分校は廃校になる。現在
        は公民館として活用されている。

           
         市境界線を跨ぐ線路。行政区域は違うが自治会は1つとのこと。

           
         山手に詰めれば山陰道が横断する。

           
         長門市側を歩けば海。

           
         湾に赤潮が流れ込んでいる。

           
         石州瓦の家が集落を形成している。

           
         この地点で飯井集落を見納めとなる。

           
         この先明石集落まで民家はない。

           
         集落からの峠道。

           
         ビワ果樹園先の高台から見る明石集落。

           
         石州瓦が映える。

           
         海への道は長い下り。

           
         山陰本線のガードを潜ると3軒の家が道筋に並ぶ。

           
         1926(昭和元)年に建築された洋風の明石公会堂は、三角形を組み合させた屋根構造に
        なっている。外窓から拝見すると、障子で間仕切りされた部屋は板敷きだったが、元は畳
        敷きだったように思える。

           
         公会堂より山手側に山陰道の明石橋。

           
         青い海と石州瓦は際立つ。

           
         自動車道を背に静かに佇む集落。
        
           
         県道萩三隅線の山手側には14軒の家々が、狭い集落道に沿って並ぶ。

           
         装飾の少ない直線的な入母屋屋根が多く見られる。

           
         県道と山陰本線が集落内を横断しているため、3つに分断されている。

           
         等高線をなぞるように築かれた田圃は曲線を描き、その中に家々が点在する。

           
         時が止まったような静かな集落。

           
         線路に沿う道は途中で行き止まりとなり、見える民家に行くことができない。

           
         中央に旧萩市の市章と入りの亀甲柄マンホール。

           
         明石第1踏切から海岸線に出る。

           
         海が見える道は解放感がある。

           
         遠くに三見浦集落が見えてくる。

           
         三見第2踏切付近から上り道。

           
         峠付近から海岸線を眺めると道は大きく右カーブする。  

           
         三見浦の筋に出る。

           
         JR三見駅(14:41)からJR長門市駅に戻る。